世界樹ユグドラシルを中心に、時計のように12の国が存在する地上。
その中心地である世界樹ユグドラシルの麓にある家に、日本のサラリーマンだった俺は召喚された。
トラックに跳ねられ死んだわけでもないし、寿命で死んだわけでもない。
寝て
起きたら異世界だったんだ。
ラノベを愛読していた俺は、異世界召喚かと喜んだものの、俺は女の子になっていた。
そして俺の隣には、若かりし頃の俺が眠っていたんだ――
貴族制はあるけれど、基本互いが互いを助け合おうとする国であり、隣国を陥れるといった事のない平和な地上。それはひとえに、国王の上が存在するから。
それぞれの国を守る国王達は、その者を尊敬し、崇拝していた。
その者こそ、俺を召喚した存在、マーガリン。
国を守る騎士の中でも、最高峰の称号であるインペリアルナイトとロイヤルガード。
その称号を与えられた者達からの手助けを受けながら、無事に地上を救い自由の身となった私達は、この異世界"ラース"での生活を謳歌する事にした。
目的など何もなく、元の人生では歩めなかった人生を楽しみたい。
新たな家族となった者達と、一緒に生きていく事を決めた。
この物語は、元は一人の人間が性別の別れた二人になり、種族を超えた様々な者達と出会い、また騒動に巻き込まれつつも乗り越えていく、日常が多めのゆるふわなお話なのですが、バトルも多々ありますのでご注意ください。
笑いあり、涙ありの王道ファンタジーなお話です。
主な視点は女の子になった蓮華になりますが、他者の視点になる事も多々あります。
心があったかくなるようなお話にしていきたいと思っております。
楽しんで頂けたら、嬉しいです。是非読んでいってくださいね。
※プロローグの内容は物語の途中で全て出てきますので、飛ばしても問題ありません。
〇追記
サブタイトルに☆マークがついてるお話は、FAをご紹介させて頂いております。
素敵なFAを頂けて大変嬉しいです、ありがとうございます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-13 21:39:01
2140067文字
会話率:46%
時は“虎暦二十五年”──かつて百年にわたり混迷を極めた群雄割拠の時代に、関西の地に突如として現れた新興勢力「阪神王国」。その象徴は、猛虎の意志を受け継ぐ五人の将たち──人は彼らを畏敬とともにこう呼ぶ。
**「五虎大将軍」**と。
軍神
・近本光司──風の如き速さで先陣を切り、敵を撹乱する俊足の将。
参謀・中野拓夢──柔らかき言葉に秘めた鋼の知略で、戦の流れを操る智将。
弓使い・森下翔太──一矢で戦局を変える若き遊撃の神射手。
雷撃・佐藤輝明──雷鳴と共に戦槌を振り下ろす、力の化身。
守護神・大山悠輔──沈黙の中に揺るがぬ意志を持ち、陣の背を預けられる重鎮。
彼ら五人は、互いの力を認め合い、王国の勝利を信じて矛を取り続ける戦友である。
時を同じくして、天下には四強が割拠していた。
空を翔ける「燕連邦」(東京)、
炎を纏いし「竜帝国」(名古屋)、
闇に潜む「巨人軍」(読売山)、
そして流れの如き「鯉国連盟」(広島)。
王国は、これら列強の侵攻を受けながらも、戦いの中で強くなる。
風、知、弓、雷、守──五つの力がひとつになるとき、敵はいかなる大軍であろうと退けられた。
しかし、五虎大将軍にはそれぞれ過去があった。
孤高の魂、師との約束、敗北からの再起、王の重圧、そして守るべき民。
戦場では語られぬ「信念」と「苦悩」が、やがて王国の真の強さを形づくっていく。
やがて、王国に最大の危機が訪れる。
四強が手を組み「連合四帝同盟」を結成、阪神王国の滅亡を企てるのだ。
敵は王国の“本陣・聖甲子園”を包囲、希望は風前の灯火となる。
そのとき、五人は再び集結する。
誰の命令でもない、自らの意志で──。
「俺たちが、阪神だ」
最終決戦。
風が走り、知が導き、矢が貫き、雷が吠え、守りが揺るがぬ柱となる。
やがて王国は奇跡の大逆転を成し遂げ、阪神王国は虎暦最大の栄光を手に入れる。
これは、ただの戦記ではない。
五人の男たちの絆と誓い、
そして「王国の未来」を背負った伝説の物語である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-12 19:00:00
25872文字
会話率:15%
婚約者であるカイン・アーマルド侯爵令息に、精神的・肉体的に苦痛を受けながら生きてきたリリーフィア・ドルファン伯爵家令嬢の、3年間を使った仕返しの物語
短編「私の10年を返していただきます」の、リリーフィア目線のお話です。
短編の方を読んで
いただいた方が、より楽しく読めると思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-12 00:02:48
66429文字
会話率:40%
婚約者であるカイン・アーマルド侯爵令息に、精神的・肉体的に苦痛を受けながら生きてきたリリーフィア・ドルファン伯爵家令嬢の、3年間を使った仕返しの物語
最終更新:2024-09-29 21:02:58
9883文字
会話率:28%
悪逆貴族になってしまった『僕』の話。
ある日突然領民にも恐れられる悪逆貴族ルーベルト・トランドラッドになっていた『僕』
ルーベルトが消えて僕が生まれたのかと思いきや心の中にルーベルトはそんざいしていた。
本物のルーベルトに指導を受けながら
生きていくことになるが、でも、そもそもアクギャクって何をすればいいんですか?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-11 20:43:36
100682文字
会話率:37%
20世紀初頭、華麗なるベル・エポックのパリ。13歳まで孤児院で虐待を受けながら育ったルネは、ある夜オーギュストという名の美貌のヴァンパイアに救われ、その養い子となる。
オーギュストとの出会いが、ルネの生きる世界を目まぐるしく変えていく。
愛に人生を捧げた老婦人、自由奔放な貴族の御曹司、大富豪の仮装舞踏会、名門校での嫌がらせや友情、初めて知る南仏の海、世界の美しさと生きる喜びーーそしてかけがえのない人たちとの永遠の別れ。
天涯孤独の少年が多くの愛を知り、幸せをつかむまでの半生を描きました。
クロード・ドビュッシー、エリック・サティ、ロスチャイルド、クレオ・ド・メロード、フェルディナン・ド・ソシュール、マリー・アントワネット、オペラ座の怪人、第一次世界大戦、パリ万博、エッフェル塔、コート・ダジュール、リセ・ルイ=ル=グラン、ヴェルサイユ宮殿
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-11 19:10:29
154707文字
会話率:35%
貴族のための名門学園「セント・グロリアーナ学園」に通うクラリスは、長年婚約者であるレオンからぞんざいな扱いを受けてきた。
レオンはクラリスが誘っても、従妹のメリッサばかりを優先するのだ。
そんな扱いに耐えかねたクラリスは、学園のど真ん
中で堂々と婚約破棄を宣言。
「あなたとの婚約は破棄させていただきます」
だが当のレオンは、破棄された理由が全く思い当たらない。
「いったいどういうことだ!?ちゃんと説明しろ、クラリス……!」
「どうもこうもありません。さようなら、レオン様」
「――!?」
こうして新たな人生を模索し始めるクラリスだったが、どういうわけか、レオンはあきらめない。
「待て!俺は婚約を破棄するつもりはない!」
必死に追いかけるものの、学園内にはレオンを阻む者が多すぎた。
婚約破棄宣言により、クラリスは学園の女子生徒たちの憧れの的になり、一気に人気者に。
さらにクラリスは、友人たちから「いい機会だから、新しい恋でも探したら?」 との助言を受け、別の男子生徒とも仲良くなり始める。
一方のレオンはクラリスを振り向かせるためにあの手この手を使うが、ことごとく失敗。
「好きなら最初から大切に扱うべきだったのでは?」
周りから厳しい指摘を受けながらも、レオンはクラリスを取り戻すべく奮闘する。
元婚約者 vs. 自由を手に入れた令嬢――二人の恋の行方はいかに! 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-11 06:10:20
95216文字
会話率:34%
20XX年。
地球上には国籍とは別に、3つの人種が存在していた。
上流階級として世界を支配している宇宙人、『エラン』。一般大衆として日々を過ごす地球人、『テラン』。
そして宇宙人と地球人の間に生まれた、差別の対象である『ハーフ』。
ハーフ
として生まれた女子中学生──刃金(はがね)哀は、義理の祖父からの暴力と学校での容赦ないいじめを受けながら日々を過ごしていた。
全てを諦めながら生きていた哀の元に、謎の美女、吹雪冬華が姿を現す。
哀に対し、彼女は問いかける。「私と一緒に来ない?」と。
それはハーフがこの世界で唯一まともに生きていける職業、地球外生命体、通称『ET』と戦う『エナジクトのホルダー』への勧誘であった。
不審に思った哀はそれを断り、逃げるように立ち去るが、その日をきっかけに、彼女を取り巻く環境が急変していく。
※地の文苦手なのでセリフ多め、擬音多めになるかもしれません。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-10 14:34:57
176094文字
会話率:46%
今年で二十二歳になる竜牙景虎(りゅうがかげとら)は、ダンジョン配信をメインに行うライバー事務所に未経験ながらも所属していたが、理不尽な扱いを受け続けてクビになってしまう。
失意の中、帰り道で彼は奇妙なお店を見つけ、そこで怪しげな配信機
材を購入してしまった。
その後、彼は不思議な音声ガイドAIより、さまざまなサポートを受けながら、少しずつダンジョン探索配信を行うようになっていく。
『音声ガイドを開始します』
『プレミアムログインボーナスです』
『特別ミッションが始まりました』
『特典のガチャチケットです』
『専用ダンジョンが開放されました』
『スキップ機能が追加されました』
『レベル上限が更新されました』
「うええええ!? な、何なんだ!?」
まったくの初心者である景虎は、これが普通のダンジョン配信と思い込み、活動を続けていくのだが……徐々に規格外の力を手にしていき、配信もバズっていくことに!
さらにはとある有名配信者の窮地を救ったり、かつて自分をクビにした事務所が大変なことになったり、波乱万丈の日々を送ることになるのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-09 19:10:00
195876文字
会話率:44%
高校二年生の篠原伊織は、趣味のカメラを通じて謎めいた個人カメラマン鷹見静と長い付き合いを続けていた。
ある日、鷹見から三日前に撮影した写真を見せられる。そこに写るのは、直後に絞殺された男の姿だったが、その背後には微かに不自然な影が映っていた
。鷹見と共に事件現場を訪れた伊織は、警察の疑いを受けながらも真実に迫っていく。やがて、写真が捉えた影の正体と、被害者と犯人の因縁が明らかに。果たして、カメラに映る真実とは何か——。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-07-09 05:46:48
1136文字
会話率:32%
私は神様からの依頼により異世界転生することになった。
依頼内容は邪神の封印。
神様ができる最大のギフトを受け取ることができるらしい。
不安と少しの期待感を抱きながらいざ転生してみると、勇者召喚の儀の真っ只中。
魔王討伐のための勇者として他
の3人と一緒に召喚されたことになっている。
魔術師たちに囲まれ鑑定される中、自分だけ特別な能力のない普通の子供であることが判明する。
危機を察知した私は自ら戦力外であると進言し、城外へ出て1人で生きていくことを提案する。
だがさすがに幼い子供を1人で追放することに不安を覚えたのか、私の処遇についての話し合いが行われることになった。
その間別室に通され、しばらく待機することに。
結局、城外へ出る許可が下り1人で生きていくことになった。
城の関係者の懐疑的な視線を受けながらその場を後にする。
国王からの待機命令中に改めて自分の能力を確認。
実は秘匿された職業【マモリビト】としての能力をいくつか有していた。
能力が露見することを恐れ、国に滞在することに不安を感じた私は早々に国を出ることにした。
そしてその先で訪れた森で、ある一軒家を見つける。
その家との出逢いを起点に、チート能力取得のための鍛錬と様々な出逢いを重ねて、対邪神のための力を確実に付けていくのだった。
さらにその渦中で多種多様な問題に直面する。
何かと巻き込まれ体質の私は問題解決のために助力することに。
その結果、人間的にも少しずつ成長していったのであった。
そしてついに邪神の封印が完全に解け、その影響が世界中に及ぶ中、神様の依頼を成し遂げるために邪神のもとへ向かう。
これは、1度自分の人生を諦めて神様の依頼のためだけに生きていた私が、旅を通して様々な出逢いを重ねて成長していくことで、1つの命を持つ個として生きていくことの素晴らしさを学ぶ物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-07 02:36:43
20820文字
会話率:18%
白鳥の騒動が解決して約4年――。
ある出来事にショックを受けながらも、俺、石藤良二は、妻さくら、長女スミレ、長男香二、愛猫あんずと共に平穏な生活を送っていた。
そしてある日、俺とさくらは子供達を連れ、元カノにして白鳥の妻であった瀬川香織
に会いにある場所を訪れる……。
「一夫多妻制の許されたこの社会で俺は銀髪少女に唯一無二の愛を貫く」
https://kakuyomu.jp/works/16817330664679430020
悲しみを抱えながらも、皆で前を向いて歩いて行く《一夫一妻制Ver.》続編。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-05 12:00:00
12049文字
会話率:56%
正座の姿勢で高速道路を爆走中――俺は風圧と虫の猛攻を受けながらも、ただひたすら前を目指していた。
そんな折、背後から響くサイレンの音。
何事かと思えば、「そこのブ――人、止まりなさい!」って俺かよ!
最終更新:2025-07-03 07:26:31
2688文字
会話率:13%
平凡な高校生・月城零は、ある日突然、見知らぬ異世界へと転移してしまう。
100年前、“巨塔”が突如出現し、その内部からあふれ出す膨大な魔力によって、魔物たちが周囲にあふれかえり、人々の暮らしを脅かしている世界だった。
剣術や魔術が発達す
るこの世界で、零は魔術の適性が最低値の"1"。使える魔法はわずか初級魔術のみ。
「落ちこぼれ」と呼ばれ、誰にも期待されず、時には差別を受けながらも、彼は諦めることなく成長を誓う。
歴代最強の冒険者ですら敗れた巨塔の攻略は誰も成し得ず、これまで多くの命が散ってきた。
それでも零は、失った仲間たちの想いを胸に、強くなろうと挑み続ける。
これは、圧倒的な絶望のなかで、一人の少年が“英雄”と呼ばれるまでの軌跡。
そして、幾重にも重なる謎と苦難を乗り越え、未来を切り開く者たちの物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-01 12:02:09
60059文字
会話率:21%
ある日プレイヤーと呼ばれる謎の集団に襲撃された、平凡な農民のカイト。
攻撃を受けながらも妹のアイシャだけはなんとか逃がすことに成功するが、敵の放った銃弾に倒れてしまう。
その時カイトの目の前で、突然ステイタスボードが展開。
【警告:NPC
_Kaito_0537から、異常データが検出されました。転生メモリーを起動中です】との文字が表示される。
脳内に流れ込んできた、現代社会を生きる日本人だった頃の記憶。
転生前のカイトは武内 海斗という名で、人気ゲーム『レッド・アース 〜血塗られた大地〜』の廃課金ユーザーでありトップクラスのランカーだった。
しかし猛暑の中クーラーも付けずにゲームに夢中になりすぎたせいで、VRゴーグル内のコードがショートし爆発。
その結果、パンイチでアイスの棒をくわえたまま命を落とす。
ゲームに相当強い未練があったせいで、ゲーム世界のNPCに転生したらしいことに気付いたカイト。
勇者を鍬を使ってあっさり撃破し、彼が持っていた銃を強奪する。
銃を使用して敵を殲滅したカイトは、唯一の家族であるアイシャのことだけはなにに変えても守り抜こうと心に誓う。
しかし平凡なNPCとしての生活は、生粋の戦闘狂であるカイトにはなかなか難しくて……?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 22:27:25
80269文字
会話率:23%
深い森の奥にあるマグ族の村で暮らす《月の巫女》エリザベータは、生まれた時から皆を導く首長になることを決められていた。
しかしある日、外の世界から使者が訪れたことで、運命は大きく変わることとなる。
外の世界の戦場で負傷者の治療を行うこと
になったエリザベータは、信仰の違いによる差別を受けながらも、傷ついた兵士たちを治療し続ける。
そんな中、マグ族に偏見を持たない青年が現れた。彼の名はラディム。会話を重ねるつれて、惹かれ合う二人だったが、結ばれるには様々な問題があった……
《留意事項》
この物語は前作『王子は扉越しに恋を知る』で湖上の塔に幽閉されていた魔女の過去話です。その関係上、今作は悲しいエンディングを迎えます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 07:00:00
63993文字
会話率:54%
魔術師の価値が本人の魔力量によって決まる世界。
最低評価の三級魔術師として認定された少年シオンは、周囲の反対を受けながらも魔術の道を突き進む。
持ち前の根性と、奇抜なアイデアで新たな『魔術理論』を生み出し続けるシオンはやがて魔術世界に革命を
もたらすこととなる。
これは魔術に魅入られた少年シオンの『夢』へと続く物語。
※第二章終了までは毎日更新予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 21:00:00
59993文字
会話率:47%
人形のように美しい容姿をしたルレットは、実の父親に売られるも同然に、好きでもない相手の元へ嫁がされてしまう。しかしそれも仕方のないことだと諦め過ごしていると、浮気を疑った夫により親しくしていた使用人も巻き込む大騒動に。夫から屋敷に閉じ込め
られ罵声と暴力を受ける日々の中で、唯一の希望とも言える子供を身籠るが、子供が産まれた後も夫の態度が変わることはなかった。
嫌がらせを受けながらも、王都で知り合った人々の力を借りて夫から逃げようとするルレット。ルレットは愛しい息子と共に自由と幸せを手にすることが出来るのだろうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-28 20:26:50
77835文字
会話率:68%
魔力持ちが99.8%を占める世界で、皇女ラシェルは全く魔力を持たずして生まれてきた。
不遇な扱いを受けながらも懸命に生きるラシェルは、皇宮を出て、庶民として魔塔で薬草栽培士として働くことに。
そんなある日、新しい魔塔の主としてやって来た青年
の姿を見て、ラシェルは驚愕する。新しい魔塔主は、かつて通っていたアカデミーの後輩エスティリオだったのだ。
皇女である事がバレると、腹の中にいる蟲に喰い殺されるという呪いをかけられているラシェルは、なるべくエスティリオに近付かないようにしたいのだが、当のエスティリオは犬のごとくしっぽをフリフリ懐いてきて……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-27 18:48:53
102032文字
会話率:43%
1945年8月15日――
世界は、終わるはずだった。
だが、あの日、玉音放送は流れなかった。
クーデターにより政権を掌握した軍部強硬派は、ポツダム宣言を拒絶。
日本は、原子爆弾とソ連参戦の衝撃を受けながらも、「本土決戦」へと突き進んでいく
。
東京に日本で3発目の原爆が投下され、帝都とかつて呼ばれた場所は灰となった。
だが政府は沈黙し、国民には「戦争継続」が告げられる。
東京の西、青梅の山中で動員待機中だった少年兵の結城志郎は、焼け落ちた故郷をただ見つめていた。
失われた空、届かぬ命令、死を待つだけの沈黙。
それでも、志郎は生きようとした。「空に還る道」を信じて。
やがて志郎は、敗北を認めず狂気へと傾く国家の一兵卒として、関東防衛戦線に投入される。
爆弾ではなく、“人”が最初に壊れていく戦争。
瓦礫の下で泣く少女、逃げ出した兵、嘘を告げる将校。
“勝つ”ことも“負ける”ことも許されない日本で、少年たちは「生きるための戦い」に目覚めていく。
これは、終わらなかった太平洋戦争の中で、空を失った若者たちが、なお未来を信じようとした記録である。
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毎週日曜日投稿です。
6月22日よりなろうで連載開始っ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-25 12:00:00
3343文字
会話率:21%
東京で一人暮らしをする独身サラリーマン・笹原祐介(30代)のもとに、夢の中で突然現れた白髪のエルフ女性。
彼女は自分の娘を託すような言葉を残して姿を消す。
目覚めた祐介の隣には、なんと現実にエルフの少女「ハルナ」(3歳)が眠っていた――。
祐介は戸惑いながらもハルナの“父”としての生活を始める。
言葉の壁、保育園の手続き、仕事との両立、子育ての喜びと苦悩……
周囲の支え(主に「姉」)を受けながら、二人は少しずつ本当の親子になっていく。
日々の中で、成長していく彼女と向き合う祐介もまた、「誰かと共に生きる」ことの意味を見つけていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-23 06:34:30
139395文字
会話率:50%