魔女のアルバ。
ふつうの街に暮らしている。
ふつうの主婦。
彼女は毎日、夕暮れ時に日記を書く。
日記には魔女アルバのつぶやきが連なる。
この世の台本を書いた創造主との語らいを、淡々と、文字にする。
御神託、神からのお告げをオラクルと呼ぶ。
まるで日記はオラクルのよう。
「この日記、あとからみたら、ビブリオマンシーみたいになるかしら」
ほうきで空を飛ばない系の魔女が綴る日記シリーズ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-13 22:10:09
14902文字
会話率:14%
その男は薄暗い部屋で、ただぼんやりとしていた。彼はもう何度目だろうか、ため息をついた後、ハッと気づいたように辺りを見回した。いつの間にか夕暮れ時になっていた。レースのカーテンの向こうから外灯と赤みを帯びた光が差し込んでいる。
部屋の電気
をつけた彼は時計を見た。時間を無駄にした……とは思わない。時間ならある。あったんだ。なのに、俺は……。と、彼はまた、ため息をついた。
『あ、よう。なあ、ちょっと話したいことがあってさ……その、打ち明けたいことが――』
『おいおい、こんな時間に突然来るなんてちょっと非常識じゃないか? 帰ってくれ。明日も仕事なんだ』
数日前の記憶が甦る。夜中、友人が訪ねてきたのだが、疲れており、しかもちょうど眠りについたところをインターフォンで起こされたのでイライラし、玄関で追い返したのだ。『話なら今度時間がある時に聞くから』と言って。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-09 16:00:00
2911文字
会話率:63%
避暑地の一角に、奇妙なカフェーが在る。店員は黒い燕尾服の主と大パンドラ人形の様に美しい給仕の巻き毛の少女のみ。珈琲と共に供じられる洋菓子は駅前の表通りの物だ。酒類の提供も無く、珍妙な飾りや置物に囲まれた其のカフェーは、夕暮れ時、閉店後に訪れ
ると、人成らざるモノの影が蠢き、珈琲と洋菓子に興じて居るのだと噂は絶えない。
この作品は「カクヨム」「ノベルアップ+」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-10 15:34:38
13827文字
会話率:28%
天才画家の素質を持った少年。秀才画家の素養を持った少女。
そうして、どちらにもなれなかった凡才の美術教師。
二人だけに許された特別美術部、活動場所は屋上。
二人の天才は移り変わる空の色を、それぞれの目で真っ直ぐに描き続ける。
描
ける二人、だけれど欠けている二人の天才の穴を、凡才はゆっくりと埋めていく。
天才と秀才、そして凡才の三人が描く物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-09 18:18:23
125631文字
会話率:37%
窓際に座る君に一目惚れした僕はいつの間にか窓にいるのを見かけなくなっていた。
彼女はカナダにいることを知る
彼女を追いかけるために頑張るがその頑張りはどうなるのか...
最終更新:2024-03-29 17:30:00
4488文字
会話率:54%
とある地方にある学校で迎える初夏、根は優しいが口の悪い高校2年生の笹本湊人(ささもとみなと)。
親元を離れ、1人のどかな田舎で暮らす祖父のために祖父の家から通える田舎の学校に通っていた。
そんな湊人に風紀委員だと名乗るミステリアスで親しげに
話しかけてくる同級生、稲荷夕真(いなりゆうま)。
「……私のこと、覚えていないのかい?」
「は?初対面だろ?」
稲荷の謎めいた発言や言動を流しながらも、何か引っかかる湊人。
『オレは稲荷のことを知っているのか?』
そんなことを湊人は考えるようになる。
湊人と稲荷、2人は対話を重ねることで衝突し、少しずつ距離を縮めていった。
だんだんと稲荷のことが気になる湊人だったが、ある日2人に亀裂が入る。
稲荷との関係を見つめ直す湊人は、とあることを思い出す。
バラバラだった記憶がひとつのパズルのように繋がる。
それは湊人の想像をはるかに超えたものだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-26 01:12:18
27657文字
会話率:61%
ありふれた高校生最後が近づいている。
夕暮れ時のクラスに飛行機が墜落し、何人かの人が巻き添えで死んでしまった。その中で、主人公 |藤巻 純奈《ふじまき すみな》も事件に巻き込まれる。
光の本流に身を流して、目を覚ましたそこには、
物語のち
っちゃいおじさんや妖精がいたり、狼が話したり不思議な世界。
気づいたら、赤ちゃんになっていて…え?なにこれ…
山の中で力に目覚めたりなんやかんやあるけど、狼のテンドウ..(謎)が、山神にするとか…人に会うな。とかうるさいけど…
私頑張る‼
ちょっと冒険、ちょっと恋愛、平凡な女の子が世界に揉まれる物語の1ページ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-13 09:00:00
346174文字
会話率:59%
日常をテーマとしたショートストーリー。
夕暮れ時、華やかにライトアップされた木馬たちが薄闇に浮かび上がる。日本最古のメリーゴーランド、カルーセル・エルドラドだ…
最終更新:2024-02-29 06:48:21
1011文字
会話率:0%
夏の終わりの夕暮れ時、俺は自身の命の灯火が最後の光を放ちながら消え入るのを待っている。
長い間の土の中で待ち望み憧れた、空の世界での生活はあっという間に過ぎ去り、弱った体は思い通りにならないばかりか、意識も朦朧とし始めた。
生命の迸(
ほとばし)りと、その儚い終焉を蝉の一生を通して描く、純文学の新境地。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-11 16:05:52
6817文字
会話率:31%
涼太郎は、静かな海辺の町で画家としての日々を送っていた。彼の日課は、夕暮れ時になると海岸に出かけ、その日の夕日をキャンバスに収めることだった。彼にとって、夕日はただの景色ではなく、感情や思い出を色と形で表現する手段だった。
最終更新:2024-02-05 22:05:58
3106文字
会話率:31%
孤独と不安の中で、神主の跡を継いだ三摩カオリ。
そんな時、カフェの店主であるミナコと出会う。
「うちはね、おまかせメニューしかないんです。」
心温まる食事と不思議な出来事の数々を経験し、
人として成長していく物語。
夕暮れ時の午後4時。
今
日もあのカフェで。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-31 20:31:10
9988文字
会話率:63%
夕暮れ時、女は家を飛び出して喫茶店を訪れていた。
ぱらりと捲るのは、先日買い上げた文庫。
取っ付き難く、読み難いとされる奇書の類い。
それでも彼女は差程気にしては居なかった。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳
御座いません。
注意事項2
上巻は読み終わりました〜!!
ぽこじゃか と和解しました。
論文やめて( '-' )折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-13 21:28:01
880文字
会話率:0%
小学校に入学したばかりの拓人は夕暮れ時の山に沈んでいく太陽を追いかけていた。
夜になったら太陽はどこに行くんだろう?
きっとどこかに夜の太陽が眠る隠れ家があるはずだ。
太陽を追いかける父と子の二人の物語です。
最終更新:2023-12-24 17:15:55
3298文字
会話率:28%
公式企画「俳人・歌人になろう!2023」参加作品です。過度のお褒めに歓喜して詠んだ一首。野にひっそりと佇む、時間の経過と共に涸れ果てた墓碑銘は崩れ、夕暮れ時でなくとも誰が冥むるか定かではない。なんとか俳句もどきにはなったようですが、出来の方
は…。文意が伝わりづらい難しいものになってしまい、反省してます。「難解なものもな、いかんな」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-29 09:46:27
215文字
会話率:0%
家紋 武範 様 主催の『夕焼け企画』(企画期間:R5.11.1〜R5.11.15)と、公式企画「俳人・歌人になろう!2023」(企画期間:R5.11.9〜R5.12.7)に参加したくて書いた作品。
想いを伝えるときの色彩を書いた作品。
最終更新:2023-11-13 12:53:03
200文字
会話率:0%
夕焼けの綺麗な時刻、夕映ゆえは自室で幼馴染みの真吾しんごと寛いでいる。
「何を考えてる」と真吾に問われ、「別に」と答えた夕映に真吾が言った。
「こんな夕暮れ時に哲てつが……死んだから?」
本作は、家紋武範さま主催「夕焼け企画」参加作品で
す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-04 07:56:58
1126文字
会話率:37%
出来ない鉄棒を一生懸命に練習する
いつしか一緒に練習に付き合ってくれる子がいてくれた
何度もチャレンジして出来るようになった私は、その子に話しかけるが、、、
最終更新:2023-10-23 06:00:00
1511文字
会話率:58%
猛暑が続く週末、大阪にある場末の立ち立ち呑み屋で僕は友人からある事を耳元で囁かれた。それは――「空海の首を…探してくれませんかねぇ」と。
冗談だと思った僕は彼に曖昧な返事をするが、それが彼の失望を買ってしまった。
一体、彼の失望は何だ
というのだろうか?
その日以来、僕は近畿一円の古書街を回るだけでなく、あらゆる手段でネットにも投稿して「空海の首」について調べたが、一向に何も見つけることが出来ず、やがて猛暑の夏が過ぎようとしてた。
そんな夕暮れ時、メトロを降りた僕に声を掛けた人物が居た。見れば夜の香気を身に纏ったような美しい若者だった。
やがて彼が僕に対して語るのはこの世の事とは思えぬ摩訶不思議な…自分と空海との約束。
そしてやがて彼は、僕にこう言うのだった。
――お前は探してはいけない物を探してしまったんだ
果たして僕は何をしたというのだろうか。
この物語は『異聞倭人伝』という実在した歴史上の人物を違う角度から捉えて語る短編小説です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-21 23:00:00
10516文字
会話率:25%
見通しの悪い霧の立ち込める夕暮れ時、舟は様々な練り物を乗せて川を下って行く。目的地までは近いと言うのにわざわざ鱗を払ってまで舟に乗りたがる変わった利用客がいた。彼はある噂に怯えていて…。
最終更新:2023-10-12 17:18:25
5062文字
会話率:54%
田舎の女子高生が家に帰る途中……
最終更新:2023-08-07 07:25:32
2289文字
会話率:37%