令和十七年四月、海沿いの地方都市・潮崎市。市役所観光課の若手職員・樹は、取り壊しが決まった辰巳岬灯台を眺めながら、中学放送部時代に交わした「街を照らす拠点をつくろう」という約束を思い出す。思い立った彼は、灯台を市民図書館兼コミュニティ拠点
として蘇らせようと決意。しかし、期限は一年後。市は既に岬一帯をリゾート開発会社に売却する方針で、タイムリミットは刻々と迫る。
樹はかつての仲間たちに声を掛けるものの、性格も人生の悩みも一筋縄ではいかない相手ばかりだ。批判を口にしつつも細部にこだわる理央。無謀な挑戦を面白がるポジティブ男・亮汰。恋も企画も「コピー&ペースト」で渡り歩いてきた志歩。自分を変えるためストイックに走り続ける祐介。そして紙の台帳を手放せない慎重派・亜梨沙。六人は再会早々ぶつかり合い、企画書は赤ペンで真っ赤になり、ドローン撮影は屋上から落下しかけ、資金は雨天で吹き飛ぶ――それでも「灯台が点る夜明け」を胸に、彼らは許認可の山、クラウドファンディングの荒波、台風直撃の足場倒壊といった具体的障害を笑いと喧嘩で乗り越えていく。
嵐の後、白く塗り直された灯台にステンドグラス越しの朝日が差し込む瞬間、六人のわだかまりも溶け始める。嫌われても信念を貫く勇気と、他者とぶつかりながら歩み寄る方法。そこで得た光を次の誰かへ手渡すため、夜明け朗読会の幕が上がる――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-26 12:10:00
17433文字
会話率:39%
新しき事柄、もたらさるるとき、摩擦生まるるは、よくあること。
しかして、そを利用して私腹を肥やす者、ありけり。
最終更新:2023-11-24 21:40:01
963文字
会話率:60%
主人公はSF作家を夢見るサラリーマン。
相棒はメイドカフェの美しきメイド長。
この2人が秋葉原で起こる事件を次々と解決するオトナの、オトナによる、オトナのためのラノベ第92話です。
今回は、川底清掃ロボ"海底ルンバ"が盗まれ、秘密の内に
神田川で性能試験が行われます。
ところが、同時期にインドの砂マフィアが秋葉原に上陸、川底の浚渫を始めますが許認可をめぐり謎の水死体がw
誰もがマフィアを疑う中、コンビは犯人が建設局の担当官であるコトを暴いて、秋葉原には平和が戻るのでした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-17 19:24:49
13893文字
会話率:67%
異空間に出入りする技術を発見した男が居た。
異世界では無く、異空間。
何も無い、真っ白い広大な空間への出入りをする技術。
男は、世界征服をもくろむ訳でも億万長者を目指す訳でも無く、
悪用を防ぐために技術の存在自体を秘密とした。
しかし何
かしら有効活用出来ないかと考え、
この技術を使用しての駐車場の経営を始めた。
駐車場のスペースはたった2台ながら、預かれる台数は無限大。
技術流出を防ぐため、1人で運営する徹底ぶり。
しかし、有る日、技術流出の危険に繋がる事件に遭遇する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-05-04 16:36:04
19362文字
会話率:6%