恋人と仲間を失い、さらに顔を焼かれ仮面をつけて生きる闇の道化師・朝倉風太郎。
かつては、小劇団とはいえ評論家から演技力を絶賛されたこともある朝倉。復讐のため、芸名を己の真の名前に変え、偽りの芝居で世間の目を欺いていく。何のためらいもなく
ヤクザを殺害し、施設を次々と襲い金を強奪していく姿は、まさに地獄の悪鬼そのものであった。そんな彼の最終目標は、とある大物政治家の命だ。
そんな朝倉の前に現れたのは、言葉もよく知らず、常識も通じないハクチー。親に捨てられ、そのまま街の片隅で生きてきたホームレスだ。
ふたりは、銃声の鳴り響く中で偶然に出会う。冷酷無比に行動していた朝倉だったが、なぜか見捨てることができず、共に暮らし始める。
復讐に命を燃やし、闇の道化師として生きる決意をしていたはずの男が、忘れていた本当の自分と向き合っていく。
血と静寂、暴力と優しさが交錯する奇妙なふたりの物語が幕を開ける──
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 00:23:21
3153文字
会話率:24%
小学三年生の頃、三国葵は失恋した。
八年後、突如として異世界へ飛ばされた葵は、開拓地マルトを守護するイーナ女性騎士団の砦へ保護され、初恋の相手であるフー兄こと祝文睦が滞在し、巨大騎士シャンティーノの片割れとして世界を救っていたことを知る。異
世界で暮らしていく中、世話役のイザや砦の騎士たちと友好を結び、町でも紙芝居屋のノイ、靴屋の娘サラ、傭兵団長ワズラナとも仲良くなり、皆でノイの紙芝居を楽しむようになった頃、町に突如としてUFOが襲来。
窮地を救ってくれた謎の声と契約した葵は、魔鋼ドール・バレッタとして、夕日の町に立つのだった。
「私は、夕日の騎士で、女神の使徒。フー兄たちの守った世界を、団長さんたちと守る、巨大騎士ですから!」
初恋、友情、紙芝居、カフェ、異世界、縁、古代文明、約束……願い。
少女と機械仕掛けの巨大騎士が紡ぐ新たな狂想曲が、始まる。
*拙著、『機械仕掛けのカプリッツィオ!』と同じ世界観かつ続編的な作品ですが、本作のみでもお楽しみいただけるかと存じます。
*百合要素は途中から入ってきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 18:00:00
1052666文字
会話率:50%
オールドタイプ魔法少女モノ。
〈あらすじ〉公募用、順次更新
偶然にも怪異事件に巻き込まれた主人公、男子学生の魚骨ササルは、「燃えるウグイス」と、通りすがりのヒロイン、中二ヶ原みさごに出会う。怪異、人呼んで「マガイア」を討伐しようと、ある
企みを持った魚骨は、みさごが拠点にしている教会に訪れる。
「マガイア」を追い払う為には、それを操る人物のねらいと、異能力の解明が必要となるある。それは自らを奇跡少女と定義付けるみさごの、個人的なこだわりに過ぎなかったが、すれ違いを抱えたまま奇跡少女と行動を共にする。
ここから、奇跡少女の傍に居続けるための、魚骨の芝居が始まる。
マガイアと、教会。共に受け入れられない疎外感を垣間見た魚骨は、一度はみさごを心の中で遠ざける。だが彼女の身の上を聞き、自身の内側に芽生えた葛藤を見つめ、苦悶する。この苦悶の中で、存在感を増し続けている事実を認めざるを得ない主人公は、徐々に彼女へ抱く違和感そのものが「純粋な忌避」であることに気づき始める。
教団員らとの会話を通しても、主人公の教団への反発心は消えなかった。みさごへの好意と敵対心をより合わせながら、ウグイスの監督下でマガイア退治に協力し、活躍してしまう。折悪くも、安全上の理由から、接近禁止を申し渡された魚骨。彼は教団へのゆらぎを覚えたところで、別のマガイア事件で負傷し、連絡手段も失われる。
学校で第二の奇跡少女が現れても、比較でみさごばかりが思い出される。魚骨ササルは、宗教へのアイデンティティが薄い、いわば教団左派の少女による「異教徒への弾圧」を見た。そして、教団とともに生きる右派のみさごを比較しながら、教会への向き合い方を形成していく。最後のマガイアを倒したとき、無自覚なみさごへの恋心をぶらさげながら、それでも無宗教としての自己を守りながら生きていくことを予感して物語は閉じる。
宗教右派と左派の、コミュニティ内外への働きかけの違いを描きつつ、「かたち」と「はたらき」という二つの目的物を際立たせながら物語が進むローファンタジー軽小説。第32回電撃小説大賞不選考作。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 00:55:40
3183文字
会話率:20%
経済的成功を収めながらも孤独を抱える30代後半の彼。結婚への焦りを感じていた彼のもとに、完璧な美しさを持つ彼女が現れる。しかし彼女は、老いた両親や兄の借金返済のため、非倫理的な「好きにさせるサービス」の指示で彼を「カモ」として狙っていた。
彼女の完璧なハニートラップに、当初の警戒心を抱きながらも、彼は徐々に恋に落ちていく。しかし、偶然目にしたスマホの通知や彼女の不自然な言動から、彼は自分が騙されていることに気づく。それでも彼女への抗しがたい魅力を感じていた彼は、真実を知りながらも罠に乗ることを選択。自らも「好きにさせるサービス」に申し込み、その効果が出ているかのように演技することで、彼女を欺く「夢芝居」を始める。彼の心は、本物と偽物の間で揺れ動き、深い罪悪感に苛まれる。
一方、彼女は彼を完璧に操っていると信じていたが、彼の純粋な優しさと「愛」に触れるうち、計算外の「好き」という本物の感情が芽生えてしまう。組織の監視と高額な違約金に苦しみながらも、彼女は彼を傷つけたくない一心で、命がけで欺瞞をやめる決断をする。二人の思い出の場所で、彼女は彼への本物の感情と、打算から始まった関係であったことを涙ながらに告白する。
彼女が組織の監視下にあり、やめたくてもやめられない状況を察していた彼は、彼女を救うため、自らが憎まれ役を買って出ることを決意する。彼は「悪い、他に好きな人ができたんだ」と嘘をつき、自らの財力でサービス業者に高額な違約金を支払い、契約を解除する。
彼の自己犠牲に気づかない彼女は、自身の「本物の好き」が届かなかったと誤解し、深い傷と後悔を抱える。彼もまた、愛した女性を突き放した痛みと、誰にも理解されない罪悪感を抱き続ける。偽りの笑顔の中に真実の輝きを感じた思い出は、もはや幻となる。新たな「カモ」を求めるサービス業者、そして真夏の誘惑と欺瞞の傷跡をそれぞれが抱えながら、物語は切ない余韻を残して幕を閉じる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 22:28:05
2741文字
会話率:7%
「歴史って、信じるとこから始まるんだよ! ――たとえ、それが別世界でもなあ!」
気がついたら、異世界の王宮の地下に転がっていた――
大学で史学を専攻する、伝記マニアのぼっち歴女・猪俣古尋(イノマタ・コヒロ)は、酔っ払って寝ていたはずが、異世
界の王宮に召喚されていた。
“預言に導かれし賢者”扱いされ、やんちゃな次期国王・ケイ王子の教育係に……。
クソガキ・王子相手に、伝説の英雄や悪名高き暴君やはたまた歴史上に名を残すマイナー人物たちを語りまくるコヒロ。
ときに熱く! ときにモノローグ芝居で! そもそも異世界なんだから地球の時代も国境も超えて語られる“実在の世界史の歴史上の人物”たちのある意味、不思議な物語なんか、王子はどんどん影響されて……?
「今の処刑法ってなんか単純だよね。こんな改良をしたらどうなるんだろ?」
「お前はルイ16世みたいに自分の助言で改良されたギロチンで処刑されたいのか!?」
「織田信長? 名前は強そう! 魔王的なやつだな?」
「甘い! 織田信長は“破壊の王”にして“創造の胎動”!下剋上の戦国を駆け上がり、天下布武を掲げて古き秩序をぶち壊した、革命児だ!」
「いや、なんか強そうって言ったのに何そのよくわからない魔王!?」
「いやいや、違うそうじゃない。名前が強そう? 実際は人間臭さ全開の革命児だ! そんな浅さで語るな!!」
これは、ひとりの異世界から召喚されてしまった歴女教師と一人の王子が“史実の人物”講義を巡ってボケとツッコミを繰り広げる、
異世界×教育×世界人物史×皮肉×ファンタジー×コメディ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 00:00:00
56236文字
会話率:52%
創世記時代。人類の始祖となる運命を背負った少年は、アダムの継承者として家族と穏やかに暮らしていた。しかし、ある晩、突如現れた正体不明の道化師の襲撃により、すべてが一瞬で壊される。
『お前は、世界にいてはいけない存在だ』
道
化師から言い渡される身に覚えのない罪により殺され掛けるも、母エバが身を挺して庇い命を落とす。そこで発生した謎の時空の歪みに巻き込まれた少年が転生した先は、なんと数千年後の世界──現代だった!
道化師の言葉。母の死。そして時空の歪み。
すべてが絡み合い、少年は一体何を求め、何を解き明かすべきなのか。目の前に広がる未知なる世界で、彼が探し求めた真実の先にあるのは、果たして『希望』なのか。
──それは、神のみぞ知る。
───────────────────
※形式上は『序芝居』の続編にはなっておりますので、まず最初にそちらから読むことを推奨します。
なお、挿絵のある話には★マークがついてま
す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-20 09:18:33
28777文字
会話率:30%
「この物語はすべて神の芝居に過ぎない」
天地創造。森羅万象。
神に創造されし最初の人類。アダムとエヴァ。
天界の混乱。天使長ルシフェルの叛逆。
禁断の果実。悪魔の誘惑。失楽園。
そこから始まる人類の繁栄。
アダムの子孫《旧人類》とノア
の子孫《新人類》が共に織りなす未来。神に背いた《原罪》がそんな人類にもたらすのは破滅か、救済か。
それはーー神のみぞ知る。
永遠のベストセラー「聖書」の世界観を繰り広げた、神のお芝居物語ーー《神芝居》が今、始まる!
渦巻く虚偽と真実。
交わる悲劇と喜劇。
物語の結末を、どうか最後まで貴方の目で見届けてください。
ーー神の芝居が幕を下ろす時、
そこに人類の《答え》はあるのだろうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-11 18:00:45
733757文字
会話率:37%
――正義は、いつだって正しいのか?
過去に罪を問われずに生きる者たちと、
深く静かに向き合う探偵がいた。
柊木蒼真(ひいらぎ そうま)は、元警察官にして現在は私立探偵。
だらしなく見えるその姿の裏で、彼は“殺さない正義”を信じ、独自のやり
方で真実を掘り起こしていく。
そこに現れたのは、熱血でまっすぐな若手刑事・堂島健斗(どうじま けんと)。
最初は“敵”として柊木を追いかけていたはずの彼が、次第に柊木のやり方に惹かれ、寄り添い、やがて、誰よりも傍に立つ“相棒”となる――
過去と現在、警察と探偵。
そして、互いに踏み込むべきか躊躇う感情の狭間で、ふたりが見つける“答え”とは――
※ブロマンス強め/捜査・心理戦・微甘要素あり。
事件と芝居の“深淵”を、どうか覗いてみてください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-19 22:00:00
10288文字
会話率:48%
私立三条学園高校に入学した千林典弘は、新入生相手のクラブ紹介オリエンテーションで、演劇部を主宰する片杖姿美少女の森小路瑞稀に出会った。
希望の部活は「帰宅部」だったのに。
彼女が妙に気になった典弘は、同じく生徒会長兼演劇部部員の守口浩
子に惹かれた滝井修二とともに入部することにしたが。
そして分かったのは、見た目の可憐さとは裏腹に、瑞稀がどうしようもないポンコツだったこと。
加えて同じく入部してきた新入生たちは、瑞稀狙いの輩ばかりで、芝居をする気など微塵もないアレな連中ばかり。
こんなそんなで典弘の高校生活は、この先いったいどうなるのやら?
この作品は「カクヨム」にも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 00:10:00
268516文字
会話率:39%
猿芝居の末裔たちが自分を演じ続ける
キーワード:
最終更新:2025-07-14 19:18:38
234文字
会話率:0%
卒業パーティーで王太子エンツォは婚約破棄を宣言した、男爵令嬢ファミリアを愛妾にし、シルビア・ダイムラー侯爵令嬢を牽制して、侯爵家の力をそぐ芝居だった。けれども、シルビアはそんな3文芝居ではなく、もっと大掛かりな謀反劇を用意していた。
最終更新:2025-07-14 12:00:00
4176文字
会話率:52%
「ファウスタ グランディ公爵令嬢、私は君との婚約を解消したい。なぜなら、真実の愛を知ったからだ。」
王立貴族アカデミーの卒業パーティーの場でシャルル王太子は宣言する。
ファウスタ公爵令嬢は顔色を変えずに内心の喜色を隠している、周りの生徒達は
まるで芝居を観る様な好奇心で王太子、公爵令嬢、そして王太子に手を捕まえられている困惑の表情のヘレナ アニエリ男爵令嬢を眺めていた。ヘレナは上昇志向の強い令嬢だったが、あくまでワンランク上を目指していた、王太子というはるか上は対象外なのに、どうしてこうなったのか、そしてここからどうするのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-19 15:00:00
6130文字
会話率:37%
気絶していた主人公・シハは起きると、雨の中、頭から血を流し山の中で倒れていた。
自分が誰なのかも分からず、目の前には何かを掘り起こした後がある。
入念な装備をした自分。まさか、何かを?と唖然としていると──化け物が現れ、牙を向き、食らいつこ
うとしてくる。
化け物は言う。
「アンタ、そんな奴じゃないだろう」
「私を知っているの?」
「ハア?何言ってんだこいつ。まさか記憶喪失の芝居か?」
「いや、本当…」
短編と1話完結を連ねていきたいです。
明るい雰囲気を目指したい!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-14 10:09:45
5650文字
会話率:55%
映研4人組がホラー映画撮影で民間伝承の残る山間の村落に合宿へ赴く話。
雨で土砂崩れの描写は見てきたようなフィクションですが、遭遇したことは無いので大概でっち上げです。妄想力豊かな迫真の独り芝居がご覧になれます。
道が寸断し陸の孤島に。しかし
、殺人事件は起こりません。残念。
次々起こる怪異らしき現象に眠れぬ夜を過ごし、極め付きにオバハンが暴れます。「お客様の中にエクソシストはいらっしゃいますでしょうか」という台詞は流石に無い模様。
クドイ自然描写アリ。ホラーかどうかは正直微妙です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-06 23:22:53
10752文字
会話率:53%
「俺」はつきあい始めたばかりの恋人、花音から、とある演劇の公演に誘われる。
それは、通常のお芝居とは違う、かなり変わった作品だった。
どうにも重たいその内容に、「俺」はやや引いてしまうが、その逆に、花音はどんどんのめり込んでいく。その果てに
待ち受けている結末とは……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-02 07:27:49
20510文字
会話率:24%
大阪・京阪沿線の下町、萱島商店街の小劇場「UP TO ME」でしか出番のない三人の芸人
―殿下(元・有望政治家志望のツッコミ)、ジーサン(前衛紙芝居の奇才)、先生(熟女にモテる恋愛相談家)が結成した地下以下の芸人ユニット、それがモスクム
オル。地上に届かない笑いを模索する中、支援者であり名付け親の栗尾鞠子と共に、ささやかな日々と舞台を重ねていく。
だが、劇場の閉鎖、すれ違い、過去との葛藤、そして地元の芸人たちとの対立を経て、やがて三人は別々の道を歩むことに。“地底”に生きることの意味を問いながら、モスクムオルは静かに解散するしかしそれは、彼らの終わりではなく、新たな旅の始まりだった 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-22 16:40:04
43394文字
会話率:30%
王子との婚約を破棄され、侍女アンナの裏切りによって王宮を追放されたエリーゼ・フォン・レーベンハルト令嬢。しかし、すべては仕組まれた芝居だった。アンナの正体は王国直属の密偵で、エリーゼを陥れようとした第二王子派の貴族たちを逆に罠にかける作戦だ
ったのだ。自分を失脚させようとした敵たちが次々と自爆し、清純派ライバルの醜聞まで暴露される中、エリーゼは隣国の王太子妃として新たな人生を歩み始める。知らずに囮役を演じていた悪役令嬢と、完璧すぎる侍女密偵の、華麗なる逆転劇。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-21 09:00:00
4973文字
会話率:51%
小児白血病で何度か死にかけた並木知美(19)は知っていた。多くの霊が天国に行けずにいることを。彼らは大切な生者が苦しんでいるのに、なにもできず、ただ見ているだけの自分を責めていた。そこで、知美は死者の気持ちを、芝居で生者に伝える劇団『Ro
man House』を思いつく。芝居の力に賭けるのだ。ところが、知美は双子の妹・愛合《めぐり》に浪漫座を頼み、寿命を全うする。その後、転生した知美は、異世界でも劇団『Roman House』を立ち上げる。知美の計画とは……。まず、知美が死者の思いを、異世界の浪漫座の芝居で現世の愛合に伝える。その愛合が現世の浪漫座の芝居で、生者に伝えるというものだった。
果たして、現世と異世界をまたぐ姉妹の壮大な以心伝心は成功するのか……?
(以前、途中まで公開していた小説『劇団浪漫座より夢をこめて』を書きかえました。)
(重複投稿)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-13 00:00:00
15497文字
会話率:20%
演劇部ただ一人の部員、橘音葉は新歓公演に挑もうとしていた。
自らの演技に自信が持てず、脚本作りにも行き詰まる中、彼女は放課後の空き教室で一人芝居をする少女、久遠透子と出会う。
驚くほど鮮やかな演技。けれど、透子は音葉の誘いを固く拒絶した。
「だって、君も私を忘れてしまうんだから」
彼女は虚構症候群――存在そのものを忘れられてしまう病を抱えていた。
それでも、音葉は透子を諦めない。
彼女の存在を、舞台の上に刻みつけたいと願ったから。
忘れられても、失われても、確かにここに、生きた証を。
二人の舞台が、幕を開ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-31 17:14:24
27013文字
会話率:45%
まさかの死後、出会ったのは超絶お気楽な神様(自称)!?衝撃の宇宙の真実と、あなたの知らない「あなた」の物語。
「もしも死んだら、どうなると思う?天国?地獄?それとも…まさかの超絶お気楽な神様(自称)との遭遇!?」
平凡な毎日を送っていた主
人公は、ある日突然、命を落とす。次に目覚めたのは、上も下も分からない、奇妙で何もない空間。そこで彼を待っていたのは、姿は見えないくせにやたら馴れ馴れしく、テンションMAXな謎の存在だった!
「やっほー!死んじゃったね、お疲れ!俺?神様、って言ったら信じる?」
自らを「神様」と名乗るその声の主は、あまりにも軽く、そしてあまりにもぶっ飛んだ世界の真実を語り始める。
「人生ってRPGみたいなもんで、記憶リセットして何回もやり直せるんだよね!でね、君が出会った全ての人、過去も未来もぜーんぶ君自身なんだよ!壮大な一人芝居ってわけ!」
…って、そんなバカな!?
幼い頃のいじめっ子も、憧れのあの子も、大嫌いな会社の上司も、尊敬する歴史上の偉人も、みんなオレ!?混乱し、怒り、ツッコミを入れまくる主人公。しかし、おちゃらけ神様の軽妙な(でもなぜか核心を突く)説明と、この奇妙な空間で起こる不可思議な現象に、徐々にそのとんでもない真実を受け入れざるを得なくなっていく。
「良いことも悪いことも、全部自分に返ってくるって…マジかよ…」
そして明かされる、このふざけた神様のさらなる衝撃の正体!
「ぶっちゃけちゃうとさ、君がちゃーんと『成熟』して、最終的には…ジャジャーン!今の私みたいになるためなんだよね。壮大な育成ゲーム、みたいな?」
「…はぁっ!?あなたが未来のオレってこと!?」
果たして、この壮大すぎる宇宙のシステムと、主人公(そして、もしかしたら「あなた」自身)の魂の旅路の行き着く先とは?
アンディ・ウィアーの名作短編「The Egg」をベースに、笑いと衝撃、そしてほんのちょっぴりの哲学を詰め込んで大胆アレンジ!
これは、あなたの常識をひっくり返す、新感覚の「生まれ変わり」エンターテイメント。
あなたもこの“人生ガチャ”の秘密、覗いてみませんか? きっと、世界の見え方が変わるはず!
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-05-25 19:41:00
10778文字
会話率:27%
冷水を浴びた瞬間、気弱な伯爵令嬢アリシアの中に“俳優”だった前世の記憶が蘇る。
陰湿な公爵令嬢レティーシアの嫌がらせも、教室の空気も――舞台だと思えば怖くない。
華麗な一人芝居で真実を暴き、静かにざまぁの幕が上げる。
そしてその演技は、王太
子アルフォンスの心までも揺さぶって――?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-23 20:02:28
5470文字
会話率:47%
一人芝居とは、一般的な演劇のように複数人での出演はなく、一人の演者で全ての人物を演じ分けるもの。
霜月透子様主催「ひだまり童話館」「くねくねな話」の参加作品です。
最終更新:2025-05-22 00:00:00
1769文字
会話率:29%