溝渕千明(16)は生後間もなくして多発性硬化症を発症し、車椅子生活を送っている。アイドルが好きだけれど、自分がなれるわけがないと諦めていたところに、ネットTV局Kanade TVが車椅子のアイドルグループを結成するという知らせが舞い込む。
オーディションに合格した千明は、高松日奈子(18)、住永愛瑠(15)と共にアイドルグループ「アンリミテッド」を結成。デビューライブに向けてレッスンに励む。
デビューライブは成功し、病院内学級への訪問やKanade TVの番組への出演。アルバム発売やCMの撮影など、少しずつ人気を経て活動を増やしていくアンリミテッド。
一方、千明は幼馴染みである福山祐貴(16)と休日をよく一緒に過ごす。ある日、千明は祐貴から告白される。恥ずかしがりながらも、それを受け入れる千明。
しかし、その様子は盗撮されていて、千明は弁明することに。それでもファンは理解を示し、千明たちの交際を応援する。だが、祐貴はそれを気持ち悪がってしまい、二人は疎遠になってしまう。
さらに、病院内学級に通う女の子・青木結乃(10)とも千明は親しくなっていたが、千明が訪れたタイミングで結乃はICUに入ってしまう。自分たちの歌が誰かの役に立っているのか悩む千明。
加えて、愛瑠の持病である若年性パーキンソン病も進行していき、症状の改善のために手術の話も持ち上がる。
それでも悪い事ばかりではなく、アンリミテッドはゴールデンウイークに開催される音楽フェスティバル・NIPPON IDOL FESTIVAL(NIF)への出演が決まる。本番に向けて練習に励む三人。
しかし、そんな三人をあざ笑うかのようにKanade TVは閉局が決まってしまい……?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-13 22:14:54
137741文字
会話率:33%
M放送局記者の俺、帝(みかど)俊平は謎の国・リプレ共和国への出張を命ぜられた。取材団はテレビから野本副部長ら四名、ラジオから俺の、合わせて五名。新潟港から半島東の港・ウオンサンに向かったが、低気圧接近で船の到着が遅れるトラブルに遭う。
取
材団は表向き、共和国のクム・イルソー主席生誕七十二周年の音楽フェスティバルにジパングから参加する芸術団の随行取材だが、真の目的は共和国の裏事情を探ることにあった。
帰国間際になって芸術団の歌姫・近江富士子が失踪した。背景には富士子をクム・イルソーの宮殿に奉仕させたい主席と芸術団団長の桐畑加寿子の間の密約があった。意外にも富士子はその密約を素直に受け入れて宮殿に入り、一年が過ぎる。短期出張のはずが、失踪事件をきっかけにM局は共和国内に支局を作り、T通信社と共に富士子の失踪事件を追う。
富士子には宮殿に入る目的があった。両親を共和国に拉致され、公開処刑され、兄も不審死を遂げるという家庭崩壊の元凶がクム・イルソーだったのだ。
その個人的怨念と、共和国と半島で対立するオプレ民国のクム・イルソー暗殺計画が手を結び、宮入りから一年後に歌手として不動の地位を気付いていた富士子は服用後まる五日経った時点で猛毒で即死させるという錠剤をクム・イルソーに飲ませ暗殺を実行する。
富士子は、恋人のソンイルと幼馴染の共和国軍兵士、クム・ヤンスと共に軍事境界線から民国に逃れ、ソンイルの伯父・ドンスと再会する。
ドンスは怪我を負って脱北し、民国に逃れていたが、反共和国組織を率いる彼こそが富士子をクム・イルソー暗殺チームに引き入れ、特殊訓練を施したのだった。
ドンスをプロデューサーとする暗殺チームの背後には民国を裏で支配する傷痍軍人の組織・七人委員会があった。富士子とソンイルは七人委員会により、主席暗殺の記憶を手術で消されてしまう。
主席暗殺説はマスコミの虚々実々の報道の中で真相は闇に消えて急速に萎んで行った。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-17 14:56:54
25659文字
会話率:29%
高校時代から付き合っていた志衣と優瞳。
青い空の元、夏の音楽フェスを背景に彩られた二人の青春を描いた恋愛物語。
最終更新:2023-06-25 00:50:20
2178文字
会話率:49%
あーー悲しいのやら、腹立たしいのやら、色々入り混じってしまって・・・書きます。
このコロナ禍で、開催された某音楽フェスが大きな問題を巻き起こした。
緊急事態宣言下で、感染対策が不十分な中、お酒の提供、合唱、密・・・。
参加したアーティ
ストがこぞって 「やるべきではなかった」 「まずい状況であった」
HIPHOPを牽引すると自負する代表格のアーティストの謝罪・・・。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-31 19:39:47
1694文字
会話率:2%
「ブルースが全てだ、それ以外は何もいらねえ」
高校を中退し、親からは勘当され、生活費を得る手段は路上ライブとコンビニバイトのみ。
世界一のブルースマンを目指す青年ハルの前に、三年ぶりにギャルっ娘サクラが姿を見せた。
ハルの最古のファン
で、兄妹のように仲の良かった彼女は実は『神隠し体質』で、人とは違う時の流れを生きているのだという。
『神隠し』を繰り返す中でついには愛すべき家族までも失ってしまったサクラを孤独から救うため、ハルは思い悩む。
バイトを増やすべきか、いっそ普通に就職して養うべきか。いや──
「音楽は不滅だ。時代が変わっても、場所が変わっても生き続ける。だからサクラ、俺と一緒に音楽をやろう。おまえの歌を、皆の記憶に焼き付けるんだ」
ハルの情感溢れるギターとサクラの天使のロリ声は、奇跡的なマリアージュを生み出した。
ジャズマンとの街角の決闘やガールズロックバンドとのネット公開対決。さらには各種動画配信サービスやSNSでバズりにバズったふたりは一躍スターダムを駆け上がる。
しかし、いよいよ日本最大の音楽フェス出演というその当日、サクラは再び消えてしまい──
これはとある青年とギャルの、時を超えた恋の物語……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-19 23:14:22
32966文字
会話率:44%
本州最北端――全国的に有名な恐山や大間がある、斧のような形をした青森県・下北半島で、
2017年に初めて開催された野外音楽フェス・まさかリズム。
開催にこぎつけるまでの舞台裏と、開催することによって周囲にもたらされた効果を、
実話を元にして
2つの視点から描いたフィクションの物語。
音楽に情熱を傾けながらも、地元では発表の場が少ないことに悩むカメラマン・卓真。
東京から引っ越してきて、まだ『地方』に馴染めないでいる女子高生・未沙。
ふたりの夢が、まさかリズムで交差する――。
※一部実名は許可を得たうえで使用させていただいております。
※この作品は「カクヨム」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-27 00:26:10
89460文字
会話率:31%
救急救命医をやめたばかりの結城翼は、親友の時司要と一緒に、ある地方の音楽フェスティバルへと出かけていく。だがその滞在中に殺人事件が起きて……!?
翼&要シリーズ、第一弾。
最終更新:2015-11-03 20:37:29
266139文字
会話率:54%
16歳の柾木は、とあるきっかけで音楽フェスティバルに生まれて初めてやってきた。
2057年「サード・サマー・オブ・ラブ」と謳われた音楽ムーブメントが絶頂期を迎えていた。それは60年代の「サマー・オブ・ラブ」のような、ドラッグと革命に満ち溢れ
たような空間ではなかった。
そこには幸福な人間と、反復的に演奏するだけのオートメーションロボと、そして、もはや人ではない何かの陰謀があった。
柾木は少女「シホ」に出会う。ローリングストーンズを愛し、このムーブメント全体を拒む少女。
しかしそれも、この大きな流れの中では些末な事に過ぎないのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-31 11:27:09
1508文字
会話率:3%