固定翼・プロペラ翼・羽ばたき翼の全てが一般に普及してから、約100年。今年で100回目を迎える航空レース。優勝候補のまだ幼さが残る女子、空競遥は、今年も独走。圧倒的な強さで優勝していた。彼女の実家は祖父が経営している航空機の修理工場だ。そこ
には幼なじみで、整備士となった男子、白兄鷹銀河もいる。そんなある日、荷物を運搬していた貨物便が未確認飛行物体と空中衝突した。それにより荷物の自主回収のため、墜落した現場の砂丘へと向かった。遥はそこで美しい深緑の部品を見つけた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-08 10:58:01
45948文字
会話率:34%
かつて、航空機の花形とされた存在はみんな胴体構造の断面図が楕円であった。
しかし、事故が少ない航空機ほど真円の胴体構造を採用している。
そのため、1980年代~1990年代初頭頃にはにわかに技術屋の中では「真円こそもっとも航空機として優れ
た構造なのである」と囁かれたのだが、ボーイング777という存在によってそれが証明されると、世界の航空機は人によっては浪漫がないような胴体構造の機体ばかりとなってしまった。
このエッセイでは、ボーイング777を中心に航空業界の胴体設計において何が起こったのかを説明し、ちょっとした技術系開発史をライトに解説しようと試みるものである。
そして777の息子は……世界最大のプロペラ機となった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-02 09:00:00
9224文字
会話率:1%
人力飛行機のパイロットを務める女子大生・歩美。本番フライトへ向けて練習真っ盛りの彼女は、ある日、いきなりチームメートに「機体に自動操縦システムを搭載した」と告げられる。
どう考えても人力飛行機にあるまじき過剰機能。おまけにそのシステムは準備
中だろうとフライト中だろうと、ところかまわず歩美にしゃべりかけてくる!
「あたしのフライト、どうなっちゃうのよー!」
やかましい機体と、ちっとも説明をしてくれないチームメートたちに囲まれ、歩美のパイロット生活は混乱の中へ落ちてゆく。
だが。歩美の知らない新システム開発の裏には、仲間たちの秘めた大切な想いがあって──。
慣れない自動操縦機能を持て余しながら、重ねられる試験飛行と機体の調整。
目指すは国内最長飛行記録・49㌔の打破。
幾多の困難を乗り越え、歩美の飛行機は無事、大空へと舞い上がることができるのか?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-11-23 21:00:00
62900文字
会話率:39%
僕は、君にこの手記を見せてあげよう――――。
日常に馴染めない僕と、雑踏の中の彼女とが交差する。刹那、確かに感じた想いの言葉。
これは、憂鬱と絶望に満ちた世界に生きる僕の、恋なんかじゃない物語。
君は、共鳴してくれるだろうか
?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-09-11 19:49:14
1906文字
会話率:4%
昭和二〇年八月一五日、日本の無条件降伏でもって戦争は終結した。
だが、それを無視するかのように蓆田飛行場より一機の試作戦闘機が空へと舞い上がる。
前翼型推進プロペラ式迎撃戦闘機――海軍十八試局地戦闘機『震電』、その二号機。
海軍命令での焼却
を嫌い歴史より姿を消した一人のテストパイロットと共に、震電は大空へと消えた。
だが雲を抜けた先は――地球とは全く違う異世界であった。
上空三〇〇〇mの雲海に位置する浮遊島の国『大和』。
数少ない地上からとれる資源を源泉とした戦争は、彼――鷹山 信二に新たな戦いへと誘う。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-07-17 23:07:18
64814文字
会話率:21%
時は2115年。サンタクロースはプロ化され、大学か専門学校を出なければ就職さえも難しい時代。華々しい一流のサンタ企業。みすぼらしい三流のサンタ企業。
夢はビジネスに飲み込まれた。そんな時代の、私は オチコボレ サンタ。
最終更新:2015-12-04 23:10:46
2783文字
会話率:0%
ドリルのキリ刃が主人公。消耗品であるキリ刃のプライド。
その生き様に魅せられて。
最終更新:2015-12-03 00:18:04
3480文字
会話率:0%
アレ購入までの大人の心理の物語。
最終更新:2015-12-01 19:45:41
240文字
会話率:0%
かつて、この世界の上空にはたくさんのプロペラ機が飛んでいた。魔力を持つ者も持たぬ者も、エンジンを駆り、自由に飛び回り、世界を旅した。
しかし、空賊が起こした王都襲撃事件により、空に規制がかかった。
今、空を駆けることが出来るのは、国家貿易飛
行船と、最難関国家公務員、国際郵便屋だけとなった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-08-22 22:38:07
4149文字
会話率:17%
純文学的形而上短編小説
最終更新:2015-02-17 23:05:44
3344文字
会話率:30%
航空機訓練学校に籍を置く二人の少年、セネルとトムソンはジェット飛行機に憧れを抱いていた。しかし、世界がジェット飛行機を率先して配備する中、彼らのいる国、ボルーシャは未だにプロペラ動力の飛行機が主流だった。
そんな中、遂にボルーシャもジェ
ット飛行機の導入に踏み切ったとのニュースに知り、少年達は歓喜する。それは卒業間際の朗報であった。
これはそんな新米飛空士達の物語。
彼らを待ち受けている未来とは――。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-12-02 15:10:07
3921文字
会話率:49%
飛行機の主流が、まだプロペラ機だった時代。三十年前に『大平洋』に出現した『新生大陸』は、五ヶ国によって分割統治されていた。その中の一つ秋津島国出身のハジメは、伝説の海賊『キャプテン・サンダー』に憧れる小学生だった。そんなハジメが、ある日突然
、謎の潜水艦の持ち主になってしまった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-04-05 19:18:01
62630文字
会話率:43%
「冷たい戦争」と呼ばれた1980年代を過ぎ、大国・日本が向かう先とは、いったいどこか。かつて世界三大海軍と呼ばれた帝国海軍の偉容を、勤勉ながらも愚直、ときに統帥権を振りかざして猛進した帝国陸軍の姿を、プロペラからジェットへと移ろう時期、陸軍
から「分家」した帝国空軍の勇姿を、私たち国民はどのような視点で見るべきなのか。「大東亜の警察」としての任務に、日本は疲れていないか。兵士一人一人の生き方、声を、ひとつずつ拾う旅が始まった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-05-29 22:53:14
14953文字
会話率:38%