言葉に厳しい生徒会長にツッコまれる書記のお話。
最終更新:2024-01-26 16:36:41
3080文字
会話率:45%
先日、危険を顧みぬ作戦行動についていけれないと相方からバディを外されたジェイク。
特殊部隊あがりの一匹狼を気取って所轄でも馴染もうとしないジェイクに、上層部は千ページからなる契約書を目の前に出してきた。
曰く、ジェイク警部補に相応しいバ
ディを用意した、と。
その者はリサーチ能力に長けていて、実働を担うジェイクをサポートすべく公私にわたってオペレーションするという。ただし、骨伝導タイプのインカムだけで。
「AI? 機械での案内は必要ねぇ」
「いや、音声だけだが人間だ。隠密行動に優れていると数値が示している」
基本的に一人で動きたいジェイクには正直、最適な気はしていた。なにより、本人が遠隔にいるならば目の前に立たれることもない。
「ラジャー、ボス。他に希望者がいないんだろ?」
「ああ、残念なことにね」
なら迷うことはない、と既に相方がサイン済の隣に並べて書く。
「……エレナ? 女か?」
「分子工学の博士号をもっている知的な女性だったよ。写真だけみたがね」
「へぇ」
ドクター・エレナ・クリフトフ。
ドクターで十分だな。
ジェイクは必要最低限の情報だけインプットし、その場を去るのだが。
後にこの契約書を熟読しなかった事を後悔するのである。
本作は秋月忍さま主催
『男女バディ祭』参加作品です。
*無断転載を禁止します。
©️なななん2021折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-25 20:17:12
33228文字
会話率:53%
ここは現実世界ではない「まーる」の街。
目的もなく変容の努力もしない高校生こーたは眠りからさめるとその541番目の住人として街に迎えられる。
住人たちは、望むものを取り出せる「トークン」と住人を初期化する「リセット」の力により満ち足りた不
老不死を得ていたが、その代わりに現実世界に戻れなくなっていた。
一見、悠々自適の生活を楽しむ住人たちだったが、それぞれに深い悩みをかかえていた。
ある事件をきっかけに、こーたは、この世界の「はじまりの少女」である えあ、自警団の団長 れお、明るく知的な女性 らな、のんべえでマイペースな はる、自由な哲学者 さべ とともに、現実世界へ戻る方法を探し求める。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-07 15:00:00
111504文字
会話率:46%