「婚約を破棄させてもらう!」そう告げたのは、平民の女を伴った王太子であった。あろう事か、学園の卒業式パーティーで、非常識なことをしだした王太子に、周囲の人間は注目する。
そして、次第に公約破棄された公爵令嬢へと視線は集まる。しかし、公爵令嬢
は微笑むだけ。何故なら、彼女は婚約破棄など聞いていないから。公爵令嬢の頭の中には蚊のことしか頭に無いから。「痒いかきたい痒いかきたい痒いかきたい」
婚約破棄と蚊が織り成す、勘違い物語。
この物語、どう収拾がつくの……!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-02 12:07:18
6253文字
会話率:20%