戦国時代より続く「講釈士 早鞆流」を受け継ぐ女子大生講談師・早鞆あかりが、この世に光を与えた歴史上の偉業を語る「偉人語り」シリーズ。
福岡県の事業者団体「福岡経済経営連盟会」の月例会。
100名を超える経営者たちを前に、ゲストの早鞆あかり
が選んだ噺は、今の九州経済にも大きく影響する偉業の話だという、『一燈照隅 清虚伝』。
古来より幾多もの海難事故が起こってきた、荒れ狂う「魔の海」関門海峡。
大勢の人を奪ったこの「魔の海」に、一人の老僧が立ち向かう。
亡き友の夢と、西国の海運の未来、そして大勢の命の行く末が、彼の手に託された!
現在も関門海峡に銅像が建つ、「世の燈明」となった僧の物語。
そして、早鞆流に伝わるこの物語が、現在唯一の早鞆流講釈士・早鞆あかりの本名の由来でもあるというが……。
【登場人物】
■話し手:早鞆あかり(はやとも あかり)
現役大学生の女流講談師。福岡県北九州市出身。
戦国時代より続く講談の流派「講釈士 早鞆流」の現在唯一の継承者。
若いながらも50以上の持ちネタを有し、新作講釈にも積極的に取り組む。
全国各地の事業者団体に呼ばれ、早鞆流に伝わる偉人伝を次々に披露する。
最近やYouTubeやTikTokなどにも講談の様子がアップされ、注目されつつある。
■清虚 (せいきょ)
豊前国伊美村(大分県国見町)出身。本名は太兵衛(たへえ)。
将来有望な指物職人であったが、十七歳の時に天台宗の仏門に入る。
老齢期、海難事故が多発する関門海峡にやって来て、
多くの人々の命を救うために燈明となる決意をする。
現在も関門海峡には、清虚の銅像が建っている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 10:30:00
32473文字
会話率:30%
世界的に天才な経済学者であった上村隆一郎は、ある日信頼していた助手に刺され、突然命を落としてしまう。死後、天使に導かれ、転生することになったリュウは転生特典なし、魔法もほぼ使えないという、人間のありのままの姿で転生することとなった。
転生に当たって天使がリュウに課したミッションは「人間として普通の生活を送り、異世界の文明を発展させること」……。
天使から無理難題を押し付けられたリュウは、道中、奴隷のエルフであるメルルと出会い、行動を共にするが、メルルはリュウに自分の町を救う代わりにリュウに市民権を与えるという取引を持ち掛ける。
戦うことが出来ないリュウは並外れた頭脳と経済経営の知識で、数々と無理難題に立ち向かい解決していく。――新感覚の異世界経済ファンタジーコメディである。
※毎日更新予定折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-14 19:07:51
80288文字
会話率:50%