かつて龐涓と孫臏はともに鬼谷子のもとで学んだ。そのふたりは成長後、龐涓は魏の将軍、孫臏は斉の軍師として戦いあう。魏は覇権を有する国であり、それを維持するために戦う。斉は勃興しようとしている国であり、覇権を奪うために戦う。龐涓の婚約者にしてよ
き理解者の如公主娟は、戦いばかりの日々を過ごす龐涓に苦言を呈するが、彼はこれに答えて言った。「覇権があるからこそ、人々は平和を享受できるのだ」と。
一方孫臏は軍聖孫武の末裔であり、先祖を越える実績と理論を打ち立てようと策略を積み重ねる。彼は上役の将軍である田忌に対してこう言った。「もつれた糸をほどく際には、むやみに引っ張って巻くものではない」と。奇想天外な彼の策略は、次第に龐涓を、魏国を追いつめる。果たして魏国は覇権国としての栄華を極めることができるのか。そしてふたりの戦いのあと……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-16 15:16:04
304605文字
会話率:55%
古代中国。三国志の時代。蜀国の関羽将軍は魏国を攻撃するために北上し、魏国の収める樊城を攻撃した。西暦219年のことである。魏国の将軍、于禁は、圧倒的不利を負ってしまい、いかに関羽に対抗するかを熟慮し始める。玉砕覚悟の徹底抗戦か、恥を忍んでの
降伏か。情報を集め、やがて于禁はひとつの計略を張った。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-24 07:05:06
4400文字
会話率:44%
激動の春秋戦国 〜商鞅伝〜 の外伝です。
最終更新:2022-08-09 12:20:19
6319文字
会話率:57%
天下三分の計
策が成った古代中国の外史の世界。
その陰には奔走した一人の青年『北郷一刀』の存在があり、彼は己の存在をかけて歴史に抗った。
迎えた終わり。最愛の人との別れを経た一刀が次に目を覚ましたのは固く冷たいアスファルトの上。
目が覚
めた一刀は外史での出来事を全て忘れていた。
本人は『何か』に感づいては居るが、
その正体に気付く事が出来ないまま家族の待つ家へと帰る。
そして魏国の将達は一刀が天に帰った。と知らされーーーー…
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-09 04:34:43
42888文字
会話率:59%
北郷一刀は役目を終え、現実へと帰還した。大切なもの、全てを魏に残して――――
今度こそ全てを失わずにみんなと生きるために。
『天より二つの星、降臨せん。
一つは白き星。いまだ何も知らず、大器と深き情持ちし天の使い。
一つは赤き星。多く
を知り、武と智をもってこの世に再び帰還せし天の使い。
その存在、同一でありながら相違。
抱きし思いは近しく遠く、願いは一つなれどその道は一つにあらず。
行く道違えども見つめる先は等しく、目指すものは唯一つ。
それ即ち、この大陸に生きる者が願う、世の平定なり』
説明するとネタバレになるので、多くを語れません。すみません。
『ハーメルン』にも投稿しています。
これはアンチではありません。ですが、25話までは蜀アンチを思わせる文章が多くあります。お気を付けください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-06 10:35:44
689611文字
会話率:38%
本編に置けそうにない視点、番外編、説明(?)はこちらに投稿したいと思います。
こっちは気まぐれに投稿かと思います。
最終更新:2017-07-10 06:00:00
214918文字
会話率:40%
この話は『真・恋姫✝無双 魏国 再臨』の白き使い視点です。
そちらを読んでいないと、内容がさっぱりわかりません。ご注意ください。
また、本編の時系列は『21,共同戦線』より始まっています。
『天より二つの星、降臨せん。
一つは白き星。い
まだ何も知らず、大器と深き情持ちし天の使い。
一つは赤き星。多くを知り、武と智をもってこの世に再び帰還せし天の使い。
その存在、同一でありながら相違。
抱きし思いは近しく遠く、願いは一つなれどその道は一つにあらず。
行く道違えども見つめる先は等しく、目指すものは唯一つ。
それ即ち、この大陸に生きる者が願う、世の平定なり』折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-05-13 21:35:24
174115文字
会話率:38%
およそ228年現在、中華は三つの国「魏」「呉」「蜀」に分かれ、天下の覇権を争っていた。
しかし、最大の強国「魏」を築き上げた「曹操」、そして三国建立以前の正当国家であった「漢」の正当性を引き継ぎ「蜀」を立ち上げた「劉備」、その二人の英傑
の姿は今は亡く、時代は脈々と移り変わりつつある。
突きつけられた厳しい状況。勝利を重ねながらも、蜀国の丞相「諸葛亮」の率いる蜀軍は、苦境を強いられていた。
対峙するのは、魏国の大将軍である「曹真」率いる二十万の主力軍。重なる敗戦で曹真の兵力や士気は落ち込んでいたが、魏より精鋭数万が援軍として到着。これで、明らかに総数は蜀軍の総勢十八万よりも多くなった。
さらに急報によると、魏国で、政争によって爵位を剥奪されていたはずの「司馬懿」が復帰。錬磨の勇将である「張コウ」と共に、十数万の軍勢で蜀軍の侵攻を阻む為、進軍の足を速めている。
そして最も蜀軍にとって大きな打撃だったのは、魏国から降伏してくるはずであった将軍「孟達」のクーデターが、司馬懿によって迅速に鎮圧されたことであった。
外から蜀軍が都市「長安」を脅かし、内から孟達が都市「洛陽」を脅かす。国の二京を同時に攻めれば、一挙に魏国を打ち滅ぼすことだって可能であっただろう。
しかし、それがついに叶うことはなかった。戦況は、苦しくなっていくばかりである。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-04-16 23:00:00
23137文字
会話率:40%