ぼくの父さんは、世界一かっこいい完璧な紳士だ。
だけど父さんが新しい母さんだと言って家に連れてきたのは、恐ろしい魔女だった。
逃げ出したぼくはミモザの木の下で泣いて泣いて、気づいたらいつの間にか不思議なサーカスに迷いこんでいた。
もしかした
らここは、前に読んだ本に書かれていた『楽園のサーカス』なのかもしれない。
『楽園のサーカス』では、本当の名前を知られてはいけない。
名前を知られたら、サーカスにとらわれて永遠に帰れなくなってしまうから。
ぼくは、ここで出会った少年と一緒に、この不思議なサーカスを楽しむことにした。
※「冬の童話祭2024」への参加作品です。テーマは「ゆめのなか」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-17 10:00:00
17137文字
会話率:22%
「ロイド・ウィラーは婚約者と進展したい!!」のクロエの話。クロエとアレクシスの馴れ初めになります。
前作を読んでいなくても大丈夫だと思いますが、合わせて読んでいただけると幸いです。
クロエ・ウィラー公爵令嬢。世間では「妖精姫」と言われてい
るが家族からは「ドワーフ姫」扱い。彼女が鉱物にハマるきっかけになった緑柱石の思い出と、アレクシス殿下
への気持ちに気づくまでの物語…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-21 15:35:48
6141文字
会話率:50%
魔法が満ちる、とある世界の片隅で、ひと塊の緑柱石が一組の師弟に見出だされた。
その石は、特別な原石。
師弟は「エメルダ」という意思を宿す彼女を、暗い鉱山から連れ出した。
彼女を研磨しうる優れた宝飾細工師を求め、たくさんのギルドが
集う「職工の街」を訪れるがーー?
やがて、ひとりの精霊の少女が姿かたちを得て人間たちに混じり、世界の成り立ちを紐解いてゆく、緩やかな物語。
冒険はあるかも。危険はそんなにないかも。
転生でも転移でも、チートでもなんでもない。当人達にとってはごくごく普通の、日常系ファンタジーです。
* *
5/19、イメージ画を描きました。
https://29045.mitemin.net/i382224/
(作中のサブタイトルに※があるものには、らくがきという名の挿し絵があります)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-07 09:46:27
169610文字
会話率:34%
露店でとりどりの宝石を商う白髪の老爺。ある客が老爺の指にはめている真珠の指輪がほしいと言うが、老人は頑として「売る」とは言わない……。少し切ない宝石の小話。
最終更新:2019-11-26 21:30:35
823文字
会話率:0%