山倉竜二は神奈川県、北部の農家に終戦後4年目1949年に生まれた。
元気な男の子で山野を駆け回り、山菜、キノコ、タケノコ、川魚・アユ、
ヤマメを取るのが得意だった。勉強には興味がなく野生児のように育った。
中学卒業し同じ集落の農家の倉庫の
土壁が剥がれおちたので修理を依頼
されて土壁を塗っているとき足元の土の下に鉄の蓋があるのに気づき、
空けてみると麻袋に入った黒く汚れた小判が見つかった。その晩、
気づかれないように闇夜に紛れて実家の離れのある場所に隠した。
その後、何食わぬ顔をして修理代金をもらった。そんな春の日、
アユ釣りにきた加藤優造を船にのせてアユ釣り釣れそうな所へ
連れて行き釣らせ、一休みした時に、彼が横笛を取り出して、
吹き始めた。その優しい音色を聞いていると、すっかり聞き惚れて
竜二が、思わず、すげーなと笑った。そして仲良くなった。
そして小判の事を彼に相談しようと思い小判を1枚持って行き
話すとこれは高価な物だと言い、自宅で手料理を作ってくれた。
いつしか信頼できる友人になった。そして将来のことも相談する
様になったそして竜二が一文無しと知ると小判を売って手元資金
を持てと奨め、加藤さんが小判2枚を東京の金業者に売り換金し
てくれ120万円を竜二に渡した。その後、加藤さんが株投資の
話や通信高校講座の話しなどを教えてくれた。竜二は18歳で
すぐ普通免許を取り父のトラックを借りて宅配の仕事と山菜、
キノコ、タケノコ、釣りの手伝いと忙しく働いた。そんな冬の日
彼女とで会い、結ばれていく。加藤さんも勉強教えていた女性と
結婚してやがて投資で財をなしていく、そして子供で来て、
家を建て,都会へ引っ越し新たな人生のステージへ、加藤さんが
中年になった時に癌が見つかり、手術して、再発を繰り返した。
その後、新しい治療が見つかったり、更に新しい人生のステージ
が始まる。そして、人生の幕が近づいて・・・という、
波瀾万丈の人生を描いた小説です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-11 16:57:58
52370文字
会話率:32%
料理と料理系異世界小説をこよなく愛す多趣味万能型神崎奏25歳の一般OL。
会社から帰宅途中、書店に立ち寄り新作の料理系異世界小説と料理本を買いルンルン気分で帰っていたら
二足歩行の猫!?かと思ったら黒い猫耳のパーカーを着た謎の少年が奏の手を
引っ張り走り出す。
物凄い勢いで走りながら謎の少年が呟く、、、ゲートが来る。急がなきゃ。急いで。
不思議な展開に焦る奏。5分位走っていたら横断歩道に差し掛かり赤信号、、お構いなく謎の少年が走り奏は日本人の性で立ち止まる。その瞬間に手が離れ少年が横断歩道の真ん中で立ち止まって奏に早く!おいで!と催促する。そして、かなりのスピードを出した大型トラックが!!
けたたましいクラクションが鳴り響く、、、少年は何食わぬ顔で動こうとせず奏を呼んでいる。
怖い気持ちを押し殺して謎の少年を助けようと走り出し少年の手を握った。大型トラックまで後数センチ。
少年だけでもと思って少年の方を見たら微笑んで「大丈夫。」と呟いた。その言葉に唖然としていたら、
大型トラックの正面がぽっかり穴が開いて中がぐにゃぐにゃ動いている。キラキラのエフェクトさえ見える。
謎の少年は、奏の手を再度引っ張り大型トラックの正面に向かって走り出す!!
二人共大型トラックの正面の穴に飛び込みぐにゃぐにゃに飲み込まれ重力に逆らうかの様に落ちてゆく。
胃がグッとなる感じの浮遊感。ゆっくり落ちているはずなのにジェットコースター感覚。
理解出来ない状況にこんがらがる奏。3分位で落下の終着点へ、、、。
そこは、天界でした。神様現れ異世界転生を頼まれた。ハチャメチャな展開で憧れの異世界転生へ!!
転生先は、どっかの乙女ゲームの悪役伯爵令嬢で発展の乏しい異世界、、勿論、、食事が不味い!それを、体験した奏。異世界発展に多趣味万能型が本領発揮する。ヒロインがいつの間にか悪役に!?奏は、断罪イベントを逆に楽しみにする始末。神託もこなしつつ自由Life。料理したり、餌漬けしたり、冒険したり、村を開拓したりetc...。
これが、私のStory。
不思議な異世界の悪役令嬢の味をご堪能あれ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-10 22:00:00
1393文字
会話率:27%
罪あるものを無罪としなければ俺たちが殺される。そんな理不尽な裁判。それが『悪魔裁判』。
気が付くと知らない場所にいた。
その世界で出会った俺たち6人と裁判長と名乗る天使だった。
裁判長はここで裁判を行うのだと言う。そして、あなたたちは裁判
員であると言う。そしてすべての裁判が終われば元の世界に戻れると言う。
その裁判は『僅かでも被告人に非がある場合、有罪とし死刑とする』という特殊なものだった。
最初の被告人は『いじめを行い相手を死に至らしめた者』だ。
それに対して全員一致で有罪とした瞬間、突如として現れた悪魔たちに殺されてしまう。
……という夢を見たと思ったがどうやらループしているらしい。
武器もなく武力で立ち向かうことのできない状態なので裁判で勝負するしかない。
そして気付く。裁判もいじめじゃないか?冤罪だったら?法律が間違っていたら?そうすると相手を死に至らしめた者とは自分たちの事を言うことになる。
再び行われる裁判で俺は無罪を主張する。
がしかし、そこに悪魔たちが乱入する。その中心で何食わぬ顔をして乱入した悪魔6体も裁判員だと言う裁判長。それぞれは七つの大罪に相当する悪魔たちだった。
それに対して俺たちは6人。多数決ではダメだ。悪魔たちを理屈でねじ伏せないと生き延びられない。
こうして悪魔たちとの法廷バトル『悪魔裁判』が始まる。
幾度かの『悪魔裁判』を死にながら乗り切って、たどり着く先で真理にたどり着く。
※この物語はフィクションです。
※『カクヨム』でも公開しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-20 00:00:00
110155文字
会話率:47%
[午後のニュースをお伝えします。
近年殺人事件が多発している[二宮市]で、1人の青年が行方不明になりました。警察は殺人の可能性もみており__]
市立二宮学園高等学校に通う橘悠人は、誰からも好かれる学園の人気者である。
容姿端麗
、文武両道。
太陽のように明るい彼が突然姿を消した為、
周りは騒然とした。
「ぁぁぁあ!!寝坊!!寝坊した!!!」
一方橘はというと、異世界の喫茶店に拾われ、[ディルク]と名乗り何食わぬ顔で魔法学校に通っていたのである。
これは、1人の青年をめぐり2つの世界が交わる物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-10 09:35:16
241文字
会話率:12%
西暦末期、著しい進歩を遂げた人類の科学。彼らはそれにあやかり、自らの生活区域を銀河系全体へと広げていった。
やがて宇宙暦が始まってから数万年の時が経過した頃、人類は宇宙の遥か彼方にあるりょうけん座のM106銀河より来襲したイーヴァ帝国と交
戦状態に突入する。
人類の地球連邦とイーヴァ人のイーヴァ帝国。互いの存亡を懸けた戦いは数十年の時を経て、最終的に人類の降伏という形で幕を下ろすこととなった。
こうして地球連邦が保持していた銀河系の支配権を手に入れたイーヴァ人は宇宙暦15996年、「居住区域再編政策」を実行。中流階級以下の人類を、辺境の惑星へと追いやった。
太陽系第三惑星、"地球"はイーヴァ人のみが居住を許された区域となり、人類は故郷を失った。更にイーヴァ人は、人類に対して「従属を誓うこと」を強要する。
かつて地球連邦にて重役だった者達、多くの資産を持つ富豪などが「名誉イーヴァ人」として厚遇を受けているのを目の当たりにした労働階級の者達は、日増しにイーヴァ人に対する反感を強めていった。
宇宙暦15998年、かつてケプラー442bと呼ばれていた惑星メルコムにおいて、人類の反乱軍「ガイア」が蜂起。イーヴァ帝国に対して、史上最大規模の反乱を起こした。
反乱軍はメルコム各地でイーヴァ帝国軍を破るが、15999年の戦いにおいて反乱軍の総統が戦死し、イーヴァ帝国軍が反乱軍本拠地を制圧。これにて事態は収束するかと思われたが、反乱は更に激しさを増した。
彼らは、地球へ帰りたかった。先祖達が長い年月護り抜いてきた母なる大地を、この手に取り戻したかった。それは無謀な戦いかも知れないが、何もせずに虐げられ続ける訳にはいかない。
反乱軍の中には、地球を見たことすらない者達もいる。しかし、人類発祥の地を見ず知らずの者に奪われて、何食わぬ顔をしていられるはずがないだろう。
何故、故郷を追い出されなければならない? 何故、望まぬ土地での生活を強いられなくてはならない? 自分達にも、"人間らしく"生きる権利はあるはず。
数千光年の彼方にある、青き星を夢見て――― 彼らは、宇宙を支配する帝国に、人としての意地を懸けた戦いを挑む。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-09-06 04:05:04
4264文字
会話率:34%
部屋が汚い。よくこの部屋から何食わぬ顔で出勤できるものだ。でも片付ける気力が無い。長年つきあっていたはずの彼氏が、じつは二股をかけていて、妊娠してしまったもう一人と、もうすぐ結婚してしまう……。
最終更新:2017-01-08 20:42:23
4780文字
会話率:6%
俺はいつの間にか魔法が常識である異世界にいた。
母親を名乗る女と共に、再婚相手の夫、その子供と生活する事になる。
名前すらも分からない記憶を思い出すまで、俺は魔法学校に入学して人生を謳歌することに。
しかし、本当の理由は学校で何食わ
ぬ顔で生活するターゲットを邪魔するための口実だった。
そんな異世界ファンタジーを書かせていただきます〜!
※処女作なので多少目をつぶって頂けると有り難いですー。
※趣味として書いているので不定期です。
※最初考えていた設定は、後々出てきます。
※誤字脱字等ありましたらお手数ですが、感想などでお知らせください〜。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-11-14 00:00:00
10149文字
会話率:38%
その日は、湿気で衣服が肌に張り付くようなそんなじめじめとした天気だった。
雨で濡れていく身体を走らせ、地面を蹴り、飛沫を立てて駆けていた。
こんな雨の日には嫌な予感が頭を過る。
雨が激しく降り落ちる、子供は適当な屋根のある家の前で雨宿り
をする。
ざあざあ、降りしきる雨足は止む事無くより一層、雨の音を反響させる。
「…止まないなぁ…」
まだ十を過ぎた辺りの小さな少年は眉を寄せて呟く。
雨をしのぐ物を持ってくれば良かった。
心中そう思うもそれを知ってか知らずか、雨足は激しく地面に落ちる。
「………」
ふと少年が目を閉じる。
ぴたり、雨足の音が小さくなる、周りの空気が張り詰めたように、重くなる。
少年が目を開ける、空を見上げた少年の目には雨の粒がゆっくりと空から落ちる光景が、雨粒に自身が映る光景が、スローモーションで、視える。
「……行こう、と。」
少年は何食わぬ顔でそのゆっくりと空から注がれる雨の粒を避けながら帰路へと着く。
誰も居ない道程には、少年が舞うように歩く姿一つ。
誰も居ないその道に、ぴちゃり、ぴちゃり、一定のリズムが鳴り響く。
それでも、雨は降り止まない。
世界には三つの種族が居る。
一つは人間、ひ弱で一人では何も成せない情弱な存在。
一つはアンヒューマン、人間では無い存在。見た目は人とは変わら無いが、人の抱える闇と、非力そうな外見とは裏腹に強靭な力を宿す存在。
一つは人獣、人の身体の一部が獣化した存在。
その一部は人獣それぞれだが多くは強靭な肉体を宿す存在。
然しこの三つの種族には共通点がある。
”異能”イレギュレーターと呼ばれる者達だ。
彼らは種族問わずその力を突如発現させる。
…そして。
「ただいまー…」
この少年は。
「…母さん?」
異能を嫌い。
「……父さん?」
その嫌う異能から。
「……か、あ……さん?」
家族を奪われ。
「…な、んで………ッ?!」
生と死の境を。
「……と…さん……」
彷徨い、そして。
六年の月日が、流れた所から、この少年の復讐が始まる。
これはその一片である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-04-26 14:59:02
204文字
会話率:0%
「フィンガーボール」
果物を食べた後に手を洗うための、水の入ったボールです。
小学校4年生の道徳の資料の読み物でこんなお話があります。ある国の食事会でフィンガーボールを知らなかった人がその水を飲んでしまい、それを見た王女が、何食わぬ顔で自
分もフィンガーボールの水を飲む、というものです。
その後の王女様とフィンガーボールを知らなかった男のお話です。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2015-11-03 20:27:57
1723文字
会話率:31%
人の中には怪物が潜んでいる。
人間の中には人を超えたものが潜んでいる。
その存在は、存在そのものが意図、無意図にかかわらず、全人類を殺害するまでに至った人間のことである。
「世界に混乱を招く可能性のある人間」
こういった人間の処理は、人
間が行うことはなく、そういった連中が担当する。
彼らは黒い外套を以て世間の中に何食わぬ顔で降り立ち、対象の殺害を実行する。
彼らは殺人者である。彼らは抑止である。彼らは芽摘みである。
団体名は特になし。彼らの特徴(ルール)は以下の通り。
1、目的地到達から対象殺害のまでの時間は原則240時間とする。
2、必ずもう一人のパートナーと行動を共にする。
3、厳守ではないが、自身の身を守る黒い外套は着用とする。
4、殺人を犯す犯さないは自由とする、対象の脅威が殺人を行わう必要のないものだった場合、それを免除する。
5、ただし、一度見逃した標的がもう一度行動を始めた場合、それを速やかに殺害すること。
殺人に失敗した場合、その『一人の標的』によって、最悪の場合、全人類の滅亡が行われる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-07-23 22:47:43
151350文字
会話率:37%
ある日、一柱の「神様」が、何を思ったか他の「神様」を全員殺してしまった。
その「神様」は何食わぬ顔で世界を創っては壊している。そんな、無限ループを繰り返していた、その時だ。
「ハハハハハハハハハハハハ!!!」
不快な嗤い声が「神様」の
いる部屋を包み込んで-
-「神様」は、地上に召還された。
これは、「神様」が地上で出会った人々との触れ合いから、自分を見つめ直す…
そういう、話である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-05-11 03:31:02
5814文字
会話率:31%
《とある村にヴァイプとディンプという内外の面が異なる双子がいた。ヴァイプは心臓から湧き立つ血潮を外界へと放つことを好んだ。対してディンプは家内に籠り、読書や創作に耽ることを好んでいた。己にない要素を持つ相方に対して信仰とも言える想いを寄せて
生活していた二人には、ある共通点が潜んでいた。それは、野を行く子猫の首を何食わぬ顔で切断するような残虐性であった。彼らの暴力的な性向は、周囲の人々をその渦に巻き込みながら物語を悲運へと突き進めていくのであった》
これは『vuddy』と題付けられた未完結小説の概要である。パソコンのなかで約2年間眠っていたこの小説のなり損ないが何故未完結のままなのか、それにはある理由が存在する。これは、僕が僕の小説を完結させるための物語だ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-11-12 12:46:19
45850文字
会話率:30%
世界に嘘が満ち溢れていると気づいたのは、それを実感したのは東京の高校に転校してからだった。
祖父が住む東北の田舎に置き去りにされたときも、その後、何食わぬ顔で様子をうかがいに来たときも、俺はあの人を、母親の言葉を信じ続けていた。いや、信
じようとしたのほうが正しいかもしれない。
信じて、裏切られて、また信じて。
そんなことを繰り返した末の転校。
だから俺は、まゆの言葉を素直に信じることが出来なかった。
『必要とされたから。だから私はいま、ここにいる』
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-06-15 23:52:47
92078文字
会話率:60%
13歳の少年が、峠でひき逃げされ、遺棄された。
被害者の少年の首には、絞められた痕もあったという。
近辺で起きたそのニュースを、穂積隆也はバイト先のコンビニエンスストアで目にし、激しい憤りを感じる。
同じ頃。
K大理学部のラウンジで、警察も
知らぬその事件の詳細を、何食わぬ顔で女子学生に語って聞かせる青年がいた。
そしてその青年が執拗に追うのは、同じ大学の同じ学部に在籍する、天野春樹。
青年は日々、春樹を観察し続ける。その目的とは・・・。
※この物語は、完結しました長編『KEEP OUT』シリーズの春樹と隆也の〈その後〉を描いた物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-12-29 13:31:59
59425文字
会話率:33%
東 美奈は、国際化された高校――陽緑学園高等部でごく普通の女子高生生活を送っていたが、ある日、ギリシャからイケメンの留学生が来た。ほぼ同時期に、恋の願いなら何でも叶うという『おまじない』が流行り出す。
やがて生徒たちが夏風邪に倒れ、眠り
から目を覚まさなくなってから一ヶ月。親友の藤野 琴音と首をひねっていると生徒たちは何食わぬ顔で登校してきたが、『おまじない』のことをきれいさっぱり忘れていた……!
※この小説はライトノベル作法研究所様の鍛錬投稿室にも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-08-18 12:00:00
93795文字
会話率:39%
夏の日に街の裏路地を歩いていた俺は、何かしら視線のようなものを感じていた。不気味だったが、何食わぬ顔をして歩き続ける。そして眼前に高校時代、いじめに遭った挙句自殺を図った元クラスメイトの斉藤の死霊が現れ、俺に話し掛けてきた。それから俺自身、
地獄を見ることになるのだが……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-06-29 10:07:43
2521文字
会話率:50%
時は20XX年。
現代日本では異世界に勇者として召喚される若者が後を絶たない。
そのほとんどはファンタジー世界側の勝手な都合により、本人の意思とは関係なく無理やりに呼び出されるというケースだ。
そして理不尽なことに、苦難の末に魔王を倒しても
今度はその力を恐れられ、次の迫害の対象となる勇者もいる。
当然ながら召喚されたまま異世界の地で朽ち果て、戻る事が叶わなかった者も続出。
それだけの事をしておいて、ファンタジー側は今日も新たな犠牲者(ゆうしゃ)を召喚する。
そんな無責任なファンタジー側に対し、ついに現代日本人の怒りが爆発!
そっちがその気ならば……いいだろう。
かつてタダ同然でコキ使われ、ファンタジー側に恨みを持つ被召喚者達が一同に集まり、ひとつの組織を結成。
それは勇者派遣協会。協会とは名ばかりの、ある意味ファンタジー側への意趣返しのための組織。
あらかじめ素質のある若者たちをスカウトし、最高の教育と訓練を施して優秀な勇者として育て上げる。
そしてファンタジー側が懲りずに日本から勇者を召喚しようとするタイミングを狙い、割り込むように協会から勇者を送り出し、何食わぬ顔で召喚されたフリをする。
派遣される勇者には、もちろん協会が全面的にバックアップ。
強力な武器に強力な魔術、そして強力な相棒で冒険の一部始終をサポート。
そして依頼達成と引き換えに、莫大な報酬を要求だ!
なに……? 払えない……?
契約違反ですね。分かりました。
弊社の屈強な勇者軍団が、これから取り立てに参ります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-03-12 14:00:25
68364文字
会話率:21%
俺の街に「死んだはずの人間が生きていた」といううわさが流れていた。なんでも、本当なら二時間ほど前に死んだ奴が、何食わぬ顔で友達の輪にいたとか何とか……
胡散臭い話だ。俺はタカシの話を単なるネタだと思って気に留めず大学のレポートに追われた。そ
の日は妹の誕生日だってことも忘れていたくらいだった。
そして、徹夜明けの次の日。俺は車に引かれた。ああ、死んだ。と一瞬で理解したほどの引かれっぷり。
けど俺は次の瞬間、暗闇の中一人立ち尽くす少年の前にいた。
そいつは言った。
『汝に半時の猶予を与える』と。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-10-15 10:41:23
648文字
会話率:8%
魔王、黒宮秀兎にはやる気がない。覇気も無ければ礼儀も無い。何食わぬ顔で学校に言ったりゲームやったり漫画読んだり、そんな毎日。しかしそんな魔王のもとに帝国の姫がやってきた!姫は結婚するとか言い出すし、周りはすっかり賛成ムード。何々、何が起きて
んの、ていうか色々起こりすぎてめんどくせぇぇぇぇぇ!って感じで、脱力系魔王コメディです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-08-06 23:07:27
183922文字
会話率:40%
この物語は、化け猫と化け鼠の、乱闘と殺戮の物語。人間の姿で町を歩き何食わぬ顔で人を殺す“猫”と、人と共に生きたいと願う“鼠”。不死身の彼らは《再生》し、永遠に争い合う。そして今日も…
最終更新:2009-02-17 15:58:32
2203文字
会話率:30%