『人を化かす』とされながら、ユーモラスで親しみのあるイメージのタヌキ。
しかし、決してタヌキを侮ってはいけない。
タヌキを侮る者には大いなる災いがふりかかるのだから。
ここに、タヌキが大嫌いな者がいかなる最後を遂げたかを記そう。
最終更新:2020-09-18 22:36:01
2618文字
会話率:22%
【ヒロインは一人――感情(キャラ)は無限大】
劇場館高校の高嶺の花にして、どんな時でも無表情で有名な『鋼鉄の文学少女』の異名を持つ少女・隠神刑部鉄火(いぬがみぎょうぶ てっか)。
彼女にはとある秘密があった。
それは――、
「
それでだ、わが助手よ! 事件についてなのだが」
「ちょっと聞いてるの!? アンタ!」
「話の途中でよそ見をするでないわ、我が眷属よ」
「よーし、ちょっと一旦黙ろうか? 先輩」
「三人でなく、どうして私に言うのかしら? 百目鬼君。私はただ部室の片隅で本を読んでいただけよ」
「アハハハハっ、何言ってるんですか。今喋っていたのは全員、あなたでしょうが」
彼女はネットの投稿サイトで小説を書いているネット小説家であり、書く作品によって、真顔のままその作品のヒロインになりきるという、変わった癖を持っていた!
様々な偶然や災難が重なり、そのことを知ってしまった主人公・百目鬼深読(どうめき ふかよみ)は、持ち前の超観察眼の目を見込まれて、彼女の作品作りに強力させられるため、文芸部に監禁されてしまう。
「お願いよ、百目鬼君。私には、あなたのその『目』が必要なの」
目指すは、彼女の作品の完成させること。
百目鬼の強力もあって、出来上がっていく物語。
だがそれは後に、隠神刑部鉄火の抱える、忌まわしい過去の事件が絡んでくることになる――。
これは、とある学生二人が織りなす『物語作り』の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-25 19:00:00
20985文字
会話率:39%
※The copyright of this novel is in Isuzu Riku. Please do not reprint without permission.
古風で厳しい祖父のもとで育った西原莉々(さいばらりり)と兄の天
(てん)。高校生の二人はある日、山道の奥のとある封印を解いてしまう。そうして迷い込んだ歪んだ世界で、二人は一匹の狸と出会った。この狸、ただの狸ではなく、八百八の妖狸の総帥、隠神刑部狸(いぬがみぎょうぶだぬき)と呼ばれる大妖であった。ただし、力の源である手下(てか)が一匹もそばにおらず、力の大半を失った状態である。二人は歪んだ世界をもとに戻すため、人に化けたその狸と共に八百八の妖狸を探す旅に出ることとなった。
「莉々殿には私の生涯の伴侶になってもらいたい」
「うちの妹を狸の嫁になんてできるか!」
ただ、時々目的がすり替わる……。
※妖怪などが出て来ますが、伝承通りでなく設定のみを使う場合も多くあります。ご了承下さい。
※サブタイトルの横の「*」は挿絵ありです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-11-28 17:00:00
219804文字
会話率:39%
狸の楽園、四国は伊予の国。其処にて八百八の化け狸どもを束ねまするはこの物語の主人公、隠神刑部に御座います。これは天智天皇の御代より87代、1400年余りがたったこの平成の御代にて、かの古狸が幻想の郷へと巡り来る物語に御座います。
※※注意書
き※※ご傾注頂くその前に、いくつか申し上げたき儀が御座います。先ず当作品は上海アリス幻樂団様の東方projectに準拠した二次創作作品です。されど、当方原作を遊んだことが御座いません故に、性格の変化、台詞回しの違和感、その他もろもろの不都合が起こりえます。主人公がオリジナルであることも含めてそれでも良しと仰る方はどうか、ご傾注くださいませ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-11-21 19:17:24
12029文字
会話率:34%