「お前に出会わなければ」
そう言い残し、シャイラの腕の中で死んでいった少年、フィスク。
もし出会わなければ、彼は死なずに済んだのだろうか。そう後悔するシャイラ。
やり直しを願うシャイラに、女神の手が差し伸べられた。過去に戻ったのだ。フィスク
と出会う日の朝に。
教会に匿われた精霊フィスク。時間が戻る前、偶然その存在を知ってしまったシャイラは、彼の身の回りの雑用をこなす世話係――の下っ端として働くことになった。
だから、次は最初から彼と関わらないように。
――そう思っていたのに。
家の仕事をしていたシャイラは強風に飛ばされ、フィスクがいる塔に飛び込んでしまった。
その上、下っ端どころか話し相手兼世話係として、フィスク本人に指名されてしまう。
未来を変えることはできない……。――本当に?
逆行前と立場が変わったことを生かし、フィスクとの距離を縮めて、彼が死ぬ理由を探ろうと決意したシャイラ。
人嫌いで無愛想な彼は、シャイラの作るお菓子をきっかけにして、徐々に心を開いてくれるようになる。
しかし、死の運命はすぐそこまで迫っていた。
少しずつ心を通わせたはずの二人の想いは、決定的なすれ違いを起こす。
「だったら。――私を、殺して」
すれ違い×純愛×王道ファンタジー
一途すぎるガールミーツボーイなお話。
※「カクヨム」にも掲載しています。
※執筆は完了しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-18 18:09:45
110092文字
会話率:35%
学園で魔道具の研究に没頭するノイアは、幼馴染のハイトに昼食を突っ込まれている最中、突然名指しで叫ばれた。
「この、ノイアを僕の新たな婚約者とする!」
「あなた誰?」
魔道具を作ること、それ以外に興味はない。もちろんその男も知らない。
身の回
りのことは、すべてハイトが世話してくれる。ノイアはただひたすら魔道具を作るだけ。
そんな平穏が、新たな来訪者によって崩された。
「あの馬鹿と本当に婚約解消するため、わたしに協力してくださいませんか?」
『あの馬鹿』の婚約者、エスメラルダの申し出を受けたことから、ノイアとハイトの関係が変わっていく。
「私って結婚できるのかな?」
「それを俺に聞くな」
※「時戻りのアネモネは、風の精霊と愛を知る」と同一世界、別の場所でのお話です。よろしければぜひお読みください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-17 21:45:32
19180文字
会話率:40%
アイドル。
所有する九十九(つくも)神を媒介として、人々の崇拝をパワーに変える、退魔士の通称である。
抜群の人気を得たアイドルはスターとも呼ばれ、彼等彼女等は人類の危機を幾度となく救った。
が。それはもはや40年以上も昔のこと。
SNS
の発達でテレビや雑誌といったオールドメディアは衰退し、特定のアイドルをごり押しして人気を集めることは難しくなった。
また、時代と共に妖魔が弱体化したことで、アイドルの退魔士としての活躍は事件ではなしに、娯楽として報道されるようにもなってしまった。
つまるとこ。
危機感が無くなり、娯楽が多様化し、アイドルへの注目度が薄くなってしまったのだ。
だからだろう、今やアイドルが個人で活動することは無くなった。
少しでも人々の耳目に触れるよう、多人数のグループとして活動し、メンバーの個性を前面に押し出すのが主流となっていた。
この物語は…。
スターになるなどおこがましい、アイドルのヒエラルキーのド底辺に位置するグループ『アネモネ』の5人がどうにかこうにか崇拝(ファン)を集めようと奮闘するお話である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-10 18:00:00
41588文字
会話率:33%
七夕になると思い出す、あの子。
今頃、どこで何をしているのでしょう……
最終更新:2023-07-07 09:51:55
2483文字
会話率:0%
アネモネは闘技場で戦う一輪の花であった。
ただひたすらに、相手を殺し、殺し、殺した。
そうすることで自らの存在意義を感じ、自分は必要な人間だと思い込んで生きていた。
そんな彼女だが、ソルと出会ったことでその運命は大いに変化していくことにな
る。
アネモネは自分を人間として認めてくれた彼のために働いた。
彼がおかしくなっていると気付きながらも、その側を離れることはなかった。
そんな彼女に待ち受ける運命とは……?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-25 17:07:34
21423文字
会話率:58%
拝啓、あなたへ
届くことを願っています。
キーワード:
最終更新:2023-05-30 22:44:27
578文字
会話率:0%
片思いしている女の子から家出を持ちかけられて、一緒に電車に乗って家出をする女の子の話
最終更新:2023-02-24 00:46:06
6825文字
会話率:12%
リナ・アンドレア・ヒベルティアは15歳の少女である。
彼女は竜を召喚出来る失われた文明の魔法が使える唯一の人間である。
魔術師のオリビアと獣人のアネモネとパーティを組んでいる。しかし、リナは初討伐の相手に火竜を選んでいた。
最終更新:2023-02-13 23:20:44
3186文字
会話率:40%
クラスの人気者、彌富華弥に恋をする速水正直。
彌富華弥の親友で速水正直のとある弱みを握る、瑠璃川紗月。
速水正直の友人で、親友の瑠璃川紗月が大好きな彌富華弥。
三人の過去と今。
アネモネの花言葉を題材にした切ない愛の物語。
※カクヨムさ
ん、ステキブンゲイさんにも同作品を投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-03 16:00:00
166015文字
会話率:37%
田舎を舞台にした青春群像劇。
田舎で幼馴染や家族とそれなりに本人から見ると、平凡な、だが持っていないものから見ればそれは、とてもうらやましいそんな平穏な毎日を過ごしていた、主人公の朝日。
幼馴染と一緒に街に向かうときに、電車で薬と筒状の何か
が入った袋を忘れた女の子にそれを届ける。すると、女の子は迷惑そうに薬を受け取った。
「ありがとう」
明らかに、ありがたそうではなかった。
その後、町をぶらついていると、美術館に入っていくその女の子を見かける。
美術館の前には、17世紀ルネサンス美術展。
思い出したのは、届けた袋に入っていた筒状の何か、女の子を追いかけたときに聞こえた[カラカラ]
という音。
嫌な予感がした、アサヒは美術館へと入り女の子を探す。女の子がいたのは、”大公の聖母”と書かれた絵。その絵を見る彼女はどこか悲しそうで、しかし、悲しみの隙間には恨みのようなものが見え隠れしていた。絵を見ているだけかと、安心した朝日だったが女の子が袋に手を入れて瞬間にアサヒは、女の子を止めに入る。
「何する気なの?」
「離して。」
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女の子を止めた朝日はどうしてそんなことをしようとしたのか、聞かざるを得なかった。
朝日には、わからないのだ。平均的なしかし、最も完成された幸せが身近にある朝日には、なぜ展示されている絵にスプレーで落書きをしようとしたのかが。
「私は、神を信じていたの。これっていう神様はいないけど、神様が見ているよの神様。だけど、神様を調べてみると、最終的には権力やお金に行き着く。むかついたから、仕返ししてやろうと思って。」
悪びれもなく彼女はそう言った。自分の正義に一ミリも罪悪感が介入する隙はなさそうだった。
「神様…。君は、神様がいないから失望したの?」
朝日は、吸い込まれそうな彼女の深淵のような瞳孔から目をそらせなかった。
「神様にいつか助けてもらう予定だったからよ。」
俺は、その深淵から抜け出すことはできなくなっていた…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-18 00:13:38
8470文字
会話率:34%
乙女ゲーム『アネモネと冒険と恋』の主人公、アネモネに転生した彼女はモンスター退治に明け暮れる戦闘狂となった。そんな彼女は人の心を読む眼と幻覚を見せる毒を持つ伝説の大蛇と出会う。戦闘狂として彼女は退治を試みるが、大蛇にこう言われる。
「お
前、わしに恋幕を抱いているだろう」
「そ、そんなわけないでしょ!」
これは彼女が大蛇に心を読まれ、恋心を指摘されたことから始まる恋物語である。そして、彼女は乙女ゲームの物語を進めながら攻略対象外の大蛇の攻略を目指す!
*この作品はpixivにも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-03 20:01:37
81674文字
会話率:46%
主人公は一家で経営する花屋で働く十五才の少年――ロッジ。
日々、忙しく、真面目に働く彼であったが、実は彼には二つの秘密があった。
一つ目の秘密は、『魔道具』を密かに隠し持っているということ。魔道具はそれだけで、『街一つが買える』と言われるよ
うな代物。なので、街の花屋が持っていてよい物ではないのだが、畑の中から偶然それを掘り出したロッジは、そのことを誰にも言わずに、毎朝『それ』を使うことを楽しみにしている。
二つ目の秘密は、密かに想いを寄せる一人の女性がいるということ。
女性の名前はアネモネ先生。年上の綺麗なお姉さんで、しかも優しいお医者さんで、街のみんなから慕われている。ロッジにとってはまさに『完璧な人』で、手の届かない高嶺の花である。
そんな二つの秘密を胸に秘めながら暮らしていたロッジは、とあるキッカケから、アネモネ先生にいま恋人がいるのかどうかを確かめることを決意するのだったが……。
これは、純朴な少年・ロッジとアネモネ先生の、『秘密』をめぐる物語。
おそらく二十話ほどで終わる中編ライトノベルです。
バトルはなく、基本的には落ち着いて読めるラブコメになっていると思います。
既に一区切り書き終えたものを投稿していくので、途中で音信が途絶えるということはないのでご安心を。(ブクマや感想を与えると作者が喜びます。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-17 12:29:09
31061文字
会話率:46%
突然、異世界に送られてしまった大学生、箱部紫音。なんとそこには魔法が存在した。
漫画によくある異世界ものとはりきる紫音であったが、なんと紫音には魔力が存在しなかった。
魔力によって差別が行われるこの世界で魔力がないという事実に絶望する紫音で
あったが、その世界で出会ったアネモネとともに
この世界で生きながら現代への帰り方を探す。
初めての長編です。感想待ってます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-31 21:00:00
142760文字
会話率:47%
ある日、太陽が顔出すよりも早く目覚めた少年、シノン。「せっかくだから、豪華な朝食を!」と思い川で魚釣りをしていた。結局うまくいかず、村に帰るとそこには、驚きの光景が。原因は、「魔法?」が関係しているらしい、いつもの通りの日常を取り戻すため、
シノンはアネモネ、サクヤの仲間になり、「魔法」について、手がかりを探す旅に出る。物語を動かす伏線は、「花言葉」?激しい戦闘、葛藤、感動がシノンを成長に導いて行く………折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-26 05:05:01
8511文字
会話率:17%
アネモネのハモンへ手紙を送りたいという気持ちから生まれた、5センチ7グラムのひよこの花ちゃん。可愛いくて曲者の花ちゃんは、大好きなアネモネのために今日も頑張ります。
最終更新:2022-10-20 03:37:05
80710文字
会話率:31%
婚約破棄をされて、貴族の令嬢としての将来を閉ざされたアネモネにプロポーズしたのは従兄のハモンであった。しかも辺境の砦へ出立する日に。
最終更新:2022-01-27 07:13:39
14761文字
会話率:38%
国内外で名を轟かす剣豪を多く輩出したヴァレロ侯爵家の令嬢アネモネは、彼女自身も腕の立つ剣の使い手。剣士と雷魔術師のハーフで魔法バトルもお手の物だ。
そんな彼女は若き戦士の学び舎、王立学院・魔法クラスで6年学び、もうすぐ卒業というところ
。
やはり高名な魔術師を多く抱える侯爵家の嫡男アドニスと婚約していたのだが、その彼が突然言い出した。
君とのパートナーシップを解消して、聖魔のミルアと卒業試験のドラゴン討伐に行ってくる、と。
それを解消するということは、婚約破棄も同義。
ちょっと待ちなさい! その子、ひとりでぜんぜん宿題できなくて、赤点ばかりで追試受けなきゃいけないって私に泣きついてきてたのよ!
やっぱり「かよわい聖女」がいいってこと?
私のこと野蛮だの脳筋だの言ってくる彼女に、もう仏の顔しませんから!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-20 22:29:51
10092文字
会話率:66%
耳の聞こえない主人公、水瀬歩。歩はある日、ひとりの少女、園川奏と出会い、一目惚れをする。しかし彼女は目が見えなかった。歩は仲を深めようと奏に接触してゆくが、上手くコミュニケーションが取れない。それでも歩は奏と仲良くなるため奮闘してゆく。お
互いのコンプレックスに向き合い、ふたりは仲を深めてゆく。果たして歩は奏に想いを伝えられるのか。耳の聞こえない歩と目の見えない奏のディスコミュニケーションラブストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-09 17:00:00
91521文字
会話率:41%
いかん、このままでは人間の進化に負け、魔族が滅ぶ……と立ち上がった魔王クレスは、慢心故に反抗する同胞を無力化したところで、解釈違いだと妹のファニルの背刃され倒れる。
魔王としての資格と引き換えに、最後の力を振り絞り配下の魔族を無力化し
た魔王だが、人間界に弾き出された上に間髪入れず追手。劇中屈指の窮地を聖女アネモネによって救われたクレスは、平和交渉に赴いた先でバカ王子に騙され、これに先程の聖女と巻き込まれてしまう。
巻き込んでしまった聖女の国外追放・婚約破棄・教会破門、自身のいつ死ぬかというダメージの中脱出を果たした二人は、竜都にてパラリラ聖女とラブピ魔王の焦ったいバカップルとして再起。
訳の分からない聖女の魔術と魔王の経験により世界征服を目論むバカ王子の陰謀を砕き、愛と平和の世界への一歩を踏み出すのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-23 20:44:40
37780文字
会話率:54%
地方に住む香織はひょんなことから東京の本社勤務になる。そこで、オンラインゲームの中の友人・祐樹と出合う。最初こそ、祐樹のことを男性として見ていなかったが、一緒に過ごすうちに想いを寄せ始める。しかし、祐樹とのすれ違いが原因で香織は行方をくらま
せた。香織の幼馴染でテレビ局のディレクターを務める誠二と、祐樹に想いを寄せている早苗の後押しの元、香織を探す祐樹。香織を見つけた祐樹は想いを伝えるが、そこには思わぬ悲しい真実が秘められていた。そして二人を襲った悲劇により、運命の歯車が動き出す。
※この作品はカクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-10 12:00:00
5033文字
会話率:29%
わたくし、姓はアネモネール。名をアリアと申す、侯爵の娘です。
人呼んで“竜巻おアリア”。
貴族社会は乙女には生き地獄。
政略の道具、産む道具。
自由など、ございません。
美人薄命、命短し恋せよ乙女。
ならば命の限り、咲かせて見せましょ恋
桜。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-19 09:00:00
14424文字
会話率:48%
最強魔術師のメンヘラヤンデレ幼馴染が、何を取らせても中の下であるスグルと結ばれるように世界を掌握せんとする物語である。
最終更新:2022-03-14 20:18:14
1976文字
会話率:56%