サツマイモの表皮の色は紫だけではなかったと、知命を過ぎて初めて知った話から綴ります。
『豆腐の角で怪我するぞ』、『大根にも花は咲く』、『ジャガイモの花は薄紫色』に続く、エッセイの第四弾。以前と変わらず、テーマは定めず気の向くままに書き綴っ
てまいります。なにとぞよろしくお付き合いくださいませ。
無断転載、無断複製を禁じます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-08 11:28:06
172464文字
会話率:17%
第二次世界大戦末期、連合軍は東と西からナチス・ドイツを包囲し、勝利の光が近づいていた。しかし、「正義の戦い」と称されるこの戦争の裏には、語られることの少ない道徳的崩壊と人間の葛藤が隠されていた。歴史の華やかな表皮を剥がし、戦争の最も暗い側面
を直視する。
東部戦線では、ソ連赤軍が復讐の怒りを抱いて進撃し、民間人の血と廃墟を残した。西部戦線では、英米連合軍の爆撃がドイツの都市を焦土にし、無辜の命が炎に消えた。権力の密室では、ヤルタ会談の決定者たちが冷酷に世界を分割し、底辺の人々の運命を無視した。戦後、ニュルンベルク裁判はナチスの戦犯を絞首台に送ったが、勝者の過ちは歴史に静かに隠された。
戦争の残酷なゲームにおいて、正義は勝者の独り言に過ぎないのか?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-26 00:00:00
4452文字
会話率:20%
リングバインダーの留め具は、アバラ骨に似ている。
最終更新:2023-10-19 07:00:00
244文字
会話率:0%
日課のランニングから帰ると、それに気づく。
真っ黒な地面の上で何か白いモノがうねうねしている。
「何だろ……?」
気になった私は、その場にしゃがむ。
小さめの白い幼虫が地面で悶え苦しんでいた。
その表面には小さなアリが6匹ほど。
幼虫は彼らに噛まれていた。
私は人の目を気にすることなくその場で観察し続けた。
(これは助からないな……)
私は幼虫が死ぬまで、それがどんな反応を見せるのか気になった。
変なことをしているな、とは思った。
それに、
残酷なことをしているな、とも感じた。
私の入っていた部の顧問のひとことが脳内に浮かんだ。
「苦しんでいるなら踏みつけて殺してしまえ」
虫のためだ、とのことだった。
私は観察しているだけで、踏みつけなかった。
私は苦しんでいるのを興味深く見ているだけで、
幼虫を助けなかったわけだ。
しばらく観察を続けた。
その体に赤い、長くて細い線が2本くらい出始めたところで、(表皮が顎によって裂かれたのだろう)
私は観察をやめた。
生物が死ぬまでの苦しみのプロセスに興味を持つ。
靴が汚れるのを嫌がって、
幼虫を踏みつけずに観察を続ける。
その死のシーンに飽きて家に帰る。
主語は全部、私。
残酷な私。
そんな私が創り出した物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-07 07:08:57
5254文字
会話率:34%
木の表皮に、しがみついています。
まだ、乾かないですね。
じゃぁ、七年間暗闇の中で思っていたことを改めて考えてみます。
ちょっと長いかも知れませんが、よろしかったら お付き合い下さい。
最終更新:2020-08-15 16:13:53
1947文字
会話率:0%
『うっふふ』
摩耶が笑みを洩らした。
「な、何が可笑しい!」
LUCAが気色ばんだような表情をした。
「バラバラにして犬の餌にしようが、現実世界のあたしは無傷よ。なので恐怖感は半減するわよ」
「そう思う
なら、今から体験させてやる。夢魔地獄の凄さをな」
『ガチャガチャ』
『グゥッイン』
電動ノコギリとフォークが小刻みに踊っている。
LUCAが胸前で押し開いていた両手を、地面に叩きつけるように振り下ろした。
フォークと電動ノコギリが、摩耶を目指して突進する。
摩耶は冷静にフォークと電動ノコギリの動きを見ていた。
(これでジエンドか‥‥)
摩耶は静かに眼を閉じた。
『ゴー‥‥』
突然、内耳が揺れて耳鳴りがした。
そして眼前に過去の出来事が螺旋を描くように点滅する。
(本当だったんだな。人は死ぬ瞬間に過去の出来事が走馬灯のように蠢くというのは‥‥野呂との2年間の結婚生活、偽装結婚とはいえ穏やかで安らぎの日々だった。あたしは満足‥‥)
『あれっ?』
眼前に2倍位に膨れてギラギラ耀くシルバーの円盤から放り出された野呂の姿が大写しになった。
(あの時の出来事があたしの人生で一番ビックリした一瞬だったわ。あっ、映像が動き出した‥‥)
ヌメヌメぶよぶよした野呂の表皮をバリバリ破って、毛が全く無いツルツルした人間らしきものがニューと現れた。
表皮は蒼白いゼリー状のもので覆われて白く透明感を帯びていた。
床に散乱したゼリーで滑るのか男は、動いては転びながら、やっと四つん這いになった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-18 08:09:44
5654文字
会話率:39%
ハロウィンの夜が来た。
ひしめきあうカボチャども。ゴツゴツと硬い表皮をぶつけ合いながら、連中がせまりくる。
この驚異的な野菜的なモンスター的ななにかに対し、立ち上がる男たち。
様々な悲しみと哀愁に彩られながら、戦士たちは武器を手に手にカボチ
ャへと挑んでいく――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-26 22:23:39
1962文字
会話率:26%
即興小説トレーニング。お題「今日のゲストは春」15分。
キーワード:
最終更新:2016-09-08 22:57:59
749文字
会話率:0%
意識が朦朧としながら学校の始業式に向かった成瀬初。
登校中にモナコハッチングを被った男とぶつかり、その拍子にゴミ箱へ。中身が飛び出してしまい、拾おうとすると、なかみは表皮だけをきれいに剥がれた死体……
その後、政党が統一され、事実上独裁国
家に。
一見関係のない事件が、交わりあり得ない方向へ。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-08-10 12:00:00
2583文字
会話率:45%
封印惑星(ハーモナイザーシリーズ02)
はるか昔に最初の地球として滅没した。
ある意味で封印されていた。
その改修し再生された惑星である●大球●から変化し、再生された
新しい地球の世界樹 となったアー・ヘブンの聴覚に働きかけるものがあった
。
、新しい地球の中心である世界樹ハーモナイザーが働きかけ、アー・ヘブンは始めて、自分の名前の意味合いを悟った。
アー・ヘブン=アウフ・ヘーベン(止揚)だったのか。
アー・ヘブンである、
世界樹の、表皮、小さな部分に、
古代の地球文字が刻まれている。突然、それは現れた。
『私の夢は、、、』
今は存在しない古代人の「北の詩人」イメージ脳はただよう。
●山田企画事務所・飛鳥京香 サイト などより転載。http://plaza.rakuten.co.jp/yamadas0115/
飛鳥京香/SF小説工房(山田企画事務所)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-04-16 21:43:27
22962文字
会話率:15%