シェイリーンは葬送を担う黒衣の魔女である。魔術協会に属すが、とある事情から護衛騎士が見つからず、閑職をほしいままにしていた。契約の縛りはあと半年。それが終われば自由の身だと、残された日々を緩やかに過ごすだけだと思っていたのだが、穏やかな日常
は呆気なく崩れ去ることになる。
遺跡の調査に行っていたはずの調査隊が魔物によって壊滅し、先輩の黒衣の魔女が攫われた。事態を憂いた協会は塔の魔術師と協力して事態の収拾にあたるようにとシェイリーンに任務を下す。護衛騎士を欠いたまま、敵意を剥き出しにする同僚や厄介な塔の魔術師と協力し、調査を続けていくのだが――。
人との関りが苦手で、傷つけられることを恐れ避け続けていた主人公が、他者と向き合うことによって、自分自身の心の在り方や生き方を獲得していく、終焉に向かう物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-23 19:20:07
168861文字
会話率:29%
カプスピテの町角に構えられた店には、白衣を着た黒衣の魔女がいる。
悩める人々の精神を蝕む心の闇。
それはしばしば常人には見えないミアズマ(瘴気)となって身体から放たれ、周囲に災害という形で悪影響を及ぼす。
その心の闇に取り込まれた患者は怪
物となり、たびたび人を襲う。
こういった諸症状を総じて『アビス』と呼ぶ。
通常の医学では太刀打ちできないその病を治せるのは、古くから異端と忌み嫌われ、伝説上の存在と信じられてきた魔女だけ。
心の闇の専門医であり、病院や警察などからたびたび依頼を受ける秘密の職業だ。
ゆえに人々は、畏怖しながらも最後の救いを求め、彼女たちをこう呼ぶ。
――Dr.ウィッチ、と。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-26 02:03:54
157093文字
会話率:52%
秋深まる季節、年に一度開催される仮装パーティー。
婚約者を持ちながら不仲な拗らせ系王子様は、この機に浮気をしてしまおう!と吸血鬼の装いをしてパーティーに参加した。
そこで魔女の格好をした女性に出会い、一夜にして本物の恋に落ちる。しかし
、口づけをしようとしたその直前、魔女は逃げ去ってしまうのだった。
果たして、その魔女様の正体とは? 王子の恋は叶うのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-17 18:00:00
7450文字
会話率:25%
九歳の頃、少女は業火に燃える国から逃げ出した。それから七年後、亡命先で修道女として生きる少女のもとに、亡国からの使者が訪れる。それは魔法の如き技を使う、黒衣の魔女だった。
「剣と銃を取りたまえ、シスター。祖国を救うべき時が来たのだ」
正
暦一八七三年、初夏。魔女に『王殺しの魔剣』を授けられ、亡国の公女は立ち上がる。父と母、そして妹を虐殺した兄に、復讐を果たす為に―――。革命と大戦の予感が漂う、十九世紀に『何故か』似た世界の、叛逆の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-12 08:00:00
28096文字
会話率:44%
二つの月が空に浮かぶ世界には魔法という力が存在している。その世界にある小さな王国の皇女(?)が魔法を習う許可を貰っうところから物語は始まります。
最終更新:2012-11-19 00:00:00
68951文字
会話率:17%
人の心に巣食う魔物と対峙すべく宿命付けられた少女、亜堂杏珠(アドウアンジュ)は黒衣の魔女となり黒き魔法をもって残忍非道な悪魔を滅ぼす。家族皆殺し犯、連続婦女暴行魔等々彼ら凶悪犯罪者の中に存在する悪魔を身を挺して滅ぼす杏珠。
そんな折り、
同じ宿命を持つ紫の魔女更木絵莉が転校してくる。互いにそりが合わぬ二人だったが、職員室を散弾銃でジャックした犯人に取り憑いた魔物との戦いで窮地の杏珠を絵莉が救う。
その頃、同時多発無差別通り魔事件を捜査する友人紗季の兄剣二は、その背後に天秤のシンボルを持つ謎の組織の存在があることを知る。だがその一方で妹が先の暴行事件により魔物の種を宿していたことを知るのだった・・・。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-04-22 01:21:05
70962文字
会話率:48%