主人公の女性ルーシーは、スバル王国に住む国家魔法士で、彼女はこの世界で最高位の魔法士でもある。性格は穏やかで、人からの頼みを断れないたち。現在25歳である。
彼女は3ヶ月ほど前に、長身で目元が涼やかな20歳の王都内の大学に通う男性テナー
と、落とした手帳を拾ってもらったことがきっかけで付き合うことに。彼とは穏やかな付き合いを続けていた。
ルーシーが苦手としているのは、この国の国王であるレオンだった。彼は、巷では非公式だがファンクラブが出来るほど人気があるのだが、彼女にとっては、無表情で圧が強いので苦手な人物だった。
だが、実はルーシーの彼氏のテナーと、国王であるレオンは同一人物だった。
スバル王国の東南部の森林に、3年前から突如現れた魔物。
この世界で魔物自体は、500年程前に突如一斉に姿を消していたのだが、どう言うわけだか、再び世界中でもスバル王国の東南部だけに、現れてしまうようになったのだ。
魔物は、既存の武器での物理攻撃がほぼ効かないが、国家魔法士レベルの攻撃魔法でなら討伐することが出来た。
そのため、魔物討伐は基本的には、国家魔法士が主に当たらなくてはならなくなったのだが、それは命懸けの仕事のため、スバル王国における国家魔法士は、すっかり人気のない職業となってしまったのだった。
国家魔法士が人手不足ということもあり、元々リーダーには向いていないのだが、ルーシーに白羽の矢が立てられ、彼女は責任の重い補佐官に就くことになった。
それからは、レオンの目から見ても、彼女は日々精神的にやられて、力なく過ごしていた。
そんな彼女を、国王であるレオンは見ていられなくなり、自身の扮装魔法で「テナー」に扮装し、大学生と偽ってルーシーを励まそうと近づいた。それが、きっかけだったのだ。
ちなみに扮装して接したのは、レオンの姿で彼女に声をかけても萎縮されて会話もままならいからであった。
レオンは身分も姿も変えて付き合っていくが、二人の関係は、どうなっていくのだろうか。
⭐︎現在は、毎日朝7時30分頃に1話ずつ更新しています。お付き合いいただけたら嬉しいです。
⭐︎ちなみに、今作は題名が長いので、作者は「どうやら王様」と略しています。
⭐︎ノベルアップ+様でも連載を行なっており、そちらは先行連載となっています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-01 15:56:31
166263文字
会話率:42%
鬼やら、悪魔やら、魔王やらの2つ名を持つ宰相。そんな彼にも1人だけ苦手な人物がいた。
現国王アドニスの娘ロベリア。
直属の部下でさえヴィクターと距離をとろうとする中、何故かロベリアは幼少期からヴィクターに懐いていた。
ヴィクターがどんなに無
表情で接しようとも、泣くことも怯えることも無く、むしろ笑顔で抱っこを迫ってくる強者。
そんな彼女がとうとう公爵家の男と結婚する。少々センチメンタルになっていたヴィクターの元を訪れたロベリアは開口1番で衝撃の一言を告げた。
「私、婚約破棄しましたの!」
何故かその後からロベリアはヴィクターに結婚を迫ってくる。
ロベリアがどういうつもりかは分からないが、その申し出に答えるつもりはない……はずだったのだが。
短編の筈が少々長くなってしまったので5話程度に分けて投稿予定。
注意事項
・あまり深く考えずさらっと読んでいただければ幸いです
・感想・レビューは閉じています。読んでいただけるだけで感謝です。
ブクマ・評価……作者はこっそり泣いて喜んでます。
・尚、カクヨムで同様の内容を掲載中。(同時連載予定)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-30 21:00:00
20136文字
会話率:40%
迷宮書館の司書見習いの登場人物、ウェルの小話です。苦手な人物というのは往々にして……?
最終更新:2017-12-21 00:39:25
3554文字
会話率:33%