「変わりたい」。そう固く決心して、塔子はこの学園に入学した。
大正期から続く名門寄宿学校だ。内気で不甲斐ない自分を変えていきたい、自分の殻を破りたい、そう思って、親元を離れここに来た。けれどここはふしぎな場所だった。生徒たちはこの学園を
「緑の王国」と呼んでいる。そしてみずからを「緑の民」と呼んでいる。「獅子」と称される、学園の王がいて、姿を隠しながら生徒たちを従えている。変なところだ、こわい学校だ――気づいたときにはもう遅かった。なぜか塔子は指名されてしまったのだ。緑の王国の次期女王に――。
緑の王国とは何か、獅子はだれか、その目的とは何なのか。これは、内気で臆病な少女が、学園の王「獅子」となるまでの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-29 13:49:29
221488文字
会話率:37%
植物好きな神様が創造した世界『神の箱庭』。
人間からぞんざいな扱いを受ける植物たちに心を痛めた神様は、対抗策として植物たちに魔力を授けた。魔力を宿した植物たちの一部は人型の”緑の民“に、獣型の”緑獣“にその姿を変え自由に動き回れるように
なった。
しかし神様の思惑に反し、植物たちが生み出す膨大な魔力に世界が満たされた時、魔物が生まれ、人間の中には魔法が使える者が現れた。
魔力を宿したことで植物の利用価値は急上昇。いっそうの乱獲を招いてしまう。
そんな植物と人間と魔物が争う世界で、“人と植物のハーフ”として転生した俺は貴族の陰謀に巻き込まれ人間社会から脱出。
逃げ込んだ『森海』と呼ばれる広大な森で、たくさんの植物たちと出会い、植物たちに助けられ(チヤホヤされ)ながら、“植物たちの楽園”を築き、
人間の国々や魔王たち相手に、植物たちが安心して暮らせる世界を作るべく奮闘します。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-30 15:00:49
359232文字
会話率:23%
ある日森の中で出会ったアスヒとルヘル。お互いの素性を知らない二人が共に暮らしていく中で出会う世界と運命。ほのぼのと、ふわふわとしたファンタジー物語。アスヒの過去、ルヘルの正体、様々な運命に立ち向かう二人に待っている世界とは‥‥!
最終更新:2020-04-24 10:00:00
625文字
会話率:32%