お母様、私いつまで待てばよいの?
若年で伯爵位を引き継いだマーゴットは当主でありながら夫に実権を握られ夫の愛人と取り巻き達に嫌がらせを受ける日々を送っていた。
ある日を境に、彼女は屋敷中に広がる異臭に苦しめられる。それはウエンブリー伯
爵家の血統魔法の目覚めの兆しだった。
最良の相手に出会わないと目覚めない糸魔法。引き付けられる香りの持ち主に出会った時、彼女は全てを理解する。
力弱き存在から糸魔法で領地を守る『ブラックウィドウ』へ。覚醒と解放の逆転劇。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 19:08:27
12462文字
会話率:36%
「貴様は出来損ないだ、二度と我が家の敷居を跨ぐなぁ!」魔法が全ての国、とりわけ貴族だけが生まれつき持つ『血統魔法』の能力で全てが決まる王国でのこと。とある貴族の次男として生まれたエルメスは、高い魔法の才能がありながらも血統魔法を持たない『出
来損ない』だと判明し、家を追放されてしまう。失意の底で殺されそうになったエルメスだったがーー「血統魔法は祝福じゃない、呪いだよ」「君は魔法に呪われていない、全ての魔法を扱える可能性を持った唯一人の魔法使いだ」そんな時に出会った『魔女』ローズに拾われ、才能を見込まれて弟子となる。そしてエルメスは知る、王国の魔法に対する価値観が全くの誤りということに。5年間の修行の後に『全ての魔法を再現する』という最強の魔法を身につけ王都に戻った彼は、かつて扱えなかったあらゆる魔法を習得する。そして国に蔓延る間違った考えを正し、魔法で苦しむ幼馴染を救い、自分を追放した血統魔法頼りの無能の立場を壊し、やがて王国の救世主として名を馳せることになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-19 20:48:54
1284944文字
会話率:32%
ヴァージニアは政略によりエドワードと婚姻を結ぶが、初夜にて「君を愛することはない」と夫となったばかりのエドワードに宣言される。彼には平民の恋人がいることをヴァージニアは知っていた。だが彼女には怒りも焦りも困惑もない。何故なら彼女は「ゴースの
娘」。血統魔法があるからだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-19 18:31:55
3843文字
会話率:34%
アスラ国の四大貴族に生まれたヒノ・イブキは生まれ持った力が原因で一人も味方のいない幽閉生活を続ける。
炎の血統魔法を操るヒノ家に生まれた何も燃やせない緑色の炎。血族の穢れとされた彼は十年間の幽閉生活の後、自殺に等しい命令と共に外の世界へ足を
踏み入れた。
追放を盾とした命に従わざるを得なかったイブキだが、彼は知らない。
自分の炎が持つ秘められた性質を。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-09 22:31:18
15447文字
会話率:13%