友人の須井 香と恋人の名取 稔とそして私、川利 翠の三名で穴場の海岸の砂浜に出掛けた。
砂でスイカ檻を、動かないように固定するように作る。ちゃんと目隠しをしてあげる。
スイカ割りだからね。そしてハンマーで全力で叩き割る。バットは忘れたから。
それはまるで地上の花火だ。ハンマーが当たると爆発四散する中身。それは黄色ではなく赤色だった。
もう一つにも振り下ろす。外れた。痛みが走ったからだ。先ほどので手首を少々痛めたようだ。
仕方がないので包丁で切り取る。飛び散らないように布巾で押さえながら。
収穫したら、代わりに行きに購入した黄色のスイカを供えておく。
ケースには生理用品を敷き、零れないようにして、それを入れた。
ハンマーは二つの砂山の間に置いて埋めておく。
包丁にスイカの箱、財布も持った。忘れ物はない。
浮き輪はいらないのでスコップと一緒に車のトランクに入れておく。
帰り道はしばらく歩く。ちょっと早いけど、そろそろ帰ろう。
途中で鮮魚でも手に入れよう。ある程度捌く方が包丁も混ざって判別しにくくなるだろうから。
しかし特技の餅つきが役立つとは思わなかった。
そんなこと考えていたら、なんか焼き餅が食べたい気持ちになったのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-15 00:18:33
1000文字
会話率:40%
児童公園を舞台に、クラスメートのガキ大将が始めたかくれんぼ。
車のトランクに隠れた少年・枚方修久は、予期せぬトラブルに巻き込まれてしまう…
※本作品は、夏のホラー2021参加作品で御座います。
最終更新:2021-07-30 08:08:05
7174文字
会話率:32%
とあるSNSのDMでいきなり仮想通貨のアドレスと添付ファイルのURLが送られてきた。
普段なら即削除するが目に留まった添付ファイルのURLが「isekaiiisekai.○○.△△」
だったため仮想通貨も異世界進出か?と思いついついリンクを
クリックしてしまった。
いつもの流れで初めに一度だけ表示されるサイトの利用規約も読まずに同意したらいきなり、何者かに侵入され黒い布を頭に被され数日間くらい車のトランクケースのような中で放置された。乗り物が動いて移動していることはわかるが行先が不明だ。
そして連れてこられたのがここってわけさ。
よく私は子供の頃から変わっていると言われてきました。
自分では特に何ら変わりはないと思っていたのですが、どうやら異世界へ行くかもしれません。いや時すでに遅・・・
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-29 03:00:00
46737文字
会話率:38%
修二は仲間の和樹と哲也と共に、車上荒らしで生計をたてていた。
ある日の深夜、修二のもとに哲也から緊急の連絡が入る。和樹と共に現場に向かうと、そこにあったのは車両価格四千万円を超える、超高級車ロールスロイス・ファントムだった。しかもその
車は、ドアもロックされておらずエンジンキーも挿しっぱなし。本来は車上荒らしだけにとどめ、車本体には手を出さない修二たちだか、高級車の魅力に負けて車を奪取する。
しかし、上手い話には裏があるもの。その車のトランクの中には、女子校生の死体が横たわっていたのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-11 18:32:35
31942文字
会話率:45%
俺、平野幸康(ひらのゆきやす)は、大学の学園祭実行委員会、略して実委に所属する大学2年生。
物事に動じないものだから、仏(ほとけ)の平野なんて呼ばれたこともあるがそれはおいておく。
そんな俺だが、今は軽自動車のトランクの中で、可愛い女
の子と二人っきり。
学実委の連中で車で遠出しようとなったはいいものの、面子は七人で自動車は五人乗り。
誰か二人がトランクに乗ろうという無茶な案が通ったのだ。というわけで、とある理由で希望した俺と
何故か名乗り出た後輩の彼女こと、山本芽衣(やまもとめい)は身を丸めて、2時間もの間、超狭い
スペースで二人きりになったのだが-
冷静沈着な男の子と、そんな彼を慕う後輩の、密着対話ラブコメ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-10 12:00:38
7274文字
会話率:43%
男は言った、その瞳が母に似ているのだと。そして女の眼窩が抉れるほど何度も裁ちバサミを突き立てた。それからおよそひと月後、女の遺体は盗難車のトランクから発見された。
最終更新:2016-06-27 21:46:46
4423文字
会話率:26%
一九九九年七月ノストラダムスの予言が世間をにぎわす中、佐藤は妻と喧嘩になり、あやまって彼女を殺害してしまう。警察に捕まることを恐れた彼は、死体を車のトランクに載せて山へと埋めに向かう。だが警察の検問に捕まり車のトランクを見られてしまうも、妻
の死体は消えていた。佐藤が人気のない公園に移動しトランクの中を調べていると、そこに拳銃をもったふたり組の男が現れる。彼らは佐藤を誘拐し、その妻に身代金を要求しようと企んでいた。男たちが身代金を要求するために電話をかけると、驚くべきことに佐藤の妻もまた別の男たちに誘拐されていた。
この奇怪な事件の裏側にはノストラダムスの予言を信じる十二人のバカの姿があった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-10-19 00:02:51
127381文字
会話率:59%