狐姫。
狐憑きの容姿をしたわたしはかつてそう呼ばれ、戦国時代で生き残るために一度は織田信長によって滅ぼされた朝倉家を再興し、その勢力を拡大させた。
上杉家、織田家、北条家などと戦い、勢力を拡大させたわたしは、天下統一まであと一歩、と
いうところまでこぎ着けることになる。
ところが何てことだ。
そう、あと一歩というところで家臣の謀反に遭い、あえなく死んでしまうことになったのだ。
うん。どうやらわたしは失敗してしまったらしい。
というか負けたのだろう。この世界に。
もっともだからといって、諦めたりはしない。
わたしはまともなひと、ではないのだ。
それは淡い賭けではあったけれど、その賭けに勝ったわたしは再び同じ世界に蘇ることになる。
一度滅びてから約十四年後。
天下の覇権を握っていた豊臣秀吉が死を目前にした、慶長の世。
わたしは徳川秀忠の長女として、再びこの世に舞い戻ってきたのだ。
うん、それはいい。
徳川家ならば、いずれ豊臣家を滅ぼして天下をとるはずのお家であり、わたしはそのお姫さま。
悪くない。
でもちょっと待て。
もし史実通りなら、わたしはいずれ豊臣家に嫁ぐことになる。
その豊臣家の運命は……いや、考えたくないぞ。
しかもこの世界、わたしの知る史実の世界とは、やはり違う。
生前のわたしが散々改変したのだから、それも当然なのだけど。
再び転生したこの世界で、わたしは平和に生き抜くことができるのか。
それとも再び戦乱の世に舞い戻るのか。
そんな瀬戸際の時代に生を受けた、わたしの戦国伝奇軍記譚である。
◆作者より◆
関ヶ原の戦い前夜から始まる、架空戦記です。
『朝倉天正色葉鏡』の完全続編にあたります。
基本的に戦記物ですが、前作に比べると伝奇要素が多少強めになっており、和風ファンタジーのような雰囲気も持ち合わせています。
歴史が好きなだけの作者がノリと勢いだけで書いている作品ですので、いろいろと突っ込みどころは多いかと思いますが、ご甘受いただければ幸いです。
同作品はNovelismでも投稿しております。
※この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-10 12:22:55
411722文字
会話率:32%
魔族と人間族が相対するこの世界では、1000年以上前からお互いの侵略と協定を繰り返していた。しかし、ここ100年では魔族が世界の4/5を支配し、人間側は魔王どころか10人いる魔王軍幹部の1人すら落とせない状況が続いていた。150年前に魔王を
あと一歩まで追い詰めた勇者を輩出し、現在でも各国から対抗国家として一目置かれている国[サルタントス]では、国王の子として生まれてきた王子を勇者として、国王が亡くなったとき、もっとも戦火を挙げた勇者、もとい王子が次期国王となることが決まっている。現在までに成人し勇者となった王子は全部で10人となっている。現国王である[トートス国王]が病に倒れてから、勇者たちの魔王討伐は一層激化し、同時に勇者たちの訃報も次々に挙がっている。そんな中、[サルタントスの勇者が魔王軍の幹部を落とした]との朗報が各国に流れる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-07 13:45:47
13194文字
会話率:55%
世界を壊滅状態に追いやった魔王を倒すべく立ち上がった、勇者ノヴィン。彼は魔王との一騎打ちまで持ち込み、人類の命運を賭けた戦いに挑んでいた。
あと一歩というところまで魔王を追いつめたノヴィンだったが、すんでのところで魔王に状態異常を付与
され、ロリコンになってしまう。見かけが幼い少女である魔王にトドメを刺すことができず、かといっておめおめと引き下がるわけにもいかず、なりゆきで魔王の手下になってしまう。
幼い少女たる魔王との共同生活が始まるが、勇者の使命と、状態異常の欲望の狭間で、彼は自分を見失わずにいられるだろうか──?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-06 19:03:22
14502文字
会話率:58%
地球上に人類が栄え、高度に文明が発展した現代。そんな中突如として無機物生命体が発生した。発生原因も命令系統も不明であるそれらは石器兵と呼ばれ、白い身体を寄せて進む姿はまるで動く絨毯のよう。
そして彼らは手当たり次第に街や人々を襲い、人類の
生存権を脅かし始めた。
10年後、長きにわたる戦争で壊れ切った環境の中で、人類は尚も石器兵と戦い続けている。
渚止(ナギサトドメ)は北戦線第9斥候小隊を任されている若き隊長である。好奇心旺盛、ゲテモノ好き、そんな彼は戦況の劣勢を理由に自爆を命じられてしまう。
そうして彼らは索敵機であったスパイダーという機体に乗り込み、基地奪還に向かう。
全ての隊員の命を犠牲に、止は基地を襲撃していた大型石器兵と会敵する。しかしあと一歩のところで命を落としてしまう。
本人自身も落命したと思っていた止はそれから12年後の未来で目を覚ます。羽が生えている少女スイヒ、何故か自立してカニ歩きをするスパイダー、見たことのない不思議な動植物。そして焼け焦げたスパイダーの残骸とあの日の大型石器兵。
止はかの石器兵と決着をつける決意をする。自分が一人生き残った理由を求めて。
遂に辛勝を収め、生きる目的を失った止の前に現れたのは、スイヒと死んだはずの隊員の一人、桐だった。
死んで仲間に会いに行く、と言った止にスイヒは言う。生きて会いに行こうと。
(毎日更新、全十話程になる予定です)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-15 09:30:00
17137文字
会話率:38%
僕『千日由烏』と彼女『牡丹紫愛』の日常恋愛コメディー。
しかし、彼女『紫愛』は何故冷たく、素直になれないあと一歩で届きそうで届かない物語。
最終更新:2024-08-20 04:40:25
630文字
会話率:75%
「悪魔の女科学者、崎谷薫」を捕らえるミッションを遂行していた主人公。
ようやくターゲットを前にし銃口を向けたが、あと一歩のところで彼女の計画に巻き込まれ、異世界へ転移してしまう。
目を覚ました主人公が目にしたのは、少年に戻ってし
まった自分の身体と......そんな自分にハァハァしている崎谷薫の姿だった。
そしてなんと、彼女は自らをサキュバスだと言う。彼女の研究は全て異世界へ行くためのものであり、自身のルーツを探るために転移したということを知らされた主人公。見知らぬ場所で子どもがひとり生きていけるわけもなく、彼女の旅に付き合うことに。
ショタコンサキュバスと少年兵の旅が今、始まる!
おねショタ好き必見です!
ノベルアッププラス様でも連載しています。
HJ小説大賞2020後期、一次選考通過作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-18 02:39:28
371239文字
会話率:49%
学園内の食堂で、唐突にオリバー王子が宣言した。
「イベルナ、君との婚約は破棄させてもらう!」
対してイベルナは冷静に返した。
「あとでゆっくり話し合いましょう」
全てを持ったご令嬢イベルナと、彼女にあと一歩及ばない王子オリバーの話し合いの舞
台は、放課後の資料室。静かに向かい合った二人の舌戦がいざ、開幕――?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-14 08:40:04
9968文字
会話率:49%
機械の時代より幾星霜を経た魔法の時代。
王立魔法大学を卒業した私は、入社初日から寝坊して遅刻するという鮮烈な社会人デビューを飾ろうとしていた。
このままだと、会社の諸先輩方をドン引きさせてしまうことはほぼ確実であろう。
だが、そんな
ルーキーにあるまじきデビュー戦はあと一歩のところで阻まれることとなった。
自前の豪脚をフル回転させながら、会社手前の最終コーナーを駆け抜けようとしたところ、うら若き乙女とぶつかってしまったのである。
しかも、相手は我が王国の姫君というのだから驚きだ。
見つめ合う私と姫。
そして、私と姫がゆっくりと近づいてひとつになろうとしたとき、突如、目の前で爆発事故が起きた。
あたりを埋め尽くすかのようなまばゆい光に飲み込まれそうになる私たち。
だが、私のとっさの判断により、なんとか姫を守ることに成功する。
かくして遅刻しそうになった私は、姫を守った栄誉とともに、新卒ながら魔術研究大臣という地位を手中に収めることとなった。
我が生涯はこれにて安泰ということなのだろう。
もしやこれが運命というやつなのだろうか。
――と、思っていたところ、その運命は私の性根と同じようにグニャグニャとねじ曲がっていたようで、おかしな方向へと進み始める。
なんと、数百年ぶりに魔王が誕生してしまったのだ。
王国は、すぐさま民と領土を守るために魔術師団を防衛に当たらせることとなる。
ついでに、一国の大臣たる私も……。
これは愛と勇気を胸に世界を守ろうとした者たちの戦い。
私と姫と魔術師団の物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-04 21:11:46
100919文字
会話率:27%
私立巡華学園。それは日本唯一の異能保有者が集う学園。
……遡ること数十年前、世界初の“異能”が観測された。
そんな学園にて奇妙な事件が発生する。文化祭を目前に控え、その準備にあわただしい最中、時間がループしていたのだ。その事実に気付いた
生徒会長【姫魅輝夜《ひめみかぐや》】とその妹【姫魅真昼《ひめみまひる》】たちは各々、その真相を掴むべく捜査を開始した。
ところが、学園内の捜査中、生徒三名が謎の死を遂げる。その現場を目撃した真昼の目には、美しい銀の鎧姿が。
日頃から優秀な姉に押し潰されてきた姫魅真昼はこの機を逃すまいと、姉の生徒会仲間とともに【銀翼】をおびき出し、あと一歩のところまで追いつめるも失敗。
一方輝夜は、生徒三名の死の現場にて、黒鎧の武者の姿を。その後再度現れた“黒鎧”との交戦中、熾烈極まる攻撃に意識を失い、異能の自動防御システムにて辛くも撃退。しかしながら取り逃がしてしまう……
その只中、この学園にある理由から異能を狩る者が現れる。イデアール・バルバリア。百載無窮の異能狩りである。
真昼と姉以外の生徒会メンバーによる共闘。輝夜は信頼する聖堂の神父【時裂光貞《ときさきみつさだ》】に支援を依頼。イデアールは、言葉巧みに生徒会メンバーを調略、切り崩していく……。
状況が混沌とする中で、イデアールと時裂の隠された過去が“今”を蹂躙していく。輝夜の時裂への淡い恋慕、真昼の姉輝夜への尽くせぬ複雑な思い。生徒会メンバーのそれぞれの“異能者”としての生き様が交差し、ループし続けていたはずの物語が動き始める。
異能が人生に与える意味とは。何故それを狩る者がいるのか。様々な人の想い、思惑をのせて、今ここに史上最大の異能戦が勃発する。
……やがてループが解かれた時。春の日差しの中、桜の木の下で彼は何に祈りを捧げるのか。それは神のみぞ知る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-29 18:00:00
103722文字
会話率:38%
遥か昔
災害が龍に成った。
その龍は厄災の力を宿し人々を絶望に染めた。
その時勇者が現れたその勇者は当時の人類最強だと言われていた
だがあと一歩足りなかった。
その勇者は龍を封印し後世の人間に討伐を任せた。
そして現在、龍の封印が一つ解けた
。
主人公ユーデクスはただの冒険者だ。
主人公ユーデクスが封印が解けてしまった龍を討伐する物語だ。
この作品は僕の処女作です。
設定がおかしくても暖かい目で見守ってください。
また文章を書きたいときに書くので不定期投稿です
それでもぜひ読んでください折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-28 20:00:00
493文字
会話率:64%
魔族と人類が同じ星に住む世界。
魔族の妃を人類が殺めたことにより、魔族の王は魔王となった。
人類の国の最後の一つを残し、全て海に沈めた魔王。
あと一歩のところで己の限界を感じ、大切な一人息子に語りかける。
「俺のあとを継ぎ、
人類を滅ぼしてくれないか。」
息子は、二代目魔王になることを決意し、人類の最後の国へ向かった。
最強の勇者を見つけるために。
この話は、二代目魔王が勇者を育て、人類と魔族の平和な世界のために奮闘するお話。
よくある、勇者達の勝利とハッピーエンドのお話。
少しでも目に止めてもらうために、SNSに重複投稿することに決めました!
Blueskyで連載版の情報を投稿予定です!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-23 06:09:14
3956文字
会話率:16%
「さくらのことが...好きなんだ」
その言葉を、僕はキーボードに打ち込むことしかできない。
高校2年生のプログラマー少年・林大樹には、密かに想いを寄せる幼なじみがいた。明るく優しい結城桜。幼い頃から一緒にいるのに、なぜか最近、彼女の笑顔
に胸が高鳴る。
ある日、さくらと一緒に作ることになった学校の思い出共有サイト「桜メモリーズ」。コードを書きながら、僕の頭の中はさくらのことでいっぱいになる。
画面に映る彼女の名前。マウスカーソルが震える指先。二人きりの放課後、肩が触れ合う距離での共同作業。
けれど、幼なじみ以上の関係になれば、今の大切な絆が壊れてしまうかもしれない...。
さくらへの想いと、プログラムへの情熱。二つの気持ちが交差する中、古い桜の木を守るためのプロジェクトが動き出す。
果たして僕は、さくらの心にアクセスできるのか?
春風に舞う桜の花びらのように、儚くも美しい幼なじみの恋。
ログインボタンを押すように、あと一歩が踏み出せない少年の切ない想いを描いた、甘酸っぱい青春ラブストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-21 20:19:38
9555文字
会話率:50%
石橋慎介は、冷静で慎重な性格としてクラスに知られている高校2年生。
そんな彼が最近悩んでいるのは、「告白の言葉」。異性として気になっていた、相澤寛子とデートを何度も重ねて、あと一歩という所で、ふと、「理想の告白」とは何だろうかと考えてし
まったのだ。
一方、寛子はといえば、彼の好意を内心気づきつつも、いつまでも告白して来ない事にヤキモキ。それでも、内気で自分に自信がない彼女は、自ら告白を出来ないでいたのだった。
そんな中、慎介は「次こそ告白する」と決めて、寛子をデートに誘うのだが-
傍から見るとどうでもいい。でも、二人にとっては重要な事で悩む恋物語をお楽しみください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-01 23:18:35
13352文字
会話率:63%
人間世界において『天才軍師』として名を馳せていたエルランド・ハーウッドは、魔王軍にあと一歩で勝利する。という所で王の手により謀殺された。
復讐心を見に宿しながら人間としての生涯に幕を下ろした彼は、魔王 レティシア・ミストガルドの手によって
魔族へと転生する。
天才的な頭脳はそのままに、魔族としての強靭な肉体を手にしたエルランドは、魔王軍の幹部として人間世界に復讐を決行する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-23 12:10:00
21949文字
会話率:50%
私は神田川マユ、元気が取り柄の小学4年生。
ある日突然、翼が生えた鹿の姿をした悪魔、フルフルが学校に現れた。
私と、クラスメイトでお嬢様の栗原さん、天然キャラのレミナの三人はフルフルの作り出す竜巻に巻き込まれ、遠くに飛ばされてしまう。
そしてフルフルを封印すれば、悪魔から天使に変身させられると知った私達。
でもあと一歩のところで反撃を食らって、なんと自分達が天使になってしまった!
神様は私達を封印専門の封天使(ふうてんし)に任命し、普段は人間として暮らす天使だけが入れる不思議な場所『ひみつ天国』へのカギを渡してきた。
こうして私達はフルフルを封印するために、日夜頑張ることになったのだ。
※『◯リキュア』とか『おジャ魔女◯れみ』的な感じの世界観です
※去年の夏に人生で初めて書いた小説です
※アルファポリス様にも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-22 19:43:52
75016文字
会話率:35%
機械文明が発達した世界【デウス・ウェポン】傭兵稼業を営むスヴェンは、世界統一を果たさんと進撃する覇王討伐を連盟から依頼され立ち向かうのだが……。
雨降る秋。数多の屍を築いた死闘の末、あと一歩の所で覇王エルデを追い詰めたスヴェンだったが、
一瞬の葛藤と躊躇いが運命を引き寄せる。
スヴェンと覇王エルデの間に眩い閃光が突如と発生し、光に呑まれたスヴェンは【デウス・ウェポン】から忽然と姿を消した。
閃光に呑まれたスヴェンが目覚めるとそこは見ず知らずの場所、戸惑いと困惑を浮かべるスヴェンに儚さと美しさを同居させた麗しい姫が声をかける。
ここは魔法文明が発達した世界【テルカ・アトラス】だとスヴェンを召喚した張本人のレーナ姫が語った。
そしてレーナ姫はスヴェンにとある依頼を出すのだった、それは誰しもが驚く意外な依頼で……。
こうして異世界召喚されたスヴェンは一度請負った依頼を果たす為に帰還を望み、帰還を条件にレーナ姫の依頼を請けることに。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-09 19:08:22
1109536文字
会話率:36%
勇者は、あと一歩のところで、魔王を、倒す大技を繰り出した
しかし、気が付くと、目の前には、屍が、死屍累々と重ねられ
勇者はどうやら、城に、召喚されてしまったようであった
キーワード:
最終更新:2024-02-06 08:28:30
2693文字
会話率:20%
人形の魅力に心奪われ、職人として美しく咲きほこれるほどの才能と努力を積み重ねた僕っ娘職人。
デビューまであと一歩というところで、兄弟子に襲われ生涯を閉じた。
しかし、目を覚ましたら銀髪碧眼の美少女に転生していた!!
前世での技術とチートスキ
ルで生み出した人形たちと過ごす、ちょっと不思議で温かいほのぼの日常物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-22 11:03:41
3143文字
会話率:18%
どこにでもある、ごく普通のRPG的魔法大陸エーヤン。
やっぱりここにもいる、強大な力と恐怖で人々を支配しようとする魔王を倒すため、パーティーの仲間とまじめにコツコツ冒険してきた戦士ノブは、魔王の居城まであと一歩という最悪のタイミングで「
あれ?俺たちって、ひょっとしてモブじゃない?」と気づいてしまう……!
異世界転生したわけでもなければ最強チートスキルも持っていない、旅の途中で特別なイベント一つも起きなかったし、伝説の武器だって一個も手に入れてない……どうしよう、マジでモブだとしたら今までの冒険でバカスカ死亡フラグ立ててきちゃった…………
悩むノブに追い討ちをかけるように、後輩の冒険者から、いかにも世界の命運を託されている光の勇者っぽい少年が現れた!!
これでモブだということは、ほぼ確定してしまった!!
眼前に魔王城、背後からは主人公パーティが迫るなか、先に進むことも後に退くこともできない絶体絶命のノブに、明日はあるのか!?
愛する仲間たちを守り抜くことができるのか……!!
うっかり立てまくってしまった死亡フラグを叩き折る他に、もはや道はなし。
生き残りを賭けた最後の作戦会議(宿屋でのお話合い)、今ここに開幕!!
【不定期更新】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-06 12:22:36
319994文字
会話率:32%
戦乱の大陸ハームレイ、その中で最も大きく安定しているのが、騎士の国ベルムンティア王国である。そのベルムンティア王国の近衛騎士、エスティオ・アストールは若手ナンバーワンと呼ばれる実力者だ。
そんな彼が元宮廷魔術師で指名手配犯であり、反逆者の黒
魔術師ゴルバルナを追い詰めるのだが……。あと一歩のところで逆に返り討ちにあう。
意識の途切れる中、彼は死を覚悟しつつ、呟いていた。
「最後にイイ女と寝たかったな」
それでも運良く生き残ったエスティオが目を覚ますと、そこで彼はこの世に二人といない絶世の美少女になっていた。
彼女(かれ)の体を取り戻す苦悩の生活、そして旅が今、始まろうとしていた。
◆…… なかの 様 よりイラストを提供いただきました。
登場人物紹介にてキャラクターイラストを合わせて表示していいます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-02 23:26:22
1201963文字
会話率:36%
世界最悪の錬金術師を父に持つ主人公、アダムは術師の才能がまるで無かった。父から貰った悪魔の書「グリモアール」を解読していた所、長身の女が家を訪ねてきた。
彼女は自身の事を陰陽師だと語る。
そんな彼女から呪力や魔力の基礎を教わることになる。
そんな所に村で起きている怪事件、それをネルは呪具の仕業だと確定。破壊していまう。しかし、その呪具は「童子切安綱」という伝説の鬼、「酒呑童子」を封印していた刀だった。
酒呑童子が現代に顕現していまい、片腕を失いながらも呪符で応戦するが、あと一歩の所で惨殺されてしまう。
しかし、アダムは呪術師の才能はないが「死霊術師」の才能があることを死ぬ間際ネルから享受する。
グリモアールは「悪魔の書」ではなく、「悪魔を召喚する書」であった。解読するのではなく、「解呪」することに気が付いたアダムはグリモアールを使って死んだネルを地獄から召喚する。
ネルは失った腕や目すら元通りになり、呪符の力を120%使えるようになり、呪符から「童子切安綱」を召喚し撃破に
成功。
アダムがネルを人間に戻せるようになるような死霊術師を目指すと共に、父親がバラまいた呪具を探す旅に出る。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-24 16:29:52
4057文字
会話率:49%