いや、実際は深くは眠れていない。ずっと寝不足の状態なのは、軍の団長ハリアを近衛兵団に戻した頃からだ。
(ティアとの仲を取り持ったのは、この俺だと言うのに……)
何度も二人、馬に乗って出掛けていく姿を見掛けていた。そんな時はいつも、ハリア
はティアを前に乗せ、大切そうにその両腕で包み込みながら、馬を操っている。
そして、その二人の姿を。ずっとずっと、真っ直ぐに伸びる道の先に消えるまで見送ると、リンドバルクは自室へと戻り、ベッドに倒れ込む。
眠気はやってくるが、寝つきはしない。いつまで経っても焦点の合わない天井をぼうっと眺める。
二人が戻るまでの気が遠くなりそうな時間を、そうやって過ごすうち、夜も眠れなくなってしまった。
夜の帳が下りる。目を瞑る。すると、ティアの笑顔が。
(いつか、気がふれるのかもな)
早くそうなって欲しい気もするし、一国の国主がそのようではと、自分を諌めてみたりする。
✳︎✳︎✳︎
「女盗賊ミランと盗賊団の黒蛇」のリの国国主リンドバルクと血の繋がらない妹、翼人(つばさびと)のティアの話です。どうしてもハッピーエンドにしたくて書いてみました。読んで頂ければ幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-04 14:51:55
6184文字
会話率:43%
社会人三年目の綾辻零は映像編集会社(ポストプロダクション)で働く男性。
今日もキツイ特番の編集が終わり、
とりあえず寝ようと仮眠室の扉を開けてベッドに倒れ込む……
しかし目が覚めると仮眠室ではなく、豪華絢爛な部屋のベッドで寝ていた。
目の
前の光景に混乱してると、急に部屋の扉が開いた。
「あああぁぁ……失敗しました……って!?」
部屋に入ってきたのはこれまた豪華絢爛なドレスを着た女性。
だが目の色がオッドアイであったり、耳が尖っていたりなど
社内では見ない女性であった。
零はさらに混乱をしかけるが、一つの答えへと辿り着いた。
「あ、特撮か」
「トクサツ? とりあえず意味分からないですが一発殴らせてください」
「ああ、演技の練習ですか? 勝手が分かりませんがうヴぉわ!?」
あまりの威力に意識が霞んでくる零。
しかし最後に聞きなれない言葉が女性の口から放たれる。
「少々の失敗はありましたが、あなたはイレギュラーですがこちら側の『救世主』です」
何も分からず様々なことに巻き込まれるが、それでも仕事に戻りたいという思いを胸に
懸命に生き抜く一人の社会人の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-05 23:38:47
4324文字
会話率:30%
ディストピアからの脱出により新たなる世界ヘブンズに旅立った霊は過酷な労働生活により衰弱していた
更にヘブンズの神秘的な世界に仰天した霊は疲れ果ててその場に倒れ込む。
助けてくれた謎の女性に出会い彼は彼女に恋を抱く。
しかしその事を表現せず彼
は頭の中が整理できないままでいる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-17 00:00:00
453文字
会話率:0%
このお話は、水成豊作のファンタジー小説『TOEARTH SAGA』の番外編です。
本編はこちら→https://ncode.syosetu.com/n1754dz/
年明けの二日目、『事始め』にまつわる主役のアーツとヒロインであるシリアの
お話。
新雪の中に倒れ込むのって、楽しくないですか?!
本編ではあんまり見られない、ちょっとだけ……(多分)……ニブなアーツの反応を是非お楽しみください(ぇ
※水成の書くシロモノですので、基本は砂糖(なはず)です。
※2018年の書き初めということで、あえて推敲なし、タイトルも捻りなし(笑)の一発書き素文をさらしておきます。ここから成長できるといいなぁ……という決意を込めて。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-01-04 21:31:52
3010文字
会話率:47%
残業終わりの西九条 麗は家に帰るなり強烈な睡魔に襲われてそのまま床に倒れ込む・・・はずだった
最終更新:2017-07-18 00:00:00
927文字
会話率:20%
主人公の言葉(ことは)は子供の頃、夢見がちな少女だった。自分の空想の世界を創り、冒険したりした。そんな彼女もいつからか現実的に物事を考えるようになり、空想の世界を忘れ、大人になった。社会人として、働いて、働いて、働いて、働く毎日。そうしてい
つも通り会社から自宅へ帰り、倒れ込むように自分のベッドで眠り、明日も会社へと向かう筈だった。だが彼女が目を覚ますと目の前に広がる景色はかつて忘れ去った空想の世界だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-06-27 16:47:38
12050文字
会話率:38%
中国 某郊外
中国の一般的な住宅と繁華街が入り交じる街。コンクリートのような土で固められた壁を持ち、窓を数箇所付けた様な家、木造で古びた家などが建ち並ぶ。その一角で男のうめき声が木霊するように響く。
「ぐはっ!」
一・二階建ての古びた建物
が建ち並ぶ一角の路地で男が呻き声を上げ、大きなゴミ箱に倒れ込み大きな音を鳴らす。その直後、倒れ込む男を超えるように二つの影が路地から勢い良く飛び出した。
その二つの影を追うようにして多くの影が路地に雪崩のように流れ込む。
二人の影の前を走るフードを被った一人が後ろの一人の手を引き、飛ぶように狭い路地を駆ける。
*一時更新停止中*折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-20 19:22:23
28238文字
会話率:51%
文屋和仁《ふみやかずひと》(14)が家でゲームをしていると、兄の恋人が訪ねてきた。兄はまだ学校から帰ってきていない。
家に上がって待つ間、兄の恋人と一緒にゲームをすることになるが、つい熱中しゲーム機を落としそうになる。あわてて押さえよう
とするも、はずみでもつれ二人は床に倒れ込む。和仁が覆いかぶさる形だ。
そこへ兄が帰宅する。
※シナリオ形式の文章となっておりますのでご注意ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-09-13 00:01:29
1605文字
会話率:45%
男【相良吾郎】が目覚めると自分の家に見知らぬ女性【篤子】がいた。
自分の妻のように振舞う篤子のことを吾郎はまるで記憶にない。それ以上に彼女のことをまるで知らない! そもそも、俺は俺なのか?…… 何かがおかしい!
吾郎は真剣に彼女のこと
や自分のことを思い出そうとするが原因不明の頭痛に襲われる。 そんな時に吾郎の前に突然、滑稽なメイクをしたピエロに”記憶を取り戻せ!”と言われ、記憶を取り戻そうとするがその度に原因不明の頭痛と共に色々な事件に巻き込まれていく。
それにも負けずに吾郎が自分の記憶をすると少しずつだが記憶へと繋がるヒントが出てくる。 しかし、調べれば、調べるほど、吾郎は自分が何者なのか、わからなくなった。
そんなとき、吾郎は自分の記憶を取り戻す大きな鍵を手に入れる。 さらに調べていくと記憶を取り戻した引き換えに吾郎は自分が犯した罪を思い出した。
その時だった。 吾郎が預かっている頭に包帯を巻いた女の人が現れたかと思うと自分が”ピエロでかつて、吾郎が愛した茉里”だということを白状をし、吾郎に襲い掛かり、吾郎を殺そうとする。 だが、寸前のところで吾郎に微かな恋心を抱く夏海に助けられた。 一連の事件を引き起こしていたピエロの茉里は刑事の宮間によって、射殺され、事件は終わったかに見えたが…… 事件はまだ終わっていなかった。
事件が終わったと思い、吾郎は自分を助けてくれた夏海と共に旅行に行こうと夏海が待つ、待ち合わせの場所に急いでいると吾郎の前にチンドン屋のピエロが鉦と太鼓を打ち鳴らし、現れた。
吾郎はさほど気にせず、チンドン屋のピエロとすれ違おうとした瞬間、吾郎はナイフで刺され、その場に倒れ込む。 薄れ行く意識の中で自分のことをあざけ笑っているチンドン屋のピエロを見て、吾郎はそれが”茉里”だと気付くがすでに遅く、吾郎はそのまま、気を失う。
ピエロの姿の茉里はそんな吾郎をあざけ笑いながら、夜の街へと消えていく……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-04-28 19:00:00
50942文字
会話率:32%
独房に首枷と足枷をされた半裸の美少女が、倒れ込むように横たわっていた。
最終更新:2014-01-28 02:20:47
3313文字
会話率:22%
七月も終わりに差し掛かった頃の蒸し暑い夜、扇風機のスイッチを入れた。何か生暖かい風が、身体を通り抜けて行く。
まるで倒れ込むようにシングルのソファーベッドに身を投げて、いつしか深い眠りに落ちていった。
ん? なんだ? この懐かしい雰
囲気は?
気が付けば、幼い頃に育った古い長屋の前に居た。前は山があり、長屋の裏には小さなドブ川が流れている。だが、ここって土地開発ですっかり様変わりしたはずじゃ?
不思議に思いながら辺りを見渡していると、後ろから声が聞こえた。
「待っていたよ……」
これは、幼稚園生だった頃に見た夢。あいつ等が、今頃どうして?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-08-13 14:45:10
3196文字
会話率:25%