若手エンジニア・藤村悠真(29)は、スタートアップ企業で開発された最新のARアプリ「BEAUTIES(ビューティーズ)」のメインプログラマー。
このアプリは、スマートフォンのカメラを鏡のように使い、AIが利用者の顔をリアルタイムで“最も魅力
的に加工”することで話題になっていた。美肌補正や左右対称補完などを瞬時に行い、特に若年層の間で爆発的に流行している。
しかしリリースからしばらくすると、レビューに妙な報告が混じり始めた。
「後ろに誰かが映ってる」
「自分じゃない顔が、一瞬こっちを見た」
「録画を見直したら、リアルでは存在しなかった女の顔が覗いていた」
最初は怪談ごっこと一笑に付されていたが、ユーザーの中には姿を消す者、錯乱して入院する者まで現れ始める。
悠真は開発サーバを解析し始める。
そして彼は気づく。アプリは加工や補正に使っていたAIモジュールを、ある瞬間から外部サーバではなく未知のIPへアクセスしていたのだ。しかもそのIPは、この世界のどの通信規格にも該当しない異常な形式だった――――。
BEAUTIESのユーザー安堂真帆の視点を織り交ぜ、都市伝説系ホラーここに開幕。
※この物語はフィクションです。実際の人物、団体、会社等とは一切関係はありません。
©相田ゆき Yuki Aida All Rights Reserved. Reproduction and translation are prohibited.折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-04 16:00:00
15453文字
会話率:28%
平凡な日々を送っていた女子高生・星野美咲の人生は、『異世界フィルター』というARアプリをダウンロードした瞬間から激変する。単なる暇つぶしのゲームだと思っていたアプリが、現実と異界を繋ぐ禁断の扉だったのだ。
とつじょ異界の住人アルフと遭遇し
た美咲は、自身に両世界の均衡を司る力が潜んでいることを知らされる。戸惑いと好奇心が入り混じる中、美咲は現実世界に姿を現す異界の存在たちと対峙していく。
しかし、その力を行使すればするほど、美咲の内に眠る〝異界の血〟が目覚めていくという。
果たして彼女は人間であり続けられるのか? そして、光の扉を開く鍵の正体とは?
恐怖と懐かしさが絡み合う不思議な感覚に包まれながら、美咲の現実と異界を往還する冒険が幕を開ける。彼女の選択が、両世界の運命を左右する――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-17 19:50:00
15034文字
会話率:43%
新しくARアプリをダウンロードしてみた。
ARとは拡張現実という技術で、簡単に言うと現実の空間に仮想映像を重ねて、リアルにそこにあるように見えるってやつ。最近は仮想空間に自分が入り込むVRの方が人気あるから、ARってなんか地味扱いされ
てるけど。
コロコロした可愛いキャラクターや、リアルな造形の美少女が現実と重なって好きな角度から撮影できるようなアプリが多い中、俺が落としたアプリは「異界窓」というタイトルで、リアル寄りの非現実的キャラクターがアプリ起動中はランダムに出現するという触れ込みだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-02 13:38:57
6699文字
会話率:9%
猫の日は、お盆ではありません。
最終更新:2022-02-22 22:00:00
7288文字
会話率:39%
キャラクターとフルボイスでの会話が楽しめるという触れ込みのARアプリ『聖域ポータブル』。
それは科学かオカルトか——
最後に聞こえるのは聖女の声だけだった。
最終更新:2020-12-07 07:00:00
1000文字
会話率:66%
僕が目指したいのは、あの空の向こう側なんだ。
※カクヨムにも掲載しています。
最終更新:2016-12-19 22:03:04
2430文字
会話率:19%