竜は、いろいろな色の個体があるとか。黒い竜は竜遣いの言うことを聞かない、という設定のゲームが、昔あったとか。
最終更新:2025-06-03 00:00:00
657文字
会話率:0%
ウェンスノーセ合邦に王家などは実在しない。
似たものは在るが、その名に権威や格式を感じ取る国民は余りに少ない。象徴としてもこの国に君臨したその在位は短く断続的に過ぎ、とうてい、自ららが戴く「王家」とは誰も認めてなどいない。
王が治め
るにウェンスノーセは抱える事情が余りに複雑に過ぎた。
まず、貧困。
雪勝ちな山塊の麓にへばりつく様に人々は暮らしている。なぜわざわざこの様な場所に好き好んで暮らすのか。
そして、人種、民族。
狭い国土は20前後の部族と10以上の人種、宗教に彩られ混淆し、誰が治めても何処かで不平が挙がる。そういうふうに出来て上がってしまっていた。
自然、合議と遵法の風土がこの地に育まれた。
その、王党派と議会連合、最後の決戦の戦場。
連合軍の主軸に、大魔導、ホリッシュロートンの名を見て取る事が出来る。
だがこれを唯一最後に、その名は歴史から姿を消す。
険阻な国土は、人々にそれを克する力を養わせた。
魔導の力は小国、ウェンスノーセが他国の干渉を撥ね退ける盾であり、渇望される矛でもあった。
国内が納まって後、その魔力は請われて国外に猛威を振るった。
だがそこにも、ホリッシュの名は無かった。
これに興味を抱く者は時の狭間にただ絶望するしかない。
事実は家内で、口伝でのみ継承されているのだから。
決戦に臨み、既に初代は政治的存在と化していた。
彼はこの時点で戦後を睨み、活発に活動していたのだ。
遂に敵対することとなった水竜遣い、ダンスタールに向け最後の瞬間迄で懸命に念話を送っていた。
ここで我等が潰し合いを演じて誰が喜ぶと思う。
この小邦は近隣に刈り尽くされようぞ。魔力のみをだ。
我が子女も質に出そう。ここはたって退いてくれ、ダンスタールよ。
世界を焼き尽くす程の力を手にしながら、溺れず、奢らず、初代はそれを直に振るう事無く、それを担保に世界に向け精力的に働き掛け続けた。
小国、ウェンスノーセ。それが魔の強国として世界の表舞台に躍り出たのは、初代のそうした入念な工作の結果だった。
魔の強国、などと嘯いても、それは一握り、個の資質に依存した劣弱なものに過ぎない。
それを。決定的な局面で、決定的な戦力として然るべく、投じる。
「戦勝代理人」ウェンスノーセ魔導傭兵は大陸各国が大金を積みその力を要請した。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-23 19:26:50
10433文字
会話率:18%
イラストに沿える用に描いたもの。600字程度。
元絵:https://natuyu-tan.tumblr.com/post/624536727573446656
最終更新:2020-08-02 04:18:25
621文字
会話率:0%
天空の城「ラピュタ」ではなくて『浮島』を舞台にした物語。飛行艇の代わりに竜が泳ぐ。
天空の一族の娘、ドラセナは「奇跡の子」と呼ばれる竜遣い。
ある日、ドラセナ率いる竜の一群が空から降りそそぐ謎の閃光に襲われた。それはエイリアンの襲撃な
のか、亡命者の嘆願なのか?
ドラセナは心の友ともいえる竜たちを失った悲しみから立ち上がり、一族の族長の意向に逆らって行動を起こす。その行動の先に何が待っているのか?
天空の娘ドラセナの勇気の物語。お楽しみに!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-07-22 04:47:01
71723文字
会話率:27%
かつて世界には、魔女がいた。
魔女は人間と対立し、争いの最中、創り出した生物兵器・ドラゴンは、歴史の遺産として魔女が去った今も残っている。
管理を任された竜遣い(エールデ)見習いのサーナは、相棒のドラゴンであるウィルたちと共にドラゴン
の世話をする日々を送っていた。絶対的な力を持ち、だが人間と変わらない表情を見せる彼らは、サーナにとって家族も同然の存在だった。
だが、何も知らない人間にとって、彼らは兵器で、道具でしかない。その事実を突きつけられ、困惑する間にも、サーナの周囲は彼女を置いて行くようにどんどん変化していく。
ドラゴンは、兵器か。家族か。守るべきものは何か。サーナに、選択が迫る。
/とある文芸誌(手製・無料配布)に掲載したものを、改稿して加筆したものです。
/ぼんやりと舞台モデルがありますが、実際の場所とはまったく関係のない架空の世界です。固有名詞もちらっと出てきていますが、事実無根です。
/作中に出てくる振り仮名一覧:「竜遣い→エールデ」「空型→ヒンメル」「陸型→ボーデン」「(ドラゴンの)王→ゾンネ」「竜の花嫁→モーネント」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-01-30 00:00:00
25778文字
会話率:35%
一師団を率いて天空要塞を守備する名将軍の葛藤と、薄幸な生贄(いけにえ)の少女と、辺境の賢者の戦いの話。重め暗めのシリアス戦記ファンタジー。短編バージョン。全4話。挿絵あり。
主人公が性格悪いので注意。けっこう人が死にます。あっけなく。ご注意
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Twitterでタグやったら2000字+絵1枚のリクエストをいただいたので、構想中の長編を一部書いてみましたが2000字ではまとまらなかった。
◆2016/10/23「4.狼竜の玉剣と、迎撃のディオーサ」更新。これにて完結!
「うーん、封印魔法があった気がすんだけど、覚えてないや~」
てへぺろ、とよく分からない文言を呟いて舌を出す賢者。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-10-23 14:00:00
11915文字
会話率:32%
子爵家令嬢、リーシェ・アルフェルトは『竜遣い』ーー簡単に言えば、生まれながらにして竜に好かれる者である。そんな、他の人からは羨望の視線を受ける彼女の日常を少し覗いてみよう。
最終更新:2015-05-21 19:07:08
2689文字
会話率:28%