「お前、運が良いな。
俺はこの池の神だ。俺を釣り上げた褒美に、どんな願いでもひとつだけ叶えてやるぞ」
森の奥の池に棲む小さな魚の姿をした水神と、彼を釣り上げた少女の、ほんのり和風な異類婚姻譚風味のお話です。
全7話+おまけ小話(150
00文字程度)の短編です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-04 14:00:00
14481文字
会話率:41%
チントンシャン トンチンシャン チトシャン……
幼かったあの日も、今も、
傷つき追いつめられ寂れた神社に逃げ込んだ詩緒は、祭り囃子の音を耳にした。
だが、必ず言われるのだ。
「あれは狸囃子。ついていってはいけないよ」と。
狐顔の、美
しい男に。
傷心の詩緒は、ある夏の宵に寂れた神社で、幼い頃に優しく慰めてくれた美しい男と再会する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-01 00:00:00
5114文字
会話率:36%