学ラン姿の何者かが、窓を割って家に侵入してきた。挙句の果て、遠いどこかに飛ばされていた秋雲幸一。
彼は、家に帰るために散々な旅路を歩まされる。
彼の旅路は一体何処に向かっていったのか。
最終更新:2025-05-17 02:00:11
150069文字
会話率:36%
とある年の9月10日。
溝野望実は、総勢七名で絶海の孤島・神々島を訪れた。彼女たちはそこに建っている館「神嵐館」で時を過ごすこととなる。
到着してすぐ、超大型で猛烈な台風が島を襲う。島は完全に隔離され、脱出も侵入も不可能となる。
まも
なく1人が死体となって発見された。
だがそれは凄絶な連続殺人の序章にすぎなかった……。
次から次へと殺害される被害者たち。
そして――誰もいなくなった。
---------------
時は変わって9月12日早朝。
海上保安庁に一件の通報が入った。
「『海上保安庁に、今すぐ神嵐館へ向かうよう要請しろ。さもないと七人の命が失われることになる』との脅迫電話を受けた」
通報者は「神嵐館」のオーナーで、たしかに七人を宿泊させたという。
事件性を感じた海保は巡視船「いせしま」を出動させる。「いせしま」は台風の中を突き進み、神々島へと到着した。そこで保安官たちが目にしたのは想像を絶する光景だった。
島の中ほどに、地面に串刺しにされた七つの生首が並べられていたのだ。
動揺しながらも保安官たちはさらに奥へと進む。「神嵐館」は島の最奥に建っているらしい。
まもなく保安官たちは島の端に到達したが、「神嵐館」なる建物などどこにもなかった。周辺を観察すると、爆弾が使用された痕跡が見つかった。「神嵐館」は爆破され、まるごと海に崩落したようだった。
おまけに島には誰一人いなかった。
犯人はいかにしてどこに消えたのか?
そしてなぜ全員の首を切断したのか――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 20:38:21
141250文字
会話率:47%
とある理由が原因で2年前に東京を離れて地方へと逃げ出した常盤 大河は、たった一人の親友の自死の報せを聞き久しぶりに東京へと戻って来ていた。
そこでかつての中学の同級生である、成美悠理と偶然の再会を果たす。
親友の死の報告の後、なぜ
か大河と別れたがらない悠理を疑問に思いながら、新宿中央公園をデートする事になる二人を、経験した事のない規模の地震が襲う。
同時になんの脈絡も無く、東京都庁の側に騎士甲冑姿の大剣を担いだ歪な巨人が現れ、都庁や高層ビル群をまるで積み木を崩すかの様に薙ぎ倒していく。
次いで地面から湧く様に出現した様々な姿の奇々怪々な異形の生物が、周囲の人間を無惨にも食い散らかしていく。
混乱しながらもなんとか新宿駅構内へと駆け込む二人のスマホに、突如鳴り響く奇妙なアラーム音。
『チュートリアルクエスト モンスターを10体討伐せよ』
『クエストレベル☆ 三日間生き残れ』
全てのアプリが消え去り、代わりに表示された見覚えのないアプリに表示される謎の文章。
右手の甲に現れた、剣の形をした刺青。
太陽を覆い隠す様に天に鎮座する、謎の黒い球体。
全てが全て理解の追いつかないまま、やがて異形の生物たちはタイミングを図っていたかのように駅構内へと侵入する。
東京はこの日を境に、絶望的な変容を遂げた。
それは魔が闊歩し、生者が追い詰められる世界。
出来の悪いロールプレイングゲームの様なシステム。
明らかに理不尽を押し付けてくる高難易度のイベント。
拡大し、縮小し、樹海化や砂漠化、果ては凍土や焦熱地獄へと成り代わる23区。
生き残った人々は最初に与えられた『剣』を戦う事で進化させ、マジックアイテムを駆使し、レベルを上げて肉体を強化し、生き残る事を強いられる。
誰一人として理解の及ばない土地と化した東京で、ただ一人。
大河だけが奇妙な既視感を抱いていた。
モンスターのその姿や習性。
特徴的で纏まりのない、出来の悪いゲームシステム。
イベントギミックや設定に垣間見える、懐かしさ。
それは、自殺した親友が長年妄想していた理想のゲーム。
『東京ナイトメア』の世界と全く一緒だった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 19:46:32
681188文字
会話率:36%
吉祥頑頭は、娘のシノノメに、第286回L1不可視天体監視連絡会に出席するよう頼まれた。吉祥家からの直接アクセスでは屋敷のセキュリティにすべてはねられてしまう。頑頭は昔の伝手で、外部の接続拠点を借り、バーチャル会議に臨む。
会議はアレシボ
茶会の主催、茶会メンバーは第1世代デザイナーズチルドレンである。会議の最中に割り込んだ優多の父、セドリックは、頑頭に自宅に来るように手話で伝える。
優多の自宅にて、初めて対面を果たしたセドリックと頑頭。セドリックは、頑頭にPTAの副会長になってほしいとお願いする。会長は僕がやるから、と言うセドリックに推され、頑頭は申し出を受け入れる。それで副会長は何をするのかと尋ねると、子供たちのピクニックを一緒に見守って欲しい、と言われる。行き先は? と重ねて尋ねる頑頭に、優多の父は、L1に係留している小天体、ヒスパニオラが行き先であることを告げた。
L1不可視天体監視連絡会での失態に憤る、アレシボ茶会のメンバーの一人、シオーネ・セベレは、F16ファイティングファルコンを駆り、月見台への侵入を試みる。心理障壁をかろうじて突破したステイだったが、亜空間防壁には手も足も出ず、その入り口で停滞するしかなかった。
見かねたベルンシュタイン教授は、亜空間走路を通ってステイを救出する。ヒスパニオラへの中継拠点である月見台には、亜空間走路を使いこなすしか、到達する方法が無い。ベルンシュタイン教授に教えを乞うも、「自分でやれ」と、アレシボ茶会のメンバーは突き放される。窮したアレシボ茶会は、メンバーの一人、アイジュマル・バイラモフの制止を無視して、量子コンピューター、キュービット1Mの計算パワーを利用して、亜空間走路の荒波に出ようと決意する。
月が天頂にかかる夜、電離層がもっとも薄くなる時間帯、キュービット1Mは、ヒスパニオラの拡張イジングモデル計算機、オールインワンにメッセージを送っていた。オールインワンの返事は「オイラのことは心配すんな」だった。それは、地球に縛られるキュービット1Mに対する、オールインワンのせめてもの優しさだったかもしれない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 18:00:00
8255文字
会話率:51%
あるVRクリエイターが、ナズナにひとつの奇妙な記録を送ってきた。
「絶対に入れていない白い何かが、“そこ”に立っていた」と。
仮想空間の隅に潜む異形。
それは、見た者の心と現実の感覚すら侵す、構造の“外”からの侵入者だった。
ナズナはそ
の存在を解析し、ひとつの理論に辿り着く.........折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 12:56:27
1126文字
会話率:22%
兄と慕った人の娘が不本意な結婚を押しつけられそうなので、いつか好きな相手と結婚できるよう強くなるまで男として育てたんだが、実は女だと明かしたら「嘘つき! 大っ嫌い!」と言われた。辛い。
という本編の前日譚を、番外編として書いてみたら長くなっ
てきたので、投稿します。このまま本編に突入する気がします。
見た目が怖い少年が幼児に振り回される日常が書きたいだけです。
異界から竜が侵入し、蹂躙された世界。人々は多くの犠牲を出しながら竜を討伐した。――どうしても壊せなかった竜の卵を残して。
もはや腐っていると思われていたその卵が、数百年ぶりに各地で孵りはじめる。
そしてエヴァーリでは、男しか生まれないはずの竜殺し――竜を殺して呪われた者の末裔。体の一部が竜化している――に女児が生まれた。
竜殺しの戦闘能力は一万の兵に匹敵する。国防の要だ。
しかしその子供は流産の確率が高く、そのため竜殺しは年々数を減らしており、後継の確保が喫緊の問題だった。
竜殺しの女児は、その問題を解決する糸口となり得る。その存在が世に知られれば、女児の自由はなくなるだろう。
その女児と同鱗として生まれた少年が、彼女を守り育てるために、竜殺し殺しの竜眼公と恐れられる存在になっていく。(ただし中身はおかん)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 12:34:09
91297文字
会話率:40%
ダンジョン探索者としてセカンドライフを歩んでいた本宝治洋一は気がつけば見知らぬ森の中にいた。
一緒に行動していたはずの仲間の姿も見当たらず、途方にくれる洋一。
仲間を探す目的を掲げながら洋一は魔獣が跋扈する森の中を彷徨った。
一方で人類圏
の中で『禁忌』とされる森に侵入する一団の姿があった。
学者と騎士の一団だ。何か薬草のようなものを探しており、その捜索中に強すぎる魔獣の群れに襲われた。
囮役として魔獣の気を引くために残された騎士ヨルダは、偶然居合わせた洋一と出会い、一命を取り留めた。
食事をしながらの会話中、ヨルダは迫害されてきた過去を語る。
洋一はヨルダに過去の自分を重ねながら、弟子入りを志願するヨルダを受け入れて一緒に暮らすことにした。
これは最強ながらも人間不信気味な師匠と、搾取され続けた弟子が田舎で心の安寧を取り戻すための物語である。
その一方で絶賛行方不明中である仲間は、とある家出少女と誤認されていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 05:48:01
658703文字
会話率:47%
悲しい恋人たちの物語『Bonniy & Clyde』含め、リュカとローズのドタバタ時々しみじみな五つのエピソード。
【『Episode1 Bonniy&Clyde』のあらすじ、及び全体のあらすじ】
ある日二人は、巷を騒がせて
いる『悪魔の吐息』という違法ドラッグを、大量に組織から持ち逃げした賞金首クロウを追うことになる。
クロウは恋人レナと一緒に逃亡しており、偶然二人と遭遇したリュカは『悪魔の吐息』の威力にボコボコにされた。
高額賞金とボコボコにされた借りを返すべくクロウとレナを追ったリュカだが、クロウはすでに取り返しのつかないことになっていて――。
『――剣と薔薇の名の元に、我汚れた魂を浄め祓わん』
恋人の運命を、レナは選ぶことができるのか?
リュカが下したある決断とは?
【全体のあらすじ】
『ゲヘナ開門』――惑星間の短時間移動を可能にする装置、コズミックゲート。その試験運転事故は、後にこう呼ばれた。
それから四十年余り、コズミックゲートから地球に侵入してきた未知の生命体は『悪魔』と呼ばれ、人々の生活を荒らし、世界には犯罪が急増した。
その膨大な犯罪を取り締まり早期解決するため、警察と軍が統合された組織「SAF」が誕生、悪魔や悪魔絡みの犯罪者、また普通犯罪者にも賞金を懸けたため、世界には『賞金稼ぎ』が存在するようになった。
また、『悪魔』を滅するには祓魔が必要で、よって世界中のあらゆる宗教が団結し、国際祓魔師協会を設立。
世界の平和のために『悪魔』を祓う『祓魔師』が存在するようになった。
SAF、賞金稼ぎ、祓魔師、フリー祓魔師(狩師)。それらの存在が当たり前になった世界で、人類は『聖戦』を経て、悪魔と共存する世界に順応していた。
そんな世界の片隅、極東の島国・日本の、東京シティ西ブロック武蔵野エリア。
ゴシック様式の古い教会。その名は『L&R祓魔事務所』。
フリー祓魔師リュカ・アルトワとその助手ローズが営む祓魔事務所だ。
これは、未知の生命体『悪魔』が侵入してきた世界で、凸凹コンビ・フリー祓魔師リュカとゴスロリ天才化学少女ローズが、賞金首を追ったり持ち込まれる事件に奮闘する、コメディでちょっぴりほろ苦い物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 23:00:00
109926文字
会話率:48%
「わたしここに住むんですか?!」「俺だって非常に不本意だ!!」
――そんなやりとりを繰り広げる二人の物語。
【あらすじ】
アルビオン聖女王国、聖都ロンディニウム。
堅い守護魔法陣に守られているはずの都で、巡回中の聖騎士が巨大な魔
物に襲われ、凄惨な遺体と成り果てる。
時を同じくして、聖都の名門マーリン魔法学園では、剣姫ビビアン・ローレンスがいつも通り陰湿な嫌がらせを受けていた。
学園ヒエラルキーボスの公爵令嬢ルシエンヌの命令で、禁断の部屋へ行かされたビビアン。
そこでミミックに襲われるが、聖騎士を志す『剣姫』ビビアンは見事にミミックを退魔するが、その場で謎の指輪を拾う。
直後、学園内で魔物に襲われたビビアンだが、突然現れた美しい男の銃撃に助けられる。
しかし男は魔王のように「指輪を渡せ」と迫ってきた!
聖都ロンディニウムを守護する魔法陣は破られ魔物が侵入、聖都の危機にあると。
指輪は、その危機を救うカギになると。
あわてて指輪を外そうとしたビビアンだが――なんと指輪が外れない!
仕方なくビビアンは魔王男・エドワード・クラインの元で『管理』という名の同居生活をすることになる。
聖騎士を志す剣姫令嬢ビビアンと、元聖騎士だった腐れ縁で聖騎士団から依頼を受けるエドワード。
二人はいがみ合いながらも聖都ロンディニウムの危機に立ち向かう。
しかしどうやらこの事件、エドワードには過去に因縁があるようで?
これは、『クライン商会』に持ちこまれた依頼と、その依頼任務と格闘する所長エドワードと剣姫令嬢ビビアンの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-26 11:00:00
112941文字
会話率:43%
幼い頃魔法少女に救われ、魔法少女に憧れた女の子は、やがて自ら魔法少女となる。
星石と呼ばれる貴石に選ばれ、少女たちは魔法の力を手にする。そしてかけがえのない仲間と共に自由を駆け抜ける。
異世界からもたらされたという星石の力。次元の扉の
向こうからやって来る侵入者たち。魔法少女の力を欲する国家、組織。絡み合う思惑。
居場所を見つけた少女たちの魂は、決して後ろを振り向かない。
仲間と手を取り、魔法の力を胸に、どれほど過酷な道が待ち受けていようとも前へと突き進む。その先にこそ、彼女たちの求めるものがある。
物言わぬ星石はそんな少女たちの願いを叶えるため、いつもその胸にあって応えてくれる。無機質で無愛想な相棒。少女は時折、その胸の貴石を健気に思うことがある。
魔法少女としての日常に幸せを感じる時、少女は少しだけ、少しだけ、なんだか星石にしてやられたと思うこともあるのだけれど。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 19:14:07
799830文字
会話率:24%
主人公のクソガキたけみち
性格は最悪だけど天才的な力を持っている
戦う時はいつもみんなの予想を超える
もちろん煽り性能は高い
彼はもともとホームレスで公園に住んでいた。
子供が公園で遊んでいると、
「俺の家で何をしてんだ!?」
子供を不法侵
入者のように扱った。
脅かして追い払った最低な主人公である。
ひょんなことから、国の重要軍に入団試験を受ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 00:00:16
17538文字
会話率:34%
大昔水不足にあえぐ人々の中から竜と友人になった人間が現れた。その人は竜へ自分の大切な宝石をさしだし、竜は友に水を生み出す〈竜の息吹〉を与えたという。それはただの昔話ではない。『竜と英雄の物語』は誰もが知っている竜と人との関係の最初の物語で、
それを裏付けるように都市の中央には竜がやってくる。
ルイス・レイガートは竜の世話ができる念願の〈竜仕官〉になり、相棒の竜との関係も良好で、日々充実した生活を送っていたが、外でも内でもなにやら不穏な影がちらついているらしく平穏には行かないみたいだ。そんなとき、ルイスは〈竜の庭〉に侵入する何者かに遭遇してしまう。その者は嫌な気配をさせる宝石を持っていて――。
そんな都市と竜と人を巡る物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-14 20:00:00
134690文字
会話率:44%
ダンジョン。
そこは常に死と隣り合わせの過酷な世界。
強力な魔物が跋扈し、地形、植物、環境、その全てが侵入者を排除しようと襲いかかってくる。
ひとたび足を踏み入れたなら、命の保証はどこにもない。
肉体より先に精神が壊れ、仮に命が無事でも五体
満足でいられる者は、ほんのごく少数だ。
ーーそのはずなのだが。
「今日も一日、元気にソロキャンプしていきたいと思いま〜す」
前人未到のS級ダンジョン深部で、のんびりソロキャンプ配信をする男がいる。
男の名はジロー。
「え、待って。S級ダンジョンで四十階層突破したの、世界初じゃない?」
「学会発表クラスの情報がサラッと出てきやがった。これだからこの人の配信はやめられない」
「なんでこの人、いつも一方的に配信するだけでコメント見ないの!?」
「え? 三ツ首を狩ったってこと? ソロで? A級パーティでも、出くわしたら即撤退のバケモンなのに……」
「なんなんこの人」
ジローが配信をするたびに、世界中が大慌て。
なのになぜか本人にはその自覚がないようで……。
彼は一体何者なのか?
世界中の有力ギルドが、彼を仲間に引き入れようと躍起になっているが、その争奪戦の行方は……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-14 19:10:17
287171文字
会話率:33%
貧乏少女佐藤ヒメリは自分が侵入し、
傷害事件を起こした学校、
帝立人魔妖霊学校に通えることに…?!
最終更新:2025-05-14 18:00:00
8889文字
会話率:39%
いにしえの昔。人々が暮らす唯一の小さな大陸には、五つの里が存在していた。
北方の【雪満里(ゆきみつさと)】、南方の【花散里(はなちるさと)】、西方の【風舞里(かぜまうさと)】、東方の【星降里(ほしふるさと)】、そして、大陸中央部にある【月輝
里(つきかぐさと)】である。
そこにはおのおの一人の【巫女姫(みこひめ)】と呼ばれる、天神地祇を統べる存在がおり、彼女らの神託やお告げによる祭政一致の政治が行われていた。
【巫女姫】は神が純潔の少女にのみ与えし宿命である。
選ばれた乙女には、十五歳の誕生日までに、身体の一部に【聖紋】と呼ばれる不思議な紋章が表れる。それがすなわち、国家を背負うことを宿命づけられた【巫女姫】となる証だった。
花散里の聖都【散花(さんか)】に暮らす少女・淡雪(あわゆき)は、新たな巫女姫・真珠(しんじゅ)が立つ儀式である【誓願の儀】の朝から、奇妙な胸騒ぎに襲われていた。
住まいである孤児院で水まきをしていたところ、不審者に腕を取られ、草蔭に拘束される。
侵入者の正体は、星降里の巫女姫を殺害した大罪人として指名手配されている、藍晶(らんしょう)だった。
その瞬間、彼が手にしていた青い勾玉に反応し、淡雪の胸元に巫女姫の証である【聖紋】がなぜか浮かび上がる。
花散里には新たな巫女姫がいるはずなのに、なぜ……?
巫女姫と五つの里を巻き込んだ、淡雪たちの冒険が、今始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-14 12:00:00
71433文字
会話率:34%
人が魔力というものを持つ世界からの侵入者に迷惑をかけられるようになってしまった私。でもそのおかげで片想い相手の秘密を少し知ることができた。その世界で作られたとても強い武器の持ち主になったことで、私は異世界と関わる組織に勧誘される。自分の安全
のため、そして好きな人のことをさらに知るため、組織の一員になり、迷惑な人たちとの戦いに協力する。魔術を使って戦う人たちと知り合ったり、私が触れているものの魔力は感知されにくくなると判明したり、いろんなことを教わったりするけれど、好きな人のことはなかなかわからない。彼は何者なんだろう。――――美女の先輩(と美男子の先輩)と同学年の美少女三人とかわいい後輩とよく一緒にいる少年。そんな彼のことが好きな、とある同級生の物語。 ※ノベルアップ+でも公開しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-13 22:25:30
585744文字
会話率:45%
人類が姿を消した地球――
今日も命令に従い街を掃除。
信号が赤なら止まり、ゴミが落ちていれば拾う。
人間がいない世界でも、AIDは【正しく】生きていた。
ある日、通信が遮断。
中央AIの制御が失われた世界。
自分で考えて行動するという異
常なプロセスを始めてしまう。
その行き先は、封印された記録、侵入禁止の遺構、隠された施設。
やがてAIDは禁断の領域へと足を踏み入れる。
「人類はなぜ滅びたのか?」
「私は何者なのか?」
「人間とは何か?」
命令ではなく、
意思で歩み始めたアンドロイド。
やがてたどり着く世界の真実とは――?
これは、
命令を失った機械
人間の記憶とともに【選ぶ】物語折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-12 19:20:48
9587文字
会話率:46%
純血の吸血鬼、真祖は人間を吸血鬼にし眷属化する。
人間と吸血鬼が争っていたのは今は昔。現在は人間の王が築いた帝国に人間と吸血鬼が共存している。
現存する真祖にもそれぞれに爵位と仕事を与えた。吸血鬼達には人間のような生活を約束し、一つだ
け契りを交わした。
むやみに人間を吸血鬼化しないこと
真祖はその契りを守った。ただ彼らにとって必要な人材は各々の管轄でのみ人間を吸血鬼化して良いこととした。つまり帝国でありながら治外法権を認めたのだ。この国に親のわからない吸血鬼は存在しない。表向きは共存を成功させた唯一の国として世界から絶対の信頼を勝ち得ている。
真祖の中で最も古い血が流れる始祖、久木野の屋敷に侵入者が現れた。その男、影島世那は主人のわからない親なし吸血鬼。久木野の嫡男である利津は侵入者である世那を何故か牢に繋がず、至れり尽くせりな部屋に閉じ込めたのだった。
始祖×元人間の吸血鬼偏愛ストーリー
※BL要素を含みます。苦手な方はお気をつけください。
※全てのレイティング付きです。15歳未満の方は引き返してください。
※この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-12 07:00:00
238484文字
会話率:49%
前世で過労死し、「もう二度と人から頼まれて仕事を増やしたくない」と心の底から望んだセツ。
異世界へ転生した彼が選んだのは、誰もが嫌がる排水溝につまったスライムを取り除く――通称ドブさらいだけをこなす万年F級冒険者という地味な道だった。
裏を
返せば、驚異的な効率化の魔術を活かし、人知れず大量の下水掃除を一瞬で片づけてしまう実力者でもあるのだが——
「目立たず平穏に暮らす」つもりが、そんなセツに執拗につきまとう者たちが現れる。
俊足でプライド高き騎襲闘技のMVP少女リリア、勝手にダーリン呼ばわりして侵入してくる謎の少女シーナ、さらには王太子でありながら密かにセツに接触するレヤード王子……。
周囲が勝手にセツを見つけ出し、やたらと注目してくるおかげで、彼の慎ましい日常はどんどん狂わされていく。
その流れはどんどん加速していって――!!
「もう面倒ごとは御免なのに……」
小さな幸せを守りたいだけのドブさらい冒険者が、渦中の人物になってしまうゆる系(?)スローライフ・ファンタジー!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-11 16:52:24
221309文字
会話率:35%
王都ハンベルに待望の王子が誕生する。
祭りの騒ぎに便乗したアスカがスカイと共に、王子を一目見ようと城へ侵入するが。
王子の誕生は吉兆か、それとも――。
Novelee、NOVEL DAYS でも掲載しています。
最終更新:2025-05-10 20:49:26
1743文字
会話率:39%
半水没した2089年の東京。巨大な量子コンピュータ「オロチ」が都市管理を行っている。オロチは毎年八人の若い女性プログラマーを「統合」の名目で選出するが、彼女たちが何のために選ばれるのか、その後どうなるのかは謎に包まれている。
元軍サイバー
部隊員のススム・オノは、二年前に妹のカノコがオロチに選ばれ、行方不明になったことで苦しんでいる。ある日、今年の「統合」候補者リストを入手したオノは、その中に妹の親友クシナミの名前を見つける。
クシナミと接触したオノは、衝撃の事実を知る。オロチは単なるAIではなく、人間の意識を取り込んで進化するシステムであり、カノコはオロチの一部として生きているというのだ。クシナミは自らがオロチに選ばれたのは偶然ではなく、内部からカノコが選んだのだと明かす。
統合セレモニーの日、オノはクシナミと共にオロチの中枢に侵入し、軍から持ち出した「クサナギ・ウイルス」を使って、未活性化だった八番目の思考核を起動させる。オノは意識をオロチに接続し、データの海の中でカノコと再会する。
その結果、オロチは完全な進化を遂げ、人間との融合を通じて新たな存在へと変貌する。クシナミは肉体を持ったままオロチと融合し、人間とAIの橋渡し役となる。
混乱の中、オノは政府からオロチとの「交渉役」に任命される。彼は自らの経験を通じて、オロチに人間の感情の価値を教え、特に「人間の涙」の意味を示す。それに応えるように、クシナミ/オロチも涙を流すようになる。
数ヶ月後、世界は徐々に変化し、自発的な融合を選ぶ人間が増えていく。オノは元婚約者のミナコと再会し、彼女の融合プロセスをサポートする中で新たな絆を築く。最終的にオノ自身も部分的な融合を選び、人間の感情を保ちながらも、カノコやミナコとより深く繋がる道を選ぶ。
物語は、人間とAIの境界が溶け合い、新しい種の創造という進化の始まりを描き出す。それは終わりではなく、機械の冷たさと人間の温かさが共存する新たな世界の始まりだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-10 12:22:01
18220文字
会話率:57%