★星海社FICTIONS新人賞受賞★書籍版発売中★
「お前はアレだな、俺の想像以上に嫌な奴だな」
「貧弱な想像力が基準では説得力に欠ける意見だ」
蒸気機関の煙が街を覆う正暦1873年。勤め先を失った一人の傭兵に、とある小説家から依頼が舞い
込む。それは『地図に載らない山』への取材の護衛だった。背に腹は代えられない傭兵と、それを消去法で選ぶしかなかった小説家。罵り合いの絶えない二人の旅は、やがて国家を巻き込む謀略へと巻き込まれていく……大陸横断鉄道が完成した高度成長の時代、しかし電気の灯りがまだ生まれていない薄暮の時代。そんな19世紀アメリカに『何故か』似た世界の物語。
◆第一部 不死王の帰還 完
◆第二部 人形図書館のイヴ 開始折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-02 23:37:08
667261文字
会話率:43%
―――正暦一八七三年の春、二人は出逢った。
傭兵ソードと小説家バーダロン、そして彼らに纏わる人々についての、ささやかな物語。
※『傭兵と小説家』本編をご覧になった方々向けの一話完結型の短編集です。
最終更新:2020-10-11 21:19:11
22943文字
会話率:47%
九歳の頃、少女は業火に燃える国から逃げ出した。それから七年後、亡命先で修道女として生きる少女のもとに、亡国からの使者が訪れる。それは魔法の如き技を使う、黒衣の魔女だった。
「剣と銃を取りたまえ、シスター。祖国を救うべき時が来たのだ」
正
暦一八七三年、初夏。魔女に『王殺しの魔剣』を授けられ、亡国の公女は立ち上がる。父と母、そして妹を虐殺した兄に、復讐を果たす為に―――。革命と大戦の予感が漂う、十九世紀に『何故か』似た世界の、叛逆の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-12 08:00:00
28096文字
会話率:44%