この短編は、架空の王国とその周辺地域を舞台に、王権を覆す革命計画に参加する青年が、王政側に捕えられ、拷問を受ける物語です。「残酷シーン有り」と判断し、R15としましたが、最も残酷な拷問は、実際には行われません。責める役人が、脅し文句として語
るだけです(聞くだけでもゾッとしますが…)。
青年が受ける暴力と拷問、身体へのダメージを詳しく描いていますが、「残酷」だけの小説ではありません。苦痛と恐怖、絶望にさいなまれながら葛藤する青年の心情を丁寧に描きました。それでも故郷のため、仲間のために耐え忍び、極限状態の中でも機転をきかせて目的を達成しようとする強さと健気さ、そして、折れそうな心の本音と、父親の前で見せる子どもらしさに触れ、あなたもきっと この15歳の青年を愛おしいと感じることでしょう。
愛情あふれる父親と交わされる親子の情、思い・思われる仲間との強い繋がりが、悲劇の中にも温かく浮かび上がり、泣けます! 筆者自身も、毎日推敲し、声に出して読み返しながら、何度でも、何度でも、心地良い涙を流しております。
そして最後には救いも…、希望も…???
…きっと少しだけ明るい気持ちで読み終えていただけると思います。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-04 23:15:54
20786文字
会話率:36%
小さな島で幸せに生きていた少女、ミズハはある日母が昔教えてくれた不思議な話を思い出す。
だが思い出した時には全て遅く、ミズハは絶望の底にいた。島は突如現れた竜の群れを率いる竜人に襲われ、ミズハ以外は殺されてしまう。
生き残ったミズハの前に現
れたのは、冷たい目をした女の竜人だった。その女が持つ刀からは血が流れていて、それが母の血だと知る。
理不尽に全てを失ったミズハは絶望と葛藤しながら、島の外に出て、その女を追う。決して逃さないと心に決め、復讐を誓った。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-08 16:23:44
5140文字
会話率:37%
異世界に親を殺された。
異世界が大嫌いなビジネスパーソン伊都府郎(イト フロウ)は気付くと可憐な美少女「フロイト」としてその大嫌いなテンプレ異世界に転生してしまっていた。
古式ゆかしい異世界転生。どこまでも自分に都合がよくてどこまでも
イージーで最悪な世界。
絶望と葛藤を抱えたまま,剣と魔法と魔物と戦争,激動する異世界を生きるフロイト。
願わくば,この話を読んだ人間が,二度と純粋に異世界転生譚を楽しめなくなりますように。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-12 16:06:53
189162文字
会話率:45%