ただれ子さんを偲ぶために、提灯ならぬ「らんたん」を手に墓参りに来た僕は、ただれ子さんの墓前で、とあーる老婆と出会った。これはとあーる老婆によるただれ子さんの思い出話である。
最終更新:2020-08-25 19:43:44
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会話率:0%
目を覚ますと視界に広がるのは白く輝く光の世界だった。
明らかに現実ではない世界。
地面という概念が存在しないのか、地に足が着いている感覚がまるでない。歩けば足元に水面を叩いたかのような波紋が生まれていく。何を動かす為に存在するのかは
不明だが幾つもの歯車がゆっくりと蠢いている。
確信した。
これは異世界転生だ。
巷で溢れるチート能力でハーレム無双の幕開けだ!
そう思っていたのにーー
「正直、普通の異世界転生にはもう飽きたんじゃ」
全くやる気のない人外に無理難題を押し付けられる異世界冒険が始まってしまった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-12 14:53:43
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会話率:61%