極秘研究所———小惑星基地『ラー』
時は2250年12月17日。海戦から11ヶ月が経ち、とうとうホルス国以外の全てのスペースコロニーが地球へと降伏した。
そんな絶望的な状況で、産声を上げようとするモノがいる。
絶望の渦中、産声に縋る者がい
る。
そして、与えられる者がいる。
それは救済を齎すのか、破滅を齎すのか———その、どちらもなのか。
万物は産まれ落ちて初めて始まる。しかし、それならば生の反対である死は終わりを示すのか?
否。死して初めて ”亡霊” は生まれるのである。
地球を箱庭にした人類は夜の闇など忘れかけていたが、宇宙に上がったことで再び闇を知った。夜の闇を照らしてくれる街灯は宇宙には存在しない。周囲に広がる無限の暗闇は、いつしか人々が亡霊を生み出したあの底なしの闇と同じなのだ。
だからこそ。言葉面が非科学的だと否定されようとも、人々は宇宙にいる限り心のどこかで恐れている。暗闇から現れ、自分を闇へと引き摺り込む亡霊の存在を。
これは彼らが産まれ落ち、亡霊として堕ちるまでの短い物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-21 21:00:00
56922文字
会話率:30%
生まれた時、産声を上げなかった赤子。その後、笑わない娘に成長した。その容姿は、幼い頃から見目麗しく、金色の瞳、艶やかな紺青色の髪、陶磁器のような白い肌、まるで人形の様な美しい令嬢だった。たが、いつからか、彼女は呪いの人形姫と呼ばれるようにな
った。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-21 01:21:57
10960文字
会話率:13%
心臓の病で世を去った男がいた。
自分の死を目の当たりにする最中、彼は不可思議な光景を目にする。
炎の熱さ、鳴り響く轟音と悲鳴。
倒れた身重の女。産声を上げない赤子。
落胆する周囲の人間達。
目の前の光景に手を伸ばすも空を切り、彼は心の中で声
を上げる。
生きろ。こんなのはあんまりだ。何かが足りないのならば俺が代わりになる。
そして運命のいたずらは、その心の声に奇跡を起こした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-19 21:07:34
355888文字
会話率:34%
とある迷宮の隠れ里にて生れ落ちた男、その名はゼノ。里長を筆頭に4人の師からそれぞれ知識と知恵を授かり成長するとやがて里長に導かれる様に長年の迷宮暮らしの舞台は地上世界【アストラ】へと舞台を移す。里に生れ落ちた意味や人生謳歌の意味を知る冒険は
そこから産声を挙げ、神やら魔物やら人やらになんやかんや振り回されつつもちゃっかりやりたい事やり抜く男の冒険譚。果たしてその冒険の先に答えが見つかるのか… …。迷宮生まれの人間の冒険活劇!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-18 23:48:38
212566文字
会話率:19%
これは、とある星の物語。
少年少女老若男女。多くの者が意志を貫く物語。
この星に革命を起こそうと動いた、黄金の王率いる軍勢。
不殺を貫いた少年の意思の敗北と新たな門出。
多くの者達の尽力。
あらゆる要素が交わり彼らを退け一年と半年が経ち
、新たな物語が産声を上げる。
裏社会の怪物に異世界からの侵略者。
彼らを退けたこの世界の前に最強の敵たちが立ちふさがる。
それを前にしたウルアーデの運命とは
twitterのURLはこちら
https://twitter.com/urerued折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 00:30:26
4525293文字
会話率:47%
三大陸に挟まれた小大陸。その中の熊獅国は隣国、宇關に侵攻されていた。宇關の呪術者が作った水のゴーレム軍。その巨体の中に戦士が入り槍を構えている。熊獅の剣士の刀も魔法団の火炎魔法も、ゴーレム表面に阻まれ中の戦士まで届かない。味方の死体が増え
ていく。額から血を流す黒髭の男こそ熊獅の君主、螺鈿。魔法団長が鼻髭を振るわせ馬を駆った。呪文を詠唱し火炎の大弓と二本の火矢を作る。水のゴーレムの拳を掻い潜り、中の戦士に火矢を放つ。穴が開くと突き出てきた槍を胸に受けながら二本目の火矢を放つ! 敵の喉に命中しゴーレムは水たまりとなった! 螺鈿王は困惑する。なぜ中の戦士を倒して、魔法が解除されるのか!? 団長は操作魔法の素材が敵の呪術者の魔力ではなく、戦士の生命力に由るものだと推理したのだ。魔力を持たない戦士に魔法戦をやらせるという驚くべき画期的な戦法。これこそ宇關の国が戦を仕掛けてくる動機となった事が明らかになった。熊獅の魔法団は団長の戦法を真似て犠牲となっていく。螺鈿王も愛馬に跨り剣を掲げて敵軍に駆けて行った。熊獅の勝利。
夜の盛大な酒盛り。螺鈿王も酒を飲み干している。そこへ黒髪の中年男が引きずられて来た。宇關国の国王、波多王である。彼の前に大樽が引き倒された。首の無い少年の死体が飛び出す。そこへ螺鈿が頭部を投げ寄こした。それは彼の息子、宇關の皇子、孔勳であった。咆哮し血涙を流す波多王。「熊獅を滅ぼす! 子孫を祟ってやる!」螺鈿が大剣を抜き、生々しい音と共に首を斬り落とした。
一年後。熊獅の王宮から産声が響き渡った。しかし赤ん坊を抱く助産師の悲鳴が。「これは悪魔の呪い!?」赤子の右腕は太く普通の四本分はある。戦士の様に褐色で傷だらけ。左腕は右腕の半分。しかし色白でしなやかだった。ただその顔は美しく姫の様な皇太子である。螺鈿王は一週間後、赤子を王宮から追放した。たった一人の世話係をつけて。
皇子は二十年間、苦労と愛情に包まれて成長する。そして三大陸の世界戦争の気運の高まりによって人生の大きな岐路に立たされる。デジタル科学力をもった新たなる敵の侵略。友好国だったはずの隣国からの宣戦布告。そして憎み続けた父、国王との死別。巨腕に憑りつきし呪いの力は果たして主人公・峻怜に何をもたらすのか。幼馴染み、年上の美女との恋や人工的に生まれた幻獣、更に地獄界をも巻き込む長編冒険譚が幕を開ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-12 08:00:00
2157文字
会話率:11%
今日も、嗚呼、そう、今日も不気味な音を侍らせて、奴らは街を練り歩きます。鏡子の街を、あたかも己の街であるかのように。
境界を別つ者よ、身の程を知りなさいな。
境界を越えたい者よ、生き急ぎなさるな。
日ノ本に生きる者よ、決してこちら
側を覗いてはなりませぬ。
私は安倍晴明の生まれ変わり。そう言われ、鏡子は目を開けました。
この産声を痛みをもって轟かせ、鏡子こそがあの世とこの世の境界に立つ。
だから、今日も請われて参りましょう。
この、怪異目録――その編纂こそが我が生涯の使命とあらば。
何人も、鏡子の前に、その目の色をもって立たせはしない。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-11 21:23:04
35727文字
会話率:37%
花咲みだれの家族はもれなく死んだ。
とても大切な父と、母と、妹だった。
殺人鬼が頭蓋を爆発させたのだ。
だというのにみだれは、とても幸せな思いだった。
なぜかって?
大切な家族の死が、『ド派手』なものになったのだから。
それはとても素敵なことだと言う。
彼は度を超してポジティブなのだ。
花咲みだれは、産まれて一度も不幸になったことがない。泣いたことすらない。
いつもニコニコ幸せで、いつも誰かの死を笑っている。
産声も上げられなかったのが花咲みだれなら。
彼の人間性は、産まれてきてさえいない。
彼の心に、天使はいない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-09 05:51:26
106661文字
会話率:32%
とある理由により死を選んだ一人の“少女‘’は、二度目の産声を上げて再び目を覚ます。彼女がもう一度「幸せ」に暮らすには、全てをかけて一度目と違う道を歩まなければならない。
to be continued ……
キーワード:
最終更新:2025-04-27 14:45:26
2019文字
会話率:10%
純然たるオリジナルとしては20年ぶりに書いています。よろしくお願いします。
世界の腕(かいな)、そこは夢見の世界。だが夢とは決していい夢ばかりではない、むしろ悪夢の濃度が濃い場合もある。そんなほの暗い宿命の地で輝きを見出す14歳は、居る。そ
う、闇でも尽きぬ黒曜石の輝きは彼女自身の心の中に。
キャッチコピー:
"親が抱く腕に無い赤子が墜ちる先、最果てすら無い穴は喚んでいる、輝く天使の産声を。"
火曜土曜更新目標 章ごと休みます折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-22 07:44:35
37527文字
会話率:45%
高校卒業を控えた二人の少年の静かな冬の終わり。
香る程度のBLです。
初めてなので色々不慣れです。何か間違っていたらご指摘ください。
最終更新:2025-04-17 00:04:31
2021文字
会話率:41%
私の人生の産声は、高校生になってようやく発せられた。
2人の友達と真面目につるんで、ときに有り得んバカをやって、悩んで笑って泣いて笑って、私達は精一杯の”青春”を謳歌していた。
その日常の折り返し地点で、私の人生に幕が降りた。
ーーと思って
いた。
突如頭の中に自動音声が聞こえ始め、しかもよく分からない長文をなんかずーーっと喋ってると思ったら、【転生。】という言葉を最後に、私はーー
<(蹴ッ!!)
「ゑっ」
崖から蹴っ飛ばされていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-11 00:24:34
14969文字
会話率:30%
「二度目の人生、赤子からの逆転劇」
雨の日、交通事故で命を落とした平凡なサラリーマン・田中健二。
特別な功績もなく、誰に惜しまれることもないまま、灰色の人生に幕を下ろした…はずだった。
だが、意識を取り戻した彼は、赤ん坊として異世界に転
生していた。見知らぬ言語、異なる文化、そして体内に流れる“何か”。
そこは前世とはまるで異なる法則で動く世界――それでも確かに温もりがあり、命が脈打っていた。
無力な乳児として再スタートを切った彼は誓う。
「今度こそ、絶対に後悔しない生き方を」。
泣くことしかできない身体に、灰色の記憶。
圧倒的な無力の中で、彼は何を選び、どんな未来を切り拓いていくのか。
この物語は、人生のやり直しを許された男の、静かな怒りと熱い決意が交錯するリスタート・ファンタジー。
再び始まった人生を、今度こそ輝かせるために――彼は立ち上がる。
あなたは、この赤子の産声を、笑い飛ばせるだろうか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-02 15:49:31
61875文字
会話率:25%
とある古き歴史のある寺で少女は産声をあげるが少女の母はその出産で命を落とした。それに怒りを覚えた少女の父は少女の首を切断して命を奪う。妻に会えるなら天にも地獄にでも行くと父は亡き妻に誓い、一生を終えた。
月日が経ち、紫色の焔を宿す赤子が生
まれる。
その少女に宿りし紫は呪いか、恨みか。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-26 15:00:00
23855文字
会話率:46%
人気バンドLEOのギタリスト半田夢路はカイザーレオへと覚醒を果たした。
作曲活動中に望まないチカラを手に入れてしまった夢路であったが、次々と息つく暇もなく新たな怪人たちの起こす怪奇事件とミステリーに巻き込まれてしまう。
カイザーの役目はこ
の世に潜む怪人を倒すこと。
しかし彼はただのバンドマンでギタリスト。カイザーであることに自覚などない。求められても困る。襲われても誘われても困る!
カイザーと怪人、そして半田夢路。
混沌とするセカイを救うために眠れる獅子が今、その産声をあげ、雄々しく立ち上がった────────。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-05 13:50:14
53794文字
会話率:39%
看護師を努める護(まもる)には霊感があり、天から産まれる魂の声を聞く事が出来る。
キーワード:
最終更新:2025-01-29 00:30:04
1177文字
会話率:6%
ここではないどこか──人と魔族が争う混沌の時代を経た世界。勇者一行に討たれた魔王の怨念は人の世から魔法を衰退させ、それに代わる形で科学が人類の発展を支える新たなパートナーとなった。
時は流れ現代──創立から800年で世界を席巻したエレノア
聖教会は、エレノア教の更なる布教を目指し世界最大の動画共有プラットフォーム・アレクサンドリアに一柱の偶像を創り上げた。それはかつて勇者と共に救世を成し遂げた聖女エレノアを名乗る配信者。この神への冒涜に等しい暴挙は世界各地で紛争をも巻き起こす未曾有の事態に発展するも、神秘の力を背景としたエレノアの活動は次第に人々の信仰を集め、世界中で聖女の再臨と歓迎されるまでに至る。
「だがそのエレノアは偽物だ」──幻想の聖女が君臨する仮想世界の片隅で、敵意の炎を身にまとい産声を上げたその背信者はアスティマと名乗った。それはエレノア聖教会にとって存在してはいけない男の名──
※当小説はカクヨムにて数話先行し投稿しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-23 14:43:23
231963文字
会話率:66%
余命幾ばくも無い彼女に恋をした。ぼくは彼女が入院する病院の屋上から投身自殺をしようとしたが、その時。フェンス越しから現れた光り輝く天使が彼女が生き返る方法が一つだけあると唐突に言った。
その方法はあまりにも……とても尊く、とても残酷で、悲
しかった。
時々、加筆修正、改稿を致します汗 不定期更新です。すみません汗折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-07 14:58:07
6430文字
会話率:36%
西暦1999年。
《ソレ》が産声を上げた。
西暦2015年
《ソレ》が成熟した。
高校1年生の飛田武蔵は何処にでもいる普通の青年である。少し違うのは、児童施設暮らしで両親が不明であるということ。
友達もおらず、夢もなく、欲しいも
のもない、味気ない日常の中で、とある事件に巻き込まれてしまう。
その事件が、武蔵の全てを導いてくれる最初の一歩になることを、《ソレら》は待ち望んでいたのだから折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-22 17:45:28
38741文字
会話率:62%
「追放する理由…それは、君に穢らわしい魔族の血が流れているからだよ」
「自称勇者パーティー」を追放された半魔のメルノア。
「もう人間は信じない」
失意の中彷徨う彼女は偶然、一人の赤ん坊の男の子と巡り会う。
捨てるわけにもいかず、安全なと
ころに預けようとしているうちに、赤ん坊に対して母性にも似た愛情が生まれ始めてしまう!
しかし、実はその赤ん坊は、メルノアたち魔族を滅ぼす使命を帯びた「本物の勇者」で……⁉
一人(?)の孤独な魔人が母親になる。歴史に残らない英雄譚が産声を上げる!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-17 12:41:07
47636文字
会話率:47%