その日、シンシア・カルヴァスタ伯爵令嬢は不運が重なっていた。
まず、魔法学校の卒業式課題であるミニドラゴンのチチが檻から逃げ出した。こんなことは初めてだった。
次に、チチが檻から遥か遠いはずの本校舎のほうまで逃げてしまったのだ。多くの守衛や
魔術師たちの輪を潜り抜けて。
そして、たまたまその日のその時間、聖女の最後の駒を決める儀式が本校舎の中庭で行われていた。
そしてシンシアの頭に、聖玉が当たった。
そこからシンシアは、元平民である現聖女ミミを崇め奉る聖女軍団の一人として、完全にアウェイな状況の中、聖なる儀式のために身を投じることとなる。
ミミにタメ口を許しながら、虎視眈々と王座を狙う金髪第四王子。
ミミを崇拝するように慕う冴えない赤毛そばかす侯爵家三男坊。
ミミとこの儀式に忠誠を誓う口の悪い黒髪平民男。
ミミの恋人のように振る舞う気怠げな長髪辺境伯嫡男。
そして腹の読めない案内係。
シンシアの唯一の味方は王宮から動かないため何の役にも立たない。
皆がミミを優先するこの状態を、シンシアは死んだ目で乗り越える。
時に自分の発言が、彼らの心を動かしているとは知らないまま。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-01 00:00:00
20205文字
会話率:31%
人間と魔族が戦っている異世界のハウカダル島。人間の十二の王国のひとつホルム王国の羊飼いの少年が、両親の反対を押し切って、吟遊詩人を目指す……。
主人公が日記を書いているという形式の連作小説。章ごとに、そこそこ独立した一つの話としても読め
るように展開していきます。たいがいの話はR15ではありませんが、なかにはビミョーな話もありますので、R15指定しておきます。それで「聖玉の王」の世界の話なのですが、「なろう」ではシリーズは別の扱いにします。
自サークルのサイト「アザー・ワールドの別荘」(http://otherword22.g2.xrea.com/)で連載し、自費印刷本やコピー本にして、コミケで頒布もしている話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-22 09:39:35
131736文字
会話率:31%
人間と魔族が戦っている異世界のハウカダル島。ホルム王国の幼い王女アーストリーズ(愛称リーズ)が日記を書いているという形式の異世界ファンタジー小説です。
コミケで頒布した拙作「聖玉の王」の外伝にあたりますが、まだ子供の王女が書いた日記という形
式なので、本編とは雰囲気がかなり違います。先にUPした「徴兵の顛末」とも世界が同じなので、シリーズ設定しておきますが、こちらとも雰囲気が全然違います。もちろん、これだけで1つの話として読めます。
自サークルのサイト「アザー・ワールドの別荘」(http://otherword22.g2.xrea.com/)にも掲載。少部数のコピー本にしてコミケでも頒布した話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-26 18:49:37
10929文字
会話率:18%
人間と魔族が戦争をしている異世界ハウカダル島のホルム王国で、兵士不足に窮した役人が、親を亡くして育ったためにチンピラとなった若者たちを兵士に仕立てようともくろみ……。
コミケで頒布中の長編「聖玉の王」の外伝として書き、かなり昔、コミケで無料
配布した掌編。これだけで独立した話として読めます。
自サークルのサイト「アザー・ワールドの別荘」(http://otherword22.g2.xrea.com/)と、電子書籍サイト「パブ―」にも載せている作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-06 20:34:19
3522文字
会話率:16%
姉の婚約者を奪った妹の私、両親から「甘やかしたせいで愚かな娘になった。」と嘆かれ、私の元婚約者からは「君のような阿婆擦れと一緒にならなくて良かった」と嗤われた。そして奪った姉の婚約者には私が悪いと首を締められ殺されたの。
次に目覚めたら婚約
が決まる前日の10才に戻っていてーー折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-07 12:31:05
29010文字
会話率:27%
カインデル国には人間の他に、妖魔と呼ばれる魔族たちがいた。
18歳の巫女アシュリータは、魔族を排斥する「魔族狩り」に参加していた。
そんなとき、人間に化身した一人の魔族の男と出会う。
アシュリータは身構えるが、男の言葉に躊躇し逃してしまう。
そして再会したとき、アシュリータはその魔族の男に連れ去られてしまう。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-25 09:00:00
63183文字
会話率:42%
「世界を救え」
それが神様から下された、英雄への使命。
ある七つの聖玉によって、人類存亡の危機に瀕している異世界。
聖玉は魔獣を無尽蔵に生み出し、魔獣は人間を無慈悲に襲う。
そんな魔獣に対抗するべく、神から選ばれた千人の英雄は、生前
の自分に纏わる称号、武器、防具及び、適正が有るもの全てを授かる。
主人公は神様から、10の称号、伝説、神話級の謎の日本刀3振りと神話級の防具を授かった。
序列最下位にしては余りにも強すぎる装備と能力、その力を手に異世界の道を歩み出す。
―――時はイノセント歴2716年。
三十年前、突如として現れた十騎士、三年前から顕現した千の英雄が鎬を削り……。
既に七つの聖玉の内、三つが破壊されていた。
※初投稿初作品です。ほんの少しだけダークで深いファンタジー作品になればと。
総文字数11万字ですが、予約投稿分(25話程度)の書き溜めの文字数です。悪しからず。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-10-24 18:11:59
83583文字
会話率:42%
小さな頃に両親を亡くした15歳の少年、ヘルゼーは普通の少年。ある日ヘルゼーは仕事で裏山へ行くことになった。そこで一人の少女シルフィーと出会う。そして、ひょんな事からシルフィーの旅に同行することになったヘルゼーだったのだが……
最終更新:2008-09-07 23:41:15
49480文字
会話率:66%