灯りとは魔物だ誘蛾灯に虫が引き寄せられる
暗闇の中でしか語れない手紙の内容がある禁忌の便り
枕の下に闇は潜んでいる其処が地獄である証拠
櫻は夢幻、薄紅色の粉雪がまた前世の夢を見せる
夜には夏という業がアルバムの中でごとごとと言って
逃げ出さ
なくては此の世には慈しみという極楽があるから折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-30 20:49:24
4145文字
会話率:0%
誘蛾灯になぜ蛾が集まるか、知ってるかい。
蛾は上下を、重力ではなく明るさで認識してるからなんだ。
夜といえども、空は地面よりは明るい。
その明るさの違いで蛾は上下を認識して飛んでいるんだ。
だからそこに人工の光があると、蛾はそっち
が上だと認識してしまうからマトモに飛ぶことができないのさ。
夏の虫が飛んで火に入って焼かれてしまうのは、そういうわけなのさ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-14 11:00:00
11099文字
会話率:11%
冒頭より——
舌先三寸で駆け引きするような、男女特有の小賢しい語らいは、彼女にとって陳腐そのものであった。誘蛾灯のような色香に基づく、本能を刺激する彼女が醸す劣情は、男を虜にするだけの説得力が背中越しにも感じ取れた。肩甲骨まで伸びる黒髪
は、人工毛に引けを取らない真っ直ぐさと足並みの揃い方をし、時折吹き付ける風になびく度、コマーシャルに惹句がお似合いだ。身体の曲線を逃さない、肌と懇ろな服のおかげで、町を歩けば「耳目」の真髄を見た。澱に湧く虫が可愛く見えるほどの醜悪な眼差しが、彼女の全身をつぶさに捉え、外界であることを黙殺してそれぞれの趣味趣向をぶつける。他者を慮ることを棚に上げた衆目の醜さを承知しながら、私もまた彼女の動作に暑い視線を送っていた。拝んでも拝み切れない彼女の美しさを崇拝し、どれだけ稀有な存在であるかを語るに落ちた。
18時講習折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-28 18:00:00
14999文字
会話率:42%
ロザリア・ヴァンプスはヴァンプス侯爵家の令嬢であり、魔法具開発によって成した巨額の富を有する至高の女性であった。一人娘のロザリアの婿がヴァンプス家を継ぐということもあり、ロザリアは多くの紳士から求婚を受けていた。
そんなロザリアの順風
満帆の日々は、ある日泡沫のごとく消え去ることとなる。
異界より現れた巫女。黒目黒髪の異国の少女によって、ロザリアを取り巻いていた男性たちは姿を消した。
巫女はまるで誘蛾灯のごとく多くの令息を引き寄せ、令息はロザリアのもとを去っていく。
それでも、ロザリアはあきらめなかった。
自分こそが皆に愛される完璧な女性だと、そう疑ってかからなかった。
だから、なんでもやった。裏社会に金をばらまいて、巫女の殺しだって計画した。
それなのに巫女は死なず、そしてすべての悪行がロザリアの首を絞めた。
そうしてロザリアは、巫女とともに生きる宣言した王子によって切り捨てられ、無様に死んだ――はずだった。
「おお、ロザリア。死んでしまうとは情けない」
そんな声を聞くまでは。
やり直しを決意したロザリアは、神に与えられた「好感度の魔眼」を武器に、彼女は令息たちの心を取り戻していくことができる、のか。
忠犬執事ハスターを従えたロザリアは、学園生活のやり直しを始める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-31 18:00:00
74309文字
会話率:54%
川崎さん、怖い話知りませんか。
最終更新:2023-07-29 11:03:38
1946文字
会話率:0%
/妖怪などの描写あり、のんびり書いていくつもりです
/結構きつめなシーンがあるかも
/軽めなあらすじ 平凡というわけではないが悪くないそこそこな日常が突如終わりを迎えた。目の前に広がるとある化け物が生み出した青色の炎に足が操られ炎へと進ま
される。しかし、ひょんなことから彼は化け物を炎へ殴り飛ばし……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-10 03:18:00
2066文字
会話率:33%
大学生の恋愛はクソだ。恋愛とすら呼べない代物かもしれない。でも、だからこそ、美しい彼女は光っていた。まるで、誘蛾灯のように。そんな、美しい彼女を、俺は殺した。
最終更新:2023-05-05 11:37:25
4064文字
会話率:29%
昼間はさえない女子大生の本多瑠香。
だが、夜になると彼女は妖艶な美女に変身して男を引っかけていた。
そんなクラスメートの秘密を知ってしまった小田真一と先輩の澤田は、競い合うように瑠香のことを調べ始める。
ところが澤田は死体となって発見された
。それは国家を揺るがす巨大な陰謀の幕開けでもあった。
果たして彼女の目的とは何なのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-01 23:34:27
116479文字
会話率:42%
時は2184年。アメリカ合衆国日本州州都トウキョウ。
超常的な電子技術、自動化、人体置換が普遍と化し、数世紀前の「お伽話」は最早生活の規範となる。
非科学的概念が架空の存在として忘れ去られていく一方、現代知識では説明の付かない怪奇現象
がトウキョウ内で多発する。
錯綜する情報に紛れ、都民の間では奇異な噂が広まり始めた。
「蠢くのを見た……蛇のような影だった」
大衆の中には、噂の真相を知る者、若しくは暴き出す術を持つ者が紛れ込む。
ジュンイチ・サイトウという名の男は、暴き出す側の人間だ。
父と己の仇を追い求める最中、彼は街に潜む未曾有の脅威……智徳を得た怪異、欲求を募らせた偶像、人間の真なる姿と対峙していく。
無論、深淵を垣間見た者が一人とは限らない。
まるで誘蛾灯に誘われた羽虫のように、異能を有した者達がトウキョウに集う。
己が理想を追い求め、彼等は今宵もネオン街を奔走するのだ。
果たして、歪な因果の渦はジュンイチ・サイトウに何をもたらすのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-09 04:09:56
123015文字
会話率:32%
猫に同情して、ついていったらその先に悲劇が。(※重複投稿しています)
最終更新:2021-05-31 19:00:00
253文字
会話率:34%
誘蛾灯にいざなわれ、いくつの命が燃えて行ったのだろうか。
かつての白絹の村は、今や森に呑まれつつある。
手を取り合うことを拒んだゆえか。
それとも、蚕の感謝を忘れたゆえか。
今頃慌てようとも、もう遅い。
大きなうばたまの目と2つの扇。
おしら様は許しはしないのだから。
陽の落ちた畦道には大蚕が舞う。
眩い鱗粉に照らされたらば、誘蛾灯にいざなわれた蛾と同じ。
蚕が誘蛾灯になるというのは何とも倒錯しているではないか?
誘蛾灯にいざなわれ、いくつの命が燃えて行ったのだろうか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-15 17:00:00
7689文字
会話率:17%
あああああああああああ
キーワード:
最終更新:2018-10-05 22:58:55
225文字
会話率:0%
誘蛾灯に捕らえられたガのような。
10年以上前に別名義で書いたものです。
最終更新:2017-03-13 12:00:00
352文字
会話率:0%
吸血鬼病…感染者は感染者を愛するものの生命を無自覚に吸い取って結晶質の身体に変えてしまう。自覚症状がなく徐々に身体が硬直していくそれはおよそ50年前地球上から消滅したと言われていた……。
宝石店の息子 アル・グレイスはある日、謎の少女
月宮灯(つきみや ともり)と出会い、自らの人生に決断を迫られてしまう…。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-28 17:01:34
46167文字
会話率:41%
「共同募金にご協力、お願いしまーす」
街頭でそんな声がすると、ついふらふらと募金箱の前で財布を開いてしまう。
女子高生の呼び声は、誘蛾灯のように世のおじさんたちを引き寄せる。
一方で、高校支援を担当している若い官僚は、予算削減の対抗
策を練っていた。
「なっ、協力してくれたら売り上げの一部を回してやるからさ」
財務官僚を巻き込み、空前絶後の共同募金がスタートした。全国の高校で売り上げを競わせるという壮大な取り組みである。
はたしてこれが、日本の未来を築く一歩となりえるのか。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-10-09 12:46:12
9306文字
会話率:71%
そこは、魑魅魍魎が己の保身と欲にかけて、獲物を文字通り骨の髄までしゃぶるために、鎬を削る戦場。さぁ、今宵も丸々太った鴨が誘蛾灯に誘われるように、腹を空かせた餓鬼の胃袋の中に堕ちていくーーー。
最終更新:2015-01-21 12:52:51
389文字
会話率:0%
三年ぶりに母方の郷里を訪れた彬文。
変わっていないようで、どことなく違和感のある親戚たちの態度を、彬文は実父の近況が絡んでいる為だと思い込んでいる。
そんな彬文は、従兄の操生や叔母が口にする、真逆の言葉に翻弄される。
はたしてどちらの意見
が正しいのか。
彼らの真意は一体どこにあるというのか。
気付くことが出来ないまま、状況だけが変化して……。
※自ブログにも同小説を掲載しております。
「小説家になろう」には改稿したものを投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-10-18 03:51:49
10280文字
会話率:27%
経済破綻から復活することのできなかった日本は国力を消耗させ、国を二分する内乱が発生するに至って、その荒廃は極みに達した。
しかし、他国によって強制的に借り上げられた横浜は戦火を免れ、世界有数の経済都市へと発展していた。
国際的な金融都市であ
るが故の奔放な活力と深い闇は、横浜を世界で最も絢爛たる魔都に変貌させ、その怪しい輝きに魅入られた成功者、あるいは敗残者を誘蛾灯のように吸い寄せる。
街にあふれる難民にあがめられる聖者と、夜の女王は不可思議な縁によって引き寄せられてゆくのだが……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-06-10 00:00:00
184153文字
会話率:39%
『今から、あなたに会いにいくよ。蛹なんて過程は一足飛びにしてしまうから。』
本文より引用。
「クリスマスイブ」「宮沢賢治」「虫めづる姫君」を題材とした噺です。
最終更新:2013-03-19 00:01:43
7931文字
会話率:18%
沢木香穂里先生のお題に基づくお話です。
最終更新:2012-12-03 20:00:00
983文字
会話率:40%