人類初の星間戦争となった長い戦役の中で要塞として
存在した「逆巻」は戦後、その軍事的な価値を喪失し
「逆巻市」として改装され
今は、多くの市民を守り支えている
「逆巻港」と呼ばれることもあったこの居住地も
終戦後、五十年以上という長い時間
が経過し
重要資源の枯渇によって経済的な価値をも喪失していく
この状況を打破するため「市長」はある計画を立案する
その計画の第一段階として寄付を募り警備隊を発足させた
――――――なぜ今、警備隊なのか?
その答えをいまだに知らずにいた隊長の御影護と隊員達は
初任務として資源宙域の警護に向かうことになる折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-11 00:27:25
302754文字
会話率:54%
ふたご銀河はロル星団とジル星団という二つの星団を持つ銀河である。銀河の様々な国や文明の興亡と、ヘイダールという二つの星団の間にある軍事要塞との関わりを超能力者や魔法使いの活躍を含めて描いた物語。
最終更新:2020-11-27 07:47:03
2392198文字
会話率:52%
2320年、人間の9割以上が、とっくに地球から離れ、宇宙に生まれ、暮らし、子を生み、そして死ぬようになった、ガンダムっぽい感じの頃。
二つの勢力が、木星のヘリウム3の採取を巡って熾烈な争いを繰り広げている中、
軍事要塞に暮らす民間人の間では
、その宇宙空間特有の交通の不便さから、
料理などを直接店から玄関先まで届ける、小型配送サービス『ジャオフー』の普及が急速に進んでいた。
これは、ある一人のジャオフー配達員の一日を記録した、罪と挫折の小さな物語である。
俺はジャオフーの配達途中によそ見をして、前の小型船に追突事故を起こしてしまった。
パイロットに怪我はないようだった。機体の損傷もないように見えた。
おかまを掘られたカプスのパイロットは、俺の方を向いて困惑した表情を見せると、何も言わずに行ってしまった。
どんなに軽微な事故であっても、その場でのポリーツカへの申告は義務だ。不申告は刑が重くなる。
しかし、俺は呼び止めずに、彼が先に行ってしまったのを、これ幸いとばかりに、現場から立ち去ったのだった…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-14 17:22:12
19375文字
会話率:17%
★
記憶を持たぬ青年「僕」は目を覚ました時、すでにこの街にいた。
そばにいたのは、ただ一人、自分の事を父と呼び慕う少女。
「僕」は少女と共にこの街を渡り歩く中、この街の成り立ちや、自分の記憶にまつわる真実に近づいていく。
☆
軍人であ
る「僕」は大戦の只中、軍事要塞である「列車」を拠点に、大戦を勝利に導く鍵と云われる<素体>を探す重大任務に当たっていた。
そんなある時、「僕」は、任務中の雪山で一人の不思議な少女と出会う。
それとほぼ同じころ「列車」内で何人かの軍人が何者かに殺される怪事件が起きていた。
その日を境に「僕」の運命の歯車は、思わぬ方向へと動き出していくことになる。
★と☆、ふたつの世界が紡ぐ物語がここに始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-05-23 23:17:21
10870文字
会話率:27%