19世紀中頃、連合王国
没落貴族アーサー・エドワーズ男爵の使用人の娘であるルーシー・ミラーはアーサー卿と両親から愛されて育ち、貧しいながらも幸福な生活を営んでいた。
ルーシーが5歳の頃、アーサー卿はファッションデザイナーであるサラ・バーネッ
トと結ばれるが、3年後、サラの腹の中に子を残して他界する。
そして、サラはエドワーズ家の嫡子となるフィリップ・エドワーズを出産。ルーシーはアーサー卿との誓いを守り、フィリップをエドワーズ家を継ぐのにふさわしい紳士に育てることを決意する。
その後ルーシーは12歳から16歳までをカレッジで過ごし、卒業後はフィリップの教育係として付きっ切りの生活をしていた。
ルーシーが19歳の頃、フィリップは11歳でパブリックスクールに入学して3年間を別れて過ごし、卒業と同時に社交界デビューすることになった。
サマーホリデーの始まりを祝う舞踏会で、ルーシーはトラブルに巻き込まれた辺境伯ヴィクター・クロムウェルを助け、その流れでダンスに誘われることになった。
※本作はムーンライトノベルズで連載している同名作品から過激な描写をカットした全年齢対象版になります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-17 08:26:21
114628文字
会話率:62%
19世紀前半 大英帝国
繊維貿易商社バーネット商会の社長の愛人の子として生まれたサラがアーサー・エドワーズ男爵と出会い、死別するまでの物語。
※本作は小説家になろう及びムーンライトノベルズに連載中の『ロマンスは移ろいゆく時代とともに』の前
日譚となる作品です。
※同作をカクヨムにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-18 16:55:04
9556文字
会話率:57%
薬剤師や仕立屋などの霊を体に憑依させることで技能を使うことができるアリスは伯爵家の養子として育った。
家族、特に姉のシエナや従兄弟のサイモンとの関係は悪く、川に落とされたり、大切なものを隠されたりと散々な目に遭いながら過ごしていた。そのうえ
、父親には「養子のお前は社交界に出さない」と行動を制限されてしまう。
だが、ひどい人ばかりではなかった。その一人がシエナの友人、公爵家の長男ルークだった。
ある日、アリスは自分がルークに恋心をいだいていると気づいてしまう。
なんとかしてルークにふさわしい女性になるべく、霊たちの力を借りて準備を進め、ついに、家族にばれないようにアンジェラという偽名を使って舞踏会に参加するのだが……、
「誰も相手にしてくれない」
アリスは自分が令嬢としてふさわしくないのではないかと不安になる。
しかし、それは『勘違い』だった。
アリスは美しすぎた。上流階級の人間たちはそのオーラに、神秘性に誰も彼女に近づけなかった。
勘違いは成長して久しぶりに会ったルークにも起きてしまう。
その上厄介なことに彼はアリスだと気づかず、アリスは偽名だと訂正することができない状況に陥る。
「ど、どどど、どうしよう」
果たしてアリスはルークと結ばれることができるのか?
※「カクヨム」にも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-30 17:05:12
137129文字
会話率:27%
事故で両親を失い破産し、さらに婚約を破棄された子爵令嬢ステラは唯一残された財産である伯母の屋敷へ移り住んだ。そこは伯母亡き後は住む者もなく『幽霊屋敷』と噂される家だった。
今後の生活のあてもないステラは、そこで伯母の残した宝石を見つける。い
い値段で売れることを知り、これらを処分して条件の良い修道院に入るための寄付金を作ることを考える。
ステラが訪れた宝石商の息子レイモンドは、ステラの伯母が有名な宝石蒐集家であることを知り、彼女が所有していたという噂があった『呪いの宝石』がないかステラに尋ねるが……。
※ヴィクトリア朝の頃をイメージした架空の国が舞台です。
※「アルファポリス」「カクヨム」にも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-02 17:17:12
54299文字
会話率:66%
自己評価高めの残念イケメン×徐々に絆されていく女の子が中心の話です。
《あらすじ》
子爵家令嬢のメイベルには前世の記憶がある。が、それはそれとして同じく前世を覚えているという従兄のクロードとそれなりに新しい世界を満喫していた。
そんな
彼女の趣味は前世の『推し』、若き日のデ⚫カプリオにそっくりな貴族、リチャード様を鑑賞すること。でも今世でレオ様といったら社交界の人気者、公爵家嫡男のレオナルド様を指すらしく……。
そのせいでレオナルドからは勘違いをされて付きまとわれるようになるし、推しとは何故か友だち関係になるし、おまけに他にも前世を覚えている女の子が現れて……?
※舞台はヴィクトリア朝後期に似た異世界設定です。
※ざまぁ要素はないです。
※22話までアルファポリス様にて投稿済み。毎日夜7時に自動投稿設定してあります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-31 19:22:09
127716文字
会話率:45%
文化祭の準備中の一コマがメインの作品です。
※変態的な表現があります。ご注意下さい。
最終更新:2021-12-14 01:34:16
3007文字
会話率:25%
「今、親ガチャ失敗した人向けに、<大逆転だ! ざまあ!>キャンペーンってのをやってまして…あ、申し遅れましたが、ワタクシ神です」
親ガチャに失敗したあたしは、ニワトリみたいに首を締められて殺された。
死後の世界で、あたしを待っていたの
は、セールストークが異常に下手な神だった。
キャンペーンをゴリ押しされ、しかたなく異世界転生したら、そこは1850年代のイギリス・ヴィクトリア朝を思わせるパラレルワールド。
アルストロメリア・バドリアスという伯爵令嬢になったあたしは、初日から「舞踏会で公爵子息の花嫁候補に躍り出ろ」と、どれくらい無茶なのかもよくわからない無茶ぶりをされ、思うように愛してくれなかった母や、サンドバッグ代わりにDVを振るってきた母の彼氏、そして初恋の人など、前世で因縁のある人と再び出会っていく。
中には、どう考えても、前世で取るに足らない存在だった白ブタも含まれており……?
前世では言えなかった言葉、知らなかった思い。
それらが交錯して、明るみになる真実の数々――。
最弱だった主人公は「革命」を起こし、全てを引っくり返していく。
人生リスタート、からの大逆転ストーリー!!
※冒頭シリアスですが、基本コミカル展開です。
※R15は主に冒頭のことです。
※意外にもハッピーエンドです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-07 17:34:52
21706文字
会話率:16%
そのウサギ――〝出会っただけで致命傷〟
魔蒸と時計仕掛けが支配する霧の都――ロンド。
〝伝説〟とまでも呼ばれる暗殺者一家ハーグリーヴの娘、アリスは暗殺者の才能が誰よりもあるという点を除けば、どこにでもいる、ひ弱で病弱な動物好きの少女だっ
た。
しかしある日、依頼人である貴族達の裏切りによってアリスの両親が目の前で殺されてしまう。最後に残ったアリスも、見せしめと歪んだ快楽の為に貴族達の前で斬首されてしまう。
無念のまま亡くなったアリスだが、謎の声と力のおかげでなぜかウサギに似た獣人へと転生していた。暗殺者としての類い希なる素質と、人間を遙かに凌駕する身体能力を持つ獣人の肉体が、彼女を最強最凶の存在へと至らせた。
そんな彼女が〝家訓〟に従い、貴族達に報復を開始しようとすると、謎の少女が現れた。
「ただただ報復すればそれは暗殺者ではなく、復讐者よ。私が――貴方を、伝説の暗殺者にしてあげる」
ワケあり令嬢であるベアトリクスとその執事であるアダムの協力を得たアリスは、ハーグリーヴ家惨殺事件の真相を知るために暗殺者ギルドに入ることに。
アリスはベアトリクス達が用意してくれた最新鋭の魔蒸武器や道具を駆使しつつ暗殺者としての頭角を表し、ギルド内のランキングを駆け上がっていく。
狙うは、両親と自身を殺した貴族達。
これは〝出会っただけで致命傷〟と呼ばれた伝説の暗殺者【ヴォーパルバニー】による復讐の物語だ
*他所にも投稿しております折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-13 08:00:00
36102文字
会話率:50%
これは、ある孤悲の話――
ジェラルディーンはたった1日の結婚生活から未亡人となって約10年。母や妹達は再婚しろとうるさい。30歳の誕生日を目前にした最近は特にうるさい。
適当に交際相手をでっち上げてお茶を濁そうかと考えていた矢先、同じく結
婚を勧められてうんざりしていたギデオンを紹介される。
斯くして2人はお互いの利害の為に婚約者を装うことにしたのだった。
ワケありツンツンヒロインとちょっと情けない弱腰ヒーローが
悲しみの中から立ち上がり、新しい愛を見つけるまでの物語。
※毎日21時に更新予定!
※1話あたり約1万字前後と長めですので、お時間に余裕のあるときにどうぞ。
※アルファポリスさんにも同じものが公開されています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-28 21:00:00
110545文字
会話率:38%
親戚に家を乗っ取られ、行き場を失った為に職業婦人として生きていくことにした元伯爵令嬢のリュネットだが、何故か職場で上手くいかない。仕事は順調だった筈なのに、雇用主に突然解雇を言い渡されるばかり。
今日もまた解雇され、次の仕事先のことを考え
て意気消沈しているところに来客があった。
それは親友の兄で、とても苦手に思っているマシューだった。
自力で生きていかなければ意味がない、と憤慨するリュネットを、マシューは無理矢理自分の屋敷へと連れ帰る。
「仕事なら僕があげる。きみはここで働けばいい」
女たらしの年上侯爵様と恋愛潔癖症気味元お嬢様の恋物語…の、筈。
※1話あたり9000字前後と長めですので、お時間に余裕のあるときに閲覧ください。
※物語後半、一部性的な描写を含みます。
※アルファポリスさんにも同じものがノーカット版で投稿してあります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-18 20:00:00
386211文字
会話率:37%
ウェザリー伯爵の末娘アリアナ・ゴールディングは、過保護に育てられたせいか、非常に保守的な考えに囚われていた。
ゆえに人生で一番輝く若く美しい年頃であるのにもかかわらず、人を恋しその思いに焦がれることを知らない。
社交界デビューを前にし
たある日、親友から恋愛の末に婚約したことを告げられる。
従来の価値観と相反する出来事に混乱するアリアナ。
その様子を見たエミリィの「結婚をする前に恋愛をしてみるべき」という提案を受け、アリアナは運命の恋人を探し始めた。
しかし恋というものを知らないアリアナには困難きわまることだった。
そんな頑な令嬢アリアナの前に思いもよらない人が現れる……。
※ノベリズムにも転載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-02 17:13:33
42765文字
会話率:32%
英国ヴィクトリア朝を舞台として、屋敷で働くメイドや執事など家事使用人たちの物語です。超短編小説で、基本的には各話独立しています。時々、続きものがあります。同人誌『ヴィクトリア朝の暮らし短編集・総集編』をベースにしています。
最終更新:2020-11-10 10:16:18
8725文字
会話率:16%
ひどくそばにあるようで、遙か遠くにある時代。遙かに遠いようで、ひどくそばにある時代。
クリミア戦争開戦の翌年、フローレンス・ナイチンゲール率いる38人の英国軍看護師団はコンスタンチノープル郊外スクタリに向けてロンドンを発った。足並みの揃
わない政府と杜撰な作戦を進める軍により、兵士達が置かれた戦況は悪化する一方だった。現場の訴えは無視され劣悪な環境が改善されず、兵士の死亡率は恐ろしい速さで上がっていた。
スクタリに到着後、予想を遥かに超える惨状を目にしたナイチンゲールは、兵士を死から守るため、人間の尊厳を守るため、持てるすべての手段を使って医療体制の改革に奔走する。だが、頑なに変化を拒む軍とナイチンゲールは、あらゆる場面で激しく対立する。
事務方兼計算手としてナイチンゲールに同行したシャーロット・ソーンは、ナイチンゲールの生涯に渡ってその活動を支えることになる。この小説は彼女が半生を振り返った回想録である。
注意
====
・この小説は事実を元にしたフィクションであり、伝記ではありません。できるだけ史実に沿うように気をつけますが、小説の内容がすべて事実とは限らないのでご了承ください。
・当時は「クリミア戦争」という用語は使われていませんでした。
・主人公のシャーロット・ソーンは架空の人物です。
・作中では看護師を「看護婦」と表記しています。当時は看護が女性の仕事であると考えられていたことと、看護師達がイギリス政府と交わした合意覚書("Memorandum of Agreement")に "Female Nurses" (女性看護師)の文言があったことを考慮して、あえて看護婦と表記しています。
・超不定期に更新します。更新日は基本的に未定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-27 07:00:00
12945文字
会話率:28%
19世紀ヴィクトリア朝、ピアノの脚すら性的であるとスカートを履かせるような、厳格すぎる性倫理と、性的表現が過剰に忌避された時代。
血液交換ってエロいな、って当時の人は思いました。『吸血鬼ドラキュラ』のミナ・ハーカーの吸血・輸血は性行の暗喩で
す。
そして現代。筆者もまた、血液交換ってエロいなって思うので書きました。
現代舞台・とぼけた男女が自分の血液を飲ませあう話です。
シチュエーションだけで書きました。中身はありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-14 20:04:39
6181文字
会話率:40%
公爵令嬢ドロシアは婚約者たる皇太子より婚約破棄を突き付けられる。皇太子の隣には可愛らしく見せている伯爵令嬢が。
ドロシアはこの窮地をどう切り抜けるのか!
ヴィクトリアンスタイルのロンドン風異世界を、悪役令嬢が駆ける!
最終更新:2020-01-31 13:43:59
5721文字
会話率:34%
異端と異形の渦巻く十九世紀――ロンドン。
賢者の石を巡る戦いの後、ドロッセルとノエルは傀儡師キャロルとともにせわしなくクリスマスの準備を進めていた。しかし、そこにバックヤードから異形出現の報せがもたらされる。
敵は変幻自在の異形――バルト
アンデルス!
暗い暗い地下トンネルの果て、人形師と人形は恐ろしい影を目撃する。
*カクヨムにも掲載しています。
© 2019 伏見七尾折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-15 00:00:00
116097文字
会話率:38%
ある姉妹の心躍る闇夜のロンド
その断片を切り取ったに過ぎない
やがて大人(おか)しくなって行くまでの
幻想の夜祭を見るがいい
最終更新:2019-11-03 22:40:17
700文字
会話率:0%
300年前の戦争で文明が断絶した世界。
歌うことで奇械を従えることができる探掘屋の少女ムジカは、暴走する自律兵器に襲われる中、美しき『人型』青年兵器に救われる。しかし「ラストナンバー」と名乗った彼はそれ以外の記憶を失っていたにもかかわらず、
ムジカを主人に選んだという。世に存在しないはずの人型兵器が明るみに出れば、ムジカの平穏な日常は奪われてしまう。主人登録が解除ができないことを知った彼女は、しかたなく彼にラスと名前付け「人間のふり」を命じて暮らし始めたのだった。
かたくなに一人を貫く少女と、心を知らぬ青年兵器の、想いを信じるための物語。
※カクヨム、アルファポリス、セルバンテスにも同時投稿しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-10 19:00:00
136294文字
会話率:38%
あらすじ?
題名の通りだよ
また一部の読者を相手にした趣味の作品だよ!
ホーンブロワー風スターウォーズだよ。
スターウォーズ風ホーンブロワーかな?
楽しんでね!
最終更新:2019-07-17 21:10:48
358287文字
会話率:30%
貴族の旦那様は青年を引き止め、鋭い目線を向けながら仰った。
「お前は、歌の上手い娘に心当たりは無いか?」とーー
旦那様は亡きお嬢様に似た『歌声の美しい女性』を探していた。青年は悪い予感がし、その屋敷で働き始める。そしてその2年後、ある
女性は屋敷に連れてこられる。
その女性は、青年の良く知っている孤児院で一緒に暮らしていた人だった。
遠く離れ地で働いて孤児院を守るために、彼女に無茶な仕事をさせないために。そして、誰も好きにはならないと、距離を取るために彼女から去った、まさにその女性。青年は旦那様に買われて欲しくは無かったと、彼女の身を案じつつ戸惑いながらも、5年ぶりの再会を果たす。
長年、両親の事を許せずに生きてきた青年は、人目を盗みながら彼女と逢瀬をし、やがて両親と同じ立場に立つことになった。
※完結はしたものの現在、工事中※
1話~ …本編 約10万字
…後日談
…設定や裏話
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-07 23:34:37
167640文字
会話率:47%
《紳士な偏屈教授との付き合い方、お教えします》
ある日突然顔がなくなってしまった人間。博物館に住まう言葉を喋るアライグマ。誰にも記憶されない双子のかたわれ。異国からやって来た謎の王子。
これらはいずれも、妖精と呼ばれる不思議な生命体と
、それが引き起こす現象である。これを研究するのはヘンリッジ・サイニング・エルロイド教授と、その助手兼メイドであるマーシャ・ダニスレートの二人だった。
大学一の変人教授であるエルロイドと、神隠しに遭った王女という知られざる生い立ちのマーシャ。今日もエルロイドは知的好奇心のままに妖精を追いかけ、マーシャはその後を追いつつ冷静な突っ込みを入れる。
これは、凸凹コンビの二人がビクトリア朝のロンドンを思わせる世界で繰り広げる、少し不思議で少し恋する物語である。
……とりあえずは。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-20 22:26:13
19350文字
会話率:57%
《あなたの周りの怪事件、教授とメイドが解決いたします。――――たぶん!》
ひとりでに靴ができあがる靴屋。誰でも簡単に英雄になれる理想郷。無人の屋敷の脱出不可能な部屋。これらはいずれも、妖精と呼ばれる不思議な生命体が引き起こす現象である。
それらを研究するのはヘンリッジ・サイニング・エルロイド教授と、その助手兼メイドであるマーシャ・ダニスレートの二人だった。
大学一の変人教授であるエルロイドと、神隠しに遭った王女という知られざる生い立ちのマーシャ。
これは、凸凹コンビの二人がビクトリア朝のロンドンを思わせる世界で繰り広げる、少し不思議で少し恋する物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-21 22:19:42
172758文字
会話率:59%
(※毎週月曜更新予定)
アルビオン大英帝国に相並び立つふたつの公爵家、白雪公スノードロップ家と黒馬公セングレン家。
白と黒の両家が興された昔からずっと、白雪公と執事、そして黒馬公の三者は、古き因縁による復讐の連鎖に絡め取られ、数百年も殺し合
ってきた。
春荒れの嵐の日、白雪公と執事が亡くなり、突然の出来事にスノードロップ家は動揺する。
わずか七歳でスノードロップ家を継ぐことになった白雪姫・リィンセル。
白雪公の執事たるボイド家の一人息子・コハク。
執事の父と長年仲たがいしてきたコハクは、それまでの考えを曲げ、幼いリィンセルの頼みにより新品執事となる。
白雪公と執事を葬り去ったのは、黒馬公セングレン家現当主、黒太守・ダネル公。
父を殺す息子になりそこねたコハクは、慈悲の十字短剣<ミセリコルデ>をもって、ダネル公へのねじれた復讐を求める中、スノードロップ家には印度から来たサーカス団の踊り子・アリアドネが現れる。
彼女は生き別れになったアルビオン人の肉親を捜していた。
「白雪姫には呪いと毒がつきものだ。白の公爵家の小さなお姫様はこの先無事にはいられまいよ」
不吉な予言を告げるダネル公は過去、白雪公と執事の凶行により妻子を喪っていた。
「お父様がおっしゃってましたわ。古き因縁は、いつか、だれかが、断ち切らねばならない、と」
七人のしもべを従えたリィンセルの願いをかなえるためには、十字短剣をもつコハクの復讐を止めなければならない。
「私のほんとうの父がここにいたら、こんなふうだったかしら」
まだ幼いリィンセルを守りたいと思うアリアドネは、正体を知らぬままダネル公に父の面影を見ていた。
(※カクヨム、Pixivにも同じものを投稿しています)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-09 23:00:30
127411文字
会話率:41%