久しぶりに訪れた、嘗てはお気に入りだった喫茶店。
雰囲気も、内装も、マスターも、香りも、音楽も、寂れ具合すらも完璧で、当時は足繫く通っていたものだ。
しかし、それも今は昔。
テレビで取り上げられ、一躍人気店となってしまったそこは、三か月
の間をもってしてもブームは収まらず、今日も今日とて喫茶店にあるまじき程に活気づいていた。
時は2025年も始まったばかりな、ある日。
ショッピングからの帰り道に偶然、懐かしい喫茶店の前を通った私はいつの間にか、カランコロンと店の扉を開いていた。
奥からパタパタとやってくる店員に人数を伝え、カウンター席に移動しようとした次の瞬間――
「―――!?」
突然の金切り声と、男が女性に水を浴びせる場面に出くわすのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-04 19:02:36
2515文字
会話率:60%
俺と鏡花が『恋』の関係になる可能性は、何があっても有り得ない。
けれども演技の上では有り得る話だった。
彼奴は恋愛感情を理解する為に、俺に本気で恋をした事がある。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません
。
注意事項2
気狂い、鏡花の恋。
だからこそ、本気で嘘をつき、本気で演技をする。
だから全て本当。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-15 19:32:46
872文字
会話率:16%
「被告人を平和喪失十年間に処す。未決勾留中八年二百十六日はその刑に算入しない。」
推定最大50人以上。数多の罪も無き人々を快楽目的で殺してきたと噂されるも、立証できた殺人は一件のみ。犯罪史上最も狡猾と言われる猟奇殺人犯の約9年という長きに渡
る裁判が今幕を閉じた。
しかし、その判決が下された瞬間、裁判所内は異様な戸惑いに包まれた。
被告人の罪に対して罰が軽すぎるからか?
被告人の罪に対して罰が重すぎるからか?
この判決が原告側被告側どちらの勝利判断しきれないからか?
いやそうではない。
刑罰に「平和喪失刑」加わり始めて施行されたからだ。
史上初めてこの判決が下されるかもという予想はされていた。
しかし、実際下されてみると誰もが一瞬どうしていいかわからなかった。
その沈黙を破ったのは、決壊した瞬間のダムの如き貯まった感情がはち切れた金切り声だった。
「死ねぇぇええぇっッッッ!!!!!」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-09 00:10:00
7414文字
会話率:24%
自称女神の金切り声で目が覚めた…
勇者とやらに転生させて、魔王退治を見せてくれという。
せっかく死んだのになんでそんなめんどくさいものに転生しなきゃならないんだ?
「口答えは許さないわ。もう決定事項です。そうねぇ、やる気がないみたいだから、
創造のスキルはたくさん付与してあげるわ」
「は?なに言ってんだよ!横暴すぎるだろ」
「魔物を従えて人間を襲いなさい!お前たちの餌は人間なのだから!」
ふざけんなーと叫びながらこちらの世界に生を受けてしまい、もう何百年すぎただろう。
コツコツスキルを磨き、やっとあのくそ女の存在を遮断する結界を作ることに成功した。
毎日のように人間を殺せなぶれと呪詛を吐き続けてたな。自分のことを女神だと言い張っていたが、どう考えても悪魔だろ。あいつ。
オレは絶対平和主義を貫きとおしてみせる!!
人間とは関わらないぞ!関わらないったら!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-16 17:12:43
6648文字
会話率:31%
「さっさと行きなさい!」
金切り声をあげるシスターに、本当はイヤだと伝えたかった。ううん、地面にへばりついて抵抗の意を示している。もうそれぐらいしか出来ない位、わたしはフラフラだった。
ここはとあるダンジョンの入り口だ。初めて訪れたわた
しにそれはわかりようがなかったけれど、夜中に人目を忍んで連れてこられた事で、ああ、捨てられるんだな。その事だけは、腑に落ちた。
ダンジョンに捨てられてしまった少女が、ダンジョンマスターになる物語です。
その頃、大陸を襲った食糧難により、また一人ダンジョンへと足を踏み入れる……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-02 20:58:09
14166文字
会話率:41%
「どうしてこんなに短いの! 全然文字数が足りないじゃない!」
夏休み、おれが机の上に置きっぱなしにしていた読書感想文を見て、母が金切り声を上げた。
最終更新:2023-08-13 22:22:04
2737文字
会話率:43%
「リーゼロッテ・グローリーデイズ公爵令嬢! 貴様との婚約はたった今、ここで破棄させてもらうぞ! 新しい婚約者はここにいるロレッタ・ゴールデンルーキーだ!」
「いや―――ッ! 私、あなたとは最初から婚約なんかしてないわ!」
学院の卒業パー
ティでそう宣言したスコット・ラブファントム王子は、婚約者であるはずの公爵令嬢・リーゼロッテの金切り声に仰天する。一体何が起こっているのか? 新しい婚約者であるロレッタですら何が起こったかわからずにオドオドする中、リーゼロッテの婚約者であるという隣国の王太子、ユリアンが現れて、会場は大混乱に陥る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-13 12:05:15
8493文字
会話率:33%
幼い頃から王子の婚約者になるべく育てられたナターリエ。
十二歳を期に正式に王子の婚約者に選ばれた。
表面上王子との仲は悪くなく、このまま順調に王妃の道を歩むと誰もが思っていた。
ところがある日、王室主催の舞踏会に一人の伯爵令嬢が現
れた。
伯爵令嬢は王子に近づくと、色目を使って誘惑しだした。
ナターリエがたしなめると、伯爵令嬢は露骨に甘えた声で「誤解です~」などとのたまう。
その後もたびたび伯爵令嬢は王子に近づき、そのつどナターリエは礼儀をわきまえるよう注意をした。
ナターリエの我慢も限界に達しようかという頃、ある噂が王宮に流れ始めた。
ナターリエが伯爵令嬢に悪質な嫌がらせをしているのではないか、と。
ナターリエは否定するものの、王子との間に隙間風が吹き始めた。
その頃から、王子と伯爵令嬢が密会しているとの噂が、ナターリエの耳にも入ってくるようになる。
――でもわたくしは、殿下を信じております……。
婚約者としての立場が揺らぐようなことはないと、ナターリエは愚直に信じていた。
そして、ついに運命の日を迎える。
大聖堂で、衆目の中、王子の婚約者として聖なる祈りを捧げる日が。
ナターリエは祭壇にひざまずき、女神の前で祈りを捧げた。
ところがその瞬間、突然ナターリエの全身は黒いもやに覆われた。
「あの女は闇の魔女よ!」
伯爵令嬢の金切り声が響き渡る。
「君との婚約は、今この場で破棄とさせてもらう! 魔女との婚姻だなんて、あり得ないからなっ!」
王子の怒声を聞き、ナターリエは全身から力が抜け落ちた。
魔女だなんて身に覚えがない。いったい自分の身に何が起こっているのか。
王子にしなだれかかり、自分を見下しながら薄ら笑いを浮かべる伯爵令嬢……。
ナターリエはようやく悟った。
罠にはめられ、婚約者を寝取られたのだと。
近衛兵に引きずられながら、ナターリエは誓った。
いつかきっと真実を暴き、あの憎き女を魔女裁判にかけてみせると。
今、ナターリエの戦いが始まる――。
【カクヨムにも投稿中】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-22 12:08:50
66550文字
会話率:29%
アジア大陸との関係はひとまず安定し、国内で秩序警察補助を命じられた親衛隊特務部隊『陸上憲兵隊』……。
まぁおれたち警察官だったね。
と安心する憲兵たちであったが、パトロール中、秩序警察から入った報告は、想像を絶するほどの悲しみに満ちた_
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『悪夢』であった。
あくまで彼らは補助警察であったが、ただの補助警察ではない。
こちとら空軍や諜報部に友達がいるんだぜ!、と、憲兵隊は事件の解決に疾駆する。
『悪夢を作ることは我々の特権だ。国民ではない』
金切り声を上げる親衛隊は、国民を殺す。
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この作品は『ハイスペック我が帝国』に書くつもりであったある話を引っ張り出してきたものです。
エロも無いし、グロも弱めなので:::
その点、『社会の恐怖』を描いてみようと思い、独立した作品にすることとしました!
世界観はここに書くと長くなってしまうので、第1部をご覧ください!
皆さんもこんな経験、ありませんか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-16 18:21:09
37937文字
会話率:35%
久々の休日。部屋で怠惰に過ごしていた永富の耳に女の金切り声が聞こえる。
「殺してやる!」
何とも物騒な言葉だ。その言葉を皮切りに、叫ぶ男の声、壁を殴る音が次々と永富の耳に飛び込む。
ここ数日世間を賑わせている、男女関係のもつれによる殺人事件
。
まさか、自分の隣の部屋で、そんな事件が…?
永富の手に、汗がにじんだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-01 18:00:00
2180文字
会話率:20%