次々と侵入した異民族が領内を跋扈する、いわゆる民族大移動が始まった古代ローマ帝国の末期。滅びゆく帝国にあくまで忠誠を貫く異民族出身の武将スティリコと、敵とも味方ともつかない関係を保ちながら勢力を拡大していく西ゴート族の王アラリック。ギリシャ
~マケドニア~北イタリアと広大なローマ帝国を舞台に三度対戦した、ふたりの蛮族の物語。
(全七話)
※この物語はフィクションです。実在した人物・背景を参考にしておりますが、史実とは異なることをご承知おきください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-02-11 20:00:00
15817文字
会話率:46%
かつてスペインは1つの国家ではなく、フランク王国に服従していたボルゴーニャ家、つまりトラスタマラ家が支配するレオン・カスティーリャ・アラゴン・ナバラの4つの国に分かれていた。
ローマ帝国の制海権の為の飛び地(スパニア)であったその国々は西
ゴート族によってキリスト教徒の国家として独立し、一時はイスラム教徒たちの北上によってグラナダ王国というイスラム教徒の国家として栄えた。
やがてキリスト教徒たちは勢力を盛り返し、国土復活に向けて少しずつ動き始めた。
俗に言うレコンキスタである。
これはその最終段階において、4つの国々が1つにまとまり、やがて日の沈まぬ王国へと変遷する激動の15世紀(時代)を生き抜いた1人の女王の話である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-03-28 17:58:16
27239文字
会話率:19%