【BKブックスより書籍化決定!】西暦2018年、世界中に空想上の産物と思われていたダンジョンが突如出現した。各国は、その対応に追われることになり多くの法が制定されることになる。それから5年後の西暦2023年、コールセンターで勤めていた山岸(
やまぎし)直人(なおと)41歳は、派遣元企業の業務停止命令の煽りを受けて無職になる。中年で再就職が中々決まらない山岸は、自宅の仕事机の引き出しを開けたところで、異変に気が付く。なんと仕事机の引き出しの中はミニチュアダンジョンと化していたのだ! 人差し指で押すだけで! ミニチュアの魔物を倒すだけでレベルが上がる! だが、そのダンジョンには欠点が存在していた。それは何のドロップもなかったのだ! 失望する山岸であったが、レベルが上がるならレベルを最大限まで上げてから他のダンジョンで稼げばいいじゃないか! と考え行動を移していく。
※この作品はフィクションです。実在の人物・団体・事件などにはいっさい関係ありません
小説家になろう 日間ジャンル別 ローファンタジー部門 1位獲得!
小説家になろう 週間ジャンル別 ローファンタジー部門 1位獲得!
小説家になろう 月間ジャンル別 ローファンタジー部門 1位獲得!
小説家になろう 四半期ジャンル別 ローファンタジー部門 1位獲得!
小説家になろう 年間ジャンル別 ローファンタジー部門 7位獲得!
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小説家になろう 総合週間 3位獲得!
※著作『無名の最強魔法師』が小学館ガガガ文庫より書籍化販売中です。
※著作『自宅にダンジョンが出来た。』が、BKブックス様より本日、2019年11月5日書籍化販売開始しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-19 07:37:27
726992文字
会話率:46%
とある平凡な住宅地の交番に勤務する警官「俺」は、ある秋の夕暮れ、奇妙な相談を受けた。
相手は管轄地域内にあるアパートの管理人で、霊能者を自称する若い夫婦の部屋で何か起きたらしいから、一緒に来て欲しいと言うのだ。
同行すると、部屋の玄関か
ら生臭い匂いの水が漏れており、ドアベルを鳴らしても返事がない。
事件の可能性を考慮し、管理人に合鍵を使わせて中へ入る。
廊下の先にあるダイニングキッチンには、豪華な料理が腐ったまま放置されており、その料理のレシピを異常な程の情熱で記したノートがあるだけだ。
夫婦の姿は見えなかった。何処に消えたのか?
捜索を始めた警官と管理人が、水漏れの原因である流し台の詰まったシンクを調べると、底へ長い髪の毛が大量に沈んでいる。
そして、その髪に包まれた状態で切断された女の人差し指を見つけた時、部屋の中で密かに進行していた怪異が二人へ牙を剥くのであった……。
× × × ×
ノベルアップ+、アルファポリス、エブリスタ、にも投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-14 07:42:48
6231文字
会話率:28%
3兄弟が異世界転生をして、助け合って生きていく物語です。現世から異世界の神になった神のいたずらにより能力を封印されて、苦しみながらも冒険者で頑張ります。現世の神から依頼を受けて前金代わりに加護とスキルを受け取り無双していく物語です。まだ過激
なシーンは出てこないとは思いますが次話投稿から過激になってきますので、無理せずにお読みください。
最終話まではほぼ出来上がって入るのですが、物語の色付けと構成で手間取っています。右手の人差し指1本でポチポチと打っているため月曜日~金曜日に構成をして土日に打つようにしています。素人の趣味で打っているため誤字脱字話の区切り方がへたくそで皆様には迷惑をおかけしてすみませんが皆様の長~い目・温かい心で見ていただければ幸いです折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-06 14:01:17
10288文字
会話率:24%
春園学院に通う須藤春人(すどう はるひと)は、『ゴーたん』というあざらしのぬいぐるいが大好きな高校二年生。
そんな彼は、現在に至るまでそれなりに平凡に生きてきた。
見てくれは並以上、剣道でエースだったこともあって程よく女子にもモテ、それなり
に恋人付き合いも経験している。
そんなある日、同じクラスの草壁美晴(くさかべ みはる)に告白された。
ちょっと告白のポーズが女性にしてはおかしかったが、明るいし人気者だし、好意を持たれて悪い気はしなかったので、OKをした。
それなのに。
「何故OKするんだい! 君は頭がおかしい!」
びしっと人差し指を突き付けられ、何故か怒られる羽目に陥っていた。
この日から、春人と美晴の奇妙な関係が始まる。
*話に出て来る一部の店名などは、実在する会社名などをもじっております
*カクヨムにも掲載中です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-30 21:00:00
159862文字
会話率:49%
指先が孕んだ。それは左の人差し指の先だった。
キーワード:
最終更新:2022-02-18 14:51:30
3544文字
会話率:0%
いつもの車両でいつも会う。
そんでもって俺に抱きついて満員電車を
凌いでいる女子高生がいた。
銀髪ロングヘアの美少女にして、超巨乳。
スタイル抜群の彼女。
「私の名前は真島マヒロ。16歳だぉ」
ある日、電車内で俺と目が合うなり、
抱き
ついてきてそう自己紹介された。
「お、おい、離れろ...」
「やだよー、おにーさんカッコいいから
一目惚れしたの。何より、こーしてくっついていると、私の専属ボディーガードみたいで
安心する」
「今日も頼むよ...?おにーさん」
「いいけどな、、流石に夏の密着は
俺的に暑苦しくてさ、、、」
口ではそう言うが俺は嬉しい。
やっぱり、男だからな。
胸を押し当てられてたら自然と顔もニヤける。
「埼京線はさ、こーやってると、
無事、やり過ごせるわけよ...!」
「なにしろ、昔、私は男の人で嫌な思いをしたから、私なりの防衛策っていうか...!」
「おにーさん、何気に強面じゃん。
肩幅もあってがっしりしてるし、、
この、マッチョな感じがいいのよね...」
「ちょっとした隙を見て、この、ぎゅうぎゅう詰めに乗じて接近(色々とイタズラ)してこよーとする輩がいるわけだからさ、、、」
「いや、それはいいけどな、俺の胸筋から腹筋にかけて、人差し指で撫でてくるな!くすぐってぇ...そーゆー、刺激を与えるのはマジで止めろ!頼むから、、、!」
小声で慌てると、マヒロは、
フフッとイタズラっ娘の目をして見せた。
「やだよぉ敏感ー!!www」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-08 09:30:37
5243文字
会話率:38%
初めて彼女に出会ったのは八年前のことだと記憶しているが、その日が暑かったのか寒かったのかさえも覚えていない。とにかく仕事中の昼食で偶然入った和食レストランで、彼女はウエイトレスをしていた。その時の年齢は十六歳で、アルバイトを始めたばかりの高
校生だということが後になって分かったが、丁寧で親しみのある接客からは一人前のものを感じた。いわばそんな子供のことをなぜ32歳にもなる私が気にかけたかというと、ふと、何の気になしに彼女の方へ眼がいった瞬間、といってもガラスの反射に映る彼女を見ただけだが。彼女の顔の前を飛ぶハエを確かに親指と人差し指でつまんでみせたからである。もしくは既につまんでいたと言えばいいか。女子高校生のやる行動としてはあまりにかけ離れていたし、さらに人間離れした手の動きに混乱した。
さらに彼女はためらうこともなく、チョコレートを食べるようにハエを口に運んだ。変な緊張が走り呼吸の仕方を忘れた私は本能的に目をそらしたが、目をそらす間際に彼女とガラス越しに目が合ったような気がした。いや、目が合ってしまった。
見てはいけないものを見たという気持ちと、ただの見間違えだという感情に挟まれつつ思わず小さく咳をしたところ、優しく彼女が駆け寄って声をかけてくれた。なんだか彼女を見ることができず、大丈夫だからと応えてすぐに会計をした。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-02 00:22:10
567文字
会話率:0%
薄暗く静かな空間……その部屋の中心部には椅子が一脚置かれており椅子には一人の少年が本を読みながら座っている……
「……おや?誰だいこんな小説に興味を持ってしまった物好きさんは?」
少年は立ち上がると振り返りつつそんなことを言い出す、黒い髪の
短髪に左側の一部が白髪化しており後ろ髪は結んでいる、小柄で大人びた印象を持つ彼の顔は……靄がかかっているようで見えなかった、辛うじてわかるのは彼が整った顔立ちをしているということ、そんな彼は椅子から離れつつ話を続ける。
「この小説はこれから入学してくる一年生達を中心に混沌とした学園生活を送る、まぁそんな感じの日常系コメディーだよ。」
彼が人差し指をくるっと回すと彼の目の前に人が入れるサイズの黒く光る楕円形のゲートのようなものが現れる
「ここまで読んでまだ興味があるならついてくると良い……あ、このゲートは開けておくから気になったならこのタイトルをまた探しに来なよ~、n回目の人はまぁ……わかるよね?、それじゃ、また会う日まで~」
そう言うと彼は一人、ゲートの奥へと消えていった……これから始まる物語、それは読む者を惹き付けr「あ、やっと見つけた」
え?
「ほらさっさと行くよ~そろそろ本編始まっちゃうから」
待って?まだ読んでる途中だかr「つべこべ言ってないで早く準備して!」
……はい
「あ、また会う日までとか格好つけたけど私結構頻繁に出るから、そこんとこよろしく!」
それネタバレになりません?
「いいから行くよ」
了解折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-17 21:07:52
1343文字
会話率:65%
気づくとそこは、漆黒に包まれた謎の空間。
業 天音(かるま あまね)は不思議そうに当たりを見回していると、突如目の前に豪勢な部屋が現れる。
その豪勢な部屋に置かれた長椅子に美しい女性がスラリと伸びた長い足を放り出し、深々と座っていた。
そ
の女性は天音の存在に気づく。
「あなたたち……だれ?」
女性はこちらを見ながらそう言った。
辺りを見回すと、天音の後ろに3人の男が立っていた。
女性はどこからかファイルを取り出すと、そのファイルをしばらく眺める。
「理由は分からいけど、1人だけ召喚に遅れたようね」
彼女はこちらを見て言った。
天音は後ろの男たちを見ると、男たちはこちらをじっと見つめてきていた。
もしかしてと思い、自分に人差し指を向ける。
「そうよ、あなたに決まってるじゃない」
当たり前でしょ。と言わんばかりに、女性はこちらを見る。
「まぁいいわ」
女性はファイルを机の上に投げると、天音の後ろにいる男たちに視線を向ける。
「後ろの3人。あなたたちは誰?」
女性のその質問に対して、頭から獣のような耳が生えた黒目黒髪の、着物を身にまとった男が口を開く。
「他人に名を聞く前に、自ら名乗るのが礼儀というものだろう」
「なによ、生意気。あんたはいいわ。残りの2人……あなたは誰かしら?」
彼女が視線を向ける先にいたのは、金色の髪にエメラルドのような瞳をもった、耳の先端が尖った美少年。
「俺、名前とか特にないんだけど」
「あら、そうなの? それじゃあ……」
「断る」
女性が最後の一人へと視線を向けるよりも前に、最後の一人はそう言った。
それ以降も、最後の一人は女性の言葉を遮るようにして断り続けーー苛立ちがMAXまで到達した女性は、勇者を30人送ったこと、亜人と魔族を根絶やしにすること等々……。
それはそれは、色んなことを喋ってくれたーー。
「てことで、あんたたち要らないから。私の子供である人間に近づかないでちょうだい。ま、生きてればの話だけど」
彼女がそう言うと、天音の足元が雲のはるか上の光景へと変わる。
「それじゃ、精々頑張って長生きする事ね」
彼女がそう言うと、天音の体が重力という重りに引っ張られる。
「嘘だといってくれぇぇええ!!!」
そんな叫びも虚しく、4人は高度10,000m上空から落ちていくのだったーー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-22 20:00:00
146383文字
会話率:45%
この小説は、座禅をしてきて、それを教えてくれた袋我さんという単純な構造で成り立っている、
お釈迦様の生き方に僕の生き方は似ていて、
僕の名前は、あだ名が坂って呼ばれてた、釈迦と似ているんだよね、
釈迦って国語辞典で引くと人差し指が痺れる、
、、、、、
出来る事と出来ない事が見えてきた、
僕は、孤独だし、
実際お釈迦様も孤独な性格だったらしい、
前世仏教と関係があったのかもしれない、
とゆー事は、この文章は法を説く、とゆー事になるのかもしれない、
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2021-05-07 08:00:00
5061文字
会話率:1%
悪夢に誘われた少年よ、汝はその世界で何を見る。
大神 宏(おおがみ ひろ)はポリバケツの中で隠れていた。
その理由は女性が殺害されるところを目撃し、その殺害した筋肉隆々の大男から逃げていたからだ。
大男から命からがら逃げることができ、
ポリバケツから出ると、宙に浮かぶ白い手袋が宏を招いていた。
宏はその手袋について行くと、手袋はいなくなり、いつの間にか神社の拝殿の前で立っていた。
拝殿で手を合わせ、自分の願いを願おうとした瞬間。細身で長身の漆黒の肌をした男が彼の隣にいた。
彼はブギーマンと名乗り、宏にこう言う。逃げていては何も出来ず、そのまま殺されますよと。
しかし、宏は逃げるしかないのだと言った。
ブギーマンは最後に人差し指を上げ、彼にこう言った。
「望む力があるのにですか?」
宏はその指の方向を見て驚愕する。
空は深い青に覆われて、太陽は深紅色に輝いていた。
彼は自分のいる世界ではないどこかにいることを理解した。
物語はここから始まる。
【小説家なろうランキング】
日間ランキング アクション文芸 最高10位
週間ランキング アクション文芸 最高25位
月間ランキング アクション文芸 最高40位
【追記】
面白かったら感想・ブックマークをお願い致します。
またページ下部から『ポイント評価』ができます。
もし、評価を頂けましたら、それが執筆活動の励みになりますので、宜しければお願い申し上げます。
これからも応援のほど宜しくお願い申し上げます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-28 16:26:01
124536文字
会話率:41%
サア、寄ってらっしゃい、見てらっしゃい。
日曜の夕は憂鬱の憂。輝かしい金の夜、清々しい土曜の朝、落ち着いた日曜の昼。夢の時間は過ぎ去って、仄暗い宵の向こうからは現実の寝息が聞こえて参る憂鬱な一時であります。月曜も休みだったらよいのに、
とは万人の総意ではありますが、明けぬ夜は無し、覚めぬ夢は無しでございます。
だからこそ、日曜の夕べを憂鬱に過ごすのは勿体ないとは思いませんでしょうか。現実を憂うのではなく、夢の残りを楽しむ方に意識を向けてはいかがでしょう。日曜の夕を遊興の遊としてしまおうじゃありませんか。
だがしかし、酒遊び、女遊びも結構ですが、今からですとちょいと重い。読書くらいが丁度いい。それも胃もたれしない程度の軽いもの。さて、都合の良いことに、私の手元にいくつかの軽い“話”がございます。読み始めから読み終わりまで、5分とかからぬ片手サイズの読み物です。
どうぞ、お好きなものからご覧下さい。タイトルの文字を、人差し指か親指で押すだけでお読み頂けます。回れ左は少し困ります。カレンダーも、時計の針も、ネットの文章も、右へと読み進めるものでございます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-16 20:34:40
26870文字
会話率:39%
口に人差し指を立てて微笑むは……………?
最終更新:2021-03-04 23:29:51
236文字
会話率:0%
災いを被った者である被災者。それは、なにも大きな災害に遭って苦難を強いられる人々だけを指すのではなく、実は人は生まれた時から死ぬ瞬間まで、被災者なのではないか。我々は、日々何かしらの禍を被っている。心の中をもし窓ガラスのように覗けるとした
ら、チクチク刺されたトゲだらけでびっくりするかもしれない。自分自身の力でそのトゲを抜く勇気と力と経済力を持っている人など世の中にどれだけいるだろう。平和な毎日とは何もない状態、それがふつうで当たり前。でも実はサーカスの綱渡りみたくふつう(・・・)という細い綱の上を危なっかしく歩いているだけで、いつそこから転落してしまうか誰も分からない。大きな網の目のセーフティーネットからもこぼれ落ちてしまったら、人はどうして生きていったらいいのか。ある災害が起こって、そこに集まったボランティアたち、愛知県の小さな町で代々続く酒蔵を営んではいるが、親から譲り受けた家業を判で押したようにこなしているだけで、ボランティアをして人助けをすることだけが生き甲斐のような蔵元杜氏、各地で災害があると、まるで一時保護施設のように避難所に潜り込んで、一宿一飯の恩義でボランティアをしつつ、老母の年金で食い繫いでいる無職の中年男、日本の社会の中で苦悩する外国人留学生の悲哀、被災者であるろう者の生き難さ、認知症の家族を抱えた葛藤、そして彼らを支えサポートする社会福祉協議会の男性の様々なストレスなど、ふつうに生きたくても、そのふつうが出来なくて、もがきながらもそれでも生きている人々の有り様が各章に分けて描かれています。人が人として人を助け、その温情に人として『ありがとう』と感謝の念を持つ。最後に残るのは、お金でも権威でも損得でもなく、人の心であると信じたい。
毎日は皆忙しくて、時間と時間の狭間でどうにか生きているようなもので、時間があればスマートフォンだって覗きたいし、名のある作家ならともかく、無名の者が書いたものなど眼を通す奇特な方などいないかもしれませんが、もしよろしければチラリとでも見てもらえるとほんとに嬉しいです。コンクリートのように硬くて重い物語ではなくて、笑える要素もあるので日常の息抜きにでも読んでもらえれば幸いです。保育園の頃、お寺のお堂で正座をして両手の親指と人差し指をくっ付けて三角を拵えてお辞儀をすることを覚えました。どうかよろしくお願いいたします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-03 00:00:00
57179文字
会話率:7%
「さてと…今日はこの洞窟で過ごすか…」
赤髪で左腕が義手の青年…火神山渚は洞窟の中に入る。
「ん?なんだこれ?」
洞窟に入って少し歩いた先に、模様の入った銀一色の指輪が見えた。渚は何かわからなかったが、右手の人差し指にはめてみ
ることにした。その瞬間、指輪から赤の光と、炎の龍が出てきた。
「・・・」
この光景に渚は声さえ出なかった。この神秘な空間に声を発したのは龍の方だった。
「お前はこの指輪〈アルテミスリング〉の適合者だ。我が力を受け取れば、お前は今の数倍強くなるであろう。だが、この力を受け取れば30歳になれば死ぬ。さてどうする?」
渚は情報を整理しながら考えた。その瞬間、思い出したのは弱さを馬鹿にしてきた上の奴らのことだった。
「あの方の弟だってのに魔法も使えないのか!」
「お前は用済みだ。このギルドからは出ていけ」
「西で奴らとの戦争に参加してこい。無論生き残るのはお前では無理だろうな」
このまま行ったところでどうせ死ぬ。ならば…
「俺に、お前の力をくれ!」
「いいだろう。お前に私の力を授ける!」
赤き光が渚の体の中に入る。龍は指輪の中に帰っていった。赤き光が完全に入りきったあと、渚は指輪を見た。
「赤い…指輪……」
「私がお前と対話するのはここまでだ。では…」
渚は居ても立っても居られなくなり予定を変え、外に出た。すると、見知れた顔の同年代の青年がいた。
「イルネミア!」
渚が呼びかける。渚が冒険者資格を取るためにいた、国立冒険者育成学院の同級生…イルネミア・ブルータス。彼の最初で最後の親友だ。
「久しぶりだな」
聞き慣れた声。やはりイルネミアだ。
「あぁ。これから東へ行くんだけど、どう?」
「いいぜ。俺旅人してるから。」
イルネミアの了承を得た渚はイルネミアを洞窟の中に迎え入れる。
「じゃ作戦会議でもしますか」
最強の指輪〈アルテミスリング〉を手にした渚の冒険が今、始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-22 23:06:31
5277文字
会話率:54%
「この偽聖女め。ウルリカ・メドウ、貴様を追放する!!」
びしぃっと人差し指を突きつけ、レンロット王子――いやもうレンロットでいいか、みんな陰では呼び捨てている。――レンロットが叫ぶ。
ウルリカはその指をグーに握ると、べしっと逆方向に
折りまげた。
***
誰もが愚鈍っぷりを知る王子レンロットは、聖女であるウルリカを追放し、愛人を新たな聖女に据えようとした。
その瞬間、自由になれる喜びからウルリカの魔力は倍増。
守護、治癒、加護。聖女の持つ能力を余すところなく使い【わからせ】たウルリカは、更生した二人を残し王宮を立ち去るのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-17 07:46:17
4772文字
会話率:33%
むかしむかしのある晩。
空で奇妙な光が観測された。
寝かせた人差し指、一本分に及ぶ長さの、楕円形の光。
めったに見られない異常な光景に、占い師たちはその解析に力を入れた。
やがてとある村の地蔵の前に、不思議な現象が現れて……。
最終更新:2020-09-07 23:18:52
2937文字
会話率:10%
魔王が存在し魔物が蔓延る異世界に、勇者として召喚された少年がいた。彼は元の世界に戻るため、死に物狂いで強くなり――――そして魔王と戦い、死んだ。その際、魔王に傷をつけた褒美として黒い指環『魔王の円環』を左手の人差し指にはめられる。
絶命
したと思っていた少年は、次に目を覚ました時、自らが赤子になっていることに気付いた。
その瞬間から、少年は『魔王の円環』によって歪められた運命の中を歩くことになる。死ぬたびにまた違う人間へと生まれ変わる。永遠に続くと思われる苦しみと孤独を断ち切るため、少年はまた強くなり魔王を討伐することを誓った。
しかし生まれ変わる肉体は、身体能力・魔力などは悉く標準以下で、かつて勇者の加護を受けた少年にとってその肉体の性能は天と地ほどの差があった。
地獄のような修練をして戦えるようになり、死ねばまた1からのやり直し。恐怖と痛みが少年をすり減らしても、彼の眼には諦めなど映っていなかった。
これは名も無き英雄の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-16 16:00:00
1196文字
会話率:28%
舞台は緊急ロックダウンを執行された、無人の大都市。「バズナウィルス」なる殺戮の病原菌が、世界中に蔓延し、大パンデミックを引き起こす中、一人の男がアスファルトを強く踏みしめ歩いていた。
彼の名はー 柴賀ヒカル。
彼は「浣腸天武」なる、超絶
の秘拳を継承する謎の男。そして無人の街にて今まさに、「死闘拳劇」と呼ばれる殺戮ゲームが始められようとしていたのだ。
ヒカルの前に次々と現れる凶悪にして狂乱なる、闇の格闘戦士達。さらには「無二王」と呼ばれる、裏世界史上最強の男がヒカルを待ち構えているのだ。
正義の為でも、誇りの為でも、ましてや自らの為でもなく
ヒカルは・・・ただ一人、ただ一人の〝想い人〟の為、命懸けの闘いに挑むのであった。
人差し指が風を斬り、人差し指が地を抉り、人差し指が殲滅する!
これは、一人の男の激しき死闘と哀しき恋を描いた・・・狂なる物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-29 15:22:24
770文字
会話率:0%
血のような赤? いいえ、晴天の空のような澄んだ青色かしら。
私にはわからない、一体赤色と青色の間にどのような違いがあるのか。いいえ、それはきっと重要な事ではないのでしょうね。だってこの世界では色なんて何の意味も持たない。
――ほら、空
から青が零れ落ちるよアリス
錆色の空がギラギラと輝きを放つ。零れた青は地に降り注いで全てを染めていく。
――まあ大変、薔薇を赤く塗らなきゃ
ここが私の世界、私の居場所。足元を濡らす青に右手の人差し指を浸す。ドロリと滴るそれを自身の唇にそっと押し当てた。
白いうなじに金の髪
幼いアリスは不敵に笑ふ
空の青に指を浸し
桜色の唇に塗りたくる
ああ、それとも血の赤かしら?
どうだっていいわ
ほら、私はとっても綺麗
景色がだんだんと歪んで見える。空色に塗った唇がニヤリと意地悪くめくれ上がった。
「時間だよアリス」
自身の口から出てきたのは聞き覚えの無い男の声。
ああ、意識が……遠のいて……
そして私は目を覚ました。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-29 15:39:02
47559文字
会話率:35%