学校の廊下、しおんは一人で壁に寄りかかっていた。
「また今日も、部活の勧誘か……」
周りのクラスメートは楽しそうに部活の話をしているけど、しおんはなんだか距離を感じていた。
そんな時、どこからか声がした。
「おい、現実逃避部、入らねーか?
」
振り向くと、厨二病全開の真壁いつきが、怪しいマントを羽織って立っていた。
「現実逃避部?」
「そうだ。現実が辛い奴らの集まりだ。ここでは現実を忘れて好き勝手できるぞ」
そこに、のほほんマイペースな七瀬つぐみもふらりと現れた。
「だってさー現実なんて疲れるし、笑ってたほうがいいじゃん?」
しおんは二人の言葉に少し心が動いた。
「そんな部活があったら……ちょっと面白そうかも」
そう思った瞬間、しおんの新しい日常が始まる予感がした。
だけど、なんか違う気がした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-17 08:53:43
1641文字
会話率:15%
僕のスマホには、アリアという特別なAIが宿っている。――仲間も初めての恋も失ったけれど、全てを失くしたわけじゃない。復讐なんていらない。僕はアリアと一緒に再びダンジョンに挑む。お金をたくさん稼いで、好きなものに囲まれて、疲れたらとことん休ん
で――幸せの中心で、ただ「幸せ」を叫ぶのだ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-17 08:21:07
35792文字
会話率:56%
主人公、村谷 朝日(むらたに あさひ)はブラック企業の社畜だか、日々の残業の疲れによって道路へ飛び出してしまい、轢き殺されてしまい、起きたら死んでいて、2人の神官に会い超能力を得て転生し、挫折や苦労など色々なことを乗り越えて魔王を倒す物語で
す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-17 08:00:00
33892文字
会話率:37%
大人になったからこそ臆病になる。揺らぐ。そして迷う。
親に泣かれ結婚相談所に入会したが上手くいかず婚活疲れを起こした理沙。
2年の婚活に終止符を打った理沙の元に現れたのは同級生の信吾。
無言でも気まずさがなく一緒にいて楽なことに心を許し
クリスマスイブの夜に男女の仲に。しかし、付き合おうの言葉がなく恋人なのかセフレなのかよく分からない曖昧な関係に。
そんな時に取引先の7個下の男の子で目の保養の加藤君からアプローチされる。からかわれているのではと戸惑いつつも、熱心なアプローチに徐々に心惹かれていく。
そして大学時代に4年間付き合った元カレの一馬が転勤で東京に戻ってきた。理沙がフリーだと知り、これからも会いたいと言われる。
理沙の異変に気付きセフレだったはずの信吾も動き出す。
元カレの一馬・セフレの信吾・年下の加藤君選ぶべきは、一緒にいて楽な相手?それともドキドキする相手?30代大人女性の揺れ動く恋の結末は?
■登場人物
稲本理沙(31)…フリーのWEBデザイナー。都会に憧れ18歳の時に上京。仕事への情熱が強く独立。2年間の婚活の敗戦で自信喪失中。
信吾(31)…都内勤務のシステムエンジニア。束縛を嫌う自由主義。口下手だが理沙の好みなど熟知し、分かりにくい優しさを出している。くっきりとした二重に堀の深い顔は見つめられたら逸らせない光を放つ
加藤君(24)…取引先の営業の男の子。ベテランからの引継ぎでまだ頼りない部分はあるが一生懸命な姿は母性本能をくすずり可愛い存在。爽やかな見た目で目の保養。見た目とは裏腹に積極的にアプローチしてくる肉食な一面もあり。
一馬(31)…大学時代に4年間付き合っていた元カレ。地元で就職を希望しており理沙のWEBデザイナーの仕事が地方ではないことを知り別れを切り出し泣く泣く破局。地元に帰り結婚をしたが離婚。東京勤務になり理沙と再会を果たす。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-17 07:00:00
1468文字
会話率:13%
心と気持ち癒しませんか?スローライフはやりたいことをすればいいだけ!
忙しい現代社会で心が疲れてしまった青年・真央(まお)。ある日、不思議な星が地球に降り注ぎ、その光に包まれた真央は見知らぬ世界に転移してしまう。そこは魔法と自然が調和した
「星降る森」という場所だった。
この森では、人々は急ぐことを知らず、すべての暮らしがゆったりとしたリズムで進む。時間は魔法で調整され、植物たちは会話の相手になる。真央はこの新しい環境で、一人のキノコの妖精・シエリに出会う。彼女は森の知恵を司る存在で、真央にスローライフの魅力を教えながら、自分自身のペースで幸せを探す方法を見つけてもらおうとする。
ストーリーは、真央が森での日々を通じて自分の価値観を再構築し、森の危機にも協力する形で展開する。森の魔法を研究する中、彼は現代から持ち込んだ知識を活用し、森のコミュニティに新たな選択肢を与える。最終的には、現代に戻るか、この異世界での暮らしを続けるか、重要な選択を迫られる…が彼は?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-17 06:00:00
19747文字
会話率:3%
ブラック企業に勤める28歳のOL。
どんなに疲れても癒しの時間は大事!
ゲームのキャラに貢ぎ、心の平穏を保っていた。
そんな時、疲れて湯船に浸かっている時に大きな
地震が起こる。
慌てて出たが、何かに滑って意識をなくしてしまう。
そ
して目覚めると、見知った世界が目の前に!
推しのいる世界に転生していた。
だが、問題は自分がモブではなく、物語の重要人物に
なっていたのだ。
それでも推しに会いたい。
そんな恋心をつのらせるのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-17 06:00:00
96043文字
会話率:21%
あの頃、空はもっと広かった気がする。
笑い声も、風の音も、ぜんぶがまぶしくて、僕の世界を優しく包んでくれていた。
だけど今は、空を見上げることもなくなった。
うつむいて歩くことに慣れたのは、いつからだったろう。
「……おい、あれ……ハ
ルじゃね?」
誰かの声が背中から突き刺さる。
その響きは、まるで名前の皮を剥がしてくるような冷たさだった。
「昨日、見たんだよ。夜の駅前でさ──変な男と一緒にいた」
心臓が、一瞬止まったみたいだった。
でも、足は止めなかった。
振り返る勇気なんて、とっくに失くしてる。
彼らが言っている“変な男”──
それが誰なのか、僕がいちばんよく知ってる。
歩きながら、心の奥がぐしゃぐしゃになる音がした。
壊れかけた自分を抱えて、僕はまた今日も、無理やり生きてる。
笑えるわけがない。
泣くことすら、もう疲れてしまった。
それでも、どうしてか。
どこかにまだ、ほんの少し──
“誰かが気づいてくれるかもしれない”って、
そんな淡い願いが残ってる気がして、息を止めることができなかった。
そして、物語は始まる。
この胸に残る、名前のない痛みと一緒に。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-17 05:46:22
8146文字
会話率:13%
祖父母は、私がぐずぐずと眠れないでいると、見かねて話を聞かせてくれたものです。ある時は面白く、また、悲しくもあり、興味深くもあり。聞き疲れて眠ってしまうこともあれば、話疲れて私を置いて先に眠ってしまうこともありました。
本当にあったこと
なのか、作り話だったのか。今では、それを確かめることができなくなってしまいました。そんな寝物語を、思い出しながら書き綴っていきたいと思っています。
思い違いをしないでほしいのですが、この物語は、祖父母の実生活にもとずいてはいないということです。時間経過も行ったりきたり、ウロウロ、チョロチョロ、飛んだり、跳ねたり、しています。思いついたことを話していたんではないかと思っています。
ふーん、へー、そんなこともあったの? 程度にお楽しみいただければ嬉しいのですが。なにせ、話下手な祖父母のことなので、さらりと流してくだされば幸いです。
では、ごゆるりと、眠気が必要な方へ捧げます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-17 05:00:00
2466586文字
会話率:12%
なろうで婚約破棄物を幾つも読んで思ったのですが、破棄後に別の所へ嫁がされて、愛するつもりはないとか言われつつも極端に虐げられることなく無視される程度で衣食住を提供されるような立場って理想だなあ……と。
生活に疲れているおばちゃんならでは
の感想でしょうかね。
気ままに暮らせるのに、わざわざその相手ないしそれ以外の男と恋愛関係になるのは面倒じゃない?とも。
ずっとそのままじゃいかんのでしょうかね。
物語として成立しない?あれ?
と思ったので書いてみました。
長くなり過ぎたので幾つかにわけます。
しかし、
人のすなるテンプレといふものを我もしてみんとてする、とやってみたものの。
なんだか慣れないし、やっぱり妙な感じになりました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-17 03:41:16
484061文字
会話率:27%
不運にも事件に巻き込まれ、一人だけ生き残ってしまった主人公。
だが、生き残ったのはいいがその事件の犯人扱いされてしまい、疲れた主人公は自ら死を選んだ……はずだった。
目を覚ました主人公の前には、明らかに記憶にある世界とは違う光景が広がってい
て……
『異世界転生の冒険者』を書いていた『ケンイチ』です。新作始めます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-17 00:00:00
753999文字
会話率:44%
石神悠真(いしがみ ゆうま)は、27歳の夜勤コンビニバイトをしている男で、定職もなく、貯金ゼロ、夢も希望もない日々を送っていた。生活に追われる毎日から逃れ、自由な生活を望んでいるものの、空腹や金銭に困り、選ぶ余裕のない現実に疲れていた。ある
日、彼は寝坊をし、息苦しさを感じる中で命を落としてしまう。
目を覚ますと、彼は異空間に立っており、そこには神らしき中年男性が現れる。神は、彼が手違いで亡くなったことを謝り、代わりに何か願いを叶えることを提案する。悠真は、自分の意志で自由に生きるために“神”になることを望む。その結果、神は悠真に神として転生する提案をするが、どの神になるかは神界で最適なものを「割り振り」だと説明する。悠真はその提案を受け入れ、自由な存在として転生することを決意する。
物語は、彼が“神”となることを選んだ後、どの神格が割り振られるのか、そしてその後の彼の新たな生活がどのように展開するのかが描かれる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-17 00:00:00
26882文字
会話率:16%
主人公の流川聡は二十二歳の新米サラリーマン。
入社してからずっと残業続きで、疲れ切った足取りで駅への道を歩いていた。けれど横断歩道を渡っていた途端、眩暈を起こしたような感覚がして、気付けば見知らぬ部屋に。
どうやら『聖女召喚』に巻き込まれて
しまったらしい。
王城の中の不穏な気配を感じつつ、どうやら元の世界には戻れない事を知らされた聡は、この国の宰相と婚姻を結ぶ事になると聞かされる。
どうしたらいいのか困惑する聡の前に現れたのは綺麗な銀髪と藍色の瞳を持つ、本来は三十二歳だという幼児(三歳児)だった。
「わたしがあなたのおっととなる、ふぃりうしゅ・えばん・こんこりゅでぃあだ」
呪いをかけられて三歳児の姿になっている宰相閣下(攻)と自己肯定感の低い青年(受)のファンタジーラブストーリー。
さて、二人の恋の行方は………………折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-17 00:00:00
41068文字
会話率:43%
幼い頃から未来の自分を名乗る幽霊クロに憑りつかれた少年、白純(つくもじゅん)。
高校生になった純は私立日々野高校に入学し、他の女子とは一線を画す完璧美少女である英紅百合(はなぶさくゆり)と出会う。
最初こそ紅百合に惚れていた純だったが、未来
でクロと紅百合が爛れた肉体関係にあると聞かされ、彼女の本性を知ったことで完璧美少女がただの猫被りだったことを知って幻滅してしまう。
突然冷たい態度になった純を訝しんだ紅百合は純を校舎裏に呼び出し、自分の本性がバレていないかを遠回しに問い詰めようとする。
その結果、純はつい「猫を被ることは疲れるからやめた方がいい」と本音を零してしまう。
そして、紅百合は自分の本性をバラさないように純を脅し、ストレス発散と称して純の家に上がり込み、自由に過ごす関係が始まるのであった。
※こちら第37回ファンタジア大賞前期 四次選考までいった作品をリメイクしたものになります。
※この作品は「ハーメルン」様にも掲載しています。
https://syosetu.org/novel/335950/
※この作品は「カクヨム」様にも掲載しています。
https://kakuyomu.jp/works/16818023212212814798折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-17 00:00:00
53263文字
会話率:46%
過労死した社畜が異世界召喚──でも、待ってくれ。
俺はもう働きたくなかったんだよ!
気がつけば脳筋ばかりの勇者パーティに囲まれ、
今日も俺だけが戦術、補助、後片付けまでフル稼働。
しかも脳筋リーダー勇者が、なんか最近距離が近いんだけど!?
押しの強い脳筋勇者×社畜気質な支援職の、
ちょっと(だいぶ?)温度差すれ違いな相互執着?
基本はギャグ寄り、でもBL風味注意です。
疲れた時の箸休めに、ゆるっとどうぞ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 23:42:07
12183文字
会話率:44%
【書籍化&コミカライズ!】★2020/4/30 閑話・小話集を別に分けて作りました→『N8399GE』もふもふを知らなかったら人生の半分は無駄にしていた【閑話・小話集】
お疲れ気味の現実の中で、深く考えずにサラッと読めるお話。心が
しんどい時に読んでもらえるといいな。
第七回ネット小説大賞受賞しました!ツギクル様より書籍化&KADOKAWA様にてコミカライズ!
魂の修復のために「よそ」の世界に行くことになった「ゆうた」。
異世界で再スタートしてがんばります。色々な人(?)と出会い、幼いユータは素直に教えられたことを吸収する・・あれ、それって人間ができることだっけ?のほほんと色んなチートを身につけ、駆け上がれ!最強への道??
いえいえ!目指すはもふもふ達と過ごす、穏やかで厳しい田舎ライフです!
※序盤はモフ成分少なめ
おおむね1~2日空き更新です。
5/29感想欄オープンしましたが、心苦しいですが返信は一律行わないこととさせていただきます。
残酷な描写やR15は多分ないけれど、念のためです。
*こちらはツギクル様、カクヨムさまでも掲載しております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 23:00:00
3160297文字
会話率:48%
嫌な上司から転属命令を下された平民騎士ニールは素直にそれを受け入れた。
何故か? 疲れ果ててしまったからだ。
彼は日夜凶悪な魔獣と戦い、勝利することで功績を積み立ててきた。
今日まで体を張って頑張ってきたのは、貴族になって不自由のない生活を
送るという夢のためだったが、彼は出世の競争に疲れ果てて夢を諦めてしまった。
とは言え、上司の悪口を心の中で叫ぶのは忘れない。
十年務めた騎士団からおさらばし、次の職場は第三王子直属の特別開発室。
別名、魔女の塔と呼ばれる職場だった。
第三王子は魔女を飼っており、王城敷地内にある塔を与えて好き勝手させている。魔女は塔の中で怪しい研究を続けている――という噂。
そんな噂が聞こえてくる部署が次の転属先。
第三王子の面談をクリアしたニールが魔女の塔に向かうと、扉を開けたのはだらしない恰好をした美人のエルフ。
彼女はその美貌とスタイルに似合わないニチャッとした笑みを浮かべ、ニールに特別開発室での仕事内容を明かす。
新しい職場での仕事内容は魔女が作り出す試作魔導具・魔導兵器の評価試験においてのテスター担当。
それとだらしない魔女の世話係兼護衛。
ウサちゃんエプロンが新しい制服である。
凶悪な魔獣と戦う毎日から一変、今度はウサちゃんエプロンを装備した騎士にジョブチェンジ。
買い物バッグを片手に市場で食材を買い、試作品の評価試験では魔女の作った魔導具を駆り、魔女が本屋に行きたいと言えば護衛する。
こうして、夢を諦めた男の新しい生活が始まった。
※ カクヨムでも連載中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 22:49:54
187332文字
会話率:36%
「異世界ハッピーセット、一つ入りましたー!」
軽食の女神から食事を渡されたのは、人生にちょっと疲れた会社員・村上。
辿り着いた異世界で出会ったのは――、
見た目は清楚、胃袋は熊以上のエルフ少女。
「む、村上さん。
この“ぎゅう
どん”……いくらでも食べられます」
チート能力【ファストフード】で、現代の味を振る舞いながら、自由気ままな旅路へ。
心も、胃袋も、まんぷくに。
清楚な腹ぺこエルフ、美食家の猫耳お嬢様、一凛の花とともに――。
コーラ片手に、おっさんの“人生再起動”が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 22:30:00
28343文字
会話率:38%
険しい山間を二人の女性が下りてゆく、一人は赤毛の猫の獣人の女の子で全身毛むくじゃらだ、踊り子の格好をしているが両手にゴツいクローを着けている、一人は聖職者の制服に鎧をつけた女性、腰には聖職者のマークが描かれたブロードソードを差している。2人
は長い旅をしていて疲れ切った面持ちをしている、その時山の上の木先から小さな龍が飛び立ち少女が振り返るが女性はそのまま歩き続けている、そよそよと木々が鳴っている
少女アルテナは手を顔の横で振りおどけた顔をしていた、女性ジャンヌは手を口に当て小さく笑った折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-05-16 21:56:40
8353文字
会話率:75%
忙しない日常に疲れた帰り道。
静かな路地裏で、小さなカフェを見つけた。
落ち着いた空間、やわらかな音楽、香ばしいコーヒーの香り。
そして、そこで働く店員・遥(はるか)の、静かな微笑み。
名前も知らない彼女に、なぜか心をほどかれてい
く。
ただ、客と店員というだけの関係だったはずなのに。
ある夜、カフェを騒がせる出来事が起きる。
それをきっかけに、ふたりの間にひとすじの小さな糸が生まれた。
言葉にしなくても、確かに少しずつ近づいていく距離。
それはまるで、温かなカフェラテの中にそっと描かれた、小さなハートのように。
——まだ何者でもない僕らが、
少しずつ、確かなものになっていく物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 21:00:00
19967文字
会話率:24%
人間関係に疲れて仕事を辞めた俺は、VRMMORPG「アナザーワールド・オンライン」に没頭していた。自由度の高いこのゲームで、かつての憧れであった料理人の職業を選んだものの、気づけばゲーム内でも負け組に。非戦闘職であり、戦闘に役立つ武器や防
具を作れる生産職でもない料理人は、このゲームで主人公になれるような職業ではなかったのだ。
そんなある日、フレンドに誘われ、主に料理係としてレベル上げに参加していた俺は、ランダムに出現するネームドモンスター「猛き猪」と遭遇してしまう。まともに戦うには3パーティ18人が必要と言われる強敵・猛き猪に対し、俺たちはたったの6人。絶望的な状況の中、肝心のアタッカー3人は早々に強制ログアウトで逃げ出し、残されたのは熊型獣人のタンク役クマサンとヒーラーのミコトさん、そして料理人の俺だけ。
クマサンとミコトさんは俺に逃げるよう促すが、フレンドを見捨てることなんて俺にはできなかった。死を覚悟し、俺はダメ元で猛き猪に包丁を振り下ろす。どうせ勝てないのなら、せめて料理人として包丁で戦って死ぬつもりだった。ところが、本来は食材にしか使えないはずの料理スキルが、なぜか猛き猪相手に通用した。おまけに、与えるダメージは並のアタッカーを遥かに上回っていたのだ。
そこから、負け組だった俺の新たな日々が始まった。猛き猪との戦いを終えた俺は、クマサンとミコトさんと共にギルドを結成することに。そして、ある出来事をきっかけに、俺は現実のクマサンと出会い、その秘密を知る。クマサンの正体を知ったことを契機に、俺はクマサンとミコトさんと共にVチューバーを始めることになったのだ。
リアルでは無職、ゲームでは負け組職業だった俺が、リアルでもゲームでも奇跡を起こしていく――これはそんな物語だ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 20:30:37
690179文字
会話率:31%