「く、櫛崎(くしざき)さん、おはよう!」
「…………」
「嗚呼櫛崎さん、今日もお肌がスベスベで見蕩れちゃうわ!」
「…………」
氷の女王こと櫛崎さんは、今日も男女問わずクラスの人気者だ。
辞書の『傾国の美女』の欄に載っててもおかしくな
いくらいの絶対的な美貌を持っている櫛崎さんなので、さもありなんといったところではあるが。
だが櫛崎さんはそんなクラスメイトたちに対して、いつも通り無表情のガンスルーを決め込んでいる。
にもかかわらずみんな「櫛崎さんはそうでなくっちゃ!」とか「嗚呼、櫛崎さんの射抜くような冷たい瞳、素敵……」と、恍惚とした表情を浮かべている。
うちのクラスにはドMしかいないのだろうか?
まあ、俺は至ってノーマルなので、冷たく無視されるとわかっていて挨拶をする気概はない。
なので隣の席に座った櫛崎さんのことも、一瞥するだけですぐスマホに目線を戻した。
――が、
「…………」
「――!?」
何故かそんな俺のことを、今日も櫛崎さんは無言でギロリと睨みつけてきたのである。
またオレ何かやっちゃいました??
てなことがあった週末の日曜日。
妹のみちるに半ば無理矢理買い物に付き合わされ、二人で街中を歩いていると、偶然櫛崎さんと出くわした俺たち。
が、何故か櫛崎さんは俺たち二人を見て、絶望にまみれたような顔をし……!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-28 21:09:22
6294文字
会話率:50%
私の名前は優恋(ゆうこ)。友達を作らず、部活にも入らず、勉強をするためだけに学校へ通っている。話しかけれれたことのみ応じ、自分から話しかけることはない。「学校とは勉強をするところ」と割り切っているし、友達を作らないのも自分で決めたことなのだ
から、後悔はしていないのだけれど……。
そんな残念な私には、もう一つの名前がある。ネナべとして女性であることを偽りつつ、ゲームを楽しむ『ヴェリテ』と名付けたゲーム内アバター。不思議にも試しに始めたゲームが、これほど楽しいものだとは思ってもいなかった。
短編『ネカマの恋はどっちつかずでした ~自分に負けてしまった少年A君の恋物語~』の優恋編です。お先にお読みいただくと分かり易いかと思います。
作品内の下方にリンクが御座いますので、そちらからどうぞ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-04 13:04:18
14401文字
会話率:27%
俺には好きな女性がいて、名前を優恋(ゆうこ)という。優恋が好きすぎてゲーム内で優恋キャラを作り上げた少なからず気持ち悪いと思われるだろう。本日もネカマとして男性であることを偽りつつゲームを楽しんでいると……
最終更新:2018-06-03 20:20:07
6158文字
会話率:22%
黒田恭子は教師という仕事に疲れていた。同僚と居酒屋で飲んだ帰りの途中、ボロボロになった黒猫を見つける。可哀想だと思いその猫を助けたら、気が付けば異世界へ召喚されていた。しかも巨大な黒い虎の姿となって。
救世主として呼び出された恭子は、
国の救済と国を傾けた国王の再教育を任される事になったのだった。
そんなこんなで自堕落ダメ人間なバカ国王を容赦なく教育して鬱憤を晴らしつつ、似非クールビューティーのメイドに癒される生活が始まるのだった。
※同性愛表現が出ますが、主人公は至ってノーマルです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-11-01 22:01:47
114330文字
会話率:41%
人々から慕われる領主様の下で働く庭師エリック。いつもの様に仕事する庭園の片隅で、彼は一冊の手帖を拾った。落とし主に届ける為に中を見たエリックは、しばし硬直し庭園の彫像と化していた。
※領主様の日記三話~五話間のお話です。入りきれなかった領主
様のパッションをエリックに体験して貰いました。エリックは至ってノーマルです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-03-18 20:05:27
2865文字
会話率:21%
年の離れた姉を持つ天は姉(少女漫画をこよなく愛し、8歳にして世の男に幻滅した)によって人工的に『王子様』と呼ばれるモテる男へと育て上げられた!!
自分が『人工』である事をひた隠しにしつつ、青春を無事に送り届けようとする青年とその周りの人々の
お話し。
基本、主人公最強。シスコン気味だけど!絶対に姉弟愛にはならない!至ってノーマルな!ストーリーです。
『恋愛』ジャンルでの投稿ですが、しばらく糖度0です・・・がんばります!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-04-18 00:46:18
26793文字
会話率:53%