彼は関西系の中堅商社の東京支店に十三年勤務した。仕事は営業職であり、五年前に定年で退職したのである。退職後の仕事は何もしていない。退職時の役職は課長職で職の手当をしたものの、中々気に入った職が見つからなかったのである。退職の際の退職金は一千
万円であった。三年前、退職金の一千万円にこつこつ貯めた二千万円を加えて三千万円で株式投資を始める。
「三年間の無駄な株式投資した分を何とか取り戻さないと。現物では限度がある、信用取引をしよう。現物は会社が倒産しない限り、元金がゼロにはならないが儲けも少ない。株価の二割の元手で十割の株が買える。信用取引は最長半年間で決済しなければ成らない、それはリスクには違いない。リスクは有るけど儲けの多い信用取引の方が良い」
信用取引は、利益やリスクの少ない現物に比べ、魅力あるものに映ったのである。そして危険極まりない信用取引に手を出したのである。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-09 13:22:30
10740文字
会話率:58%
2020年3月、サラリーマン投資家の朱木 春雄(あかぎ はるお)はコロナショックによる株価暴落を的中させ僅か1日で100万円の収益を上げた。
株価が下がると利益が出るインバースETFに賭け勝利したのだ。
春雄は億トレーダーを目指し更にハイリ
スク・ハイリターンの相場にのめり込んで行く。
あるサラリーマン投資家の勝利、敗北、その後を描く株小説。
全41話
未来の投資家たちへ
これから株式投資を始める未来の投資家の為の小説です。
株の専門的な用語と私や私の周りの投資家の失敗を織り交ぜつつ小説として語ります。
時系列は現実と合わせているので、あの時のミクロの経済状況はどうだったのか?という資料的な価値も持たせるつもりです。
※この作品はカクヨム、アルファポリスにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-23 07:00:00
66113文字
会話率:17%
数学オリンピック金メダリスト。
灘高・京大卒のチートスペックゆうすけが異世界で天下統一を果たす!!
最終更新:2016-04-01 20:16:08
3154文字
会話率:7%