高校2年生と1年生の姉妹、姫野咲空と姫野美緒の相貌や雰囲気は姉妹とは思えない程にかけ離れている。
その原因は姉の咲空の顔にある大きな火傷の痕と、それを隠すために垂らした長い前髪。そして、咲空が常に表情なく重い空気を纏っていることであろう。
妹の美緒は白百合のように美しい少女であるのに……。
咲空の顔の火傷は美緒の“半身”たる神族、神狐族の朋夜が付けたものである。
咲空が持つ、祖母からもらったというエメラルドのネックレスを朋夜とのデートで着けたいと思ったのに、咲空が否定の色を見せたために苛立った美緒が、朋夜に『咲空に意地悪をされた』と訴えたのだ。
神族は“半身”を傷付けるものに容赦をすることがない。
神狐族は火を操ることにおいては神族で最も優れている。その出来事の最後、何が起こったのかは想像に難くない。
何故そんなことが許されるのか、それは朋夜が神族で、美緒がその半身だから。
神族──それは、伊邪那岐命と伊邪那美命が日本列島を去る際に、島々の守護を任された一族で神術という不思議な術を有する。
咲空はその炎に焼かれたのだ。
それでも、美緒や朋夜を責める者はいない。咲空の両親でさえ、ネックレスを貸さなかった咲空を責めるのだ。
……美緒が神族の“半身”だから。
神族にとって“半身”は何者にも変えがたい大切な存在である。大きな力を持つ神族が宝物のように大切にする存在、、“半身”である人間は神族だけでなく、人間にとっても特別な存在なのだ。
常に妹を優先しなければならない生活、、そんな生活に疲れきり、唯一の宝物を壊されたことで希望を失い、すべてを捨てようとした咲空を救ったのは───?
アルファポリス様でも連載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-18 16:00:00
207451文字
会話率:51%
本能というのは、私達が必ず持つ、何物にも勝る機能なんですよ。
上手く使えば、自分を守り、生かす事に繋がる。
けれども、悪く使えば相手を傷付けるんですよ。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意
事項2
何でも許せる方向けの、センシティブな内容です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-05 08:18:03
736文字
会話率:42%
飲むわらび餅を飲んでいたら、店主が戻ってきた。
彼はこれから拠点に戻ると言う。
あの街は好きだ。古き良き風情が堪らない。
でもあの街は私を嫌う。必ず私を傷付ける。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません
。
注意事項2
店主が出てくるバッドエンド。
古い物を愛する彼的に、やっぱり受け入れ難いものもあるんだと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-13 16:42:00
1341文字
会話率:46%
都内最大規模と謳われる協会に彼女は訪れた。
彼女は内部を落ち着きなく歩き回ると、隣に腰掛けた。
『ねぇ貴方、教会はお好き?』
次に会ったのは、最古と謳われる教会だった。
『神は全てをお許しになると仰るけれども、それはきっと自らの信者だけ』
その言葉は、彼女も僕も傷付ける。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
全てを受け入れてくれる。
をテーマにしていた筈なのに、真逆になりました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-09 17:56:33
1108文字
会話率:42%
それでも二人で森の中で過ごす毎日は、お互いにとってかけがえのない時間だった。
最終更新:2024-04-16 21:08:31
137714文字
会話率:25%
【本編完結!ありがとうございます!】
「将来のこととはいえ、人の旦那様を取る趣味があるなんて君は最低だね」
そう言い切った後、涙を瞳に溜める目の前の彼女を見て思い出した。この世界は、前世でプレイした乙女ゲームの1つだと。
物語は中盤で、
自分の悪役としての立ち位置は決まってしまっている!これから挽回するためにも、ヒロインには近づかないようにしないと……。そう思っていた私ですが現実は甘くありませんでした。
「ああ女神……あっ、へっ、ち、違くて!」
「大丈夫?……酷い。お兄さんなのに殴るなんて。女に暴力を振るう人、大っ嫌い」
気がつけばヒロインから崇められていて、距離を取るはずが相手から縮められている状態。
攻略対象達を巻き込んで、村の外にまで飛び出して……あれ?こんな話だったっけ?
私、おかしいんでしょうか。いえ、おかしいのはヒロインです。
悪役に転生したはずが、ヒロインから女神と崇められていた主人公のお話。
「ひゃ〜!今日も神々しいです女神様!……はっ。な、なんでもないよ!気にしないで!」
「やった!転生しても隠しルートはちゃんとあるんだ!待ってろ私の嫁!!」
ヒロインはハッピーエンドを迎えられるのか!?
【2章】
この人見たことあるなぁ…………前世で。
村を出たはいいけどこの世界おかしいです。前世にあった乙女ゲームが混ざって存在してます。どういうことですか。
え、待って、村でお別れだと思ってたヒロインなんか着いてきてるんだけど!?
「見つかるならカッコよく登場したいよね。私もいます!みたいな」
【3章】
兄さんも加わって世界的な宗教から逃げてます。
兄さんとシーナは逆だって言ってるけど逆って何、宗教ひっくり返しでもするんですか?
あ、違うんだね、宗教壊滅させるのか……ってえ!?
「大丈夫!私、隠れて何かするの得意だから!」
「隠れなくていい。速さが命だ。行くぞ」
兄さん(シスコン)と教祖様(信者数2人)のコンビは最強でした。
「すみません、ローズ。僕は貴女を傷付けることになる」
【4章】
神を信仰する宗教が信仰対象を殺すために……ってもうこれだけでよくわかんないな!
ギャグ80%シリアス20%の突っ込みどころが多いカオスな物語。最初のおかしさが延々続く。「カオスだ…」
更新頻度高
1話1000〜3000文字程度なので本当に軽く読めます折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-24 16:09:54
551039文字
会話率:39%
人類の悲願である「魔王討伐」──それを果たしたとき、それが彼女を処刑する日になる。
"彼女"は魔法使い。魔族しか扱うことのできない術を操る彼女は、魔族との混血にあたる。
魔族の王を傷付けるためには魔法が必要であり、それ
はすなわち魔法使いがいなければ人類に勝利がないことを意味する。そして、魔王討伐後、その魔法使いは人類にとっての脅威になる──それが、国王の判断だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-06 23:16:59
12650文字
会話率:34%
アビリティと呼ばれる超能力や人類とは違う異形の存在であるモンスノイドが現れた三一世期元年は巨悪組織である惡の華(ヴァイスローゼ)が齎す世界混乱を六大超雄(シックス・リーグ)が解決したが、この混乱に乗じた様々な悪雄(ヴィラン)が現れ続け、超
雄(ヒーロー)は悪雄(ヴィラン)と熾烈な戦いを繰り広げ、永遠の世界平和を目指す英雄譚を築いていた。
はずだった。超雄(ヒーロー)の中には悪雄(ヴィラン)さへも精神的に引く程の悪行を表社会の裏で行い、彼らに盲信する民衆を欺き、無辜の人々を傷付ける超雄犯罪者(アンチヒーロー)が少なからず存在した。
超雄(ヒーロー)嫌いの青年『眩瀧瞬』はそういう世間に失望し、堕落した世界の日々を憂いていた。しかし、彼が恨んでいた超雄犯罪者(アンチヒーロー)に再び遭遇し、職場を焼かれてしまい、その悪事を暴こうとするも、逆に捕まってしまう。
そんな彼を助けたのは手段を選ばないほど冷徹で冷酷な超雄退治人(ヒーロースレイヤー )を名乗る青年『黒伽羅奪』だった。彼の策略と自身の勇気で超雄犯罪者(アンチヒーロー)を倒し、悪事を世間に晒しながら公開処刑した。
後に、様々な超雄(ヒーロー)に追われる身となった二人は著名な悪雄(ヴィラン)の一人『ヘテロギウス伯爵』に助けられ、【私立ヴァイスローゼ学園】に入学することになる。
悪意ある人格者である悪雄(ヴィラン)を養成するその学園には、DVの影響で戦闘狂に目覚めた体育会系男子や罠使いを継ぐ少女発明家、一般人でありながら超雄(ヒーロー)と渡り歩く殺人鬼女子高生などの個性的な生徒たちが跋扈する。
そんな悪宴魔境に二人は悪雄(ヴィラン)の在り方を確立していく。
これは勧善懲悪へのアンチテーゼを込めた素晴らしい悪人たちの魅力的なシリアスコメディーである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-05 10:30:40
2334文字
会話率:35%
ある日、「一幡コウ」という暗い少年が人生初の告白を受けた。しかし、相手はまさかの小学5年生!3つ下の幼馴染「如月エマ」だった。
エマが小学生だったため、まだ速いだろうと告白を振ろうとするが、エマを傷付けるのが怖かったコウは「エマが中学生に
なったら考える」という曖昧に返してしまう。
どうせその頃には俺のことなんか完全に忘れているだろう、と思っていたコウだったが…
【2023.7.27 初投稿】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-01 12:00:00
4336文字
会話率:51%
都内の高校に通う平凡な男子高校生、一見したら平凡な男の子。だが、実は全国に100個もの傘下組を保有する極道組織の跡目、DQN陽キャに狙われた美女を助けるために封印していた力と隠していた人脈・コネを使う事になってしまう…
最終更新:2023-07-24 02:55:40
3495文字
会話率:100%
辺境男爵家の三男坊、ラトル・リドルは10歳の折に『神々の祝福』と言う才能(ギフト)を開花させるための儀式を受けた。
しかし彼のギフトは塵(トラッシュ)ギフトである『骨(ほね)掴み』だった。
他人を傷付けるだけのそのギフトは、友人や兄たちに重
傷を負わせ、激怒した父によりラトルは勘当されてしまう。
独り放浪するラトルだったが、傷付け、傷付けられる日々に絶望し、完全な闇に堕ちかけていた。
そんなある日、荒み切った彼の前に現れたのは伝説の大冒険者。
行動を共にすることとなったラトルは、旅の中で次第に生きる希望を見出していく。
そして遂に、決定的な転換点である、究極(アルティメット)ギフト『コツ掴つかみ』に【めざめ】るラトルなのであった。
しかし、ラトルを恨む兄たちの魔の手が、王都で修行中の幼馴染にも及ぼうとしていた……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-09 22:16:23
127592文字
会話率:34%
高校2年生になる佐竹凪は小学生の時交通事故に合い、頭を強く打ち生死を彷徨うが完治、その頃から不思議な力が使える様になった。
だがそれと同時に何故か様々な事件事故に巻き込まれる不幸体質になる。
出来るだけ周りの人間を巻き込まない様に超能
力の事は誰にも言わず陰キャを装い人との関わりを避けて来たが、進級のクラス替えで気になる美少女、鳴沢澪と一緒になる。
凪は澪と仲良くなりたいが不幸体質な為に澪を傷付ける事を恐れ、自らは近付かないが…。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-28 12:00:00
53822文字
会話率:36%
私は何かを傷付けるのが好き。
私はこの世界に居ると、たしかに生きているんだと実感できるから。
私は痛くて苦しいのが好き。
だって気持ちいいから。
快感で頭が一杯だと、何もかもを忘れていられる。
互いに依存し傷付け愛し合う二人の少女のお話
。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-26 20:19:02
2952文字
会話率:50%
如月六花は、中学からの帰り道、鬼に襲われそうになる。
その時、見知らぬ少年に助けられた。
次の日、その少年が六花のクラスに転校してきた。
彼の名前は卜部季武。
季武と親しくなった六花は季武が頼光四天王の一人、卜部季武本人だと訊かされる。
現代の東京で頼光四天王が鬼や土蜘蛛などと戦う話です。
いわゆる現パロなので嫌いな方はご注意ください。
視点変更もかなり多いです。
昔の事に関する長い会話とか古典文学の要約、歴史の解説の部分などにはストーリー把握に必要なことは書いてないので興味なければ飛ばしても問題ありません。
本文中に入れなかった古典作品や歴史の説明は最終話投稿後に活動報告に書いておきますので興味ある方はそちらをどうぞ。
セルフレイティングは「肉体を傷付ける表現」や「イジメ」がR15に当たるらしいのでR15の「残酷な描写あり」にいれています。
残酷描写は「鬼が人を喰った」とか「喰い残した腕が落ちていた」とかくらいで詳しい描写はしてませんのでグロではないと思います。
カクヨムにも同じものを投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-25 14:36:40
189087文字
会話率:36%
満腹は自分を傷付ける手前。
幸せな自傷行為。
最終更新:2022-08-22 11:32:35
620文字
会話率:0%
高校一年の夏、幼なじみの『白雪姫』がポツリとこぼした儚い願い。
「……甘えたい」
その言葉が、何故かずっと耳に残っていた――。
高校二年、葛原葛男(くずはら くずお)。極貧家庭に生まれた彼は――天才だった。切れ過ぎるナイフは、無意識に
周囲を傷付ける。だから彼は、『劣等生』を演じた。
白雪冬花(しらゆき とうか)。日本を代表する名家に生まれた彼女は――凡才だった。周囲の高い期待に応えなければ、家族として認められない。だから彼女は、『天才』を演じた。
幼なじみでありながら正反対の性質を持つ二人は、小学校卒業と同時に離れ離れとなり、高校生になって偶然再会。
初めは少しギクシャクすることもあったが……生徒会室で一緒に勉強したり、休みの日にお出かけしたり、風邪を引いて看病してもらったり、甘えたり、甘やかされたり――。
お互いの持たざる部分に惹かれ、次第に気持ちを寄せ合っていく。
これは本当の自分を偽った二人が、徐々にその仮面を外していき、お互いに好き合っていくという『両片思いの青春ラブコメ』。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-29 15:58:59
100069文字
会話率:47%
「ほんの一瞬で私を虜にしたお姉たま。あゝ、優しく抱きしめて頂きたいのです」
女子校に入学したばかりのこと。
校内で迷っていると声を掛けてくる存在が居たのです。
ひと目見た瞬間、惚れ込んでしまいました。
とても好意的に接してくださるお姉たま
です。
私が少々の百合体質であることも承知の上で。
変態とは言っていますが、傷付ける気も無いのでしょう。
お姉たま!
愛は深くなるばかり。
ですが、ライバルが出現して奪われそうになったり。
お姉たまのお姿にファンが激増。
お姉たまの隣は私の場所なのです。なのに。
そして、体育祭終了時に。
たぶんノーマルな先輩女子と百合度100%の後輩の淡い恋物語。
全6話。15,539文字(本文)の短編。
※カクヨムでも公開中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-01 19:07:06
15546文字
会話率:53%
【※ボカシてますが四肢欠損・小児関連・奴隷等の表現があります】
大陸には大小さまざまな国がひしめいている。その中のひとつチカチス国で生まれ育った少女ミュリアは城の片隅で乳母たちとただひっそり生きていた。だがある日他国で起きた婚約破棄騒動の余
波が思わぬ形でチカチスを襲う。ミュリアは何とか国から逃げ出すが、次から次へと困難はやって来る。それでも運が良かったのか無事目的地であるダッタリア大公国に到着することができた。だがそこで彼女を待ち受けていたのは裏切りと不幸。彼女は人としてダッタリアに戻ることが出来るのか。
【※乙女ゲームや悪役令嬢ワード登録は念のためです。はっきりと出てきません。彼らの騒動の裏にあった出来事という体です】
※この物語は犯罪の助長や人を傷付けることを目的としていません。出てくる人物や行為など全てフィクションです。
他、あと書きにつらつらと。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-30 22:32:27
19073文字
会話率:11%
前世が百合ファンであり、自分の生きる世界が百合アニメの世界だと思い出した少年・挟鞠 太陽(はさまり たいよう)。
百合といってもその定義と楽しみ方は人それぞれ。
寛容な心を持つ彼だったが、己が百合を穢す事と、己が将来幼馴染を傷付ける可能性が
確実な事には我慢がならなかった。
だから、彼の決断は悲しいほどに必然だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-14 18:00:00
3519文字
会話率:4%
深澤賢作(ふかさわけんさく)29才
彼女いない歴年齢……俺はもうすぐ魔法使いになる。
でも良いのさ、俺にはかけがえの無い愛する人がいるから。
この春遂に高校生なる妹、深澤雪(ふかさわゆき)15才
彼女はとある雪の日、親父が家に抱いて連れて
きた。
俺へのプレゼントだと言って。
不登校の引き籠りだった俺は、仕方なく雪の、赤ん坊の面倒を見る事に。
そして数年後……親父は俺達血の繋がらない兄妹を残して、逝ってしまった。
俺は親父と一緒に死のうって……そう考えた。
このまま生きていても意味が無いって……。
雪と一緒に後を追って……、でも出来なかった。天使の様に微笑む雪を傷付ける事なんて俺には……出来なかった。
あれから十数年……雪が遂に高校生に、そして俺はもうすぐ魔法使いに……。
血の繋がらない妹と29才コミュ障男
二人は兄妹なのか? 親子なのか? それとも……。
【2020/10/14ジャンル別日間ランキング2位ありがとうございます。】
カクヨムにも投稿折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-05 19:58:38
117627文字
会話率:39%
それは――〝皇家鎮定職者〟と呼ばれた、或る破綻者の物語。
皇歴二百二十年台に入り、フォートレム皇朝の影響力は衰退の一途を辿っていた。ほかの十五の国々はそれぞれ諍いを始め、戦争さえ起こりそうな気配だった。
事実、フォートレムの首都を、突如
、隣国ラジャンの大軍が包囲する。彼等は首都を制圧しようと目論み、一触即発の状況に陥る。
それを回避したのは外交官でも軍人でもなく〝鎮定職者〟を自称するマハリオという人物だった。年齢も性別さえも不詳なマハリオはその計略を以て、ラジャン軍と交渉する。やがてこれを誰一人傷付ける事なく退けるに至る。
この功績を重く受け止めた皇帝ルーゲンは、マハリオを〝皇家鎮定職者〟として雇う事にする。マハリオを模範として戦争以外の方法で国々の諍いを収める〝鎮定職者〟の育成を図る。だがそのマハリオは〝鎮定職者〟としても人間としても邪道な人物だった。
実際、マハリオの弟子であるサアシエはマハリオに振り回される毎日を送っていた。そんな異端者であるマハリオに、様々な難題が降りかかる。
グオールグとカシャンの国家間の問題。シーナとストックゲイの確執。更に皇歴二百二十八年、マハリオの宿敵――パルバイン・シャーニングが遂に動きだす。
彼は奇計を以てシャーニングに大義をもたらし、フォートレムに対抗する。ロウランダ大陸を二分し、大戦を起こしてこれに勝利し、フォートレムにとって代わろうとする。
これを阻止する為マハリオも動くが冤罪をかけられかの者は処刑される事になった。その遺志を受け継いだテェシア・ネッチェは、ある下策を以てパルバイン達に対応を開始。彼等に対し勝負にでる。何としても戦争を回避するべくテェシア達は足掻きに足掻き続けるのだった。
そして皇歴二百二十八年――七月十一日。今、最後の戦いが幕を開ける。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-02 01:00:00
123572文字
会話率:48%
――昔々… アールスローンの戦乱の最中 ペジテと言う国に 1人の美しい お姫様が居ました
ペジテの姫は竪琴を奏で アールスローンの神様に祈りました 『どうかペジテを敵から 守る 強い兵士を与えて下さい』 姫の願いに 神様は姫へ とても強い
守りの兵士を与えました しかし とても強い守りの兵士は 神に作られた兵士なので 決して相手を傷付ける事をしません ペジテの姫は困り 再び竪琴を奏でながら 神様へ祈りました
『どうかペジテの敵を 殺める 強い兵士を与えて下さい』――
アールスローン戦記に残る記述、それを元にした法が残る現代のアールスローン国
国防軍17部隊通称レギスト機動部隊
そこへ属する一際大柄な隊員は実は高位富裕層の御曹司でありながら、自身の元上官であるレギストの少佐への敬意から高位富裕層の地位を隠し少佐の部下である一軍曹として入隊をしていた。
だが、その少佐は現在国防軍を追放され先に犯した大罪が原因故、もはやレギストへの復帰所か求刑を目前としている。
そんな今、アールスローンの”姫”が詠(うた)ったその歌は…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-05 14:17:18
828505文字
会話率:100%