王都に住むジークは生前、エリートの道を進んできたサラリーマンだった。
しかし、出世争いに負けた相手に恨まれ、包丁で腹部を刺されて死んでしまった。
何故か孤児として異世界に転生してしまったジークだったが、引き取り先の師から錬金術を学び、
持ち前の頭の良さと前世の知識で若くして国家錬金術師の資格を取り、再び、エリート街道を突き進んでいた。
しかし、出世争いをしていた貴族に恨まれて権力を使われ、その椅子を奪われてしまい、さらには追い打ちをかけるように師であり、親でもある上司から辺境の地への異動を命じられる。
それは左遷を意味し、望んでいた出世の道は完全に絶たれてしまった。
ジークは二度の失敗でようやく自分が仕事はできても人間性が良くないことに気付いた。
口惜しさと不満を感じていたジークだったが、使い魔の黒猫の助言のもと、転勤先では今度こそ上手くやろうと思い、2度目の生まれ変わりを決意する。
そして、辺境の地で出世とは違う別の人生を探すことにしたジークだったが、転勤先は錬金術師が2人しかいない危機的状況な支部だった。
ジークは持ち前の錬金術の腕で支部を立て直し、出世とは違う幸福を見つけていく。
人生とは何が幸せで何が大事なのか……
出世欲に憑りつかれた男が辺境の地で真の幸福を見つける…… 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 12:00:00
498839文字
会話率:58%
剣術などの武術が盛んなエーデルタルト王国に魔術には優れていたが、武術が不得意な王太子がいた。
武を貴ぶ王は剣もロクに使えない王太子に諦めをつけ、王太子の弟を次期王に指名しようとする。
王は両者を戦わせ、勝った方を次期王にすると宣言した。
そ
して、御前試合は…………弟が勝った。
これにより、王太子であるロイドは王族から貴族に落とされ、辺境の地へ流されることになってしまった。
納得がいかないロイドはその夜、婚約者であるリーシャと共に見張り台から城を眺める。
2人は城を眺めながら敗北と悔しさを堪えながらも涙した……
「腹いせにぼやを起こす魔法をしかけてやったわ」
「奇遇ですね……わたくしもです」
「「ははは…………え?」」
ちょっとした火種も2つもあれば燃え上がり、王都に警鐘が鳴り響く。
ロイドとリーシャは王都を出ると、道中で再開した元同級生のマリアを巻き込んで他国に逃れることにした。
廃嫡王子と悪役令嬢と不幸な田舎令嬢の逃亡劇が始まった……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 12:00:00
674202文字
会話率:55%
目を覚ましたとき、彼女ーーカティア・グレイスベルは何も覚えていなかった。
名前も、家族も、生きていた証さえも、まるで、最初から存在していなかったかのように。
辺境の地ファンティアにある屋敷で、彼女を迎えたのは、若き領主セルヴァン・ファント
メル。
不思議な雰囲気を纏った彼は、どこかよそよそしく、けれど彼女に優しかった。
「貴女は、ここで休むべきなのです。どうか、無理に思い出そうとしないで。」
微笑の奥に隠された翳り。
夢で見る誰かの声。
胸の奥に残る、何かを失った感覚。
穏やかな日々の中、少女は次第に疑問を抱き始める。
自分は、なぜここにいるのか。
そして、なぜ、この人の声に、こんなにも心が揺れるのか。
名前も過去もわからない令嬢と、謎を抱えた領主の、忘却から始まる愛の物語。
真実が明かされるとき、二人の運命は、希望か、それとも絶望か。
(完結まで毎日0時更新いたします。よろしくお願いします。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 12:00:00
45979文字
会話率:24%
辺境の地でひっそりと薬館を営んでいた少女・レイ。毒草と薬草を見分け、死体の腐敗から死因を鑑定し、薬効を論理で説明する変わり者だった。
そんな彼女が、ある日“珍しい目の色”を理由に、後宮へと売られてしまう。目的は──妃候補の数合わせ。
香と
化粧が混じる毒のような世界。嘘と虚飾にまみれた後宮で、レイは静かに観察を始める。
「この女官、吐血の原因は“持病”じゃない。洗濯布に残った成分、硝酸鉛。つまり、鉛中毒だよ」
誰も気づかなかった“毒”に気づいた彼女の眼差しが、やがて後宮の闇を暴き出す。
赤子の突然死、偽薬による中毒、誰もいない密室で起こった謎の発火事件──
それは“呪い”ではない。“論理”で解明できる。だが、真実を暴いたその先に待つのは──宮廷の怒り。
「別に、英雄になりたいわけじゃない。ただ──見逃せないだけ」
少女は毒と虚飾の後宮で、医学と推理を武器に、ただ静かに、正しさを貫く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 10:15:52
43025文字
会話率:35%
この世界には、まだ見ぬ味がある。
それは、忘れ去られた森の奥深くでひっそりと育つ希少なキノコかもしれない。あるいは、かつての王宮を彩った、今では失われた幻のデザートかもしれない。
彼らは時に危険な道なき道を進み、時に風変わりな住人と出会い、
時には言葉を交わす代わりにただ皿の上の料理と向き合う。だが、その目的はただ一つ。
辺境の地に隠された、極上の一皿を見つけ出すこと。
これは、味覚の冒険者たちが織りなす、至高のグルメ探訪記である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 07:11:24
138345文字
会話率:23%
帝国との長きにわたる戦争が終わり、ようやく平和が訪れたかに見えた王国だったが、突然の国王崩御により、第一王子派閥と第二王子派閥による内乱が勃発してしまう。
そんな中、辺境の地で騎士爵となった、アーチャーのリデルは第三王子擁立の為、東の
果ての港湾都市へと旅立つこととなった。
リデルは王国の未来の為に長い旅路を切り抜けることが出来るのか、無事に第三王子と共に辺境伯領へと帰還することが出来るのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 07:00:00
72064文字
会話率:56%
ダンジョンは、世界にとって富であり、脅威であった。
管理されたダンジョンは、魔石やアイテムを生み出し、富として、所有する国家の経済を支えていた。
一方で、管理の行き届かないダンジョンは、モンスターを吐き出し、脅威として、近隣の人々の生活を脅
かしていた。
ダンジョンの管理者たるダンジョンマスター。
黒目黒髪という唯一の特徴を持つ彼らが、どこからどのように現れるのか。
辺境の地に、新しいダンジョンが生まれ、新しいダンジョンマスターが誕生する。彼はその本能に従い近隣の村を脅かし、村は生け贄として少女を捧げる。
彼女と出会った瞬間、ダンジョンマスターは藤谷達己(ふじたにたつき)という人格に目覚めた。
現代知識を持ったダンジョンマスターと、生け贄の少女が紡ぐ物語。
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…R15と残酷描写は保険です
…基本ほのぼのいちゃらぶ展開を予定。
…週1更新を目標としています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 20:30:00
266748文字
会話率:38%
王都から遠く離れた辺境の地に、狼様と呼ばれる城主がいた。狼のように鋭い目つきの怖い顔で、他人が近寄ろう者なら威嚇する怖い人なのだそうだ。実際、街に買い物に来る城に仕える騎士や使用人達が「とても厳しく怖い方だ」とよく話している。そんな城主とい
ろんな場所で出会い、ついには、なぜか城へ連れていかれる主人公のリオ。リオは一人で旅をしているのだが、それには複雑な理由があるようで…。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 20:00:00
41570文字
会話率:51%
聖女として第三王子ハロルドに尽くしてきた伯爵令嬢アリス。しかしある日、王子から「真実の愛を見つけた」という身勝手な理由で、一方的に婚約破棄を告げられてしまう。
追い打ちをかけるように、口封じとして『無慈悲なる北の支配者』と恐れられるブラッド
公爵との結婚を命じられた。
絶望と共に辺境の地へ赴いたアリスだったが、そこで出会った公爵は噂とは正反対の、理知的で紳士的な人物だった。
彼の誠実な態度に心打たれたアリスは、聖女の仮面を脱ぎ捨て「悪女」になることを決意する。
さあ、ハロルド様への復讐を始めましょう折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 18:01:17
4232文字
会話率:35%
オードリックは魔獣から国を守る辺境伯爵。魔獣の討伐で付いた傷は体中にあり、顔面にも斜めの爪痕が付いていた。そんな彼のことを王都の貴族令嬢達は皆恐れるのだった。
そんな彼が年に一度、王宮で行われる舞踏会でデビュタントを迎えたばかりのコーネリ
アに心を奪われてしまった。誰にも渡したくないと、誰にも見せたくないと攫うように辺境の地へと連れ帰る。だが、彼女はオードリックからの愛を信じられずに自ら......。愛する人を失い自暴自棄になったオードリックもまた......。
そして気が付けば、死の戻ることになっていた。今度こそは愛する女性を守りぬきたいと心に誓うのだが。
コーネリアは思った以上にアレで......。
最初はシリアスに。死に戻ってからはハッピーエンドに向かうべく書きたいと思っています。
変わり者の作者が描く精一杯のハッピーエンド。いやいや、そこはもっと!とのお声はどうぞ、胸の内に収めていただけたらありがたいです。
初めて書き貯めをせずにアップします。更新は気長にお待ちください。
よろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 17:00:00
39732文字
会話率:29%
「私、人が恋に落ちる瞬間を始めて見ましたわ」
セイラは今、目の前で恋に落ちた二人を見てそう呟いた。
婚約者を親友に奪われた形になってしまったセイラ。
そんなセイラが新しい恋を手に入れて、幸せを掴むまでのお話し。
ハッピーエンドです。
最終更新:2021-12-14 14:20:23
37266文字
会話率:27%
遥か昔の物語。一万六千五百年前頃。
銀河の中心部の各恒星系惑星の文明が勃興し、星間交流が始まった。その交流の歴史の中で、時には争いがおこり、星間戦争に発展したり、時には平和裏に交流が行われたりした。その頃に、ワープ理論が確立され、惑星間
の交流が更に進み、各惑星間での文明のレベルと規模が平均化して、異星人の間で緩やかな連帯が形成された。
それから千年後に、各惑星の言語の音声波長が生物に与える影響を分析したところ。そこに基本的な原理(カタカムナ理論を参考にする。)があることが発見され、それを研究した結果、ヒューマン型星間翻訳機が開発され、文明の発展とテクノロジーの伝播が飛躍的に進んだ。
その影響ををうけて、銀河中心部を主にする恒星系の各惑星や衛星により構成される、銀河連邦星団が成立した。
銀河連邦は各惑星の代表者が一議席を有し、すべての惑星の議員により、その統治は合議制をもって決する。その統治を司るために、その元に元老院が成立し、それから、さらに千年後。元老院の元には、銀河闘士団と銀河騎士団が、ゆるやかに成立していた。
銀河連邦の各惑星に伝わる各種の武術は、主に二派にわかれており、体術に重きをおきリング型の二対の光線把を使う銀河闘士と、剣捌きに重きをおき光線剣を使う銀河騎士とが存在しており、元老院の統治の元、それぞれ闘士団と騎士団を成立させていた。
かれら銀河二派は、銀河の平和と繁栄を旨とし、惑星間の交渉、紛争の調停、未交渉惑星の訪問などに当たり、銀河連邦による銀河系の統治は、その影響力を高め、その勢力の範囲は、銀河系辺境の地にまで拡大しつつあった。
この頃の闘士と騎士達は、物理的に外に働くジンウの力を制限し、知覚や意思伝達に働きかけるジンツウを重要視していた。強すぎるジンウの力は闇につながるという、古来からの伝承が二派共に伝わっていたからだ。
その頃、幾筋かある銀河の恒星流の一つに大規模な次元断層が存在していることが明らかになり、元老院の依頼により次元断層の調査に向かう騎士ガンデンと若き従者キンタが、人型星間翻訳機PE57Qと、星間航行船修理特化型情報処理ロボットYWC2を伴い、星間航行船ブルーノーズ号を駆り、辺境の恒星系に向かところから物語が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 05:13:29
127057文字
会話率:4%
キョーリン帝国辺境の地。今日そこではあらたな小位貴族の当主の代替わりが行われていた。
そしてその帰り道、馬車からふと外を眺めると両目に包帯を巻いた薄汚れた女性が路地にころがっていた、そしてその女性を拾ったエイデラント。なんと彼女の正体はこの
国の元剣聖だった。
そんな彼らが住んでいる街、ロベール。
出会ったその日からこれまでになかった波乱万丈な日常が2人にやってくる!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 23:08:52
13705文字
会話率:69%
かつて、魔女と呼ばれた女がいた。
銀の髪と氷の瞳を持つ女は、森の恵みを分け与え、人と静かに生きていた。分け隔てなく、ただそこに存在していた。それが平穏だと、信じていた。
ヴェルディナ王国の王女・ミアは原因不明の病に倒れ、ひとりベッドの上
に横たわっていた。自由のきかない体に絶望し、死にたい、と毎日過ごす。
そんな彼女の心を溶かしたのは、辺境の地からやってきた王子だった。その一点の曇りのない瞳に、一瞬で引き込まれた。
ミアは王女としての務めもある。脅かされる王国の分断に、裏切り。そして精霊が宿るとされるエリディオの地の魔女の伝説。
その呪いは、二人を容赦なく襲いかかる。
魔女は言った。
「愛を奪い、平穏を壊した人間たちに、思い知らせてやろうじゃないか」
自分勝手な人間ども。
「愛を裏切ったその罪を、世界を凍てつかせた償いきれぬその罪の重さを。一体、何に触れてしまったのかを」
魔女は求めていた、あの日に失われた愛の温もりを。
「愛は死んだ、もう二度と戻らない」
それを知るためならば、世界を滅ぼすこともいとわない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 18:12:28
103228文字
会話率:35%
数年、聖女としての務めを終え、人里離れた修道院でひっそりと暮らしていたのに突然、王都からの使者に連れ戻される。
「陛下の勅命だ。お前には、辺境の地にある侯爵家で、病に伏せる子息の薬師を務めてもらう」
称賛し、利用した王家が、今になって辺境の
地へ追いやる理由を悟っていた。
邪魔になれば追い出して、必要になれば無理矢理連れ戻す。
人をなんだと思っているのだろうか。
納得できないが、苦しんでいる人がいると思えば聞くしかない。
病弱な貴族子息を診るように命令され、辺境へ向かう。
「私はもう、聖女ではありません。ただの薬師です。必要としてくれる人がいるのなら、それが喜びです」
リーゼロッテの真っ直ぐな言葉に、カクスは目を見開いた。
王家に命令をされた寂しさのある気持ちが、再び王都へ向かうときには温かくも優しい状態で舞い戻ることになるとは、夢にも思わなかった。
今、私は愛しい人に手を握られています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 06:01:48
8422文字
会話率:25%
辺境の地に現れた傭兵団――その名は《灰狼旅団》。
国に見捨てられ、騎士団に虐げられた民を守るため、彼らは剣を取り続けていた。
旅団の中核にいるのは、雷を纏う魔導大剣の使い手・レオン。
そして、彼に育てられた戦争孤児、若き剣士カイル・マクレ
ガー。
ある日、旅団は辺境の村を襲ったテロリスト集団との激戦を制し、命を守る。
だが、勝利の背後には、政府の不穏な影が忍び寄っていた。
「正義とは、誰のためのものか――」
焦土と希望の狭間で、若きカイルの信念が試されていく。
これは後に“死隠部隊”と呼ばれる影の組織に繋がる、英雄たちの知られざる前日譚。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-26 20:00:00
90003文字
会話率:29%
とある辺境の地で母とともに暮らす双子の姉妹。
一見、普通の女の子としか思えない二人だが……?
「どこの世界に単なる貧乏ゆすりで地震を起こす餓鬼がいるんだよ!!」
「何で崩落に巻き込まれておいて身体どころか髪や服にすら傷一つ無いのよ!!
」
そう、残念ながら彼女たちは普通ではなかった。
これは、攻撃に特化しすぎている為に異常なほど魔法が効きすぎてしまう脳筋な姉と。
守備に特化しすぎている為にナイフやフォークより重い物はほぼ持てない馬鹿真面目な妹の。
ほんのり姉妹百合風味なドタバタ冒険譚である。
『カクヨム』様、『アルファポリス』様でも連載しております!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-26 19:00:00
1143425文字
会話率:37%
ギルドから「無能」の烙印を押され、仲間にも見放されて追放された青年クロウ。
だが彼のスキル《スキル進化》は、あらゆる職業スキルを“進化”させる世界唯一の能力だった。
辺境の地で命を拾われた彼は、失意の底から立ち上がる。
そして彼は誓う。「
この世界に、“居場所のない者”が誰一人いなくなるように──」
最弱から成り上がる最強ギルド創設譚、ここに開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 22:18:48
12767文字
会話率:39%
魔法の道具や美術品、武器などの鑑定マニアだった貴族令嬢が冤罪で転移追放刑に。遠く離れた辺境の地下迷宮奥深くに飛ばされたところ、偶然居合わせた冒険者たちと出会ったことで第二の人生が始まる――
最終更新:2025-07-25 20:26:11
560191文字
会話率:48%
シュナは今年10歳になる。古き時代、大国にて栄華を極めた星読みの一族の末裔だ。占星術で未来を知り、強大な魔力を持つ星読みの一族を王は始め優遇したが次第に疎み一族を北の辺境の地へと追放したのだ。時は流れ、それでも一族はかつての栄華を取り戻すこ
とを夢見ていた。
一族の長の家系に嫡男として生まれたシュナだが、優秀な双子の弟レイと比べると落ちこぼれで一族や家族からも冷遇されていた。ただ双子の弟レイだけはシュナに優しくそれが心の支えとなっていた。
そんなある日、シュナは冬至の贄に選ばれる。
一族が信仰する太古の神への捧げものとして一族に繁栄をもたらすため犠牲になることを受け入れるが冬至の日の前夜、両親だけでなく弟のレイまでもシュナを見下し邪魔者扱いしていることを知ったのだ。
深い悲しみと絶望のなか、贄として太古の神が祭壇に現れるのを待つシュナだが、そこに現れたのはケガをした灰色の子犬だった?!
成り行きで、もふもふの子犬と過ごすうちシュナは山を降り、もふもふと共に旅に出ることを決意する。
一族の為でなく、今度こそ自分の人生を歩くために――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 21:46:29
2916文字
会話率:24%
男爵家の三男坊ライアー・トラスト、洗礼名ロゴスは、平民落ちの危険を回避し、将来も羽振り良く暮らしたいがために、神学校に入学し、聖職者を目指していた。
そして神学生ロゴスとして、ある夏の日、夏期休暇を利用して、辺境の地へやって来た。
そこで、
母親の病気を治したいために必死に神様に祈る少女エミリアに出逢い、彼女に「聖水」を売りつけた。
代償として、少女から父親の形見などをたっぷりと受け取った。
だが、その「聖水」は、タダの川水を小瓶に詰めただけの代物だった。
神学生ロゴスは詐欺を働いたのだ。
ところが、なぜだか、その「聖水」を口にした母親の病が癒えて、娘は狂喜乱舞する。
「あの聖水はホンモノだわ!」と。
やがて、「祈る力で聖水を作り出せる神学生」として、ロゴスは、現地の領主バラン・テミスト辺境伯によって城へと呼びつけられた。
そして厳命された。
「たかが下女勤め風情の母親の病を癒したのだ。今度は、我が娘、レミーを癒やせ! 娘レミーが快癒するまで、貴様を逃すつもりはない」と。
※ざまぁの連鎖作品です。
※『夏のホラー2025』参加作品です。
※他サイトでも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 12:10:00
9588文字
会話率:16%
ゼンワード王国の辺境の地にるユキワリ村。近年に至るまでその存在が知られていなかった小さな村で、ユウハとレイカの兄妹は、両親と共に平凡ながら幸せな日々を送っていた。しかし、ある日レイカが偶然見つけた謎の「紅い葉」を巡り、二人の運命は大きく変わ
っていく。それは、かつて世界を支配した強大な力を手に入れるための「カギ」だったのだ。その力を我が物にせんと、時の権力者国王エルシンの魔の手がレイカに迫るなか、ユウハはレイカを守ろうと奮闘するも、ある出来事をきっかけに二人は離れ離れになってしまう。
一人見知らぬ場所を彷徨っていたレイカは、偶然辿り着いた不思議な村で、カレンと言う女性と出会う。見ず知らずのレイカを快く受け入れてくれたカレンであったが、争いに巻き込まれ傷つき、最後にレイカに憎しみの連鎖を断ち切り、平和な世界を築くよう願いを託して命を落とす。カレンの死をきっかけに、自分の素性を知ったレイカは、自身が背負う宿命を果たそうとするが、国王の陰謀により軍に襲われ行方不明となってしまう。
一方、ユウハはレイカと離れ離れになった後、暗闇で見えない何かに襲われていた。運良く一命を取り留めたユウハであったが、怪我を押してレイカを助けに向かった先で再び争いに巻き込まれ、気を失った所を見知らぬ老夫婦に助けられる。そこで、ユウハは彼等から自分の宿命について意味深な話を聞く。そして、王国騎士団との出会いをきっかけに、王都を巻き込んだ謀略の渦に巻き込まれて行く。
宿命に翻弄されながらも、仲間の助けを得て自分に起きていることの意味を理解していくユウハ。やがて徐々に本当の黒幕と自身の宿命が明らかになっていく。
そしてユウハとレイカは、二人それぞれに自らの宿命を果たすため、最後の試練に向かう。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 20:40:20
115299文字
会話率:63%