セイアドロという街の守護者であるアディール・バラエイドは、街を守るために今日も迷宮へ向かっていた。
この世界は魔刈霧(まかいむ)と呼ばれる霧に汚染されていて、身を守るためにはトメリコの樹という大樹から展開された障壁の中で生活するしかな
い。
トメリコの樹を枯らさないために、迷宮最奥にあるノルンの聖水を集めてくるのが守護者たちの仕事であり、街を守るために守護者たちはなくてはならない存在なのだ。
セイアドロの街を繁栄、発展させた守護者は五聖守護者と呼ばれていて、アディールもその五人の内に数えられるほどの強者だ。
そんなアディールがいつものように、幼馴染のガイスと迷宮に行った帰り、一人の少女と出会う。
名前はララーナ・ジャディビーヤ、死を呼ぶ少女(イラ・アルマウト)と呼ばれる呪われた二つ名をもった街でのちょっとした有名人。
美しい見た目に反して禍々しい形の大鎌を持っており、体格からは想像もできない重量の鎧を纏っている。
その上どんな状況になっても眉ひとつ動かさない、貼り付けられたような無表情。
しかしそんな彼女には、ある物騒な噂が立てられていた
———彼女と迷宮に行くと、この世界で最悪の存在【悪霊】に襲われ命を落としてしまう。
今まで犠牲になったのは十二人、一人も生きて帰った者はいない。
彼女は周囲の守護者たちから忌み嫌われ、毎日一人でノルンの聖水を取りに向かっていた。
幼馴染のガイスからその情報を聞きつけたアディールは、何のちゅうちょもなく彼女を呼び止めた。
「おまえ、明日は俺と一緒に迷宮に行かねえか!」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-09 18:00:00
146332文字
会話率:36%
なぜか帰り道に、血まみれの看護婦に追いかけられている。彼女は大鎌を持ち、俺のオートバイと並走していたのだ……。
※これは「夏のホラー2023」参加作品です。
※この作品は「アルファポリス」にも掲載しています。
最終更新:2023-08-22 08:00:00
892文字
会話率:0%
・短いあらすじ
【ざまぁ執行人】という謎ジョブを授かった主人公が復讐代行屋を営み、悪人を処刑していくお話。
・ちゃんとしたあらすじ
この世界は「理不尽」に満ちている。
仲間を捨て駒のように扱う冒険者パーティーのリーダー。
領民に圧政
を強いて、自分はステーキを頬張っている悪徳領主。
ギルドに尽くした仲間を給料泥棒の一言で解雇するギルドマスター。
新しい女ができたからといって婚約者を袖にする貴族のボンボン。
そして……、自分の息子が望んだ能力を授からなかったからといって追放するクソ親。
主人公アデル・ヴァンダールは、そんな理不尽をこの世界から駆逐したいと考えていた。
授かった能力を外れジョブだと決めつけられ、王家から追放された挙げ句、第七王子の地位を剥奪された苦い経験が自分自身にもあったからだ。
王家を追放されてから二年後、アデルはこの世にはびこる理不尽を駆逐するため《復讐代行屋》を営んでいた。
自分が神から授かったジョブ能力を活かせるだろうと考えてのことだ。
「アデル様、本日の依頼者の方がお見えです」
侍女であるメイアが告げて、アデルの営む復讐代行屋に今日もまた一人「客」が訪れる。
「執行人様! どうか、どうか私の恨みを晴らしてください……!」
その言葉を受けたアデルが神から授かったジョブ能力を発動させると、手には漆黒の大鎌が現れる。
《魔鎌・イガリマ》――。
アデルがかつて外れだと罵られた能力。
それは、相手の悪行に従い強さを増す武器を召喚する能力だった。
「執行係数は7023ポイントか……。今回もかなりのクソ野郎だな」
アデルは呟き、漆黒の大鎌を片手に駆ける。
この世界に理不尽を生み出した悪人を今日も一人、処刑するために――。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-19 18:41:22
211300文字
会話率:46%
元人間ながら“死神”である『相良秀太』改め『ソーラ』は死神となってからしばらくの間、地球上で死んだ魂が、現世と一体化した精魂が彷徨う世界__『精神世界』に抜けていくのを見送り、輪廻転生を助ける仕事をしていた。
しかし精神世界における異常災害
が原因で、同じく元人間で女子高生だった死神の『キルル』と共に異世界へ飛ばされてしまう。
魔法がわんさか飛び交う異世界にも、精神世界や輪廻転生の仕組みが存在することを知り、死神としてのプライドを持って生死の秩序を保とうと試みるが…
長年に渡る亜人種の迫害、戦争、人間の飢餓などによる精神世界の汚れ、はたまた魔法で魂が抜ける前に死体を消去してしまうというソーラにとっては邪教でしかない宗教の存在などが世界の秩序を乱していた。
恐怖によって死んだ魂は精神世界を汚す__ということで下手に人間は殺せないという枷をつけてはいるが、死神の圧倒的な力、信頼のおける眷属、知恵、裏工作を使って、ソーラたちや世界全体にとって都合の悪い国々や教会を、できる限り恐怖によらない方法で潰していくダークファンタジー折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-16 12:01:57
22973文字
会話率:38%
突発性性別反転症候群――通称、『TS病』。そんな冗談みたいな病気に罹ってしまった『逆凪恵(さかなぎ けい)』は、何処にでもいそうな青年から、絶世の美幼女になってしまった! その影響で仕事を失ってしまった恵は、ある人物から「配信者をやってみな
い?」とVRMMORPG『ケイオス・クロニクル』――通称、『C2』を譲り受ける。
有名配信者になって投げ銭生活を送ってやる! と半ばヤケクソでゲームの世界に飛び込んだ恵は、銀髪ツインテ紅眼ロリなメスガキ、『ヴェンデッタ』となり、『C2』の世界に足を踏み入れる。初のVRゲームにワクテカするヴェンデッタは、しかし初配信の途中で、強力無比な『ネームドボス』に遭遇してしまい……?
見た目メスガキ、中身は修羅なTS幼女が送る、愉快痛悔なVR冒険譚! ここに開幕!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-03 04:11:47
243329文字
会話率:25%
~あらすじ~
《魂は海へと還る》時代に取り残され、
水鏡のような透き通る海に囲まれた島《水鏡島》には古くからそんな伝承があった。そしてその島には魂を導く者《水女》と呼ばれる少女達が境の夜にあちら側の世界からやってきては夜の内に魂を海へと還す
儀《海魂還りの儀》を執り行い、元の世界に帰っていく。神具と呼ばれる物を手にして。これはそんな水女の少女。凪の成長物語。姉の跡を受け継ぎ、彼女は姉の手にしていた神具《水面大鎌》を母上から授かり魂を海へと導く役目を担う。彼女達の導きの先には何があるのか?出会い、別れ、そして対峙を経験して彼女は成長していくのだった。イラストレーターである狐羊 和が物語と絵双方を手掛ける新感覚ライトノベル第一弾。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-15 15:52:39
18242文字
会話率:56%
悪魔を狩る「殺戮の天使」たちには、それぞれのコードネームを持つ。
様々なコードネームを持つ天使は、かつて割れた悪魔の鏡から逃げ出した悪魔を追うこと千年以上。
現代に舞い降りた「天使」たちは、童話のコードネームで悪魔狩りを始めた。
赤ずき
ん、シンデレラ、アリス、グレーテルを始めとして・・・・・・サブマシンガンや火炎放射器、大鎌、モーニングスターを持った美少女たちが、人食い悪魔を駆逐する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-08 15:01:09
46649文字
会話率:35%
冒険者である僕は最近、元修道女のサーミヤさんとタッグを組んだ。ずっと修道院で過ごしてきたからか些か世間知らずな彼女であったが、それでも色々な依頼をこなせるようになり、楽しく日々を過ごしていた。そんな中、僕らは近隣の村で悪事を働く盗賊の退治に
向かう事になり……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-17 19:10:44
2161文字
会話率:29%
村を焼かれ、友を殺され、家族を襲った帝国から逃げた少女エリスは、逃走中に洞窟に落ちた。青い月に照らされた穴の底で呪い大鎌の闇に触れ、闇堕ちする。呪いの大鎌に認められたエリスは復讐するために村に向かう。
最終更新:2023-02-11 15:24:24
2154文字
会話率:25%
現実の様な偽物の世界。限り無く本物な偽物。
そんな世界に招待されたのはプレイヤー呼ばれる者たち。彼等は死んでもある一定回数までは復活でき、何度でもやり直せる。が、しかし、それを過ぎると本当に死んでしまう。そんな世界だ。
魔法もあるしスキルも
ある。
これはそんな世界で死神と呼ばれた少女の物語である。
一番近いジャンルがVRMMOっぽいのでそうしました。
ゲームの様な世界であり、異世界ではないという世界です。なんだそれ……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-24 00:11:40
1209文字
会話率:29%
落ちこぼれの冒険者クロム・バルフォードは、同時期に冒険者となった者たちが、次々にチカラをつけて仲間を増やし、更なる功績を上げて、より魔王領に近い街へ赴くことを見送る羽目なり、焦りや苛立ちを感じていた。
そこで、初心に戻り思い切って冒険し
てみようと、いつもよりやや難易度の高い依頼を受け、未探索区域の残る洞窟に向かう。
しかし、その洞窟内でリザードマンの群れにあっけなくやられてしまい、死に至る。
自分の無力さを嘆く中、死の淵で「チカラが欲しいか?」と何者かに問われ、悔しさに打ち震えながら何者にも負けないチカラを欲すると、悪魔と契約を交わし現世に蘇った。
そこに、蘇生の様子を目撃してしまった謎の少女サリーも加わり、悪魔のプルズートから自分の身に起きたことや契約についての説明を受ける。
別の世界からやってきたと言い張る悪魔との契約により、以前と見違えるほどのチカラを得て、筋力や魔力、魔法適正が向上しただけでなく、新たな武器も与えられる。
だが、それらを与えた代償として、彼の望む世界征服の手助けをすることになってしまう。
死神のチカラが宿ったとされる大鎌『グリム・リーパー』を手に、リザードマンへお礼参りへ向かうことになり、さっきとは比べ物にならないほど、簡単に対処して勝利を得た。
自分でも驚きを隠せないクロムは、念願の生まれ変わったような強さを得て喜ぶが、それはまだまだ発展途上。
より多くの経験を積めば、さらに強くなれるということもあり、最寄りの町に立ち寄って、更なる強敵の待つ依頼を受けることになる。
そして、オーガの上位変異種という珍しいモンスターとの死闘で、クロムは脅威的な集中力を発揮し、激闘を制した。
悪魔のプルズートと白魔導師のサリーと共に冒険をしていく中で、様々な経験を経て、クロムはずっと求めていたチカラと共に、かけがえのない仲間を手に入れることとなった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-18 13:47:35
335322文字
会話率:56%
この世界に突如として出現した正体不明の生命体レプリカント。
彼らの目的は不明、ただ人類を抹殺する人類の天敵として現れた。
その生命体に対抗すべく設立されたガーディアンフォースという組織。
彼らは人類の神秘であるエーテルを駆使してレプリカン
トを討伐する。
身体の中に秘められたる神秘的なエネルギーを武器に変え、彼らは戦う。
世界はかつて地底の世界と地上の世界に二分化されていた。
光に満ち溢れる地上の世界と闇に沈み光を求めた地底の世界。
地底の世界の人間たちは光が無い分、自分たちの神秘のエネルギーを発展させた。
その力をエーテルという。
光の加護を受けた地上の人間たちとエーテルの加護を受けた地底の人間たち。
彼らはそれぞれの世界でたくましく生きていた。
地底の人間たちに光は無かったが彼らはエーテルを活用して光を生み出した。
地上の人間たちが持たないエーテル錬成技術をその身に宿していたからだ。
彼らは驕っていた。
自分たちは神に選ばれた一族と信じ、一族をアトラスの民と命名した。
そして地底の世界に伝承と同じアトランティスという名をつける。
それが150年前の話。
そして地底の世界が滅んだ現在、とある少年と少女が出会う。
彼女は兵器として、死神と呼ばれ大鎌を振るい戦場を駆ける。
彼はそんな少女と戦場で出会い、大きな運命の波に飲み込まれていく。
2人の出会いはやがて地底と地上の世界を揺るがすほどの大きな波紋となる。
仲里桧璃という少女はガーディアンフォース最高戦力のラウンダー。
エーテルを錬成して戦う、対レプリカント組織最強の女と謳われる彼女。
華奢で綺麗なその見た目とは違い、残酷なまでのその強さ。
その力は彼女に死神という名をもたらした。
彼女は今日も大鎌を携え死神として、兵器として……。
一陣の風となり、戦場を駆け抜ける。
そんな彼女は戦場で運命的な出会いを果たすことになる。
レプリカントを前にしても動じぬその彼、名を草壁諒という。
不思議な目の彼を見て彼女は思う。
何処かで彼と会っただろうか。
それが運命だと気づかず彼女は立ち去る。
しかし、運命は彼と彼女を再び導くのであった……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-02 13:39:58
378132文字
会話率:57%
聖遺物。神々が残した奇跡の残滓、宝石よりも貴く、黄金よりも価値あるもの。迫害の一族“灰毛”の少年ウェルは、突如として顕現した聖人によって故郷を燃やされ、両親と仲間を喪った。そして、自身もまた凶刃に掛けられようとしたその時、大鎌を携えた赤髪の
聖女に助けられた。シェリーと名乗ったその女は、ウェルの首筋に刃を添えて告げる。「ここで死ぬか、共に地の果てまで巡るか」——生ける聖遺物の少年と聖遺物を狩る不良聖女の、神々をめぐる旅が幕を上げる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-03 19:05:41
75156文字
会話率:55%
実家にはいわくつきの大鎌があった。
最終更新:2022-08-01 00:00:00
571文字
会話率:0%
とある噂があった。
満月の夜、死を望む者には死神が死を運んでくる。
安らかな死を迎えたければ、死神を呼べ。
死神は殺した人の願いを叶えてくれる。
例えそれが、どんなものであろうとも。
死神からは逃げられない。
大鎌担いで、貴方を殺しに
やって来る。
死神さんは、優しい人。
死を願う人に死を与え、遺言聞いて涙する。
死神さんは、今日も誰かに死を運ぶ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-29 00:00:00
3807文字
会話率:56%
町一番の剣士ライザスは、人々からは“守り神”と慕われ、今日も酒場で用心棒をしていた。
そこへ現れたのは大鎌を携えた賞金稼ぎの女・ジーナ。“死神”の異名を持つ彼女に、酒場の客たちも恐れおののく。
しかし、ライザスは悪気なくこう話しかけて
しまう。
「大鎌って使いにくくね?」
この言葉を侮辱と捉えたジーナは激怒し、二人は決闘することになってしまい……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-23 16:35:25
8818文字
会話率:61%
魔法をもとに栄華を極めた時代も終わりを迎え、人々は古代文明が遺した軌跡をなぞるように今を生きている。それでも各地には未だ色あせず語り継がれてきた伝承が存在した。
そんな古き時代と新たな時代が交錯する世界で仲良く暮らしていた双子の兄妹。兄の名
はフィオーラ、妹の名はフィアーナ。生まれながら強大な魔素を秘めた二人はある日、長年の疑問を父に投げかける。
「ぼくたちのお母さんってどんな人?」
しかし、考古学者の父は答えられないと告げて家を出て行ってしまう。取り残された二人は母の面影を求めてついに旅立つ。この星に綴られる伝承を紐解くように双子の兄妹はキセキを描いて……。
母親探しから始まる、優しくも残酷な世界で自分たちが生まれてきた本当の意味を求めて……これは、そんな双子の兄妹が紡ぐ『キセキ』の物語。
※『ノベルアップ+』でも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-28 20:34:31
121509文字
会話率:43%
異世界転生した先は人間の皮を被りし魔物「レヴナント」と人間が争う世界でした。
レヴナントと人間、対立の果てにあるのは希望か絶望か。
これはとある青年と謎の少女が紡ぐ1つの物語。
その名も
こんなに禍々しい攻撃力がカンストした呪いの大鎌
(ウォーサイズ)が猫耳美少女のはずがない!
略してこんまが!
ぜひお楽しみ下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-28 21:02:01
54848文字
会話率:38%
また、明日。
それが当たり前ではなかった。
お使いから帰ってきた時には村は村人たちがお互いを襲い合う時刻絵図のような世界になって当たり前の平和が崩壊していた。そして、聖騎士たちが暴れる村人全員を眠らせて連れて行こうとするさまを見て、
とっさのに助けようとした。
だが。
「お前はここで皆が帰って来るのを待っていろ」
大鎌を持っていた人物が最後に言い残した言葉に従えるわけはなく……。
『――貴方の大事なものすべて一つも溢さず助けてみせる』
それは最悪の未来を知ってしまった者たちの歴史改編の物語である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-31 13:00:00
131493文字
会話率:40%
護身用として機能する筈だった等身大の大鎌が何故か機能しなくなり、少年はそれに気づかないままそれをずっと護身用として使い続けている話
最終更新:2021-07-21 23:11:14
654文字
会話率:0%