京都六波羅にある旧家の不知火(しらぬい)家。
そこで家族と幸せに暮らしていた不知火洽禰(しらぬい あまね)は、15歳を迎えたある日、突然、当主の不知火糸子(しらぬい いとこ)から、東京へ行くように命じられる。
洽が訳も分からず送られた先は、
東京都目黒区にある大豪邸。
そこは日本最大の製薬会社カボウの創業家、火防家の屋敷であった。
火防家では次期当主の火防隼(かぼう はや)が不慮の航空機事故で亡くなり悲嘆に暮れていた。
洽禰を亡き隼に代わり次期当主として迎え入れる事となった火防家だったが、洽禰は使用人並の不遇な立場へと追い込まれる。
そんなある日、使用人の少女紅林杏果(くればやし きょうか)と共に意を決して京都へと脱走を試みた洽禰の目の前に、遠縁の村井怜(むらい れい)だと名乗る妖艶な女性が現れる。
村井怜は洽禰と杏果を、柊俊朗という車イスの老人に引き合わせる。
その老人の口から語られたのは、
火防洽禰と紅林杏果の出生の秘密。
そして2人が近い将来、地球を襲う“ディマー”と戦わなければならないという宿命にあること──。
柊の隠れ家には、もう1人、長船モノの刀を手にした長光剣幽(ながみつ けんゆう )なる少年が居た。
村井怜は洽禰、杏果、剣幽にそれぞれ“ヘカトンケイル”と呼ばれる腕輪を与え、「それを扱えるよう、研鑽を積むのだ──」と告げ姿を消すのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-03 22:39:46
411文字
会話率:0%
然(さ)る旧家の生まれである美田九朗(みたくろう)は、土蔵に収蔵されていた古書などの虫干しを祖父より命じられた。そして九朗は、半ば隠された古びた葛籠(つづら)の中から、羊皮紙で作られた曰(いわ)くありげな魔導書(グリモワール)を発見する。
魔導書には、人類よりも高位次元の知的生命体であるサンタクロースについて記述され、バイトで働いているという麗しき【お嬢サンタ】たちの捕獲方法が記載されていたのだ。
九朗は、待ちに待ったクリスマスイブの夜、子供たちにプレゼントを配る【お嬢サンタ】のスネグーラチカを捕獲して彼女にしようと画策する。
果たして結末や如何(いか)に!?
プロローグ、本編五話及びエピローグ(12月29日完結)を予約投稿済みです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-29 00:00:00
16667文字
会話率:19%
歪な世界の歩き方-特殊用語説明-
旧家…姓に冠する草花の秘める意味を現実に引き起こす呪術を、神話の時代から受け継ぐ一族をまとめて旧家と呼ぶのが一般的。そのほとんどは貴族階級である。
真名…旧家の長子は姓か通り名を名乗るのが普通で、名は
知られてはいけないとされている。そのため、通り名ではない本当の名前のことを真名と呼ぶ。
緑の封筒…旧家のみが使うことを許された、濃緑色の封筒。転じて旧家のことを緑と呼んだりする。
早緑…平民の中でも呪術を使うことの出来る数少ない能力者のこと。名前に組み込まれた草花の花言葉の能力を使うことが出来る。ただし、使えるようになる可能性はかなり低い。
呪術…花言葉によって引き起こされる超常現象のこと。使える者は旧家の長子と早緑に限られる。
歌…短歌の形のまじない。ただ念じて与える呪術よりも強力で、早緑は使うことが出来ず、旧家の長子のみが使うこと出来る特別な切り札。使うと強い倦怠感に襲われる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-11 19:54:05
29661文字
会話率:45%
平安時代。帝の影武者をしていた神威はお役目を務め背を斬られ、死の淵に立たされた事があった。彼を救ったのは不思議な力を持つ少女、茶々。藤原鉦靖の娘であった。影武者を退陣した神威は、傷が癒えたのち京を離れたのだが、数年後、神威は鉦靖の新居へと
招かれる。神威が京を離れてまもなく若い妻を娶った鉦靖は都へと出てきたのだが、後妻と茶と々の折り合いが悪く、彼女は山奥にあった旧家へと引き篭ってしまった事を聞く。一方、茶々は薬師丸、狛、鬼灯をはじめとする妖たちと共に引きこもり生活を満喫していた。
以前公募した小説です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-15 13:09:42
71439文字
会話率:34%
小雨の降る中、旧家の縁側に座る二人の男女が寄り添って座り、会話をする。その様子を語る女子高生。
最終更新:2018-08-07 18:23:05
2751文字
会話率:57%
壺田紫は、とある旧家の新年会にアルバイトとして来ていた。まだ十六歳の紫にはたいした仕事がなく、彼女は屋敷内を歩き回る。そこで目にしたのは、玉のように美しい源光という青年だった。ついこの間まで源家と縁を切っていたという光に紫は終始振り回され
るが、ふとした切っ掛けで彼が二年前に妻を亡くしてしまったことを知る。
「貴方は少しでも私のことを想ってくれていましたか?」
そして彼女は、五つの手紙から妻の死の真相に触れるのだった。
※源氏物語。葵上が亡くなる物語の翻案小説です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-31 00:00:00
29725文字
会話率:28%
僕こと鏡池潮は、歴史ある旧家の双子の姉妹に仕えるいろいろと訳ありの高校一年生であり、昼間学校では妹君の『ツンデレお嬢様』天堂日向に顎で使われ、夜は夜で一緒に暮らしている姉君の『ヤンデレ巫女様』天堂月世のお世話で忙殺される毎日であった。
特に気苦労が多いのは、数百年の歴史を持つ天堂本家の『遠見の巫女』の後継者である月世が、その世間知らずの奔放さから十七歳にもなるのに僕にスキンシップをしてきたり、すぐに裸になったりすることなのである。
こうした様々な問題があるとはいえ、美人姉妹の守り役としての奉仕の日々は、僕にとってそれなりに『愛すべき日常』であった。
しかし、そんな微妙に保たれていたバランスを崩し、三人の関係に亀裂を入れたのが、日向のクラスメイトの久我山夕樹であって、どうやら彼女は姉妹の間に隠されている秘密をつかんでいて、わざと僕に言い寄り、嫉妬深く直情的な月世を煽り巫女としての強大な異能の力を発揮させようとしたり、さらに自らの親友であるはずの日向のことも容赦なく揺さぶってくるのであった──。
※この作品は『カクヨム』様のサイト上においても公開しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-16 20:00:00
80374文字
会話率:42%
偉大な当主を失い、陰りの見える甲斐武田家の娘、菊は政略結婚を強いられ、仇敵越後上杉家へ赴く。しかしその家は、謎めいた美女に牛耳られていた。
織田勢が迫り、孤立無援の実家へ独り帰るが、傾きかけた旧家を立て直せる者はもう武田の家にいなかった
。菊は臨時の当主として残った家臣をまとめ、勝頼の忘れ形見の達丸を擁して京へ上る。
徒手空拳で始めた暮らしは悲惨を極めたが、菊はそのなかで変わっていく。彼女を支えたのは、平穏な暮らしの中では何の役にもたたないように見えた絵の腕前だった。しかしその才能が、武田の危機を招くことになる。伏見城大広間、太閤秀吉以下居並ぶ諸将の前、『天下画工の長』狩野との絵合戦に臨む菊は……。
雪の越後から春の甲斐、そして夏の京へ。
厳しく偉大な夏が去った後、残された者たちが受け取る秋の果実とは。
付帯の写真はあくまでイメージ映像で、そのものではありません。
「カクヨム」にも、同題にて掲載しております。
参考文献につきましては、シリーズ掲載終了後、別原稿にて掲載する予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-13 22:17:58
319730文字
会話率:33%
北関東の山間で、米をつくり暮らしをたててきた集落。
そこに住み、皐月を幼い頃から可愛がってくれた祖母が亡くなった。
親族として葬儀の手伝いをする皐月は、豪農として大きな屋敷を構える本家で、
幼い頃に見かけた「狐の嫁入り」を思い出す。
雨が
降る田のあぜ道を、篠笛の音とともにゆく狐の面をした彼ら。
それとともに苦い記憶が蘇る皐月の前に、一人の男性が現れた。
白彦ーー。
きよくん、と呼び、本家に来た時だけ遊びまわった従兄弟であり、幼い頃の友達だ。
人目を惹かずにはおれない美しい男性に成長した彼に、皐月は気後れしながらも少しずつ打ち解けていく。
そんな時に、ふと現れた、狐面で顔を隠した、小さな男の子。
謎めいた言葉を残しながら、その子は裏庭の古い土蔵へと誘うーーー。
皐月を襲う新たな怪異。
山の神様が住まうという集落のシンボルでもあるお山。
ひたひたと皐月の日常に忍び寄る、悪意。
少しずつ思い出す、過去の記憶。
そして、祖母の命への眼差しとひたむきな白彦の想い。
皐月は、いやおうなく人間と人間ならざる者、生と死との狭間に立たされていく。
その狭間で、彼女はどんな選択をしていくのか。
※この作品は「エブリスタ」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-11 15:00:00
166678文字
会話率:40%
――借りたものは、返すのが道理ですわよねェ?
幼い頃、病の床で失われるハズだった命を『借命』して永らえさせてやったのだからと、オネエな天使カマエルから〈魂の導き手(ゴーストキャリアー)〉になるよう依頼(脅迫)される女子大生マキ。
ゴー
ストキャリアー……それは神の救いの手からこぼれ落ちた魂を、つけ狙う悪魔たちから守り、神の御元へと還すという、その名の通り魂の運び屋たる由緒正しき聖者だ。
旧家の息女でありながら、らしくない庶民性と家事スキルにより常々『ニセモノ』扱いされるお嬢様のマキは、シスターと言ってもバイトであり、そんな役目に選ばれる理由が思い当たらない。しかし、事実彼女は適性を見込まれて選出されていた――そう、幼い頃に私道で鍛え上げた、抜きん出たクルマの運転技能を。ゴーストキャリアーとは、天使の手による、なにか色々と規格外な改造を施されたクルマを駆り、こちらも常識外な悪魔どもをブッちぎって、目的地へと魂を運ぶのがお役目だったのだ。
そうして訪れた初仕事の夜。悪魔から守り、神の御元へと運ぶ魂として告げられたのは、マキが病院で知り合い、仲良くなった、ロイという病気の少年だった。
強引な『借命』という手段で大役を押し付けられたことに怒りを覚えつつも、けなげな少年の魂を守り、救うために、几帳面を筋肉で包んだ天使ラファエルと、常時どてらの引きこもり天使ガブリエルの姉弟によって生まれ変わった愛車エリーゼを駆るマキ。
しかし――ロイを巡る問題は、その魂をつけ狙う、カマエルとは双子の堕天使サマエルと、その一党たる悪魔たちばかりではなく、病床の彼を利用しようという悪意ある人間もいて……。
はたしてマキは、クセの強い天使たちとともに、悪魔を振り切り、悪意を断ち切って、導き手として幼い魂を幸ある生へと『導く』ことができるのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-21 07:00:00
151662文字
会話率:33%
大正時代、旧家の娘である鹿野文子は嫁ぎ先を探すため豪華客船に乗っていた。しかしその船は華族達の出世の踏み台となり散った者達の怨霊を乗せた幽霊船だった。
憎悪に飲まれた妖と触れていくなかで文子は自身の過酷な生い立ちを追懐する。愛とは何か。生き
るとは何か。幼馴染の葉凪樹に促され、文子は自身の運命と向き合っていく。
榎本かほりと弁財堂芙愛による合同作品。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-18 02:33:50
6148文字
会話率:32%
正月に帰省した私は、軒下から異様な物音を聞いた。父は無視するよう言ったが、私は好奇心を抑えられなかった。そして結果として私は知ってしまった。この家に隠された忌まわしい秘密を。
最終更新:2018-02-02 22:22:42
13995文字
会話率:14%
僕の家は、旧家で、なんでも何とかの本家にあたるらしい。
最終更新:2017-12-01 00:00:00
389文字
会話率:7%
宮島春乃は普通のアラサーOLである。そんな彼女はある日、出先でカフェオレをぶちまけて、なぜか年下の訳ありイケメン狛百合優吾と契約結婚をする羽目に。
旧家で名家の跡取り息子と、大雑把でお人好しなアラサー女のちょっと変わったラブストーリー。
※ 若干のBL要素もありますので苦手な方はご注意ください。
※ ほっこりほのぼのなラブコメを目指して書いてます。
前回書いていたもののデータが(プロットごと)どこかに消えました(なぜ?)。
というわけで、前回の話は一時停止させていただきます。読んでくださっていた方々には本当に申し訳なく、またお読みくださって真にありがとうございます。
今回はそのご報告と、契約結婚ものの現代設定のラブストーリーを書きたくて挑戦中です。
少しでも楽しんでいただければ幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-11-20 01:43:31
295657文字
会話率:47%
両親には愛され、親類縁者からは旧家の総領娘でありながら疎まれてきた夕菜。彼女が高校生活を送るようになってから夕菜の周りでは不可解な出来事が起こり始める。
そして、突如とやってきたイケメン男子転校生。彼が見せる意味深な態度に言葉。それらに言い
知れない違和感や不安を感じる夕菜。そして後を追うようにクラスに現れた美少女。その先にあるものは……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-06-05 11:03:46
80213文字
会話率:42%
旧家の現当主で天涯孤独のご令嬢、長月千早の下僕として止むに止まれぬ事情で屋敷住まいの主人公、来栖武臣。第二の人生は柄にもない執事の仕事から始まって、長月千早の裏の生業に従事する事に。権威権力、華やかな社交の裏で蠢く複雑怪奇な人ならざる者達と
の抗争の日々。時々ご褒美。
美食美酒だけが彼の心の支えであって、絶世の美女の御主人様こそが彼の存在意義である。
※人死にます。結構砕け散ります。主人公はムッツリでヘタレです。でも割と頑張ります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-05-21 03:26:36
9739文字
会話率:44%
平成20年10月20日、京都市山科区の行者ヶ森で間瀬耕一の撲殺死体が発見される。
5年前彼は知多半島の常滑から妻の澄子と共に京都に移住している。彼は常滑では旧家なので、京都へは観光目的できている。
2年前に京都で歴史研究会に入会する。平
成20年3月より本能寺の変について一カ月に一回会員各自が持論を主張し合う事になった。
会の主催者は冨島潤一、会の実質的な運営者である望月源之助が信長殺しは明智光秀という通説をとりあげる。これをを10名の会員に配布する。
3月に広岡直道が明智光秀単独犯行説を発表する。4月の会合では光秀単独犯行説の異論を述べ合う。
5月は高坂登と上村秋彦が朝廷陰謀説を取り上げる。6月は菊池学が秀吉首謀説を述べる。
7月は権藤昭一が足利義昭陰謀説を、8月は瓜坂舜造がイエズス会による信長暗殺説を、9月には成島守が明智光秀非犯人説を披露している。
10月は間瀬耕一の番だが殺されたため、未定、11月は日下部修一だが休止となる。
9月までの会員が発表した資料は冨島を通じて各会員に送付されていた。
しかし間瀬家にはこれらの資料が一切なくなっていた。間瀬澄子は夫が殺される当夜、夫が持って出たと推測した。これらの資料と間瀬耕一殺害と関係があるとみて、澄子は実兄の内田茂と共に各会員を訪問して、各自が発表した資料のコピーを貰う。その上で間瀬耕一との利害関係を調べるが、殺害の動機に結び付くものは見当たらない。
内田は常滑で不動産を営んでいる。仕事の事もあり、2人は一旦常滑に帰る。
平成21年2月下旬に間瀬澄子に日下部修一から電話が入る。彼は11月に発表する予定であった資料のコピーを渡したい事と、間瀬耕一について気になる事がある。事件に結びつくかどうか判らないが電話では話せないので直接会って話したいと言う。
間瀬澄子は日下部の言葉を聞いて胸の騒ぐのを覚えるのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-02-17 08:59:12
46073文字
会話率:5%
主人公―朝倉 和香(あさくら のどか)は旧家に生まれた女の子である。
茶道を嗜み、一見おしとやかに見える彼女は卒業式の日に友人の告白に付き添う羽目になり……。
恋愛下手な彼女の織り成す恋物語?
最終更新:2017-02-05 16:40:51
2812文字
会話率:12%
平穏な生活をこよなく愛する高校一年生・新屋暁彦(にいやあきひこ)は、ある日、知り合いの骨董屋で起きた厄介そうな騒動にまんまと巻き込まれてしまう。そんな彼らの窮地を救おうと人垣を割ってあらわれた清楚な女子高生(推定)は、ある驚くべき特技を持っ
ていた――。
『職人の聖地』と呼ばれる地方都市で、予期せぬ出会いにより望まぬスキルを開花させられた少年が、旧家名家の少女たちとともに謎を解く。
これは、獅子と少女と遥かなるアンティークの物語。
※あらすじに不備のある可能性が多少ございます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-01-22 01:31:25
289408文字
会話率:32%
紅と茜は旧家の双子の女の子。物心ついた時は引き離され、同じ邸内なのに別々に育てられる。仲良くしたいのに、家族はバラバラだ。ある時、構われないことは自由なのだと気づいた紅は、双子の絆を取り戻そうと奮闘を始める。明るくて自由な紅による、不器用な
家族の再生の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-01-01 07:28:40
65334文字
会話率:64%