森の中にひっそりと座っていたエルフを見つけた兵士の少女は彼女を家に招き入れた。
戦争以外は特に変わったことがない日常。
喋らない弟。
存在が分からないエルフ。
長生きのエルフと短命な人間。
感覚の違う種族は価値観をどう持っているのか。
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この物語はフィクションです。実在している人物・団体・事件・場所・物などには一切の関係はございません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-09 12:50:51
25493文字
会話率:51%
2030年、世界は侵略され始めた。宇宙から来たと名乗る謎の生命体、後にプルクと名付けられたそれらが、南極を拠点として全地球人に向けて宣戦布告を始めたのだ。見た目を人間に擬態し、人々の生活に浸透しては内側から崩壊へと繋げる彼らの手口により、
この世界は荒廃の一途を辿った。
この星はプルクの物になる、そう吹聴するコメンテーターに同意の声が寄せられる程に、人々は恐れ、慄き、そして隣人への疑心暗鬼を高めていった。
しかし人間もそこまで無抵抗ではない。非常事態宣言が出された後、当時の首相は国民に対して地下避難を要請した。そして全ての日本人が地下へ避難したところで、自衛隊とプルクとの戦闘が始まった。そしてそれは、未だに継続している。懐かしい故郷も歴史的建造物も見ることなく、日本人は地下で暮らし続けている。
野口凛桜は、対プルクの戦闘員として大いに期待を集める防衛学校の学生だ。足腰の悪くした姉、凛姫の我儘に振り回されながらもこの国を守ってきた。ある日彼女が緊急で地上の任務を終えた後、野口家にとある少年が訪れて……
宜しければ感想のほどよろしくお願いいたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-06 10:33:04
93270文字
会話率:63%