私の名は、アリスダリア尊。
この宇宙の創始者の彼女(娘)として、
私たちが種をまいて文明の発達した星々の
善良な生物たちからは、銀河を守るゴッズ・プリンセス
などと呼ばれ、敬われてきたわ。
・・・というのは遠い昔の話。
今ではこの宇
宙における、
魔族、霊族、幻獣族、異次元族、宇宙怪獣などが
勝手に湧いてきて、悪さするものは消していって、
結局、多くの勢力から恐れられ、
「ゴッズ・ブレイカー」って呼ばれているわ。
何故、デモンズブレイカーとか
ビーストブレイカーって呼んでくれないの?
訳あって、このジ・アース(地球)やその月に住んで、100年余り・・・
人間同士の戦争の時も、人には出来るだけ接しないようにして
助けてきたつもりだけど。
この星の創始者である叔母様の頼みで、一人娘のマリアを
70年余り面倒をみてきたけど、
今回のお願いは、3年間だけ第一魔霊法大学に行けってことなの。
調べてほしい案件があるとかで、
私でなくてもよくない?って思ったけど。
私は、あまり目立ちたくないからって愚図ると、
辺境の中小企業の経営者の娘ってことで、
目立たないようにするとおっしゃって。
叔母様は身分と名前を用意して下さった。
「楽しんでいらっしゃい。」とおっしゃられたわ。
いえ、もう充分 楽しんでますけど。
この学校を調べると、生徒には上流な家柄は勿論のこと、
頭脳も半数以上の子が、量子伝脳化(量子化手術)
してて、それぞれが特性を持った魔法や霊法を使う子たち。
ほとんどは、親が大企業の役員だったり、
系列企業の社長だったり、
国や地方の権力者だったり、
天下り特殊法人の理事だったり、
親と一緒で、一癖あってプライドの高い子たちばかり。
けれど全然、気にしないし、ならないわ。
逆に面白そうって思って、引き受けたの。
この星の人族は私を畏怖や恐怖の目で見ないし、
心根はみんな善良。本当に大好き。
この星に来て、すごく伸び伸び出来るし、気持ちが楽なの。
けれど、そうも言っていられない事件が起きてしまった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-07 17:23:59
78264文字
会話率:14%
加治ヨシオは父親の介護に忙殺されていた。そんな彼の下に一通のメールが届く。どこか胡散臭さを感じながらもその内容に惹かれた彼は一縷の望みを賭けて契約を交わすことにする。
量子図書館、その施設ではその名が示す通り人間の量子化なる事業が進めら
れていた。
そして無事に父親を量子化をしたヨシオはかつての生活を取り戻せるはずだった。しかし彼を待っていたのは無情なリストラだった。
絶望したヨシオが下した決断は……。
本作品はカクヨムにて公開し完結した作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-18 23:00:00
9965文字
会話率:30%
隣の家に置き配されてた宅配便が、俺あての荷物だった。中身は生体ダッチワイフがゴールドスリーブモードで入っていた。こんなもの買った覚えがない。携帯が鳴りまもなく姉が帰宅する時間が迫る。俺はクローゼットにダッチワイフを隠すことにしたが……スルン
?とクローゼットの壁を抜け量子化され加速、再構築をへた。童貞捨てるって捨て方が違うだろ!「童貞捨てずに、女になれるかあ!」俺は叫びながら再びクローゼットに飛び込んだ。そして俺は……俺と何度も出逢い。「人間舐めんなよ、阿頼耶識」最後の決戦を迎える
カクヨム先行掲載。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-24 22:45:42
12448文字
会話率:27%
西暦2058年、世界は量子デバイスと呼ばれる「対象の物質を量子化して保存する」という機能を持った機械により急速に変革期を迎えていた。
それによる犯罪と抑止がいたちごっこのように働きながらも穏やかに時間の針を進めていたその中で量子神器と呼ばれ
る兵器の争奪戦が世界の裏側から表舞台へ現れようとしていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-06-16 20:28:21
340222文字
会話率:40%
最初は一人の考えだった。人間や物質を量子化することができれば、瞬間的に動くことができるのではないか、それを問うために、実験が繰り返された。
最終更新:2009-09-20 00:01:53
8566文字
会話率:45%