『人の嘘偽りを視読する』異能持ちのアビス一族に生まれながら、その力が発現しなかったエリアーナ。
彼女の異能を利用しようと、子息アレクシスと婚約・結婚させたジークベルト侯爵家の者達に『見当違いだった』『無能嫁』などと罵られ、肩身の狭い日
々を送っている。
エリアーナの美貌の夫・アレクシスは屋敷の離れに愛人と住まいを共にしており、結婚式当日は花嫁の顔を見ようともしなかった。拠り所のないエリアーナの心を支えるものは、魔法鳩に乗せて飛ばす『クロード』との手紙のやりとりだ。
事実上お飾りの妻となってしまったエリアーナは、義母からの命令で、髪を引っ詰めアメジストの瞳を隠すようにメガネをかける地味っ子令嬢に扮し、魔術学校・ロッカジオヴィネ学園に通っている。
地位も異能も持たぬ者を公爵家跡継ぎの嫁に迎えたなど一族の恥さらしだと、義母は意地でもエリアーナの能力を発現させようとしていた。
——残念ですがお義母様。
幾ら私をしごいても、ジークベルト家が望むような能力は発現しません。なのでこんな役立たずの嫁になど、『離縁』を申し付けてください!
『離縁』を言い渡されるために奮闘するエリアーナだが、
アレクシスがエリアーナに冷たくあたるのには、ある深刻な「理由」があって…?!
***
(ご注意)学園もの要素薄め、砂糖盛りつけたい作者の恋愛メイン。軽いざまぁ有り。
鳥や動物たちの声を聴くことができる異能持ちの落ちこぼれヒロインと、訳あり旦那様のじれもだ恋愛ものです。
他サイトにも公開しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-18 21:10:00
89257文字
会話率:32%
「君との婚約は破棄させてもらう!」
王立貴族学院。昼時。
婚約者のニールセンに突然婚約破棄宣言をされたクラリス。
しかしこの婚約は親同士が決めたビジネスの絡んだ政略結婚。
個人の意思で破棄などできるものではないはず。
ニールセンもそれはわ
かっていた。婚約破棄はしたいが親を納得させるような理由が見つかっていない様子だった。
するとニールセンは言った。
「君が婚約を破棄したいと言い出した事にしようじゃないか!」
すべての責任をクラリスに押し付け、なんとしてでも婚約を破棄しようとした。
しかしニールセンがクラリスの家族をバカにしたような発言をしたことで、クラリスはニールセンに勇気を出して抵抗する。
だが、貴族学院において爵位の優劣は大きい。
横暴なニールセンだが、なぜかクラリスのほうが悪いという雰囲気になってしまった。
しかしそこに王立貴族学院の歴史に残ると言われる頭脳。そして美貌の持ち主。
ラインバルト・ミューゼンが現れ、クラリスを助ける。
しかも続けて現れるラインバルトの友人。公爵家の子息ジークフリードとエルストン。
彼らもクラリスとニールセンの婚約破棄を聞いて飛んできたのだったが、果たして彼らの目的とは……?
軽いざまぁ有りの作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-25 15:03:05
7592文字
会話率:45%
どんな傷も病気も治すことができるという『癒し手』の能力をもって生まれた公爵家の姉妹。
姉ラスティアと妹マリア。
しかしその力の使い方は違った。
ラスティアは王族や貴族にその力を使うのに対し、マリアは病気やケガに身分など関係ないと、貧民街に
行っては治療行為を続けていた。
しかし貴族を庶民とは違う優秀な人種だと考えいてる人達からは、マリアの庶民を治療するという貴族らしからぬ行為をよく思っていない者も少なくなかった。
その筆頭が姉のラスティアであった。
『こんな妹を持って恥ずかしい!』
とマリアは言われ続けていた。
そんな中、両親もマリアを疎ましく感じ始める。
ついには縁談話を持ち出し、マリアを辺境の地へ追いやろうとした。だが、それもなかなか決まらない。
その中で唯一縁談話を受けてくれたのがロマネス領の領主であり騎士団長のダルナスであった。
しかしダルナスには良くない噂があることを知っていたマリア。
結婚式当日、ダルナスと初めて会うがマリアの予想は大いにに裏切られ……?
軽いざまぁ有りのハッピーエンドのお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-18 15:37:25
35165文字
会話率:29%
突然自分が遊んでいたソーシャルゲームの世界に飛ばされてしまった男は、何故かゲームのキャラクターに転生していた。しかもそれは、すぐに売られてしまうような最低レアリティのキャラだった。
だが、彼は同時に自分の一番のお気に入り高レアキャラとも出会
う。
これはそんな低レアになってしまった男と高レアキャラヒロインの話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-16 12:02:06
29666文字
会話率:30%