「エリシア、ただ今をもって、君との婚約を破棄する!」
「――!」
貴族学園内で開かれている、ダンスパーティーの最中。
私の婚約者であり、我が国の王太子殿下でもあらせられるナイトハルト殿下が、唐突にそう宣言した。
そ、そんな……!
「このような場でご冗談はおやめください殿下。みなさん困惑されているではありませんか」
この場にいる生徒や教師たちが、何事かとこちらを窺っている。
「もちろん冗談などではないさ、エリシア。君には本当に申し訳ないとは思っている。――だが僕は、もう自分の気持ちに噓はつけない! 僕は、真実の愛に目覚めてしまったんだ!」
「……!」
真実の、愛……?
三文芝居に出てくるような陳腐な台詞に、思わず眉間に皺が寄る。
あなた様は、ご自分の立場がわかっておられないんですか?
いずれこの国を一身に背負う立場でありながら、自由な恋愛が許されるとでも?
「うふふ」
「……なっ」
ナイトハルト殿下の隣に、不敵な笑みを浮かべながら、一人の女性が立った。
――それは私の親友である、男爵令嬢のマーガレットだった。
まさか、殿下の真実の愛の相手というのは――!
「――ガハッ」
「「「――!!!」」」
その時だった。
あまりの光景に、私は自分の目を疑った。
殿下が突如吐血し、その場に崩れ落ちたのである――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-15 21:00:00
21353文字
会話率:53%
「どうアルフちゃん、アップルパイは美味しい?」
「はい母上! とっても美味しいです!」
「うふふ、そうよね、アルフちゃんは私の作ったアップルパイが、子どもの頃から大好きだったものね」
「はい! やっぱり母上のアップルパイが一番です!」
「…
…」
我がアディエルソン家の東屋で開かれている、私の婚約者であるアルフ様との茶会の席。
何故か今日もその場には、アルフ様のお母様であるヴァレニウス夫人が同席しており、そして何故かアルフ様は、私の作ったイチゴタルトではなく、ヴァレニウス夫人が持参したアップルパイをムシャムシャと食べている。
婚約者がマザコンだという事実に今日も辟易しながらも、何とか未来の妻として、アルフ様を窘めようとする私。
……だが、ヴァレニウス夫人にはそれが気に食わなかったらしい。
「イ、イーリス、た、ただ今をもって、君との婚約を破棄するッ!」
「――!!」
その翌月に開かれた、ヴァレニウス家主催の夜会の最中。
宴もたけなわとなったところで、唐突にアルフ様が私に人差し指を向けながら、震え声でそう宣言した――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-13 21:02:21
6796文字
会話率:49%
「ただいまー」
「もう! こんな時間までどこで遊んでたのよ晴太(せいた)くん! どうせまた友達の家でゲームばっかしてたんでしょ!」
「っ!?」
家に帰るなり開口一番、義妹の結愛(ゆあ)がいつも通りプリプリしながら文句を言ってきた。
完
全に図星なのでなんと言っていいかわからず、「アハハハ」と乾いた笑いで誤魔化すことしかできない。
「もう! 来年は受験なんだから、浪人しても私は知らないからねッ!」
「わ、わかったよ。今から勉強するって」
「フンッ!」
頬をプクーと膨らませながら、ドタドタと自室に戻って行く結愛。
父親の再婚で結愛が義妹になって早や半年。
何故か家族になった当初から、結愛は俺にだけは常にあんな態度を取っており、俺は未だに結愛との接し方に四苦八苦していた。
俺の帰りが毎日遅いのも、家で結愛と顔を合わせるのが気まずいからなのだが、そんなこととても本人には言えないしなぁ……。
どうしたものか。
「うふふ、晴太くん、ちょっと今いいかしら?」
「え? あ、はい」
その時だった。
義母の雪子(ゆきこ)さんが、いつものミステリアスな笑みを浮かべながら声を掛けてきた。
「ごめんなさいね、いつも結愛が失礼な態度を取って」
「あ、いや、その……」
これまたなんと言っていいかわからず、目を泳がせる。
「でもね、あの子も本当は素直ないい子なのよ」
「あ、はぁ……」
「その証拠を今から見せるわね」
「……は?」
証拠?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-04 21:03:01
5013文字
会話率:48%
同じクラスの男の子、高橋くんに密かに恋をしている山本さん。内気な高校三年生。恋から受験への頑張りをもらい過ごした高校生活最後の半年間の物語。うふふやドキドキのある緩やかな高校生の日常。
※悪役居ません、悲劇も悲惨も残酷もありません。気楽
に読んでいただけます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-20 11:00:00
16941文字
会話率:36%
三つ子姉妹の日常の一コマです。
最終更新:2024-02-08 08:48:53
1742文字
会話率:35%
肺炎で死んだ俺は神に憐れまれて異世界転生する。その際にもらった能力が「即死魔法」 これから俺のハーレムキャッキャうふふライフが始まるぜーと思っていたら、、、?
最終更新:2024-01-18 22:43:55
4451文字
会話率:49%
黒井咲絺はどうしても猫になりたかった。
人間社会とは離れた生活をする猫に。
弱肉強食の世界で生きる猫にどうしようもないほど憧れていたのだ。
そんなある日、人以外にも、人外種、動物にだってなることのできるという、Wonder World Li
fe OnlineというVRMMOが発売された。
それを知った咲絺は現実を捨て、ゲームの世界『ワンダーワールド』で黒猫、チェシャとして生きる!
「クスクス…うふふふ…あはははは!」
…本人は少しばかり?いや、かなり狂っているが。
※注※
かっこよく書いてますが、主人公は社会で生きることから逃げただけです。
ゲームで現実逃避をしているだけの主人公をお楽しみ下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-02 18:00:00
1589593文字
会話率:33%
中学の妹がいる俺はとある美人なギャル先輩に告白した。そしたらあっさりokされて嬉しすぎて死んでしまう。そして転生するとまた今度は最弱美少女令嬢ボディになってしまい目の前でキャッキャうふふしているリア充どもが恨めしい。取り敢えずリア充清掃委員
会作るとことから始めるか。待ってろよ、妹よ!お兄ちゃんちょっと頑張るからな!!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-23 14:03:19
1931文字
会話率:67%
ある日交通事故に遭い死んでしまった自称一般通過女子高生オタクA、なんと好きだった乙女ゲームの悪役令嬢Aに転生してしまう。
キャラや妹のヒロインに冷たく、冷酷令嬢と呼ばれた彼女。しかし実は彼女、本当は妹大好きすぎる不器用さんだった!?
女子高
生オタクとしての前世を思い出した冷酷令嬢はヒロインにゲロ甘かつ彼女が好きすぎるがあまり普通の恋がして欲しいと攻略対象たちとヒロインの間に恋愛フラグが立つのを阻止しまくる!! ……はずがあれ? なんか自分に恋愛フラグ立ってない!?
前世を思い出しオタクが憑依した悪役令嬢(予定)が妹のヒロインときゃっきゃうふふしたりやらかして攻略対象から好意を向けられたりするお話です。不定期更新。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-17 01:42:15
2175文字
会話率:42%
知らない女が夢に出てくる話。
最終更新:2023-10-15 16:20:39
12447文字
会話率:51%
なんでも捨てたがる侯爵令嬢アラエール・ミステール。
地位もいらない。
名誉もいらない。
資産もいらない。
家族もいらない。
王子もいらない。
国もいらない。
断罪の運命?なにそれ。いるわけないじゃない。
すべて不要。なんにもいらない。
なんだって捨てて見せます。邪魔だから。
あ、でも。たまには拾うこともありますわよ。
無条件で溺愛してくれる、小動物のような可愛らしい王子様がいればの話、ですけどね。
うふふ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-10 20:25:15
4202文字
会話率:52%
『てぇてぇ』と聞いて──少女がきゃっきゃうふふと戯れるとんでも癒し空間を思い浮かべる者も少なくないのではないだろう。仲良し少女が集まれば『てぇてぇ』が生成される現代、天下の『てぇてぇ』メーカーがVtuber界にも存在した。
そんな彼女達
の名は神系Vtuber『あまのてらす』と堕天使系Vtuber『天乃ルシファ』──通称『あま天』
てぇてぇを愛し、てぇてぇに愛された、正に『てぇてぇ』の寵児! この二人なくして、この世にてぇてぇはありえない! けどこの二人、裏ではめっちゃ仲悪いんだって!?
──これは不仲系Vtuberコンビが送る、笑いあり涙あり喧嘩ありの『てぇてぇ』の物語である……てぇてぇ物語であるはず……? いや、てぇてぇ筈だ!
カクヨム→https://kakuyomu.jp/works/16817330655768053024折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-18 15:31:44
18830文字
会話率:49%
短編じゃ収まらなかった為、分けました。既に読んで下さった皆さま申し訳ない。全く恋愛の気配がない為ジャンル変更しました。重ね重ね申し訳ない。
孫もいるばーちゃんな私。気付いたら異世界転生してました。
んが、イケメンときゃっきゃうふふも、チ
ートで無双も、スローライフも遠い夢。
自身の命すらあやうい状況。
フィクションなら許されるヤンデレとどう対応すべきか悩みつつ。
これってかなりのハードモードと気付いたけれど、も、しゃーない。
持ち前の能天気なお気楽さで、現状状況丸ごと何とかしてやるわ!!!
亀の甲より年の功…になればいいなあ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-13 00:00:00
407431文字
会話率:42%
孫もいるばーちゃんな私。気付いたら異世界転生してました。
んが、イケメンときゃっきゃうふふも、チートで無双も、スローライフも遠い夢。
自身の命すらあやうい状況。
フィクションなら許されるヤンデレとどう対応すべきか悩みつつ。
これってかな
りのハードモードと気付いたけれど、も、しゃーない。
持ち前の能天気なお気楽さで、現状状況丸ごと何とかしてやるわ!!!
もっと明るいのほほんになるはずだったのに何故だ。
子供が残酷な目に合うシーンあります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-14 00:00:00
10598文字
会話率:4%
王城の夜会。婚約者のルーカスから、突然突き付けられた婚約破棄。
「アリアナ侯爵令嬢。君との婚約を破棄する。金輪際、僕とシャロンに関らないでくれ」
その彼に、腕を回しているのは、幼馴染で親友の男爵令嬢のシャロン。
「お前の傍若無人な態度
に、うんざりだ。また、シャロンを虐めていたのだろう」
アリアナを責める婚約者。
「虐めて……、なんていないわ」
「嘘を吐くな。シャロンのことを、また、平気で突き飛ばしていただろう。僕が何度注意しても止めないその行動。お前への気持ちは、もう何年も昔に冷めていた。いい加減気付いたらどうだ」
「だから、それは2人を守るためなの、何度言ったら分かってくれるのよ」
アリアナは、何故か危機が起きる前に、その映像が頭の中に流れてくる。これまでも、危機を察知して、彼ら2人を助けてきたのだ。それを何度説明しても分かっては貰えない。
「お前の戯言にはついていけない。2度と、その適当な言動を僕たちに聞かせるな」
「うふふっ。ルーカスは明日、あたしと海に行くのよ。ね~、ルーカス」
この会話をしているときにも、危機を知らせる映像が、アリアナの頭の中に流れる。
……ルーカス様が、階段から落ちる。それを防ごうと、彼を庇ったアリアナは、階段の下へ真っ逆さまに落ちる。
そこで思い出したのが、前世の記憶。会社の経理主任をしていた、伊東湊30歳。
前世は「甘いマスクの覇者」という乙女ゲームにのめり込んでいた。そして今、アリアナとして生きる世界こそが、そのゲームの世界。
アリアナは、ゲームの中の悪役令嬢。男爵令嬢のシャロンがこのゲームのヒロインだったのだ。
危機を知らせる映像は、ゲームのイベント。
本来であれば、シャロンが好感度を上げるために用意されていたものを、知らず知らずのうちに、アリアナが回避していたのだ。
王城の階段の落下も、本来はゲームのイベントの一つ。
悪役令嬢役のアリアナが、隠れキャラルートが開いたのだ。
ブライアン・クロフォード公爵が熱烈に求婚を求めると同時に、元婚約者が復縁を迫ってくる。
ブライアントデートをした祭り。その10日後、「甘いマスクの覇者」では、国を揺るがす天災が襲うシナリオだ。
予見によって、何とか災難を逃れたが、元婚約者とシャロンの領地はそうもいかなかった……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-14 18:06:47
31951文字
会話率:29%
( *´艸`)うふふふ
最終更新:2023-03-08 17:08:28
227文字
会話率:0%
心象素描(しんしょうスケッチ)実践研究
令和癸卯(ミズノトウ)肆拾 如月
弐陸捌参 伍 弐零弐参
うふふふおほほほほ 詩一編
三つ目心象素描研究ラボ
最終更新:2023-02-08 21:45:04
207文字
会話率:0%
心象素描(しんしょうスケッチ)実践研究
令和壬寅(ミズノエノトラ)参玖 長月
弐陸捌弐 肆 弐零弐弐
オヒメゴトうふふふふ…… 詩一編
三つ目心象素描研究ラボ
最終更新:2022-09-14 15:28:45
328文字
会話率:0%
彼氏ができないまましんでしまった私。色々あって乙女ゲームに転生することになりました!!
やった〜!!!これでヒロインみたいなあははのうふふの生活ができるぅ!!と思ってたら違う人に転生してました。おい話が違うんだが。
最終更新:2023-01-05 22:43:13
13348文字
会話率:63%
「老婆のような白髪に、ちょっと賢いからって生意気な青い瞳が気に入らん!!よって婚約を破棄する!!せいぜい泣き喚くんだな!!」
「そうですか。わたくし、あなたのことを愛せませんでしたので、泣けませんの。ごめんなさいね」
理不尽な婚約破棄を
受けたマリンソフィアは………
「うふふっ、あはははっ!これでわたくしは正真正銘自由の身!!わたくしの夢を叶えるためじゃないとはいえ、婚約破棄をしてくれた王太子殿下にはとーっても感謝しなくっちゃ!!」
落ち込むどころか舞い上がって喜んでいた。
そして、意気揚々と自分の夢を叶えてお針子になって自由気ままなスローライフ?を楽しむ!!
だが、ある時大嫌いな元婚約者が現れて………
「あぁ、なんと美しい人なんだ。絹のように美しく真っ白な髪に、サファイアのような知性あふれる瞳。どうか俺の妃になってはくれないだろうか」
なんと婚約破棄をされた時と真反対の言葉でマリンソフィアだと気が付かずに褒め称えて求婚してくる。
「あぁ、もう!!こんなうっざい男、裸の王子さまで十分よ!!」
お針子マリンソフィアの楽しい楽しいお洋服『ざまあ』が今開幕!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-24 11:00:00
95156文字
会話率:59%
分子渦の理論の磁気現象への応用
引力や斥力、あるいは物体の相対的な位置に依存する力を伴うすべての現象では、ある位置に置かれた物体に作用する力の大きさと方向を決定しなければならない。
分子渦?笑いうふふふふふふ
おもろい
ツナ川雨雪
最終更新:2022-12-19 19:41:51
2945文字
会話率:8%
現代から少し先の未来。
『特色者』という異能力者が現れていた。
その中の一人、弥栄琥珀は割と平均的な能力の特色者だったが……。
ある日、ひょんな事か「あらすじなんてどうでもいいんですよ、そこの貴方。何も言わずに一刻も早く私と先輩の愛の記録を
脳に焼き付けて下さい。ほら、早く……感動にむせび泣きましょう! 人類の存在意義は先輩を生み出す為だけにあると悟りましょう! そして自分の人生をバラ色にしましょう!いいですか? この私と先輩の物語は聖書です。神話です。早く読まな」……大変失礼致しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-13 21:00:00
488344文字
会話率:44%
「悪いんだけどさ。お前との婚約破棄させてくれない?」
ベルモンド王国第一王女のセレナは、結婚を誓った勇者から突然そう宣告されてしまう。
その陰で糸を引いていたのはセレナの妹。
彼女は姉の婚約者と知りながら色仕掛けを使って勇者を誘惑してい
たのだ。
「見苦しいですよ、お姉さま。いえ……もうお姉さまでもなんでもないですね。これからあなたは惨めな平民として一生暮らしていくことになるのですから。うふふ♪」
追い打ちをかけるように濡れ衣を着せられ、セレナは城から追い出されてしまう。
なんとか城へ戻りたいセレナは、森の中を彷徨っているうちにある食べものを発見する。
それは食べた者のスキルが覚醒するという伝説の木の実であった。
『スキルの実を捕食しました。禁忌スキル【ワンパン】を獲得します』
突如そんな光のパネルが立ち上がったかと思えば、体の奥底から不思議と力がみなぎってくることにセレナは気づく。
弱々しいパンチを繰り出すと、獰猛な魔獣を一撃で倒せてしまい……。
これは、やがて『怪力王女』の名で広く国民に親しまれる可憐な王女が、自分を追い出した妹と婚約者に復讐を果たすまでの物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-03 00:04:09
16802文字
会話率:37%
女の子が大好きな、この物語の主人公である白咲百合〈しろさき ゆり〉はキャッキャうふふが出来なかった高校生活に悲しむ。
そんな時ローブを着た女性に話しかけられ、怪しい勧誘かなと思いつつも話を聞いていく。
そんな怪しいローブの女性は女神だと
言うのだけど…。
それからなんやかんやあり、百合が咲き誇る世界へと誘われる。
この物語は女の子とキャッキャうふふしたい主人公が異世界で頑張るハーレム物語。
※この作品は他サイト様にも投稿させていただいております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-01 23:57:19
13029文字
会話率:1%