「過去形にならない I love you」——あの日聴いた歌が、いまも心の奥で響いている。
別れ、言えなかった気持ち、遠ざかった時間。
でも、幾億光年のような沈黙を越えて、
音楽はふたりの想いを、ふたたび共鳴させてくれた。
過去になら
ない記憶。
言葉にならなかった“好き”が、ようやく届く物語。
心に残る歌と共に贈る、静かな愛の短編。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-08 09:21:18
602文字
会話率:15%
転落事故で頭を打ち、記憶喪失になった医療魔術師エミリー。昏睡から目覚めると、見知らぬ婚約者と親友が寄り添い合っていた。
以前のエミリーは婚約者を愛していたらしいが……
「エミリー、ごめんね……」
「記憶を失ったなら好都合です。僕と別れてく
ださい」
エミリーが眠っている間に親友と浮気していた婚約者は、記憶喪失に乗じて婚約解消を申し出てきた。エミリーはそれを受け入れることに。
記憶喪失によって婚約者への恋心をすっかり失い、前に歩む決意をしたエミリーだったが、転落事故には秘密があるようで……?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-13 06:30:00
96784文字
会話率:46%
【連載版始めました】
私の名前はリリア・セレスティア。
フェルディア王国の公爵家に生まれ、王太子アルフレッド殿下の弟、第二王子ヒューバート殿下の婚約者……だった。
過去形で言ったのは、さきほど開かれた卒業式で突然、婚約を破棄されてしま
ったからだ。しかも人前で大々的に。
「リリア。君の行いをこれ以上許容できない。今後、僕の婚約者を名乗ることは一切認めない。婚約は破棄だ!」
学園の大広間で皆の注目を集める中、ヒューバート殿下は満面の笑みを浮かべて言い放った。
その横には、私のことを「あの人は酷い人間ですわ!」と面白おかしく言いふらしていた男爵家の娘――クラリッサ・ユールが寄り添っている。
彼女は殿下に抱きつきながら、「リリア様のいじめには、もう耐えられません……!」と涙ながらに訴えていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-24 12:00:00
56669文字
会話率:21%
私の名前はリリア・セレスティア。
フェルディア王国の公爵家に生まれ、王太子アルフレッド殿下の弟、第二王子ヒューバート殿下の婚約者……だった。
過去形で言ったのは、さきほど開かれた卒業式で突然、婚約を破棄されてしまったからだ。しかも人前
で大々的に。
「リリア。君の行いをこれ以上許容できない。今後、僕の婚約者を名乗ることは一切認めない。婚約は破棄だ!」
学園の大広間で皆の注目を集める中、ヒューバート殿下は満面の笑みを浮かべて言い放った。
その横には、私のことを「あの人は酷い人間ですわ!」と面白おかしく言いふらしていた男爵家の娘――クラリッサ・ユールが寄り添っている。
彼女は殿下に抱きつきながら、「リリア様のいじめには、もう耐えられません……!」と涙ながらに訴えていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-07 18:10:04
9551文字
会話率:22%
俺には義妹がいた。いたということは過去形、つまり今はいない。
親父が昔何処かの外国人と再婚して、そしてまた離婚した。その時に義妹が出来たのだ。
彼女とは数年間共に過ごして多少は仲良くなったと思う。けれどそれは両親の離婚という形で簡単に裂か
れるものだ。
結果として俺とその義妹は離れることとなった。元義妹となったのだ。
父が離婚した当初はかなり落ち込んでいたが、今ではその記憶も古くなっている。父が更に再婚して新たな義妹が出来たことも記憶を薄れさせる理由の一つだろう。
だからだろうか、それとも心の奥底ではその白銀を網膜に染み付かせていたのだろうか。
「お久しぶりです。東雲義明さん」
その声は知らないものだとしても、その髪色だけは忘れてはいなかった。もしくはその髪色を引き金に走馬灯の様に記憶が蘇ったのか。
目の前に映るプラチナブランドの少女、日本人離れした美人さん。
「私を覚えていますよね」
そう言う彼女の名前を、俺は覚えていた。
それから、彼女と俺はこれまで以上に関わっていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-12 15:44:51
12022文字
会話率:35%
荻野広樹は普通の一般高校生だ。いや、もう過去形で『一般高校生だった』になる。
ちょっとの勘違いから彼は一般ルートから道を外れて、政府が建てた学園、『戦闘学日本支部』に転校することになった。
その学園には変わった教育課程があり、一カ国にひ
とつずつ建てられてる学園だ。
入学できる条件として、絶対に必要とされるのが『戦闘力』を持っていることである。
彼がこれから起こすのは彼にとって都合の良い勘違いのオンパレード。
本人が知らない間に周囲は勘違いを加速させて、彼は『戦闘学日本支部』最強の一人として勘違いされる。
『シリアス』×『ギャグ』
「中退を受け付けないってなんだよ!学校案内には認めるって記載されてるじゃん!え?俺だけは特例だって、そんなの認めるか!ああ、わかったよ。なら任務中に仲間や一般人に銃とか向けたり、器物破損でもなんでもやって退学になってやる!だってまだ死にたくないんだよ!」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-08 20:58:21
835306文字
会話率:44%
俺には彼女がいた。
そう、いた。過去形。
突然の呼び出しにバカみたいに浮かれた俺は待ち合わせ場所へ向かう。するとそこにいたのは彼女と、俺への敵対心を隠そうともしない屈強な男たち。
男たちに守られながら彼女は言う。
別れて
ください。って。
失意のままに夜を彷徨う俺は、ぽつんと佇む一人の女性を見た。
事情を聞くとその女性も振られたばかりだという。同じ傷を持つ者として俺たちは意気投合、そして――
これは傷の舐め合い、ではない。
傷心の二人がただ出会い、ただ惹かれ合っただけの、ただただ普通のラブストーリーである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-02 20:00:00
398870文字
会話率:40%
やばいやばいやばい異世界転生してエグすぎる。
えガチでだるいなんかマッスルロボだしええてほんまになに?ガチで異世界PM2.5えぐいゴホゴホ(咳です!)
(俺には隠し勝利条件があるマーダーミステリーみたいに)それはね、口笛が吹けることがバレな
い+5
ネックレスを回収する+7
犬を購入する+5
寿司職人を倒す+7
水筒を7本入手する+7
嘘だろ俳句すぎる(57577だから)
↑この条件のマーダーミステリーやりたすぎるなガチ
タイトル予想→寿司水筒犬ネックレス口笛物語
て!そのままやないか〜!ズコ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-17 16:35:52
2312文字
会話率:39%
「婚約を破棄しよう。異界の娘リリカへの度重なる言いがかり、立場上、看過できぬ。そなたは、私の妃に相応しくはない」
「お前には失望したよ、ローズ。父に代わり、勘当を言い渡そう。朝には辺境行きの馬車を用意する」
婚約者らしき王子っぽい人の言
葉、どうも兄らしき人物の言葉。なるほど、と顔に出さずに状況を把握した。黒髪の少女は、王子の陰にかばわれて怯えている。王子の取り巻きも、少女を案じた立ち位置だ。
経緯も事情もわからない。けれど、たった今『わたし』は舞踏会の只中、公衆の面前で婚約破棄と勘当を言い渡された、ということなのだろう。
「そうですか」
着ている衣裳に相応しく、艶やかな笑み見せる。ここで怯ませなければ役者不足だ。最初が肝心。『わたし』は、何より、自分自身の使命のために
--乗り移って、成りかわるこの少女の、名誉と、立場を守らなければならない。
よくある悪役令嬢バッドエンド追放後のびのび生活ものは他の人が書いているので、ちょっと変化球を目論んでみました。婚約破棄のショックで前世を思い出したわこの先の未来知ってます!! ではなく、婚約破棄の現場にうっかり成り代わった憑依型です。最近あんまりみないような気がするけど、昔流行ったよね憑依型。どこの畑とは言わないけど心当たりのある人はそっと胸にしまってください。
辺境に追いやられ境界で揉めてる異民族と和解した功績を元に返り咲いて、王都に乗り込んで元婚約者である王太子の不正を暴いて地位から引きずり下ろした異世界の女の子が活躍した(過去形)お話です。
全部描ききるにはスタミナが足りないので、大長編スペクタクルをご期待の方には物足りない仕様となりますのでご了承ください。
10/10三章前編完結しました。
三章後編、11/23開始しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-04 00:10:00
782300文字
会話率:43%
夏大好きヤスゾーです。もちろん、プールと海も大好きでした。……そう、「でした」です。※武 頼庵(藤谷 K介)さん主催『夏の○○が好きだった!!』企画参加作品です。
最終更新:2024-07-29 10:03:35
1199文字
会話率:4%
生まれ変わった家は、縫物をする家系。前世では手芸部だった主人公には天職?かと思いきや、特殊能力にだけ価値観を持つ、最低最悪な生家で飼い殺しの日々だった(過去形)。
自分の仕事に価値を見てくれる場所と人達に保護されて、精霊やら魔力やらがあるフ
ァンタジーな世界で、彼女は繕う魔力の糸を。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-01 19:47:31
125477文字
会話率:33%
_____努力ではない。奇跡ではない。転落も成り上がりもない。
けれどそこにはあったのだ。「魔法」に彩られた、異世界の日常、そして青春が。
剣と魔法の大国「ヴィゼーロイン王国」その十三番目の王子、セドリック・ルイ・ヴィゼーロイン。
王族
とは思えないほどありふれた、ごく普通のぱっとしない少年である彼は、友達がいなかった。
……まぁ、過去形だが。
「俺の友達、なんかやたら癖あるんだが」
※残酷描写、R15は保険です。
※語り手は男性、メインキャラクターは男女ごちゃ混ぜの5人組ですが、少なくともその5人間での恋愛要素は一切入りません。ご了承ください。
※主人公がぼっちなところから始まるので全員揃うのに少し時間がかかります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-26 12:24:35
9627文字
会話率:36%
「空色杯」に投稿したくて書きました。
ポッキーの日(過去形)だったし。
勢いで書いたので、粗は見ないようにしてください。
最終更新:2023-11-12 00:46:44
500文字
会話率:96%
一回なら死んでいい。この体質が状況をややこしくしている。(※重複投稿作品)
最終更新:2023-08-10 05:00:00
673文字
会話率:8%
私は何故か死んで魂だけの状態になっていた。
目の前の天使の話によると私を担当する天使が何度もヘマをして幸運の値が驚くほどマイナスになって寿命を迎えてしまったらしい。
面倒だから浄化してもらおうと思ったら憧れていた『魔法』も使える世界だ
と言うし、チートな従者(2人)もつけてもらえるとのことだったので、転生しようと躍起になって準備をしてたらまたまたハプニング…。私の第2の人生、一体どうなるんだ?!
//半ば見切り発車なので色々と盛り込むかもしれないです。//最低でも毎月1日(4月は2日)に更新していく所存です。//序盤は伏線張ることに精一杯なので主人公かわいそうと思うかもしれません。//注:作者は主人公に恨みはないです。//執筆するために使う端末にも寄りますが、おおよそ1000字くらいを目安に書いています//2019年10月28日に(旧)人生補填につきチートで転生!?~でもなんか話が違うぞ天使様~から改名しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-07 00:00:00
281075文字
会話率:56%
王から信頼されている凄腕の冒険者だった父と、王国騎士団に所属する母を持つ少年フェンリア・ロキムガルド。
冒険者“だった”と過去形な理由は、父親は10年前に行方不明になっているため。
当時5歳のフェンリアは母親や周りの大人、幼馴染の王子に見
守られて育ち…父親の記憶はいつの間にか薄れていった。
母から戦いの訓練を受けつつ学業にも励む日々を送るが、親の遺伝もあり身体能力や魔法を扱う力が人並み外れて高かったので学園では浮いていた。
15歳になったのを機にそろそろ自分に合った職へ進もうと考えていた矢先…王から勇者に任命される。
恐れ多くて断るも、王から聞かされたのは神託にて判明した勇者の条件を自分が満たしていた事と、行方不明である父親が南の孤島で魔王をやっているという話だった。
新人勇者となって魔王である父親に挑み、軽くあしらわれるという再会を繰り返し、自分は普通の人間とは違う種族の生まれだと知る。
魔王になった経緯なども聞き出そうとするが、行動に危なっかしさがあると判断され…父親の魔王の能力によって、フェンリアは自身の強さを弱体化されてしまう。
しかしそれは勇者としての第一歩。
賑やかでドタバタとした冒険だけど、時々ちょっぴり切なくあたたかい……そんなおとぎ話みたいな物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-06 21:21:53
35485文字
会話率:74%
オルガニア大陸。そこは様々な国があり、魔法や魔物が存在する大陸。その大陸には人類を脅やかす七人の魔王が存在していた。圧倒的な力を持っていた彼等は自身の配下を使って人類を蹂躙し、土地を奪い、虐殺し、人々は日々怯える生活を余儀なくされていた。
そんな恐怖の対象であった七人の魔王達はそれぞれの特徴から一人一人に"二つ名"が付けられていた。傲慢の魔王、嫉妬の魔王、怠惰の魔王、色欲の魔王、強欲の魔王、暴食の魔王、そして憤怒の魔王と。
過去形なのは言葉通り、かつて存在したのは七人だったからだ。今ではその内の四人が死に、魔王の数は半分以下にまで減っている。
では何故魔物、魔族の頂点である魔王が死んだのか。それはとある伝説の存在が関係している。その出自は誰も知らない、気付いた時には魔王との戦線の最前線に立ち、魔王を四人も殺した今では生きる伝説となった七人の英雄。
彼等は今、次に来るであろう侵略に備えるため各国で戦いの準備をしている。国同士の協力戦線を作るためにとある国の国王になったり、人を育てるためにとある魔法師養成学校の学園長になったり、または自分の実力を磨くために行方不明になったりと様々だ。
そんな彼等を人々は尊敬と畏怖の意を込めてこう呼ぶ、世界を壊せるほどの力を持った人類最強の集団、『黙示録のラッパ吹き』と。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-24 01:24:14
293083文字
会話率:53%
舞台は日本国の江戸時代の雰囲気を模倣しつつも電気、ガス、水道などはきちんと整備されている国「三つ葉」の首都、東風(こち)。そこで騒がれているのが幻灰という金だけを盗む盗賊だ。奇妙な事にそいつは一度盗んだ金をピタ一文盗まずに持ち主に返してい
る。その持ち主ってのが、悪党ばっかだった。そう、過去形。金を返されてからは、善人になっちまって。幻灰の奇妙な術にでもかかってんじゃないかって町のみんなは笑って噂にしている。
そんな中、一人の青年、尚斗(なおと)は、見知らぬ少女に声を掛ける。
彼女が持っていた風船が気になったから。
電撃小説大賞で一次落選した作品を改稿して、『文芸webサーチ』『comic room』『幻想検索』に登録しているHP『tori』と同時掲載していきます。
2020/5/30. に 双手腕之瞬 「魂祭」を公開予定。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-02 19:28:14
95668文字
会話率:35%
あいつは私の幼馴染みだ。
あいつは私といつも一緒だった。
あいつは私がいないと生活できないと言われていた。
あいつの母親から、息子を頼むと頭を下げられたから、ずっと一緒にいた。
あいつと一緒にいることに、特に不満はなかった
。
いつからか、あいつを見ると、なにかキラキラしたものを感じていた。
……ずっと、あいつと一緒だと、思ってた。
……いつからか、あいつを見てもキラキラしたなにかを感じることはなくなっていた。
…………そう、過去形。
すべては、過去のものにされてしまった。
他の誰でもない、あいつ自身によって。
……なにが間違っていたんだろ?
……どこで間違えたんだろ?
こちらは、「藤乃 澄乃」さん主催「冬のキラキラ恋彩企画」参加作品です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-12 20:00:00
5580文字
会話率:24%
貧乏商人エリオットは高利貸しアンナへの借金返済が迫っていた。
エリオットは返済の為、アンナと共に訪れた家で死体を発見する。
死んでいたのはエリオットに仕事を依頼した男。もちろん男の死により報酬は未払いに。
仕事の報酬がなくなり返済が出来なく
なったエリオットだったが、
アンナは死体の傍らにある阿片に金の匂いを嗅ぎ付け、
帝国自由都市マリアノフの阿片利権を的にかける。
「血か」
アンナの呟きが聞こえた。
足元に広がるぬめりは血溜まりだった。
「どういう状況だ」とアンナは続ける。
「困ったことになった」とエリオットはいった。
「お前じゃない、エリオット。お前の友達だよ」
「同じだ。困っていたみたいだ」
「過去形だな」
「もう過去の人だからな」
男が死んでいた。
元諜報員のアンナと元死刑執行人のエリオット。
共に知られたくない過去を持つ二人が都市に潜む金、阿片、宗教派閥の闇へと巻き込ま折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-07 02:11:03
211164文字
会話率:57%
もう20年近く経つだろうか。僕は小学校のクラスメイトの、とある女の子が好きだった。
だった……とは言うが、それが過去形に変わったのは本当につい最近の事だ。情けない話だが、大学を卒業し社会人になってまで、僕は彼女をずっと想っていたのだ。
そんな彼女から結婚の報告が届いたのは、社会人になって二、三年目くらいの頃だった。
※この作品は、カクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-18 00:08:02
4049文字
会話率:23%