とある広大な砂漠には、無数の町々からなる草原の国があった。
町の一つ、利口者の町には有名な肉屋を営む夫婦とその子供がいる。
子供――ハットは町で安定した日々を送っていた。
ハットが興味本位で声をかけてしまったのは、どこからともな
く町を訪れた謎の男、散歩屋ホーカー。
彼はその平穏がまがい物であることを告げる。まるでそのためだけに現れたかのように。
散歩屋が告げる一つ一つの真実に、ハットの心は静かに蝕まれていく。
人々は仮初の平穏を演じ続けるのか、それとも本物の平穏に手を伸ばすのか。
枯れた湖の精霊がどこかにいるとすれば、そんな人々をいつまでも見守っているだろう。
縦読み推奨です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-05-26 00:00:00
59455文字
会話率:30%
男は泣きながら、目を覚ました。
その世界は、優しくて、残酷。美しくて、寒々しい。温かくて、白々しい。
何が本物で、何がまがい物なのか。
男は血の繋がらない「妹」と海へと向かう。
真実を知る為に。あるいは、真実を葬り去る為に。
……
本作は、作者が幾つか投稿を重ねている「魔力持ちのいる世界」を下敷きにしています。
主要な登場人物も、重複しています。
一部、これまで登場のしたことのない、新しい人物たちが登場しています。
既存作品を読んでいても、こちらが初めての読物にあたる方でも、通じる内容かと思います。
ただし、既存作品をお読みの方は、ほぼネタバレといいますか、「あのことやな~」と見当がつく内容かもしれません。
初めてこの「魔力持ちのいる世界」の関連へと訪れる方の方が、むしろ楽しめるかもわかりません。
とはいえ、どちらでもお楽しみ頂けるような作品を目指しています。
前・中・後、3編にて完結しています。
(2016年1月、補足)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-12-31 00:36:48
40329文字
会話率:27%
かつて、この国の戦場を華々しく駆け回っていた戦士たち。しかし彼らは徐々にその数を減らしていき、戦士のまがい物溢れる現代に残った『本物』はたった数名。生きづらいこの現世をもう一度『面白き』ものとするため、ザ・マイペースな彼らはハイカラに、ゴー
イングマイウェイするのであった。(笑)
【要約・個性的な奴らの日常によるコメディー】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-11-08 01:53:05
2312文字
会話率:48%
自己啓発本について、私も考えてみた。多くのまがい物のなかに、ほんのちょっぴり良書が混じっている気がする。私には参考にならなかったが(つまり実践できなかったということ)。
最終更新:2015-03-12 10:42:36
200文字
会話率:0%
アメ横を歩いていたら、露天商に呼びかけられた。どうせ、まがい物のブランドでも売りつけられるのだろうとスルーするが、格安だと言われ、つい誘いに乗ってしまう。
最終更新:2014-07-28 14:03:34
1822文字
会話率:30%